前回、丸を描く練習の時にペンタブより紙に描いた方がマシな円になるという話をしました。今日はその最大の原因と思われる「筆圧」をネタにします。

結論から先に書くと、自分はペンタブでも紙と同じレベルの円が描けます。
じゃあなぜ前回のような差が出たのかというと、筆圧なんです。

筆圧っていうのはキャンバスにペンを押し付ける力の具合。
デジタル絵の場合、基本的に筆圧が強いほど線が太くなります。

試しに二つの正円をペンタブで描いてみました。

どちらも同じペンで描いたもので、違うのは筆圧だけ。
前回、ペンタブで散々歪んだ円になっていたのが今回の左の円はマシになっていますね。逆に右の円は前回よりも酷い有様。

ただ、これだと太い線のほうが脳が情報を補完するので丸が良く見えるだけという事もありえます。なので試しに筆圧の高い線はペン先を小さく、筆圧を落とした線はペン先を大きくして描いてみました。

左は高筆圧、右は低筆圧の円です。
つまり前回、紙で描いた円は筆圧が高かったって事なんです。

要するに自分の場合、歪もうとする線を力でねじ伏せて綺麗にしていたという話です。だから筆圧を落とすと線が歪んでしまう。
えぬはこれを「脳筋描き」と呼んでます。パワー系絵描き！

キャンバスにギリギリ触れるかどうかという程の弱い力で丸を描いてみると分かりやすい。線を引く難しさが跳ね上がる。自分の場合、力を入れない線のコントロールが苦手だって事ですね。繊細な加減の線が上手くない。

つまりこれも「引くのが苦手な線」に分類されるということです。
だからこの癖も徹底的に矯正していく。

そんな練習しなくても筆圧が高い線で良いんじゃないのって思う人がいるかもしれませんね。でもこの練習は単に綺麗な線が引ければ良いって話じゃないんですよ。

まず、筆圧は線の入り抜きに影響を与える。
特に線の「抜き」は弱い筆圧のコントロールが出来を大きく左右する。
線の綺麗な人は入り抜きの細い線の仕上がりがそれはもう素晴らしい。

あと、筆圧の高い漫画家の肉体的な負担は計り知れない。
何時間もグッと手に力入れまくる生活を何年も続けてたら故障しやすくなって当然じゃないですか。人間の体は機械じゃないんです。

絵描きとして肉体寿命を延ばしたいならできるだけ筆圧は落とした方がいい。
だから「筆圧を強くすれば歪まない線が引ける」という解決策は選ばない。

とはいえ、たぶん自分の平均筆圧はそこまで高い方じゃないと思う。
根拠はペンタブのペン芯の消耗具合。

じつは4年前インテュオス4を買ってから一度もペンの芯を変えてない。
まったくお絵描きしてないなら芯は減らないんでしょうけど、さすがに新約作ってたんで全然ペンタブ使ってなかったというのは考えにくい。

大昔にインティオス3使ってた頃は3ヶ月に1本の割合で芯を交換してました。
その頃は筆圧が高くて芯がガリガリと減ってて。
だから筆圧下げないとなぁと思って途中から意識して加減してたんですよね。

だから元々そんなに筆圧が高い方じゃないと思う。
けど今回の線の練習では昔みたいに手に力が入り過ぎてる気がする。
線が歪まないように力を入れてしまうというか。
その癖が付かないように、早い段階で弱い筆圧の線を練習しようかなと。

なので今後、線の練習は筆圧を落としてやります。
とにかく苦手な線をトコトン探し、そこをピンポイントで練習する。

自分、最近ずっと線を引く練習してますけど。
綺麗な線にしようと思うと、つい手に力を入れてしまうんです。

練習だから上手くなろうと思って、どうしてもリキむ。
でもそれじゃいかん。練習すればするほど筆圧をどんどん高くしてしまう。
そうならないよう、今のうちに筆圧を常に意識する癖をつけないと。

力を抜いて線を描くってもどかしいなぁ…
こんなの1ヶ月とかそこらで綺麗になれる自信ぜんぜんないぞ…

10/15までの拍手お返事です。
■書道の練習ってそんななの？！

■冗談で言っただけだよ！万一やるとしても帽子以外だよ！

■冗談だってば！まぁともかく今は漫画絵の練習ですよ
やらなきゃいけない課題がいっぱいありすぎる

■背景は漫画を描く上で避けて通れない鬼門！
そこまで行くのに力尽きてないことを祈ろう

■冗談だってば！！

■そっちかい！

■黒歴史で思い出したけどたぶんえぬ名義では漫画描かないとおもう
作者名が短いと作品検索しにくいって話があるから〇〇えぬにしようかなと

■百合漫画となると男がほぼ出てこなくなるから習作としては向いてないんですよね…けど最終的に百合漫画は描くとおもう

■理屈じゃどうしようもない所かなりありますよね
そういうのはもうひたすら手を動かして慣れるしかないのかなぁって

■液タブは迷ってた時期ありましたけど板タブで行きます
自分は手汗がものっすごいんで液タブは向いてないかなぁって

■黒板とチョークって描きやすいですよね
あの適度な抵抗感が思い通りの場所で線を止められるというか

■やるよ！(シフの声で)
練習内容がどんどんマゾくなっていってるんですけどまだ何とかやれてる

■いや、ビアンカくらい器量もルックスも良いなら年頃の男性から口説かれないわけがないって話で男を知らない的な所までは言ってないかな…

■怪人のデザインとかも好きですね～ONE先生
ネームももちろん毎回素晴らしい出来で大好きです

■エクセルで管理してますね
1話ごとにタブを分けてて、NPCや敵のデータも別タブにまとめてます











以下、ヨウコ編のネタバレがあります












■プレイありがとうございました。ヨウコ編は苦戦ポイントがけっこうみんなバラバラで面白いですね

■その部分はハッピーエンド気分に水を差すと思うんで伏せさせてくださいｘ