家庭用ツクールの底力
2010/06/13
ちょっと日記更新頻度が落ちてるんですけど、ニコニコの他人ツクール動画にすっかりハマってしまって空いた時間は全部ソッチの視聴に使ってました。
で、すごい作品あったんですよ奥さん。
「キューブクエスト」っていうんですけど。
他人ツクール実況者で有名な中村さんの動画で、たしかパート60台あたりに収録されてる作品です。
んでこのキューブクエスト。
家庭用RPGツクール2で作られてまして。
これのエンディングを見終わった後ですね、率直にいうと自信なくしちゃったわけなんですよ。あまりにも面白すぎて。
すごすぎる。
本当に家庭用RPGツクール2なの?ってくらい。
完成度が高すぎる。
なんというか、自分の目指している方向性では真に面白いものができないということを痛感させられたというか。
忘れていた何かをすごい勢いで思い出したというか。
とにかく非常にレベルの高い作品でした。
そりゃ、テキストの誤字やバグ、その他いろいろなゲームの粗はいっぱいあるんですけど、それがかえって味になっているくらい見る者を引き込む魅力に溢れていました。
ツクール2ってほんとにできることが限られてるんですよ。
テンポも悪いし容量も多くないし、テキスト打つのに時間もかかるし変数もないしイベントは4ページしかないし1MAPに使えるイベント容量は制限があるし、戦闘も基本的なダメージの取り合いしかできないし属性ダメージの軽減なんてないし。
それであそこまで完成度の高い作品が作れることにまず驚きました。クリア直前のレベルも90台というのがすごい。
キーアイテムを集めるお話なんですけど、集めるシチュエー
ションがバラエティに富んでいて飽きさせない作りになっています。話進めてるうちにいつの間にかアイテムが揃ってる感じ。大作と呼ぶにふさわしい作品です。
何より感心したのが戦闘ですね。
特に中盤以降の敵ボスとの戦闘が熱い。
味方全員のHPを8割削る全体攻撃やオーバーキルの攻撃を当たり前のように連発する熾烈すぎるボス戦。味方がチート級の反則武器を取っても全くバランスに影響しない絶妙なバランスがすごい。
どんなに味方の火力が上がっても敵の攻撃が熾烈すぎて全滅しないように耐えるのが精一杯っていう緊張感。
ザコもオーバーキルの全体攻撃を撃ってきたりと常に全滅の危険性があります。
それでも無理ゲー運ゲーになってない。
すごいですねあれは。
もうカルチャーショックですよ。
ちょうど帽子世界作ってるじゃないですか、自分。
あれいろんなシステムを乗っけてるんですけど、面白さっていうのはそういう部分にはないんだなっていうのを改めて痛感させられました。
ボスを倒したときの、あの「やった!」っていう達成感。
あれが全てなんですよね、結局のところ。
単調なダメージの取り合いをごまかすためにシステムをごちゃごちゃ入れても、面白さの本質はそこにはないんだっていうのを改めて思い知りました。
ボスが立っているの見て、すっごいオーラを感じるんですよ。
「うわーコイツどんな全滅級の攻撃してくんだろ?」っていう恐怖感というか。「ちょっと今のレベルで全体攻撃耐えられるの?一回撃たれただけで全滅するんじゃない?」っていう緊張感というか絶望感というか。
熾烈な攻撃で心が折れそうになるのを引き止めるのがシナリオの「先を見たい!」っていう興味で。
戦闘が難しければ投げられる可能性高いけど、達成感はすごく高い。投げられないようにするために先が気になるシナリオを用意する。このふたつのサジ加減というか。
だから単に敵の攻撃が激しいだけじゃダメなんですよね。
遊び手をゲームに繋ぎとめられるモノがないと面倒くさいだけになっちゃう。
街の見せ方がうまかったですね。
行き先が六本木とか池袋とか渋谷とかなんですよ。
「渋谷ってどんなの作ってんの?」って興味沸いちゃいますよアレは。ボスに大量の経験値を入れてるあたりとか、メガテンを意識したバランスが垣間見えました。ちゃんとレベル1から90まできっちり遊べるんですよ。
とにかくキューブクエスト最高でした。
なんか忘れてたRPGの面白さを再確認させられました。
帽子世界を作ってる最中に見れてホントに良かった。
自分の作ってるものが小さく見えてしまって自信なくしましたが制作意欲はむしろ沸いてます。
頑張って自分の納得できるものをツクりたいですね。
6/12までの拍手お返事です。
■生きるってのはぁ死ぬ準備をすることさぁ
どうせ死ぬのは避けようがねぇんだから気持ちよく死にてぇじゃねぇかハッハッハ
■あれは自動で参照するようなモノじゃなくて、単に指定した
ピクチャを表示するだけのものですね。一人一人個別でアクションを用意する必要があります。
■こちらではリンクできてるみたいです。
テキストファイルになってるのでご確認ください。ファイル自体はサーバー上に存在してます。
■売ったんスか…もったいない!
自分は何か売れないですね〜ずっと手元に置いておきたい気持ちが強くて。
■う〜〜ん…
そういう発想自体が気持ち悪いとしか…ごめんなさい。
■まぞっほ!
■メモカにツクールデータとはすごいっすね!超レア!
システムデータのみってのは残念ですけど、自分も結局ツクール4はシステムデータだけ完全に作って放置でしたね。
イベントは無理でした…
< はやぶさ帰還
| ページTOPへ |
他人ツクールとは >