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黄金週2

2010/05/05

管理人ドーラが作ったオモチャの世界のメシュレイア。
管理人が創造するものはデコイと呼ばれていて、デコイは各世界を行き来できず生まれた世界でしか存在できません。
メシュレイアも管理人が創造したものなのでデコイになるんですけど、各世界を行き来できるアバターと同等の存在です。
ちなみに「メシュレイア」は検索しても出てこない単語になるようにずっとこねくり回してやっとできた名前。
立ち絵12人完成。あと三人。

[農業魔王 その2]
「王様!ご報告いたします」
「なにごとじゃ」
「このところ魔物の畑を荒らす被害が拡大しています」
「死者の数は?」
「それが不思議なことに魔物が人を襲わないんです」
「討伐隊を農家に派遣せよ」
「すでに討伐隊が向かっておりますが、交戦しない魔物に手こずっております。やつら逃げ回っているのです」
「うぬぅ…セコい魔王め。そこまで堕ちたか」
「失礼します。ある農家の少年に名案があるとのことです」
「少年じゃと?」
「非常に頭の切れる少年です。お会いになりますか」
「うむ、通せ」

「ご機嫌うるわしゅうございます。王様」
「名を名乗るがよい」
「農家の息子のチョビンと申します」
「チョビンよ。今回の魔物の被害に対し名案があるとな?」
「はい。奴らは空から小石や害虫を降らす方法で畑を荒らしています。そこで畑を守るために麻布とガラスの生産を強化していただきたいのです」
「ガラスじゃと?なぜそれが魔物対策になるのじゃ?」
「畑に頑丈な支柱を立てて大きな麻布で覆い、上部に光を通す穴を多く開けてそこにガラスをはめ込むのです」
「何と奇怪な。それで畑仕事ができるのか?」
「生産性は当然落ちますが、魔物の被害は抑えられます」
「魔物に壊されることはないか?」
「壊そうと畑に降りてきた所を交戦いたします」
「なるほど。麻布はオトリというわけじゃな?」
「壊しに降りてこなければなお良しであります」
「よし分かった!すぐに麻布とガラスの生産を強化する」
「ありがとうございます!」

「魔王さま!人間が畑に奇怪な設備を作っておりまする」
「ほう。やはりそうきたか」
「やはり?…ということはすでに予測済みでありましたか」
「無論だ。余も害虫だけで事を済ますつもりは毛頭ない」
「どういたしましょう?設備を壊しますか?」
「放置しろ。その設備のない畑を狙え。絶対に壊すな」
「承知いたしました」

「王様!ご報告いたします」
「魔物の動きはどうじゃ?」
「魔物は麻布カバーのない畑を狙い活動しております」
「カバーの設置状況はどうじゃ?」
「順調です。すでに大部分の農家が導入済みです」
「うむ、しかし油断するな。討伐隊は畑に待機させよ」
「はっ!」

「チョビン、おめぇに話さあるだ」
「父ちゃん?どうしただ?」
「おめぇは畑ん知識は天才的だべ。けんど農業は土さイジれればええっちゅうほど甘いもんやないっぺ」
「どういうこっだべさ?」
「麻布んせいで農作物ん生産量が落ちて相場が大変なことんなっちょる」
「なんやって?」
「とくに小麦がヤバか」
「た、確かに麻布は収穫落ちるけんど、そったらまで深刻になるレベルじゃないはずだっぺさ!」
「魔物が道と橋を壊し始めたんだべ」
「道と橋?」
「収穫物を都市に運ぶんにえらい時間かかるようになっちょる。
それと麻布んせいで収穫の減りが重なって小麦の価格が5倍以上も跳ね上がっとるべ」
「5倍も…」
「こんままやと町に食料さ渡らんくなって飢餓が進行すんべ。
王様は橋ん修復と討伐隊の配置さしてくださっとるけんど状況は良くなか」
「どげんか…どげんかせんといかん!」

