前回、空間認識力をカバーするのに答えを暗記するという話をしました。
さあ今日もえぬの奇妙な練習が始まります。
まずはこれを見てください。
180度回転させたひらがな「あ」を書いたものです。
もちろん「あ」を書いて180度回転させたものではありません。
180度回転した文字を想像して最初から逆さの「あ」を書きました。
文字が回転したらどういう形になるか?
空間認識力があると難なく書けるでしょう。
しかし空間認識力が無いと回転したらどういう形になるか「想像できない」
試しに50音すべて書いてみました。
さあこれがどれだけ見苦しい結果になったか、180度回転させてみましょう。
かなり間違いが多い。
まるでひらがなを覚えたての幼児がするような間違いばかりです。
「を」とか酷いでしょこれ。いい歳した大人がこんな間違いするなんて…
気を取り直して2回目。
それでも間違う。同じ所を間違う。
どうも「ひ」「や」「を」が鬼門らしい。
3回目。
やっぱり間違う。「を」を注意してたら違う所を間違えた。
ノーミスまでやります。4回目。
ここでやっとミスが無くなりました。
やっぱり自分の空間認識力は甘いと言わざるを得ない。
書いてて思ってたんですけど。
回転後の形が想像しやすい文字としにくい文字の差が大きすぎる。
「き」「く」「さ」「た」「と」「ひ」「や」「を」だけ難しかった。
他ははっきりいってそれほどでもなかった。
でも一度答えを知って想像できるようになると書けるようになった。
何を当たり前の話してんだって話ですけど、要するにいろいろな角度の絵がどうなってるのか知っていれば「想像できて」書けるようになるって話ですよ。
それだと結局いろんな角度の人物絵をデッサンするって練習になるんじゃないかって話ですけど、まあ結論を言うとそうなんですよ。
こんだけいろいろやって結論が「デッサンする」なのかよって話ですけど。
ミモフタもないけどそうなんですよ。
じゃあ前回言ってたルーミスのやさしい人物画でも見ながらこれから延々ずっとデッサンの練習するのかって話ですけど、それだけはやりたくねぇ…
顔と手の描き方も持ってるけどどっちもやりたくねぇ…!!
くそ~…
全然やさしくないんですよルーミスのやさしい人物画…
和訳間違ってんじゃないの?あれ絶対ルーミスの厳しい人物画だよね。
最初のページからいきなり全力でブン殴ってくるんですよ。
海外教材特有の「HAHAHA!これはこう描くんだほうら簡単だろう?HEY!YOUもこれで明日からイラストレーターさワンモアセッ!」とか何とかいうノリだよ。ワンモアどころか最初の1回でギブアップするっちゅーの!
よし描こうかって意気込んでたら、頭こっち向けてソファで下半身曲げて床に上半身はみ出しながら寝そべってて三点透視でソファと床二つの地平ラインの中を1つの体が横切ってる複雑な構図の絵とかが出てくるんですよ。お前描かす気ねーだろ!
これパースよー分からんから床とソファをストリートファイターの練習ステージみたいにブロック状にして描いたけど、実際のはシワくちゃな布の上で寝そべってんですよ。
「裸だから服のシワは描かなくて良いと思ったか?HAHAHA!油断したな!布とシワもめいっぱい入れといたぞ遠慮すんな!なぁに心配いらない、裸のネーチャンと恋に落ちてもワイフは絵に文句言えないだろ?おっと、週末のジムは休みにしておけよ!」みたいなノリですよコイツ。誰が布なんて描くか!
とりあえず。
見ながらだったら描けるけど見ないで描くのは無理。
まず間違いなく自分の絵柄の癖が出て写実的にならない。
ていうか見ながらでも微妙に自分の絵柄の癖が出てるのは気のせいか。
なにこれ、めちゃくちゃ癖がしつこくない?マジでこの癖消えるの?
ここらへんの矯正も合わせてやってくしかないか…
とにかく最終的に見ないで描けないと、答えを覚えたことにならない。
見ないで描けない=想像できてないってことですからね。
当面はルーミスのクソ野郎と付き合っていくしかないのか…
次作る物語のラスボス名ルーミスにしようかなマジで。エストルーミス終異体
そうそう、キャンバスを回転させて描かない。これは順守する。
上のデッサンだと頭こっち向けてるから逆さに回転させて描いたほうが楽そうだけど、それだと練習にならない。
最終的に漫画絵でも逆さの顔と体は回転させずそのまま描けるようにしたい。
回転させないと逆向きが描けない=逆さの情報がイメージできていないわけで、右向きが描けないから左向き描いて反転させるのと同じだと思う。それをやるといつまで経っても苦手がそのままなのでこれを機に慣らしておく。
というわけで次回のネタは「エストルーミス終異体」です。
11/9までの拍手お返事です。
■頭を柔らかくする意味でも立体をいろんな角度から描くのは大切かもしれないなぁとおもいました
■大昔の少女漫画はけっこう少年漫画の人が描いてたり、少女漫画なのに大友フォロワーの絵柄だったりかなり自由だったみたいですけど、今はもう絵柄の差別化が進み過ぎててそうもいってられないのかな
■やめるんだ
■模写は模写でまた違う技術も必要そうだからそこらへん複雑そう
■本当の意味で空間認識能力に優れている人は限られているのかもしれない
■大昔のセーラームーンもけっこうガチ格闘しててそこらへんがセンセーショナルだったってばっちゃがゆってた
■日記は少し前の内容をネタにしてて今はまったく違うことをやってたりするんで、言ってることがコロコロ変わってしまうのがアレ
■新約のあれはあれで苦心して何とか捻り出してたんですけど、塗りはたぶんそんなに変わらないバケツ塗り方式のままだと思うんで、まったく別物レベルまで変わることはないはず
■ちょっと内容がネガティブすぎたかなぁ
まあ実力の無さを絵柄のせいにしちゃアカンですな
■悩んでないやろ貴様ァ!
■めちゃワルやからな!
■プリンセスプリンシパルかな?
■コミックの方を見てましたね
かなり難解で理解するのに苦労しました
■逆立てた髪のなかにあるんだよ!たぶん!
私は絵を描く人ではないれど、もし練習するなら球や立方体、円柱・円錐みたいなシンプルな立体をいろんな角度・距離から描きまくるだろうな~と思いました。
なんかこう、自分で閃いた「こうやったら効率的に上達するかも!」って方法を思いついたものを、ただひたすらこなすのってメッチャ楽しくないですか?(すいません効率厨なだけかも)