できるだけ早く漫画を描く練習において、避けて通れない課題があります。
それが「顔漫画」です。

顔漫画というのは、パターン化されたキャラ顔のアップとセリフばかりの漫画を指します。顔の角度は3パターンしか描けない背景も手も足も全身も描けないといった初心者あるあるを満たした時、自然と顔漫画になってしまうのです。

苦手なものは描かない。
上手く描けるものだけ描く。
ってなことやってたらそら顔漫画になるわって話です。

線の練習と一緒で、苦手なものをずっと避けていては上手くなれません。
ただ、初心者が顔漫画を避けるというのはけっこう難しい。

なぜなら顔漫画は「楽に」「早く描ける」からです。
プロでも〆切りがキツい時は顔漫画でお茶を濁すことがあるほどです。

ただしそれは描ける人が諸々の都合であえて描かないってだけです。
たまたま1話だけ顔漫画になってしまっても「そういう回か」で済む話。

でも自分のような初心者は顔漫画「しか描けない」
ずっと顔漫画が続く作品は、かなり厳しいと言わざるを得ない。
だから自分はしっかりと顔漫画から卒業しなければいけないんです。

特に今、自分が練習してるのは漫画の早描きです。
意識して顔漫画を避けるようにしないとすぐやってしまいます。
早く描けるから顔漫画でいいや～となってはダメです。

試しに顔漫画とそうではない漫画の二つを比較用で描いてみました。
内容はほとんど同じです。単に顔漫画かそうじゃないかの差しかありません。
どのくらい違うのか実際に見比べてみましょう。

今まで子供の頃にえんぴつで描いた落書き漫画しか描いた記憶ないんで、たぶんこれが生まれて初めて描いたペン入れ漫画かもしれん。

まずは顔漫画から。




はい！これぞ顔漫画！
なんかもういちいち同じ角度の顔を描く意味を感じなくて、3コマもコピペで済ませてしまった。だって同じ顔をわざわざ新しく描く必要ないやん。

キャラの顔は角度固定の正面、真横、斜め横の3パターンしか無い。
常に棒立ち。下半身を描いてない。手も描かない。
表情は眉、目、口だけいじって差分にしてる。ゲーム風パーツ差し替え方式。

初心者がこういう漫画を出版社に持ち込みして編集者を困らせるわけです。
あ～この子が商業漫画を描けるようになるのはいつになるのかしらって。
苦労して顔漫画を卒業してようやくスタートライン、そっから面白い漫画を考えなきゃいけないとか商業漫画厳しすぎない？

特に棒立ちがイカンね。カメラが水平に固定されてるのもアカン。
ぶっちゃけ棒立ち漫画にするんだったら最初から正面・真横・斜めの棒立ちをベクター線で描いといてコピペすんのと同じですよ。表情だけ場面に合わせてちょこっとパーツ交換すりゃいいわけで、そら楽ですわ。デジタル万歳！

でもそれは漫画でやる事じゃないと思うの。自分の場合の話ね。
パーツ交換式の立ち絵はゲームで嫌ってほど作ったからもうやりたくない。
早描きしたいとは言ったけど、こんな形の早描きはしたくない。

さて、それじゃ顔漫画じゃないやつを見てみましょう。
内容はさっきの顔漫画とほぼ同じです。




最初の顔漫画との違いは、カメラアングルがほぼ全てのコマで違うところ。
キャラの感情は顔だけじゃなくてできるだけ手や全身を使って表現。
テキストを減らし、その分だけ文字ではなく絵でキャラの心情を見せた。
1p目最後のコマで「引き」→2p目最初のコマで「めくり」を入れた。

まあザックリいうと、文字減らした分おおげさな会話にした感じです。
最初の顔漫画はとにかくテキストが多すぎて誌面が淡泊すぎた。
漫画なら文字じゃなくて絵で話を作れってやつですね。

どっちが良いかという話になると、ジャンルの違いや顔漫画の方が好みだと言う子がいたりもするんで、今回はあえて別の話をします。

両方描いてて思ったの。
「顔漫画はめっちゃ作業感があった」
今日はこれだけを伝えたい。

顔漫画は「どうやって描かないで済むようにしようか」っていう部分に神経とがらせながらセリフとネーム切ってて、いざ完成しても見飽きたマンネリ絵ばかりだから達成感よりも作業感の方が強かったんです。

たぶん自分がこの手の漫画を描いたら速攻で飽きると思う。
まずセリフありきで、そのテキストをどうやって楽して漫画にするかっていう順番だから、どうにもやらされてる感がある。

顔漫画じゃない方は「どうやって面白い表現を使うか」っていう部分を考えるから、作業感よりも達成感の方が強かったし楽しみながら描けた気がする。
テキストよりも漫画が先にあって、キャラが活き活きと描けるのも面白い。

漫画を描くのは時間かかるし大変な作業だから、できるだけ楽しみながら続けていきたいですね。

え？
お前の描きたい漫画は無いのかって？

えぬはやっぱり週刊少年ジャンプみたいな漫画が描きたいですね！
てなわけで次回は「絵柄の模索」の話をします。

10/30までの拍手お返事です。
■ハッサン「禍々しい邪気がロンダルキアの邪気に反応してユウテイペペペペ現象を引き起こした結果、山が割れたとホリィが言ってました」

■そんなの考えとらんわ！

■わたしもときめいてトゥナイト

■あのときのラヴィはかなり盛ってたから…

■じゃあそうしとくか！


■筋肉はまだ先になりそうですねぇ
根本的に空間認識能力が欠けてるから先にそっちやらんとイカン

■ツクラーみたいに言うなし！

■ざんねんメシュちゃんでした！

■ケツ名詞

■ちゃうわい！

■舌噛みそうな言い方やな！

■そんなイメージなの！？

■どうなんでしょうね～そう簡単に治りそうにないきもする

■スマートフォンの電源はお切りください

■メシュレイアになりました

■その件に関して弊社はいっさいお答えいたしかねるゆえ詳細は日本相撲協会までお尋ねください

■なにそのディアゴスティーニみたいな概念

■巨乳の方も克服せんといかんと思って今練習してるところです
けっこう空間認識能力使うなこれ…

■どっから時魔法でてきた！？

■柔らかさは重要ですね。でも柔らかすぎると垂れるんじゃないかというなんだか二律背反的な要素がわたしを惑わせる…

■ちゃうわ！
















以下、ヨウコ編ほかネタバレがあります












■最後までプレイありがとうございました。すごく嬉しいです
新約が果たして世間で百合ゲー認識されてるのかナゾなところではありますが、バラ撒いた伏線をものすごい勢いで回収していくのは作ってる方も気持ち良かったですね

■全員クリアまで遊んでくれてありがとうございました
最終決戦の全員集合は無装備状態どうするか悩んだ所ではあったんですけど、止む無くそのままで行く形にしました。誰かに「何かあったら駆けつけるからパーティ外のみんなもしっかり準備しといて」とか言わせる手も考えたんですけどぶっちゃけ完全にネタバレになるんでやめちゃったという。申し訳ない…