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RPGとキーアイテム収集

2011/01/14

前に他人ツクール「キューブクエスト」をネタにしたことがありました。制限された中でいかに面白い戦闘を見せるかという絶妙なバランスと先が気になるシナリオで、えぬが絶賛してた家庭用ツクールの名作です。

シナリオっていうのが「キューブ」というナゾのアイテムを集めるっていうものだったのですが、今日はこの「収集」をネタにしてみます。
収集といってもレアアイテムを集めるコレクター要素ではなくイベントでキーアイテムを探すやつです。
RPGにおいてキーアイテムを集めるというイベントは定番と言うべきメジャーな手法じゃないでしょうか。
もはや手垢が付きすぎて、このテのイベントがあまり好きではないと感じる方も少なくはないかもしれません。

実はえぬもですね、作る側だとこういうキーアイテムを探すシナリオはあんまりソソられなかったんですよね。
「こんな地味なの、すぐ飽きられるじゃん」みたいな。
「珍しくもなんともないし引きが弱そうじゃん」みたいな。
まぁしかしですね、そこらへんの先入観はキューブクエストで塗り替えられました。えぬが間違ってました。
単純に王道が面白いとかいうんじゃなくて、収集の中にいろんな仕掛けを入れる重要性に気付かされたというか。
だから何も考えずに伝説のアイテムを6個集めに行くシナリオを作っても面白くはなりません。

弱い部分は相変わらず弱いんですよ、キーアイテム収集。
じゃあまずは、何でキーアイテムを集めるシナリオが弱いのかそこらへんのトコから考えてみます。
ズバリ言いますと、先が読めるからですよ。
これから話がどうなるのかっていうのが見え過ぎ。
魔王の城へ行くために伝説の石を4個集めろと言われたら「ああ、アイテム4個集めて魔王の城に行って世界が平和になる話なんだな」で終わりですよ。
起承転結の承転がもう見えちゃったヨ、みたいな。
話の先が気になるという興味がなくなっちゃったヨ、みたいな。

先の展開が読めすぎ、というのが最大の弱点なんですね。
この弱点をうまく消化することがキーアイテム収集シナリオの前提になってくると思います。どんな消化方法があるかちょっと考えてみましょう。
工夫前「魔王の力を弱める神々の武器が世界に7つある。もしこれを全て集めることができれば魔王を倒せるやもしれん」

↓工夫後「神々の武器が世界に7つあるが、これを全部集めても魔王は倒せん。でも今んトコこれ集めるしかないんだヨネ。どうしよ?」

はい、見事な投げっぷりですね。
ここまでシナリオを爽快に投げられたらさぞ痛快でしょうね。
言うなれば、核兵器でも倒せないほどメルエムを強くしすぎた冨樫並みの投げっぷりかもしれません。いやあそこまでの剛速球じゃないかうふふ。もう鼻血を頼りに被爆してんじゃないのかってくらいしか勝てる展開が思いつきません。
ていうか連載再開する展開が思いつきません。

話が逸れました。
とにかく、集めた先に何が起こるか分からないというシナリオ展開ならば興がそがれることもないかもってことです。
キューブクエストはまさにそれでした。
キューブ集めたら願い事が叶うというのは示唆されますがそれでどうなるのか全く分からない。要は先が読めない。
似たような感じの市販ゲームだとマザーあたりかな?音符とか自分だけの場所とか、全部集めたらどうなるのか全く分からない。

でもですね。
ただ先が読めないだけじゃダメだと思うんですよ。
一番重要なのは「集めたらどうなるのか知りたい」って思わせることだと思うんですね。マザー2の自分だけの場所は特に「これいったい何になるん?」という興味をそそられました。アイテムじゃなくて場所だったのがポイントですね。
別にRPGに限った話でもないんですけど、先が見たいっていう欲求をどうやって生むかは創作のテーマですね。
キューブクエストはそこらへんのことをいろいろ考えさせられました。たまたま帽子世界もキーアイテムを集めるシナリオだったというのもデカかったです。

そういや、帽子はどうなんでしょう。
いちおう集めたらどうなるかっていうのは予測不能な感じでツクっているんですけど、それと先を知りたいっていう興味はまた別の話ですし。自虐するつもりはないんですけど話の引き込みは足りない気がする。
一番最初の引き込みがまだチョット弱いですね。
改良できないわけじゃないんですけど、あんまりいじくり回しすぎるとかえってダメになっちゃうこともあるしな~

話で我慢しなきゃいけない部分ってあると思うんですよ。
メリハリといいますか。
最初の導入が一番難しいですね、ホントに。

1/13までの拍手お返事です。
●「君がッ殴るまで泣くのをやめないッ」だと、途端に嫌な子ども。
■もうすぐしたら全国で「3DSを買ってくれるまでッ泣くのをやめ
ないッ!」っていう子供が続出しそうです。

●-p変換のラグの話をした者です。

>ボタン押すとマーカーが滑ってた
たぶん、これは遅延とは関係ないかも。
私が言った液晶の遅延とは、インターレースのTV放送をプログレッシブに変換する際の2フレーム程度の遅延のことなのでもともとプログレッシブであるPCのモニタには、この類の遅延は発生しないはずです。
で、えぬさんがマーカーが滑ったように感じたのは、たぶん「動画ボケ」ではないかと。
液晶では、毎フレームの画面が書き換わる際、3~8ミリ秒(1ミリ秒=1/1000秒)ほどかけて、ゆっくりと書き換わります。
あと、ブラウン管は1フレーム(1/60秒=約16ミリ秒)の間であっても画面が映っているのは1/1000ミリ秒あるかどうかなのに対し、液晶はずっと画面が光り続けているので、目に残像が残ります。
つまり、液晶で「高速で動く物体」を表示させると、人間の目にはそれが尾を引いた残像のようにボケて見えるのです。また、毎フレームでの座標が大きく移動するほどの高速になると、そもそも画面の表示が追いつかなくなることもあります。
これが液晶の「動画ボケ」です。

長文になりましたが(汗)、ようは「動画ボケのせいでマーカーが滑ってるように見えただけなのではないか」と。
全く的外れでしたらすみません。m(_ _)m
■ああ、押してもテンポ遅れて止まってたってだけッスよ。
紛らわしい書き方で申し訳ないです。残像じゃないです。
その遅れるテンポ分だけ先押しみたいな感じになるから滑り止めさせてるような感覚になってたんス。

●えぬさんの新作がおロゲと聞いて
■どんなゲイムだYO!

●0,5秒ですって?!
そんな止まって見えるような目押しなんて…
罰として0,5秒目押し連続100回の刑に処す
■なぜそのような甘い刑にするのだ。せめて連続65535回の刑で
あろう。帝国はデジタル世界である為16進数がデフォなのだ。

●…一瞬どこの言語か考えちまったい!!!
それにしてもあいかわらずのハイセンスに脱帽。
■なんか名前付けるの大変ですよね。ゲームはまだいいけど
これがもし子供の名前とかなったら熱が出るまで考えそう。

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