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ビキニアーマー

2010/04/18


「師匠、やっぱり自分にビキニアーマーは荷が重過ぎます」
「貴様はビキニアーマー職人の助手を何年やってきたんじゃ」
「しかしビキニアーマーはあまりにも非実用的じゃないですか」
「何じゃと?」
「露出が高すぎて何も守ってないじゃないですか」
「バカが。貴様はビキニアーマーを何も理解しちゃおらんわ」
「こんな体にフィットした鉄板じゃサイズに自由がきかないし」
「組み立て式になっとるから着る時は何も問題なかろ」
「着る時ではなく女性の胸囲は千差万別なんですよ」
「貴様ペチャパイをバカにしたな?」
「何も言ってないじゃないですか!」
「ちゃんとオプションでABCカップのプレートを渡しておろうが」
「サイズ以外にもトップとアンダーは個人差がありすぎます」
「うるさい乳マニアじゃな貴様は」
「そのくらい防具職人としては当然じゃないですか」
「ワシのビキニは胸内部が寄せて上げる機構になっとる」
「師匠のほうが乳マニアじゃないですか」
「この裏側のクッションでバストがワンランクアップするぞい」
「インチキはいけません」
「サイズ調整が容易だということじゃよ。勘違いするな」
「そ、そうでしたか。すみませんでした」
「これでわかったかの?ビキニアーマーに死角などないのじゃ」
「いや、パンツ部分も不自由ですよ」
「うるさいパンツマニアじゃな貴様は」
「走る時に股が鉄の部分に擦れて痛いですよこれじゃ」
「ちゃんとオプションでスキンクリームを渡しておるじゃろうが」
「そんなクリーム塗ったところで痛いものは痛いんです」
「実はこのパンツは鉄の光沢があるように見える布じゃ」
「もうアーマーじゃないじゃないですかそれじゃ!」
「バカが。運動で擦れる部分だけ使用しておるんじゃよ」
「そ、そうでしたか。すみませんでした」
「どうじゃ?ワシのビキニアーマーは完璧じゃろ」
「はい。さすが師匠、おみそれしました」
ピンポーン
「あ、誰かきましたね。お客さんかな」
「フッ、相変わらず古臭い鍛冶屋ですねここは」
「なんだあんたは!師匠に向かって失礼ですよ!」
「ビキニアーマーなんて前時代なものを作ってるからですよ」
「フン、同業者か」
「失礼な。田舎臭い鍛冶屋と同じにしないでいただきたい」
「だから誰なんですかあんた」
「ビキニアーマーなど古すぎる。今の時代はベルトですよ」
「ベルトじゃと?」
「とにかくあちこちにベルトを巻くのが今のトレンドなのです」
「そんなのグラフィッカーが死ぬじゃろが」
「師匠、ぶっちゃけないでください」
「首、腕は当然として胴にも一本、腰は二本が常識ですね」
「ベルトまみれじゃな」
「私のベルトは見た目に加えダイエット効果もあるのです」
「なんじゃと?」
「女性のお客様は私が根こそぎいただいております」
「サギじゃろ?うさんくさいな」
「締め付けによるボディラインの構築は女性美の基本ですよ」
「うぬぅ…」
「今時ビキニアーマーを着る女性なんていませんよハッハッハ」
「師匠をバカにするな!」
「あまりにもベルトの受注が多すぎて人手不足なんですよ」
「イヤミなやつ」
「どうです?こんな古臭い鍛冶屋はやめてウチにきませんか」
「き、給料はいくらじゃ?」
「師匠!なに乗り換えようとしてるんですか!」
「ハッハッハ!彼も時代がベルトだと理解したんですよ」
「…などと言うと思ったか、たわけ!」
「師匠、前フリが紛らわしいです」
「いいんですか?こんな勿体無い話もうありませんよ?」
「貴様は流行を作っておらん、振り回されておるだけじゃよ」
「なに?」
「芯のない理念は次の流行に容易につぶされる」
「そ、そのときはまた新しい流行に乗るだけだ!」
「それで貴様は楽しいのか?流されておるだけでよいのか?」
「それは…」
「自分の手で時代の流れを作りたいと思わんのか?」
「あ、あなただってビキニアーマーに流されただけでしょう!」
「違うわ。ワシはビキニアーマーを作る為に生まれたんじゃ」
「師匠はビキニアーマーに人生掲げてますからね」
「確かにビキニアーマーはもう時代遅れじゃ。じゃが」
「例え時代遅れになってもワシはずっと作り続ける。それが」
「芯のある理念を持つ職人というものじゃよ」
「…そうですか」
「分かったらとっとと帰ってベルトでも作ってるがよい」
「どうやら私が間違っていたようですね」
「改心はやいな!」
「決心しましたよ。次の時代は私が作ると!」
「ホウ、面白い。受けてたつぞい」
「私のベルトビキニアーマーに勝てるとでも?」
「混ぜるなよ!」

…ていうどうでもいい妄想しながら上のジャニスを描いてた。

4/17の拍手お返事です。
●性格で、新桃伝を思い出した私は異端でしょうか?今更ながらテレプスターシャをプレイしました…最後の最後になるまで主人公が女と気付かずにプレイorz一番下を全て選択したら普通にendになったのは誰しもが通る道かと
吸血少女といい薔薇騎士は前作ネタが豊富でニヤニヤしてしまいますこの弓を軽々と扱える王女様達は怪物なんですね、HAHAHA!な なにをする きさまらー!
■新桃伝に性格あるんですね、しらなかったな〜
テレプスターシャ遊んでくれてありがとです。最初にヤマジュンネタ入れてたのがフェイントになってました。
FFでリボンとか恒例装備があるの見て、自作ゲーでも自分なりの恒例装備を作ったら面白いかなぁと思ったんですね。

●シキといえば真賀田 四季がまず思い浮かびます。
小説家の森博嗣さんの小説のキャラです。
女性で人類最高の天才です。
アウトプットは効率が悪過ぎるので殆どしない。
説明するのは難しいですが人格は破綻しているわけじゃ無いですけど、普通の人だと底がしれなく、不気味といった感じです。
ただ天才だと話が合う?感じです。
どんと来い、マゾゲー
■森博嗣つったらすべてがFになるの著者っすね!
メフィスト系けっこう好きなんですよ!清涼院流水とか。
いろいろ振り切れてる部分がスカッとして読みやすいんですじゃなくてシキさんですね。天才肌な部分があるとこもあるんでけっこうシンクロしてるかもですね。
帽子はテストプレイヤーを募集しようかと思ってます。さすがに自分以外の人に触って貰わないといけないかなぁと思って。

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