おそらくファミコンRPGレビューの最後になるであろう、今回はマインドシーカーをレビューしたいと思います。経験値とレベルが存在してるので、ギリRPGかなと…

じつはこのゲーム、通しでクリアはしてません。
最後の方をチョロッとやってクリアしただけです。

ただ、その「最後の方」を「クリア」するのが途方もない難しさというか、ぶっちゃけマジで超能力が無いとクリアできないんで、そこを超えたんだからレビューしてもええやろって思って。

そもそもこれ、姉が買ってきたゲームなんですよ。
最初はアドベンチャーかな？と思って後ろから見てたんですけど、姉がウンウン唸りながらボタン押したりテレビの前で妙ちくりんなポーズ取り出したりして「なんかただ事じゃねーぞ？！」ってなったのは覚えています。

しかもBGMがね、なんか聞いてると不安になってくるんですよ。
あれずっと聞いてたら超能力じゃなくて別の何かが開発されるんじゃないかって気持ちになってくるくらい不安なBGMというか…

んでまあしばらく毎日姉がこれを遊んでたんですけど。
ある日を境に、ぷっつり遊ばなくなります。

クリアしたんかな？と思ったら「なんか飽きた」みたいなこと言ってる。
「私に超能力がないことは分かったから…」みたいな意味不明なことも言ってたきがする。

姉は負けず嫌いなので、その姉が投げるってことは相当なゲームなんだなと思ったえぬは、じゃあ姉の仇を取ってやるか！とばかりに内緒でプレイを引き継ぎます。

途中からなのでゲームの勝手は分からないんですけど、何回か後ろで見てたんで内容はだいたい把握してます。

要するにこれは超能力を開発するゲーム。

念力でボタンを押してゲーム内のランプを点灯させ。
予知能力を駆使して、次に通る車の色を当て。
透視能力で隠されたカードの柄を当てる。

これらの超能力は正しい呼吸法によってレベルを高められる。
そして宇宙意識体ゼネフとコンタクトを取れる者が超能力を得られるのです。

あ、これはゲーム内の話ではありません。
ゲーム外、つまり我々がいる現実世界の話なのです。

ゲーム内をウロウロしていると、出会う人物が執拗に「お前の超能力を見せてみろ！」と言って課題を吹っ掛けてきます。それをクリアすると経験値が溜まり、エスパーレベルが上がっていくのです。

ちなみに姉のレベルは8とか9とかけっこう高かった記憶があります。
なかなかやりこんでるじゃねえか！
あとは自分にまかせとけ！仇は取ってやるぜ！

自室に戻り、リラクゼーションの姿勢でトリップ状態に入る。
これはゲーム内の話ではなく、ゲーム外の話です。
姉がやっていた妙ちくりんなポーズは最初にマスターしておかなければ。

ゼネフさん…
宇宙意識体ゼネフさん…
きこえますか…
えぬです…

宇宙の意識とコンタクトを試みながら呼吸法をマスターする。
呼吸は大事ですからね。
鬼滅の刃でも呼吸だいじってゆってたし。

いける…
なんだかいけるきがする…

究極の集中、サイ・コンセントレーション状態(このゲームは何でもかんでも頭に「サイ」を付けることで意識レヴェルを高めています)までトリップできたと感じたら街に赴き超能力の課題を受けていく。外れが多くなってきたら再び自室に戻り瞑想と呼吸と集中力を高める。

基本はそれの繰り返しです。

え？ ただの運ゲーじゃねえかって？

いや、これはですね。
トリップ状態になるとなんか成功率上がってるような気がしないでもないんですよね。単に町ウロウロしてボタン連打するよりなんかレベル上がるの早い気がしないでもないというか。

これがマインドシーカーの恐るべき所なんです。
念力込めてボタン押したら点灯しそうな気がしてくるし、頑張れば予知とか透視とかできそうな気がしてくるの。

開発されてる…
自分エスパー清田氏に開発されてる…
宇宙意識体ゼネフさんに開発されてる…
君も感じるか…　この宇宙のヴァイヴレーションを…

そんなことを繰り返していると、レベルはマックスまで高まりました。
すると師匠であるエスパー清田氏のいる場所までテレポートできるようになり、彼から最終試験を受けることになります。

まずは目の前の扉を念力で開ける試練。
40個のランプのうち24個を点灯させないと開かない扉です。
実力のあるエスパーならば7回に1回は成功するでしょう。

扉を開けると、さらに扉が5つ並んでいます。
どの扉が正しい道に続いているか、透視で当てます。
これも実力のあるエスパーならば5回に1回は成功するでしょう。

さあ、二つの難所をクリアした有能なエスパー諸君。
君たちは実力あるエスパーでも35回に1回しか成功しない試練を突破した。
次が最終試練、目の前の扉を念力で開けよ。

40個のランプのうち24個を点灯させないと開かない扉です。
ここまで到達できた優秀なエスパーでも7回に1回しか成功しないでしょう。

うん…
無理。
なにがバイブレーションだよ無理やろこんなんどうしろっちゅうねん。
冗談抜きにマジモンの超能力いるじゃねえか！

これ成功率何％だ…？
コンマ割ってるよね。
0.4％くらい？
試練前のテレポート演出が何気に長いから試行回数増やして強引にクリアとかが難しい。完全にガチ超能力者以外はクリアさせる気ねえぞ…

