主人公勢で最後になったラヴィのイロイロ。
命の帽子はどう考えてもツインテと干渉してたんですが、サイドに切れ込みが入ってるのでダイジョウブ。むしろ切れ目をツインテの結び目に引っ掛ければヘアピン無しでナースキャップをホールドできるという便利機能なのです。
あと手の包帯取ったところも謎というか、ずっと明言を避けてました。
包帯取ったらナタリーの庇護欲を過剰に掻き立てていた犯人が出てきます。
まあ本人に傷の記憶はないんで「何で私にこんなのが…」って感じですけど。
受肉時はユノーが全員を健康体データに変換してるので傷は消えています。
え?ラヴィだけノリが違う?
まあラヴィちゃんは危機一髪のキャラだから…(意味不明)
さて。
それじゃ今日もネタ出しの話をしましょうかね。
今回は3つのネタ出しの最後、小ネタ編です。
小ネタっていうのは、あらゆる場面で仕込まれるネタのことです。
前回やった短編や長編のネタ出しとはまるで別物。小ネタって軽く見られがちだけど、作家性を大きく左右する重要な要素だとおもう。
だから先に結論を書いておきますけど。
小ネタを効率的にポンポン出す方法というのは、あって無いようなもの。
そのくらい難しいんです。
例えば喫茶店で2人が会話するだけの話があったとしましょう。
この場面でちょっと小ネタを考えてみます。
仮に2人が親子だったら。
「ねぇお母さん。今日の晩御飯なに?」
「晩御飯はあなたのココロのスキマをお埋めする物です。う
ドーン!!」
とかいって指さしてくるお母さんという小ネタです。
2人が会社員だったら。
「えぬくん、あのデータはHDDとクラウドどっちに保存した?」
「興味ないね(クラウドの方です)」
「えぬくんさぁ…仕事ナメてない?」
これはパロが通じず致命傷になるという小ネタです。
もちろん小ネタというのは単純に会話の掛け合いだけではありません。
小ネタは言葉、映像、時間、音、環境、視点、あらゆる表現に潜んでいます。
さっきの例は会話だけでしたが、例えば会話内容を普通にしてメニュー持ってくる店員だけ見た目をデーモン小暮にするだけで小ネタになります。
バケツみたいなデカいプリンが出てきたり、2人以外の客が全員忍者だったり、店が改装中で騒音で会話できなかったり、テーブル筐体のインベーダーゲームがなぜかスト2だったり、店の接客が家系ラーメンのノリだったりとか。
会話する2人、周囲の客、喫茶店の構造、店員、オーダーしたメニュー、滞在している時間、環境音や騒音など、小ネタの要素を上げればキリがありません。
単に喫茶店で会話する1シーンだけで、こんなにも考える余地があるんです。
だから小ネタの引き出しが多い作家ほど面白いシーンが作れる。
ただ喫茶店でダベってる話だけで面白いものが作れるのであれば、前回必死に考えた短編や長編のネタ出しなんて些細なもんでしょう。
で。
最初に結論を話しましたけど、こんな作家の魂とも呼べる大切なものが計算だけで簡単にポンポン産み出せるほど甘くはないよねって話なんです。
……ってなると今日の日記は終わってしまうので、何とか話を捻り出していきましょうかね。
小ネタの引き出しは、その人が人生の中でコツコツと詰め込んできた創作の宝物のようなもの。作家性の全てといっても良い。
その宝箱に入れるものは、創作に限らない日常生活で積み重ねてきたもの全てが対象となるでしょう。別の創作作品を見てインプットを増やすなどというのは視野が狭い考え方です。小ネタのインプットは人生全てを対象にすべき。
であれば。
日常生活を感受性豊かに送れば小ネタは溜まりやすくなるかもしれませんね。
まぁ簡単ではないでしょうけど。
そりゃ常日頃ずっと外界の刺激に敏感になり続けてたら疲れるに決まってる。
絶え間なくずっと面白い事を考え続けるなんてもはや拷問ですよ拷問。
それに現実なんて毎日似たような生活の繰り返しで新しい発見なんて少ない。
とりあえず。
いろんな表現の元を「創作の引き出しに入れる行為」が重要だと思う。
これはたぶん意識してないと駄目かもしれない。
何も意識せず情報に触れても素通りしちゃうというか。
