さて、顔グラを作っていく前に問題がありまして。
今日の日記も長くなるよぉ～…

顔グラといえばメッセージウインドウ。
その出来があまり宜しくないというか。

これですからね…
こんなん宿儺から「つまらんな小僧は」って言われますよぜったいに。
なんていうか、ハッタリ感が無い。デザインがゲームの期待を煽ってこない。

毎回これ見てモチベ下がってたんですが、いよいよ顔グラを作るとなった今、きっちりと改善していきましょう！ノってる今ならできるはず！

デザインっていうのは偶発的な閃きや天才の発想によって無から生まれてくるものではなく、理屈と理論を積み重ねた努力の結果として産み出される成果物でしかないのです。…ってえぬの師匠がゆってた。

そもそもこうなった要因のひとつが顔グラだったんですよ。
今まで探検隊のRPGは不定形ふきだしがデフォだったのに、急に定型ふきだしに変わったのも顔グラがあるからだったんです。

だからFFTっぽいのでいいかってノリで作ってたんですが、FFTを完全にナメてやがるな当時の自分は…昔からメッセージ系のふきだしはこだわって作ってきたのに、どうして手を抜いたんだ…

というわけで。
不定形ふきだし+顔グラをどう表現すれば良いのか。
ゼロから考え直していました。

巷でよく見る「枠を作って顔グラをその中に入れる」とか「ふきだしスキンの上に顔グラを乗せてはみ出し表示させる」は避けます。
理由は手描きっぽいふきだしと相性が悪いからです。

そもそも手描きっぽいふきだしというのはコミック感を狙ってのもの。
そして漫画のふきだしというのは基本的に顔を別枠にして表示はしません。

なぜなら漫画って「顔からふきだしが出る」ものだからです。
でもゲームって「ふきだしから顔が出てる」パターン多いでしょ。
つまりルールが逆なんですよ。
だから手描きっぽいふきだしでそのままやると違和感あるんですね。

要するに。
漫画ってコマ内の人物からふきだしが出てるでしょ。
そのふきだしからまた人物の顔が生えてきたら表現がクドいじゃないですか。

ただし、例外としてデフォルメ顔をふきだし内に描くパターンがある。
これはコマ内に人物がいなくてふきだしのみ描かれた状況で、誰が喋ってるか分かりやすくするために簡易な顔をふきだし内に描いてるパターンです。

これができるのはコマ内にふきだしを出す人物がいないからなんですね。
顔の重複表現にならないでしょ。
つまり、うまくやるとしたらこの「重複表現を和らげる」方向性でしょうな。

その為の条件として、顔は枠で区切らずスキンからはみ出ないようにする。
ふきだしのスキンに顔グラが溶け込んでるような、ふきだしに直接顔が描かれてるっぽいイメージはどうだろうか？これで重複表現のクドさを緩和させる。

スキンに顔グラが乗っかってるような、いかにもゲームっぽいやり方ではなく、顔グラを枠で区切らずにスキンとの境界線を曖昧にして溶け込んでる感を出して、そのスキンを今までみたいに不定形にすれば…

って感じで試行錯誤の末にできた新しいマジェのふきだしがこちら。

ふきだしの手描き感を出しつつ、文字数によってふきだしの形が変わる。
横幅は10段階、縦は行数によって可変します。

…うむ。やはり「手描きっぽいスキンでサイズ可変」かつ「スキンからハミ出ない枠のボケた顔グラ」という条件を同時に満たす表現は新しい気がするぞ！
色々工夫してそうな感じ…いわゆる「ハッタリ感」は十分でしょう。

とはいえ、さすがに1行スキンに顔グラ付けるのはきついか。

1行スキンは名前を非表示にすることで表示可能になるけど、たぶんあまり使わないと思う。短い返事系とかかな。まあどっちにしても顔グラは非表示にして今まで通りの不定形ふきだしとして使うこともできるので問題なし。

名前入りUIにした理由はいろいろあるんですけど、二つ名を入れたいなぁと思ってるんです。例えば女ユニットばっか倒してたら「女殺しのロスメリア」って呼ばれるとか。そうなると名前表示にスペースが欲しいなぁって。

顔グラを右側に配置したり、ふきだしを同時に二つまで表示可能。
使い方として二人同時にふきだし表示する時に対面を意識させた構図とか。

多重ふきだしの場合、前に発言したふきだしは少し暗くして、今誰が喋っているか分かりやすくしました。

この、しっぽ＆顔グラ配置を逆転させた同時会話方式はオウガやFFTの伝統だったからどうしても再現したくて…そもそもえぬが手描きっぽい不定形ふきだしにこだわり始めたのはベイグラントストーリーが元だったんですよ。

