カテゴリー

















パラサイトイヴ

2011/04/13

スクウェア全盛期のRPGを代表するタイトルのひとつPE。

じつはこれ、発表当初あんまりいい評判聞きませんでした。
というのもこの頃、カプコンのバイオハザードが大ブレイク中でして、PEのエネミーとか見た皆の反応は「バイオパクったか」といったものだったんですね。
ただ野村デザインのキャラと美麗なグラフィック、ハリウッド調のシナリオに高い等身のキャラが動く絵を見て惚れたのでプレイしてみました。実際はパニックホラーな部分は確かにバイオなんですけど、ゲームの根幹はバイオとは違う部分にあったんでパクリ臭はあんまりしなかったですね。
ちなみに原作は見てません。

なんていうか、オーラがありましたね。
言葉で説明できないんですけど、名作が放つ独特のオーラがバンバン出てました。それに釣られて思わず買っちゃった人も多かったんじゃないでしょうか。えぬも引き寄せられました。
AYAが良かったですね。
当時、女主人公のゲームは非常に珍しく、ゲームの主な層は男性だから女主人公のゲームは売れないって言われてたんですよ。だから男女選択式にしたりキャラクリ式のゲームにしたり、とにかく女主人公のゲームは極端に少なかった。
そんな中で100万本も売ったこのPEは、女性主人公のゲームでも市場があるという証明も果たした貴重なゲームです。
ゲーム製作の自由度も大きく引き上げられたことでしょう。

ゲーム冒頭、ドレス姿で戦うAYAが可憐でカッコ良かった。
TシャツとジーンズがAYAの基本スタイルになってるけどえぬはやっぱドレスAYAが最高に好きですね。
あのデザインは自作ゲームにも多大な影響を及ぼしてまして、えぬのゲームには金髪黒ドレスのキャラが大抵います。
スクエニではお馴染みATBバトルなんですけど、ゲージを溜めている間は動けて敵の攻撃を回避できるのがポイント。
これが燃えるんですよ。さらに武器の種類によって射程と連射速度、硬直や命中率も細かに設定されていて戦闘の自由度もかなり高かった。今でも十分に通用する完成されたバトルシステムだと思います。

ライフルが鬼のように射程が長くて遠距離で攻撃を回避しやすくてチクチクした戦闘ができたり、マシンガンは射程が短いけど連射がきくから高火力で殲滅できたり、とにかく自由な戦闘スタイルが楽しめるんですね。武器も改造やカスタマイズができてやり込み要素も十分にあった。好みの武器に改造していくのが楽しいんですよ。攻撃時にワイヤーフレームで射程が広がっていく演出がとにかくカッコいい!
ボス戦は相手の攻撃をいかにかわせるかがポイントでこれがとにかく燃えるんですよ。持ってる武器の射程によって難易度が変わるから、やらされてる感が全然ない。
あと地味にシームレスで戦闘に突入するのがすごいですね。
14年前でシームレス戦闘ですよ。PS2時代のFF10でもまだシームレス戦闘できなかったのに、この時代ですでに画面切り替えなしで戦闘するというのはすごい。臨場感はかなりのものでした。

ハリウッド映画っぽいシナリオも良かったですね〜裏面のクライスラービルをクリアした時のエンディング演出も良かった。FF8のハンディカメラ演出を彷彿とさせますけど出たのはPEのが先なんですよね。
ボスでインパクトがあったのはやっぱ黒いアレでしょうか。
バイオですら黒いアレを巨大化させるのは遠慮してたのにガンガン増殖させてましたからね。しかも飛んでましたよ。
とにかくそんな感じで大満足しました。
今思い返してもかなり技術力の高いRPGですね。
でもなぜかこのハイクオリティなシステムは今後RPGで採用されずに、続編のPE2では全く別物のゲームになってしまいました。PE2はRPGじゃないので探検隊では触れないことにしますが、AYAのモデリングもちょっとガッカリでしたね。なんか急にオバサンみたいになったように見えてショックでした。

そうそう、コミック版のPEはAYAに彼女がいたらしいというのも非常に重要なファクターですね。なんかやたら妹萌えしてるキャラだなぁとは思ってたんですけど、公式だったとは。
スクウェアは本当に百合好きが多いから油断できません。
AYA最高ですね。いつの間にかシャワー担当キャラになってるのが少し気になりますけど。
そんなこんなでパラサイトイヴ。
RPGの未来を感じさせた最高のゲームですね。

< ねぷねぷ  | ページTOPへ |  ファイナルファンタジーVII >