記憶ってのは能動的に意識するのとしないのとじゃ全然違うもんです。
しかもただ記憶するだけじゃなくて、部品を抽出する感じ。
要するに自分の心に響いた表現を分析して、良い部分の構造だけを抽出して自分のものにしてしまおう!っていう発想です。
例えば、さっきオカンが指さしてうドーン!って言う小ネタがありましたね。
あれはオデンデンデデンって言いながらターミネーターのノリでおでん持ってくるオカンのネタを「何かの作品パロってるオカン」って構造だけ真似て笑うせぇるすまんに変えたやつです。カツ丼や親子丼にも使えるのがミソ。
オデンデンデデンをそのまんま使うのではなく、パロって飯持ってくるオカンという構造を創作の引き出しに入れたということです。
興味ないねの方はパロが通じず致命傷になるという構造を持ってきて、誤解を招くセリフパロを探してクラウド君がパッと出てきました。例えば「えぬくんこれちょっとjpgの圧縮かけ過ぎだね。画像のジャギーが目立ってるよ」「俺の名を言ってみろ」「え?えぬくんでしょ?大丈夫?」とかパッと出てきます。
デーモン小暮ネタは相撲を見てたら明らかに場違いな閣下が面白かったので、場違いな場所にデーモン小暮を置くという構造を引き出しに入れてました。
このネタは帽子世界TRPGにも使いましたね。
お笑い系じゃなくて、例えば絵の小ネタを考えるならば。
クジラが空を泳いでいる絵は良く見るので、それをそのまま使わずに「空と海が逆転している」という構造だけを引き出しに入れる。
それを使って、例えば水族館の水と空気を逆転させて水槽の中に人を置いて水族館のフロアに魚を泳がせるとか、重力を逆転させて空にそびえる塔をバックに空へ落ちていく人々の絵とか、地獄の鬼を天使に変えた絵とか、いろんな発想が出てくるでしょう。
水族館を逆転させる小ネタも、ただ水槽に人を入れるのではなくて水の入った水槽で溺れてる人と水のないフロアでバタバタ暴れてる魚のパターンにもできるし、水族館をそのまま動物園に置き変えるパターンにもできる。
他に例えば、海の上のレールを走る海上列車の小ネタがありますよね。
おそらくこの発想の大元は星空を走る銀河鉄道でしょう。
けど海上列車はネタとして使われ過ぎているので、ありえない場所を列車が走るという銀河鉄道の構造だけを使って、三途の川を走る列車という小ネタに連想させたりとか。竜宮城や鬼ヶ島に列車とかもアリですね。
「クジラが空を泳ぐ」「海上列車」という小ネタをそのまんま拝借していたらそこで発想は止まり、想像の幅は広がっていきません。なのでできるだけ構造の部分を引き出しに入れるようにすると良いんじゃないでしょうか。
ネタの完コピじゃなくて、ネタを種にして連想ゲームのように広げていく感じというか。こうすることで、今ある手持ちの武器で小ネタがポンポンと出しやすくなるかもしれません。
ただし、発想の広がりというのはどうしても引き出しの広さに左右されてしまいます。引き出しの中から取り出せるものが少ないとネタにできないわけで、ここらへんの細かいパーツの話になってくるともうどうしようもありません。
日記の最初に「小ネタをポンポン出す方法はあって無いようなもの」と言ったのはそのせいなんです。結局のところ、コツコツと少しずつ小ネタの引き出しを広げていくしかないというミもフタも無い話になっちゃうという。
だからね。
「これで面白い話が作れる!」みたいな講座は半分うそっぱちなんですよ。
結局はこれまでの積み重ねがモノを言う世界なんですから。
シナリオ論なんてのはね、小ネタを入れる器。ガワでしか無いんですよ。
肝心な中身の話になると「生活の中で身の周りからネタを吸収していきましょう」とかクソの役にも立たない誰もが思い付く事しか書いてないんですから。
自分も前回と前々回で物語のネタ出しを考えましたけど。
あんなんまったく作家性に帰依されない入れ物みたいなもんですからね。
最終的に作品の面白さを左右するのがこの小ネタなんですよ。
いくら入れ物(シナリオ論)を磨いたって中身が無かったら駄目なんです。
てことで、今回はなんも参考にならん話でしたね。
わはは!