あと帽子世界でもやってた、考え事の時にしっぽが煙になるやつも。

これはテキスト内に()があると自動でしっぽが変形するようにしてます。

もちろん大声ふきだしもあります。サイズも可変式です。

ただ、名前と顔グラは表示しないようにしました。
名前を入れると名前まで叫んでるようで間抜けだし、この大声ふきだしを使うシーンってほぼ深刻な状況なのに顔グラは表情差分が無くて間抜けだから。

他に、画面外から声が聞こえてくるパターンは黒背景で処理します。

帽子世界にもありましたけど、あれはピクチャの画像だったからキャラ分岐とかが面倒だったんです。その反省を踏まえてテキスト表示方式にしました。
これは翻訳も視野に入れたゲーム設計でもあります。

翻訳を視野に入れるという話なら「台本システム」というのも考えてます。
これはいちいちイベントにテキストを入力するツクールスタイルではなく、テキストだけ別ファイル化するというものです。

これをすることで、翻訳作業の時にいちいちイベントを修正する必要も無くなります。オプションで言語を選択するだけでゲーム内言語が切り替わるの。
まあ台本システムの話はまた次の機会ということで…

話をメッセージに戻して。
モノローグ系は専用の四角スキンで表現します。

これはタクティカルシミュレーションゲームだから状況説明シーンもそれなりに出てくるだろうと予想して用意したやつです。四角だから不定形には見えませんがフリーハンドで描いてるから手描き感は残ってるとおもう。

ふきだしの形状に関しては、セリフが丸々しててモノローグが四角というのは漫画の文法なんですよ。ゲームなんだけどゲーム内でコミック感を出したいというのは帽子世界と同じ方向性なんです。

ちなみにモノローグスキンはメニュー内やショップでも使います。

これはふきだしサイズが固定されるので形状が丸型だと少し浮いてしまうんですよ。だから統一感重視でモノローグスキンを利用しています。モノローグは普通に使う場合だとサイズ固定にはしませんが、メニュー系は固定します。

こうやってサイズ固定にして四角いスキンに顔グラ付けると、そこらへんでよく見かける一般的なゲームのメッセージウインドウって感じがしますね。
これはこれで実家の安心感みたいな趣きがあって良いものですな。

あとはバックログ機能。

これはテレプで作ってたやつをほぼそのまま持ってきました。
帽子のは保存サイズが大きすぎたんでマジェは1000行に抑えました。
帽子と違って発言者の名前が付いてるから分かりやすくなっています。

んでメニューやショップのセリフはバックログ機能を無効にしました。
マウスホイール↑回転でログ表示にしてあるので、メニュー系だと暴発が面倒くさいんですよ。まあ別にログ無くても困らない部分だから良いかなぁと。

以上が、マジェの新しいメッセージ機能になります。

帽子世界でやれた事は全てマジェでやれる上に、プラスアルファの機能が沢山付いてるから帽子の完全上位互換と考えても良いでしょう。
かなり苦労しただけあって、やり切った感あるなぁ…

1/9までの拍手お返事です。
■今までゲーム内キャラがどんな奴らか分からなかったもんなぁ…
ようやく形が見えてきた感ある

■狂戦士はグリフィスゥゥゥウウウウ！！！！の方をイメージしちゃうな

■フルオートで戦闘は見てるだけとかもできるよ
これでシミュ苦手な人も安心！みたいな

■そう言ってくれるとうれしいぜ！
パパがんばっちゃうぞ～

■よしまずはペンギンを蒸す機械から作ろうか

■お、お前は……！？　✟ 暗黒天使(ダークエンジェル)✟！！！！

■貴様がパパだったのか！！！！

■よさぬか鬼太郎！

■イベントで馬に乗ってるくらいで戦闘に乗り物は無いですね

■パイプイスの座り心地が悪かったからバスタオルとかシーツとかを駆使してふかふかの椅子に改造してたらまるで社長室の椅子みたいな大げさなやつになっちゃったのがいけなかったのか

■毒の摂取によって生成される抗体とかに興味ありそうだったから…
わざとムカデに咬まれて抗体ゲットしてる抗体マニアのyoutuberがいるの思い出した

■なるほど！！！！ものすごくなるほど！！！！！！１１１１１！！
なんて冴えたコメントなんだ

■ユニットにエスパーギャルっぽいのが欲しくて…