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奇跡の代価は

2011/04/28

創作は基本的に作者が好き勝手できます。
とんでもない敵を用意するのも自由だし、それを消すのも簡単です。
それはつまり、客の見えない部分で答えを用意しておいて突然解法を示すことも簡単だってことです。

例えば、圧倒的に強い敵にどうやっても勝てない場面で突然主人公が光に包まれて敵を圧倒しだす。
例えば、悪によって崩壊してしまった世界で、主人公の聖なる力で元通りの世界に戻る。もしくは神の力でリセットされる。
もしミステリで、最後の数ページでいきなり新しい登場人物が出てきて「私が犯人だ」なんてことになったらどうなるでしょう。
作品がボロボロに叩かれることは想像に難くありません。
でも、主人公が戦闘中いきなり覚醒しても奇跡で世界が救われても、そこまで叩かれることはありません。

ミステリは客との知恵比べが前面に出ているのでフェアじゃないと作品にならないからでしょうね。
対して、覚醒や奇跡といったモチーフは少年マンガやRPGのシナリオで鉄板となってますけど、これらは別に作者と知恵比べをしているわけではないので作品として成立するんだと思います。物語の最後に万能の存在デウスエクスマキナが登場して全てを解決しても許されるわけです。
もっと突っ込んでみれば、キャラクターを楽しむ作品はいかにキャラが魅力的かが重要であってフェア・アンフェアはさほど重要ではないともいえます。
要は、客を楽しませる部分の違いといいますか。

でも、近頃はキャラものの作品でもシナリオの整合性を求められてる気がするんですよね。
確かに、キャラが葛藤や苦悩の中で頑張る話の最後でいきなり奇跡が全部解決してしまったら、それまでの話は何だったんだって文句が出てもしょうがないと思います。
努力が奇跡を生むのは整合性になるのか。
ポイントはここかもしれません。
奇跡はみんなが頑張ったからこそ起こせたんだ。
これがフェアになるのかってことです。

頑張れば必ず救われる、奇跡が起こる。
これは奇跡と呼べるのか。
起こるべくして起こった必然の結果ということであるのなら頑張った結果で必ず起こせる現象は奇跡じゃないでしょう。
じゃあ例えば病気で大金が必要な主人公が宝くじで偶然に1億当ててハッピーエンドってのは必然かっていうと、これは奇跡だと思います。
ただ、創作は作者が自由にできるっていう大前提があるので「これはご都合主義だ」と文句が出てもしょうがないでしょう。
ここらへん難しい問題だと思うんですけど、できるだけフェアにいじれば印象も変わってきそうな気がします。

フェアとは何なのか。
好きなだけ世界を改変できる作者の、いわば「神の力」をできるだけ行使しないことがまず一つあるかもしれません。
例えば、超能力を得た人間は不幸になる、という世界を作ったとして。
このルールを絶対に曲げずに話を作りきるのと、神の力を使ってルールを改変し、超能力を得た人間が不幸にならずハッピーエンドを迎えるのはどう違うのか。
後者の場合、神の力が強大すぎて世界に作者介入の影がチラつき没入間を削ぐかもしれません。こんだけ好き勝手できるならもう何でもアリだよね、結局は作者のサジ加減でどうとでもなるんだから先が気にならないよね、みたいな。

なんか地球が壊れて大勢の人間が死んだけど、どうせ都合よく復活するんだから大した損害じゃないよね、まで思われたらクライマックスも台無しです。
それであれば、最初から「超能力を得た人間は不幸になる」というルールは作らないほうが良いのかもしれません。
でも、ルールというのは先が読みたくなる心理を働かせるスパイスになることも否定できません。
単に「すごい力を得た主人公が活躍しまくる話」だと、どうやって活躍するのかくらいしか先の興味は沸きませんが「すごい力を得た代償に主人公の身に何が起こるのか」というルールが加わると先の興味も膨らんできます。

ルールは厳しければ厳しいほど効果がありそうですけどあまりにも厳しすぎると製作難易度もハネ上がってしまいます。
どこら辺に落ち着かせるかバランスを考えるのも重要ですね。

4/26までの拍手お返事です。
●>>わかっています!百合RPGサイトですよね!
>誤解だッ!これは違うんだッ!

無駄な抵抗はもうやめるんだ!
故郷のお母さんが泣いているぞッ!!
■子供の頃、お母さんが鬼平犯科帳見てて、そこで女の人が
女の人と濡れ場になるシーンが出てきてお茶の間が気まずくなったのを思い出しました。

●白黒はっきりしてしまうとドキドキしなくなる領域はありますね。恋愛関係は特に。
しかしあいまい魔王、てめーはダメだw
■そうなんですよ!まさにそういうことなんですよ!
どうなるか分からないからこそ続きが気になるってもんでさぁ!

●なんて人を苛々させてくれる魔王さんだYO!
たしかに〜ただちに〜たおさねーといけない魔王かもだ。

勇者えぬよ。旅立ちのときが来ましたようですぞ。

ついでにマジン・トチジジィも倒して欲しいな。
おねぇさまからのお願い☆
■魔人扱いかYO!
まあでも魔人ならまだマシですね。これが外道とか妖魔とか言われてたらいよいよ日本の未来も危なかったです。

●えぬさん、お久しぶりです。
ところで、まどかマギカ終わりましたが、えぬさんは虚淵作品というと、「吸血殲鬼ヴェドゴニア」はプレーしましたか?アレは個人的に装甲車との戦闘シーンで「ほぼイキかけました(Byイ〇ロー)」というB級バカアクション大傑作でしたが、もう一つ有名なのが真ED(多分。小説版でもこのEDでした)。
えぬさんの「吸血少女」の真ED(多分)と同じようなオチなんですよね。
もしまだプレーしてなければ、プレーしてみてください。
ほぼ原作に忠実な小説版も角川スニーカーから出てますから。
■ウロブチ作品はまどかが初めてですね。
ちょっと角川スニーカー探してみようかな。吸血鬼モノはけっこう好きなんですよ!美形なら尚良し!

●おっぱいひどい('A`)
■おっぱいはわるくない。

●「確かに」より「可能性はあります」のほうが曖昧な気がする可能性があることも否定できません。
■そうともいえるしそうでないともいえる。
否定はしないが肯定もしない。

●突き詰めると、魔王(や他人)を殺すのに理由なんて要らないんですよ☆というか、もっとシンプルで信頼に値する理由だって構わないのです。

「俺が生きるのに邪魔だから、間引く」
その覚悟を考えると不安になるから、様々な理由をつけては自分を赦そうとするんですね。
■最近は徹底的に悪っていうの少なくなってきましたね。
ジャイ子に名前がないのは同じ名前の子がいじめに合わないようにっていうのを思い出しました。あんま関係ないけど。

●こちらのサイトのおかげで百合ゲームを作りたいという欲求が生まれています素晴らしいサイトだと思いました まる
■よし作るのだ。
さあ作るのだ!はやく!間に合わなくなってもしらんぞー!

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