7/31までの拍手お返事です。
■新約のシキどんだけ眠そうなイメージだったんだ
いやまあ眠そうな顔してましたけど
■ケリーの帽子もそのうちネタにしたいなぁ
あれはほんとに構造がナゾすぎる
■ざんねん!淫乱ピンクでした!
■1000番になったらサイトが壊れないか心配…
PHPとSQLの処理がたぶんあやしい
けどもう忘れちゃったからどうしようもない
■帽子のトゲは両側の方が良かったかもなぁパピィっぽいし
でも後ろから見た図が難しそうだから片方でいっか
■猫耳キャラは人間の耳がある派とない派で論争が絶えないという
■アウトです
■そのまさかの淫乱ピンクが出撃したぞ!
やはりピンク髪は淫乱!
■6歳ってけっこうタッパあるんですよねぇ
かんぜんに三歳児でかんがえてた
■効率化できませんでした…うぅ…
■ナタリーは最初にやったし!
たぶんナタリーは線が少なくて楽そうだから最初のターゲットになった
■鍵の価値観的に暴露大会みたいなのは価値観落ちそうではある
断罪の遺跡の黒ビキニ天使に対して露骨に嫌そうな態度だったし
■つまりクモを見かけたら「生きろ、そなたは美しい」と見逃すんですね
■まあおっぱい星人案件ではあったが…
■自爆してくんなし!
■ツバメはドット絵のリボンが立ち絵だと消えてるんですよねぇ
どっちを基準にするべきか…
■さてはきさま…低身長の女フェチだな!タイホする!
■次回は主人公全員が終わったと思ってたけど実は抜けてた人です
いや~うっかりうっかり!
■自分の身長よりも長い銃を撃つメル様
■アホ毛は世界を救う
■べつにおっぱいが小さいから好きとかそういうんじゃないんですよ
まず名前がかわいいよねモモちゃん
おまけにコスチュームもスタイリッシュだし
あとツインテがキュート
ピンク髪は淫乱
■白黒漫画だと素肌かタイツか分からない問題も、めくれあがった股間にぱんつが無かったら白タイツだなって分かるというメリットがあるかもしんないし痴女過ぎて白修正が入ってるだけと誤解されるデメリットもあるかもしんない
■ジャスミンがツッコんでたけど、あれじゃロリコンじゃなくてペドだよねってくらい幼子になってしまった
■今のままではいけない思います。だからこそ帽子世界は今のままではいけないと思っている
■なぁにこんくらいDr.スランプアラレちゃんみたいなもんですよ
だいじょうぶだいじょうぶ
■ついに帽子世界の淫乱ピンクが登場ッ!
■左様。あの禁じられたエロレロ復活の日である
■そういやあのおふざけカットイン真面目なシーンで分岐かけてなかった
コンボ名はちゃんと分岐させてたのに!
■若い頃のハインリヒはオフターなのに見た目がマリス教徒っぽいという
■意外とみんなフツーであった
まああの程度で動揺するようなヤワな者たちではない
帽子世界のバグ地獄を見てきた者達だ。面構えが違う
■ここんとこずっと帽子関係の絵を描いてますねぇ
なんか絵の練習するのにけっこう良い題材なことにきづいた!
主に構造が分からない物体をがんばって解明させるトコが!
■よくぞラヴィを見破った!そして見事な小ネタである!
■医者を志す若者がまず宗教にハマるというのはよくある話