立ち絵13人目「紅茶ばか」残り二人。
ミルクティをこよなく愛するナゾの妖精。長ったらしい名前を名乗るが聞くたびに違う。どうも名前が長すぎて本人も間違っているうちに本名を忘れた様子。会うと必ずミルクティを要求するので皆から紅茶ばかと呼ばれています。
こいつの羽とか動かすかどうか迷ってるんですけど、静止した状態で目パチだけするのも変だしどうしよ。
[農業魔王 その4]「チョビン、いつまで落ち込んどるべ」
「父ちゃん…オラん農業が魔王に子ども扱いされただ…」
「自信なくしちょる場合やなか!先物取引がどえらいことになっちょる!」
「なんやって?!」
「ええかチョビン、土いじりだけが農業やなか。ワシらん作った農作物ん価値さ守るんも農業や。分かったら顔洗ってこい!」
「ごめん父ちゃん、オラが間違ってただよ」
「小麦ん相場が8倍にまで跳ね上がっちょる。こらもう小麦は主食にならんべ。はよう小麦畑をとうもろこし畑さ変えんとワシら庶民は飢え死にじゃ!」
「相場が上がるんは小麦が不足しちょるからやろ?じゃったら小麦をぎょうさん生産するべきやと思うけんど」
「何モンかが小麦ん価格操作しちょるんよ」
「どういうことだっぺ?」
「先物取引で小麦ん取引額さ上げちょる馬鹿たんがおる。飢饉で小麦ん収穫量さ落ちとるんも影響して他ん投資家も釣られとるんや」
「じゃったらそれを上回る収穫を出せば…」
「麻布カバーに橋と道ん修復もまだ終わっちょらんから飢饉になっとんやろが。どうやって収穫さ増やすんだべ」
「けんど、小麦作らんかったら余計に相場が高くなるやろ。金んなる農作物やけん他ん農家も作るやろうし」
「金んなるいうて小麦作って襲われた農家さ激増しとるがや。
それにワシらが小麦たくさん作っても庶民は手ぇ出せんとやから、小麦さ作れば作るごつ飢饉が拡大すっぺ!」
「どうすりゃええだ…」
「相場が安うて庶民でん買えるとうもろこしん収穫さ増やすしか飢饉を乗り切る手段はなか。主食がとうもろこしんなったらワシらん体力も落ちるけん、はよ小麦ん相場を元に戻さんと飢饉がもっと拡大すっぺ!」
「オラ負けんぞ!見てろ魔王!」
「魔王様、人間が小麦畑をとうもろこし畑に変えておりまする」
「うむ。引き続き小麦の投資を続けろ」
「小麦などに金を使いすぎではございませぬか?」
「人間の財など我ら魔物にとって何の価値もない。これまで人間から押収した富を使い、奴らの経済を混乱させるのだ」
「とうもろこしが主食など、家畜同然でございまするな」
「余の計画通り、財を持たぬ者の疲弊が進んでおるのだ」
「とうもろこしの投資も始めますか」
「いや、とうもろこしでは投資家の動きも鈍いであろう。それより流通における先物取引の割合を現在の40%から70%まで引き上げる」
「どうやって引き上げればよろしいのですか」
「私腹を肥やしておる貴族に賄賂を贈れ。低脳な奴らであるゆえこの取引が自らの首を絞めるなど思わぬであろう。金で動かぬ人間には女を付けろ。どうしても取り込めなくば当人の親子供親戚を罠にはめろ。身内知人全員が善人の者などおるまい。飢饉の中、子供に小麦を食わせたいと思う親心を利用するのだ。賄賂とハニートラップでスキャンダルを作り議会を掌握する」
「王様!これは未だかつてない緊急事態でございます!」
「小麦の価格はまだ戻らぬのか」
「戻らぬどころか先物取引がさらに活発化して流通の70%を占めるまでになっています」
「こうなれば先物取引を全面禁止にするほかあるまい」
「しかし我が国だけ禁止にしては他国と貿易摩擦が起こり密輸入等の貿易犯罪も助長いたします」
「庶民の主食がとうもろこしになるよりはマシであろうが」
「これまで何度も議会で討論されていますが進展ありません」
「反対派は何をしておるのだ」
「先日の議会で反対していたピポロピッチ氏が愛人問題で支持を失ってからというもの、賛成派の勢力が拡大しています」
「なんということだ…嘆かわしい」
「農家の人口が著しく減って小麦高騰が止まりません」
「やむをえん。王であるワシの勅命で先物取引を停止させる」
「他国と干渉してしまいますがよろしいのですか」
「かまわん。この緊急事態にまだ先物取引をする国と付き合っていては我が国が疲弊してしまう」
「魔王様、多数の国が強引に先物取引を禁止しはじめました」
「うむ。まあ上出来だ」
「上出来って、よろしいのですか?」
