シュタインズ・ゲート
2017/05/16
結局アニメ版のほうを観ました、シュタインズ・ゲート。
いや~面白かったですね。大変素晴らしい作品でした。
この作品の初出は2009年、今から約8年前です。
出た当時小学6年生だった子が今は大学生になってるくらい昔ですね。
昔のネットスラングが多かったり、作中のメインアイテムが折り畳み式のガラケだったりとレトロ感が強いんですけど、それがまた独特の味を出していて良かったです。
魅力的なキャラクターに分かりやすいシナリオ、次々と提示される新事実に散りばめられた多くの伏線、思わずニヤリとしてしまうSFネタにドラマチックな展開などなど。序盤こそお話がスローペースに感じるかもしれませんが、中盤以降のシリアス路線からは息を飲む展開が続いて面白かったですね。
自分的にこの作品で最も評価したい部分は「分かりやすさ」です。
登場人物の数は極力抑え、ループもの・タイムトラベルものに疎い人でも分かりやすい理屈を提示し、シナリオの流れと目的がはっきりしている。
タイムトラベルものの集大成という評価を聞いていたんですけど、実際は作中で提示されるSF理論自体は、おそらくタイムトラベルものの中ではソフトな部類に入ります。中学生くらいが見ていても十分理解できる範囲に抑えていると感じました。
それはこの作品の見せたい部分が人間ドラマだったからかもしれません。
舞台の小道具に凝り過ぎると観客の興味が小道具に移ってしまって見てもらいたい部分に注目してもらえない、というヒッチコック理論というか。だからあえてSF理論を抑え目にしてたんじゃないかなぁと。
とにかく分かりやすさを念頭に置いていると感じました。
ハッタリ利かせようとしてワザと難解な理論を乱発し、時系列をシャッフルしたりして読者と知恵比べしてやろうというあざとさが一切感じられなかった。
だからドラマ部分に集中できて面白かったんじゃないかなぁ。
設定の穴とかも全然気にならなかったですしね。
エピソードごとに各キャラの魅力を十分に見せた上で、少しずつ時間を巻き戻していく流れも素晴らしい。すんなりと話に入っていけるんですよ。
「こうしたらいいんじゃないか?」と視聴者が思うことをすぐに主人公が実行しようとしてくれるから、全くフラストレーションが溜まらない。だから主人公が無能に見えなくて感情移入の妨げにならない。
読者の心理を誘導する導線がさりげなくて不快にならないんです。
例えば、過去に情報を送れると聞いたら多くの人が宝くじで実験する事を考えると思うんですが、シュタゲの主人公も実際にそれを早い段階で実行します。
そこに至るまでに序盤から主人公のラボが金欠である描写をさりげなく見せ続けてるんですよ。そうする事で視聴者の深層心理に「金策しないと」という思考が根付いて、タイムマシンが登場する事で「じゃあ金策だ」と誘導される。
視聴者としては登場人物がやって欲しい行動をすぐ起こしてくれてるように感じるんですけど、実際はその行動を取ってもらいたいと思うよう自然に誘導されているというか。
お話がシリアス化するのは本当に後半からなんですけど、でも10話以上使ってでも序盤のおちゃらけた空気は必要だと思いました。
あのおちゃらけた日常を知ってるからこそ、後半のシリアス展開が光り輝く。
大切な日常を壊させないと奔走し苦悩する主人公に感情移入できる。
ループする度に改変が絶望的になっていくパターンはループものとしてはありきたりなんですけど、最初の頃のおちゃらけた性格の主人公を知っていればいるほど、その彼が変貌して追い詰められていく落差に息を飲む。深刻な状況だというのが否が応にも伝わってくるんですよね。
ネタ自体は良く言えば王道、悪く言えば使い古されたありきたりなものです。
ループ改変もそうですし、最終回のオチもタイムトラベルものとしてはネタがけっこう定番。折り畳み式携帯電話を開いてメールを見るシーンが頻発するせいで未来日記を連想した人がいたかもしれません。
でもそういう定番が逆に登場人物とドラマを引き立てているというか。
無駄な登場人物が一人もいない。全員の個性が際立っている。
えぬの嫌いなハーレム要素も微妙にあるんですけど、まぁ元はゲームですからね。たぶんヒロインごとに攻略するルートみたいなのがあるんでしょう。そう考えるとアニメの方を選んで正解だったのかな。分からんけど。
とにかく素晴らしい作品でした。
いやぁ、タイムトラベルものって素晴らしいですね。
5/15までの拍手お返事です。
■幼女が出てるだけで喜ぶ御仁がいるでござるからな
■ありがとね。がんばるよ!
■うしおととらやシュタゲを見て、名作と名高いものはやっぱ最低でも目を通しておくべきだなぁと思いました
■いやぁ、シュタゲは本当に素晴らしいアニメでしたね
こんなに清々しい気持ちになれる作品は本当に貴重だ
■まさに少年漫画の中の少年漫画でしたねぇうしおととら
■無理無理無理無理ムリィィィィイイイ!!
■個人的にオマモリサマが好きでした。妖怪漫画は数あれど、座敷童を微妙に百合っぽくできるのは藤田和日郎先生だけ!
■うしおととらが名作すぎたので、からくりも読まないといけないリストに追加されましたねぇ
■Gを付けすぎだ、最後にGをつけすぎだ。俺が組み立てたんだ、俺の意見も聞け
■アニメすごく分かりやすかったですねぇ
いやぁ名作を観れてうれしい
■そこでヤンデレが出てくるなんてどんな上級者やねん
■外伝の若い紫暮かっこ良すぎですよね
誰だよあのイケメン
■PCに詳しそうってイメージ
■5巻から別作品かよってくらい内容が豹変してて笑いました
何があった
■そういやニコニコの存在をすっかり忘れてたけど今どうなってるのかな
相変わらずシークすらできない仕様のままなのかな
■そういやピクサーっぽいCGのガンバがあんま人気出なかったらしいですね
■心霊動画のほうに移行してる気もしますね
■なんか微妙にゆうきまさみっぽい奴だな!
■結局アニメにしました
いろいろとヒロイン別個別ルートとかありそうな空気は感じました
結果的にはアニメで良かったのかも
■初見だとアニメの衝撃もけっこうありましたよ
特に12話からの急展開は緊迫しましたね
■チート回復はバランス壊すけど、それはそれでロマンが全く無いかと問われたらそうとは言い切れないから悩ましいところ
■別にナイーブにはダメージを受けやすいって意味もありますし、必要十分条件はそもそも数学用語が元の言葉遊びでしか無く、正確も曖昧もありません
言葉の正誤を問うのであれば、「WEB拍手」という言葉の意味をあなたが正しく理解できているか疑問です。いったい何を拍手してくださったのですか?
■似たような風評被害に遭っている宮崎駿
■すんごい意見が分かれがちなんですよねぇ断髪式
でもカタリナは後で戻せるという親切設計!
■見たのだ!!
■オズは教育上良くないとかいうアメリカ人いまだ根強いらしいですね
■邦画も結構あるんですよねタイムトラベルというかタイムスリップもの
個人的に、意図してタイムマシン作って時間移動するのはタイムトラベル、意図せず突然時間移動に巻き込まれるのがタイムスリップって区別してました
■WEB拍手の仕様を変えたんですよ
コメント送信が1人一日2回MAXになっただけですけど
■気持ちは分かるけど気合溜めすぎやろ!
■一目惚れはアリですけど、出会う女性全員一目惚れしまくってるとすんごい媚薬臭く見えちゃうのです
< 夢の不気味さ
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うしおととら >
ある意味キャラと世界観に特化した作品と言えなくもない気がします