調子の良い日は第二関門まで稀に行けるけど、なかなか成功しない念力をやっとクリアした後でさらに五択を当てる時点でもう運使い果たしてるし…

…運？
いや、違う！

これは超能力を開発するゲームなんだ！
そんな意識レヴェルだから失敗するんだ！

感じろ…！
宇宙意識体ゼネフを…！
清田氏のサイ・ヴァイヴレーションを…！

ゼネフさん…
宇宙意識体ゼネフさん…
きこえますか…
えぬです…

感じるぞ…
これがサイキック・コンセントレーション・トリップ…！
いける…！
いまならいけるぞッ！

第二関門まで突破して最後の扉でランプが15個点灯した時、そこから1つボタン押すのにたぶん30秒以上かけてた記憶があります。「これ…もしかいけんじゃね…！」ってなったら適当にボタン押せなくなっちゃんですよ。

あと9個でクリアできる…
頼む…点いてくれ…！！
残り10回しかない…ノルマはあと6回…！
残り9…8…7…ノルマあと4回…
うおおお点いてくれ～……！！
これ失敗したらまた念力24回と5択からやりなおしなんだ～…！
たのむゼネフ！いやゼネフ様！我に力を…！

すべての関門をクリアした時のことはよく覚えていません。
あまりにもクリア当時の意識レヴェルが高すぎて今のえぬではその記憶が認識できない状態なのかもしれません。

でも…
たしかに見たんだ…
最後の扉を念力で開けたら、そこは海だったんだ！

見たか姉よッ…！！
お前の仇は取ったぞッッ…！！

ていうか姉よ。
なんでこんなゲーム買ってきた。

エンディングで清田氏がなんかいろいろ語ってるのは覚えてますけど、内容までは思い出せません。おそらく日常生活を送っているうちにエスパーレヴェルが下がり、当時の記憶が認識できないからでしょう。

ていうかここの清田氏の語りと真・女神転生のエンディングで太上老君が語ってるシーンがなぜか毎回シンクロしてきて記憶が混乱する。あの時の太上老君ぜったいマインドシーカーキメてたでしょ。

ひとつだけ言えることは。
こんなもんマジで超能力ないとクリアできるわけねーだろ！ってことです。
つまりえぬには超能力があるってことなんです。

これがクリアできるんだから大抵のゲームはクリアできるだろう！という謎の自信にも繋がりました。でもそれが何の役に立っているかはエスパー清田氏も宇宙意識体ゼネフにも分からないでしょう。

5/28の拍手お返事です。
■スマヌ…スマヌ…
とりあえずサガフロも十二分に堪能したし、帽子戦争編に手を付けていこうかなと思ってます

■12の発表もあったんでしたっけ
えぬ的には10オフラインがインパクトでかかったですね
オンゲのオフゲ化って前例知らないから「そんな事できるの！？」って感じで衝撃ですよ

■金取引のやり方完全に忘れてていろいろやってたらなんかクレジット増えだした感じでしたけど、あれやっぱ仕様変わってたんですねぇ

■半年くらいでサクッと終わらせたい所ですけど、うまくいくかなぁ
マップ10個くらい追加だったらまぁ何とかなるかな

■プレイありがとうございました！
こうやって全キャラクリアの報告貰うのがいかに貴重でありがたいか身に染みて感じております

■ま、盛大に愚痴ってしまいましたけどめっちゃ些細なモンだからなんも大した問題じゃないんですけどね。でもそういう気持ちを隠して持ち上げるのもなんか違うかなぁと思って本音を出しまくりました。

■ヒューズ編来るとか聞いたらどうしても期待しまくっちゃいますからねぇ。あそこまでやってくれただけでも十分ありがたいことですよ

■違法だわい！

■あの強化ラスボスはどれも超強いって感じしなかったから、それやっぱ開発室にいる奴のこと言ってんのかなぁ…だとしたら舞台裏のメタネタを表に出して欲しくなかったなぁ…

■サガに限らずゲームやり込み勢はすさまじいもんがありますよね
スーパーマリオのタイムアタックとかなんかもう人間やめてる感あるぞ！

■バグだらけのゲームはできるだけ少人数でデバッグした方が精神的負担が軽いんですよ…申し訳ない

■こいつよっぽどサガフロ好きなんだなって感じで生暖かくスルーしてもらえれば！

■あの程度の差によく気付くなぁ…
パッと見ほとんど変わらないと思ってたのに

■連携になって1人で完結しなくなって残念に思ってるファンが多い中で開発者がこれ見よがしに自分だけルール捻じ曲げて一人連携して見せるのはやっぱ気分良いもんじゃないですね。

■たくさんの人たちにゲーム中強制終了させるのが精神的負担になるんですけど、たとえクローズドで人数絞っててもやっぱ嫌なんですよねぇ。帽子戦争編はサガフロのメカみたいなのを仲間に加える予定だからたぶんまたシステムいじりまくりになりそうだし…