「王様、また民衆が農家を襲う事件が発生しました」
「むう…今週だけで何件じゃ」
「すでに30件を超えています」
「農家に兵を配置させよ」
「兵は橋を守備させておりますが」
「くっ!先物取引に一部介入して小麦の相場を安定させよ」
「すでに行っておりますが、投資家の動きは鈍いままです」
「魔物から守るカバーが予想以上のマイナスイメージを持たせておるのやもしれん。しかしあれを取るわけにもいかん」
「農家の被害が以前の8倍にまで膨れ上がっています」
「魔物が人間を殺していた頃は怒りの矛先が直接魔物に向かっておったが、今の魔物は畑を荒らす獣でしかない。
財を失った憤りが政治に向けられておるのだ」
「各地で飢饉が発生しております」
「おのれ魔王め」

「魔王様、人間どもが農家を襲っておりまする」
「計画通り」
「お見事でございます。そろそろ攻めますか」
「今、人間の危機感を煽れば地下に潜伏されて滅ぼすのがやっかいになる。まずは農業を徹底的に叩くのだ」
「人間を殺せず不満を持つ者が出てきておりますが」
「その者どもを集め、隊を編成せよ」
「いよいよ攻めるのですな」
「ただし狙うのは農民だけだ。生産者人口を減らし飢饉を長期化させる。農民以外と交戦した者は罰を与えよ」
「なぜでございまするか」
「いずれ飢饉で数を減らす人間の兵と交戦するのは阿呆のすることであろうが。そもそも農民を殺るのも時期尚早だ。
これは余の最大の譲歩だと思え」
「承知いたしました」
「余の目論見では人間が畑に細工をするのはもう少し時間がかかると思っていたが、この手際の良さ。どうやら人間にも多少知恵の回る者がおるようだな」
「最初に畑を細工した村は確認できておりまする」
「おもしろい。その人間の顔を見たくなってきた」
「殺りますか?」
「隊の指揮は余が執る。参るぞ」
「ワクワクしてきました」
次回、魔王とチョビンが激突!

5/1の拍手お返事です。

●とっこうのたく!!
ゲゲゲのオニタロウまで来たら読み間違いというより知っている知らないのレベルな気もしますが
■ずもんじディー!
コミック版のしか見てない年配の人って可能性もありますね。
アニメは目玉のオヤジが「キタロウ!」っていうからオニタロウなんて出てこないと思うし。

●槍二刀流はビジュアルもさるところながら、突破力が良さそうです。とっさに投げられますし。ただあんまり長いと片手で持てないから、普通に戦ったらやっぱり特殊な剣みたいな扱いになるのかも。まあTRPGとかだと自分はもっぱら槌二刀流なのですが。
ようは、二刀流はロマンです。斧二刀も良いよね。
鞭二刀はどうだろう。
■そういわれて見ると、二本の槍で突きにこられたらちょっと
面倒ですね。一本を払っても二本目が刺さりそう。
鞭二刀はドSのロマン。

●>デフォフォフォフォ!
ガラフ「覚悟するのじゃ!エクスデス!
■カメェ!!!!

●>時間カウントダウン
私の経験です。
タイトルは忘れましたが、とあるフリーゲームのRPGで、時間制限のあるイベント(時間内にダンジョンから脱出)で、最後にボスが待ち構えているのでセーブをしたら、残り時間が少なくなりすぎててハマったことがあります。
時間足りない→ボス戦中にタイムリミット→セーブしてあるのが時間が少なくなってからなので絶対に復帰できない
時間制限イベントは簡単に緊迫感を出せますが、使い方を失敗するとハマってしまう恐れがあるので怖いですね。
■時限イベント中にセーブできたらマズイですね。
どこでもセーブがデフォだとカウントダウン中はセーブ不可とかにしてないとヤバそう。

●>槍二本
ディル様のことかー!!
(いや、思い付いただけです。とりあえず解説:ディルムッド・オディナ ケルト神話の英雄。Fate/Zeroにおいてはランサーのクラスにて召喚され、左右でそれぞれ特性の違う魔槍を操る)
まぁ、原典(ケルト神話の方)読んで無いので良くわかりませんが、槍の二刀は左右に違う意味合いを持たせるといいんじゃないですかね。
二刀流の実用的用法に近いですね。
■神話の槍もなかなかチートっぽくて面白そうですね。
でもゲームで槍を出そうとすると何か中国系のネーミングが多くなってしまう不思議。

●戦闘力……検索ワードの数で計ると、なんか宗教みたいですね。信仰が多いほど強い。
■言語は多数の人間と意思疎通するのが目的だから
沢山の人が使っているものが優勢になるのは仕方ないかも。
やっぱ英語強いですね。

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