世界観
2020/04/23
しばしば創作で登場する「世界観」というワード。
簡単にいえば「どんな世界なの?」って意味合いが強いイメージ。
指輪物語みたいな世界だよ~とかスチームパンクな世界だよ~とか。
世界設定でいいと思うんですけど、いつしか哲学用語の「世界観」がフィクション界隈で使われるようになりました。こういう使い方するのは日本独特の文化らしい。
創作する世界を設定する。
あたしゃ毎回思うんですよ。
設定を増やせば増やすほど、逆に世界はどんどん狭くなっていくなぁって。
創作者が全知全能の神として創造した世界の全てを決めなくてはならない。
…なんてルールを誰が決めたのだろう。
ひとつ設定を明かせば、ひとつ未知が無くなる。
未知がまったく無い世界とはいったいどんなものなのだろう。
おそらく、とても退屈でつまらない世界に見えるとおもう。
とはいえ。
読者は未知を解き明かしたいという欲求がある。
だから未知を用意するために設定を作る。
こうして世界から未知は消えていく。
あくまで個人的な感覚ですけど。
世界に関して壮大な設定を盛れば盛るほど、その世界への興味が失せて輝きが失われていく気がする。読者ではなく作ってる自分が。
無次元のもつれから世界の始まりの神が発生して約束の数式が紐状のうんぬんかんぬんとか、設定した瞬間にもう作る気力無くすの。なんか壮大であればあるほど駄目なんですよね。
たぶんアレです。
作者だって作ってる世界の未知を楽しみたいと思ってるからなんですよ。
壮大な設定って、それもう作った瞬間に楽しみをブチ壊すわけでしょ。
わざと設定していない未知の部分ってのはめっちゃ重要なんです。
あくまで自分個人の話ですけど。
未知はエネルギーが拡散する。
既知はエネルギーが収束する。
みたいな感覚なんですよね。
最初に壮大な設定を作ったらエネルギーが収束して世界が広がらないの。
やっぱ作者だって、作っていくうちに少しずつ世界が広がっていく楽しさを味わいたいじゃないですか。最初から完成された地図を渡されて「はい今からこの世界を作ってね」って言われるより、白紙の地図を少しずつ埋めていく方が面白いと思うの。
だからね。
設定っていうのは増えれば増えるほどリスクがあるんですよ。
未知が無くなっていくっていうリスクが。
じゃあ後から未知をどんどん足していけばいいのか。
それって最初から完成された地図が面白くないから上下左右に別の白地図をくっつけてるだけって気がする。
それはそれで別の面白さがあるかもしれないけど、未知ってのは追っかけるのが楽しいんですよ。なのにゴールがどんどん追加されていったら追っかけるのがだんだん面倒臭くなっちゃうというか。
それだったら最初から詳細に書き込まれた地図にしない方がいいなって。
創作意欲が湧かない時は、思い切ってほとんど設定の無い世界を用意するのもアリなんじゃないかなぁって思うの。最初にいろいろ決めるからモチベが保たないってのもあると思うの。
例えばね。
海と空が逆転した世界のネタを思い付くとするでしょ。
でね、それ以外に何も決めないの。
海と空が逆転してるから、街は海中になっててそこらへんを魚が泳いでて人間も窒息してない。車とか電車も海中を走ってる。んで海の部分が空になってて、船が飛んでるの。
でね、つい調子に乗って、じゃあずっと上に泳いでいっても延々海になっててさらに上にいくと海の底になってて、逆に海になってる空を船で潜っていくと宇宙に出て~…みたいな感じでつい「最初に世界を細かく決めてしまう」の
そうすると、なんかもう満足しちゃって創作意欲がそこで落ちちゃう。
だからあえて細かく決めないってやり方もアリなんじゃないかなぁって。
4/22までの拍手お返事か!
■なるほどそうきたか!
■別な意味で食べられてしまうのか!
■あれはそういう意味だったのか!
■救われない物語を出してえぬ最低とか言われるのか!
■たしかに映画とも相性良いか!
■闇の帽子は玩具と半分こか!
■ボケすぎじゃないか!?貴様は蝋人形にしてやろうか!
■旧エヴァで加持さん撃ったの誰やって気になったやんか!
■やっぱり長編はむずかしいっていうことか!
■いうまでもなかろうか!
■なるほどジャンプはRPGだったか!
■大魔法強行出すのすごすぎないか!あれ相手の運が高いと強行する確率めっちゃ低くしてあるのに鬼か!
■ブン投げに見えない工夫というのも大事ということか!
以下、他編エンディングやヨウコ編のネタバレがあります
■2人して悪巧みするなんて紅茶とヨーコはわるいやつか!
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過去の恋人遍歴なんて、見たくもないです。
だから女はメルさma
じゃなくて幼女が最高だと思うんですよ。
と、黒くて丸いお方がおっしゃってました。