「もちろん禁止されないほうが良いに越したことはない。…が、強引に禁止するということは内政の混乱をきたす芽となる。
飢饉による王政への不信感、議会の決定を無視する勅命の執行は民衆と貴族の反乱を生む土壌となるのだ。王の権力を疲弊させる肥料としては申し分あるまい」
「なるほど。王政を機能させなくするのが目的でございますか」
「ベストではないがベターな結果としておこう。自らの利権に執着せず真に国民のことを思う国王ほど反乱を招きやすいというのは皮肉であるな。やはり人間は程度が低いわ」
「やることがなくてヒマだと申す者が出始めておりまする」
「ふむ。そろそろ我が部下に農業を教えておく頃だな」
「わ、私どもが農作業でございますか?」
「何だ貴様。不服か?」
「いえ、めっそうもございませぬ」
「心配せずとも余のD.F.Tは貴様らの想像している農作業とは次元が違う。そのあまりにも高効率なシステムと大胆なアクションに格物致知の念を禁じ得ぬであろうな。ふはははは」
「王様、先物取引を禁止してから小麦の相場が安定してまいりました。以前の正常相場と比較して3倍強まで回復しています」
「橋と道の修復状況は?」
「ほぼ全ての復旧が終わり、念のため兵を配置しております」
「農家の様子はどうじゃ?」
「農業人口は減ったままですが、小麦の生産再開で主食が少しずつ小麦に戻りつつあります」
「ようやく安定してきたのう。一時はどうなることやと思ったが」
「大変でございます!騎馬兵団のポポチャンヌ将軍が突然武装蜂起をはじめました!」
「なんじゃと?!」
「どうやら前回の勅命で多くの財を失った貴族と複数組んでクーデターを企てているようです!」
「おのれ、すぐに兵を集めて鎮圧するのじゃ!急げ!」
その日、チョビンの国はわずか一日で消えてしまう。
新国王を名乗るポポチャンヌ将軍もわずか11日で打倒された。
これがまるで合図のように各国で暴動と反乱が起き、社会はよりいっそう荒廃していった。
次回、部下の魔物を農業色に染めた魔王がついに人間社会へ本格的な進攻を始める!
5/7までの拍手お返事です。
■蒼紫まじでカッコ良すぎなんですけどどうしてくれようか。
でも忍者っていう設定なのをいつも忘れます。
剣心VS蒼紫はワリと本気で蒼紫のほう応援してた。
■唇にリップ塗ってるキャラがちらほらいるせいかも。日記に載せ
るのは縮小するから分かんないけど。絵を褒められることは滅多にない貴重な出来事なので嬉しいです。アリガトー!
■ググッてみたら出てきた。星の子チョビン。1974年アニメ。
って古いYO!ショパンをローマ字読みしただけだYO!
■ハッサン「ハガレンの筋肉はいわゆる女子向けの筋肉ですね。
筋肉にも男子用と女子用があるんですよ。この違いが分かるようになる頃にせいけんづきを覚えることができるでしょう」
■おお、感想ありがとです。参考になります。
デコイがいわゆるモンスターの位置づけなんです。
管理人の世界に殴りこみに行くわけですから、その管理人のデコイが襲ってくるというわけです。
■ハッサン「意外とそこまでないですよ。97%くらいでしょうか」
■むしろどんな戦いをしているのか作者ですらさっぱり分から
ないというから小説は楽でいいですね。聖闘士星矢みたいに技名叫んだら相手が吹っ飛ぶ感じでいいかと思います。
■ちょっとググッてみた。「格闘職人アウディ」
週刊少年ジャンプに2回読みきり掲載された格闘漫画。
料理人アウディが職人戦闘術を駆使し戦うというストーリー。
マニアックだなヲイ!!!でも面白そうだ。
■きっと地道な作業が好きなんですよ。農業魔王ですから。
帽子世界は割と真面目でシリアスなストーリーなのでさすがに農業魔王は厳しいかも。
■やたら人気ある農業魔王。なぜだ!
■そろそろ悪いこと始めそうです。農業魔王。
■なぜこんなに人気あるんだ農業魔王。ああでもタイムボカン
シリーズはえぬもドロンジョ様のほうを応援してたのでそういう感じなのかも。
■アバンストラッシュは男子なら誰もが撃ったことのある必殺技。
ストラッシュ・・・疲れたろ・・・僕も疲れたんだ・・・何だかとても眠いんだ・・・
■農業魔王の部下になって畑の雑草取りを延々させられる
ミニゲームなら作れるかもしれません。誰がやるねん!
まさにるろ剣心の蒼紫。
重ねて投げるのは先を払っても後が刺さるからという。
エグいね!