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真説・日本昔ばなし
2007/08/19
鬼が消え、平和で賑わう村のはずれ。
どうしても行くのか、という老人の問いに侍姿の少年は頷く。
同じ頃、ひとり山を降りる少年の前に、野生の熊が現れた。
少年は熊を大外刈りで派手に転ばせ、無言で山を後にする。
夜の闇が砂浜を包み、老人が立ち上がった。
若さと引き替えに箱から得た知識の泉を持って。
都では、小槌を持つ青年が馬を走らせていた。
従者が見守る中、女は月の社を後にかつての地を目指した。
壮絶な戦いだった。
先に地に伏したのは小槌を持つ青年だった。
知略に長けた老人の策によって。
次に大地を血に染めたのは侍姿の少年だった。
数による戦略、連携を得意としていた彼は、純粋に単体で高い戦闘力を持つマサカリ少年に敗れた。
戦いは激化し、月の女が倒れた。
その不可思議な力でマサカリ少年を誘惑し利用しようとしたが、老人の策によって術が解かれたのだ。
マサカリ少年は最後の相手になるであろう老人を探した。
月の女によって限界まで力を失った少年に勝機はなかった。
はたして、老人は死んでいた。
すでに寿命が限界に達していたのだ。死因は老衰だった。
全ての者を押しのけ、少年には知る権利が与えられた。
どうして自分が生まれてきたのか、その出生の秘密を。
全てを知った少年は、大きく目を見開いた。
彼の使命は熊と相撲を取ることではなく、異能な存在の者を消すことだったのだ。
つまり、彼は使命を果たしてしまった。
後にこの少年の姿を見たものはいない。
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話自体に意味はありません。
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