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自己完結型コンテンツ

2018/01/13

前回・前々回は、お客さんを前提とした創作の考え方をネタにしました。
より良い創作物を作るにはどうすればいいのかっていう話ですね。

しかし。
世の中にはそういった理屈が通用しないものも存在します。
それが今日のネタ『自己完結型コンテンツ』なのです。
もちろんえぬの造語なので、ググっても何も出てこないですよ。

自己完結型コンテンツとは何か。
一言でいうなら、お客さんのいないコンテンツのことです。
お客さんがいないということは、創作物の対象は作者一人だけって事です。

自分で作ったものを自分で楽しむ。
需要も供給も自分一人で完結する。
より良い作品を目指して苦しみながら切磋琢磨する必要は何もない。
このコンテンツで重要なのは、いかに自分が楽しめるのかという点だけです。

例えば昔の家庭用ツクール。
知人友人に見せることもありますけど、基本的に家庭用ツクールの対象は自分一人になるパターンが多いかと思います。そういう意味では自己完結型コンテンツといえるでしょう。

むかーしの家庭用ツクール時代はね。
階段イベントでマップを繋げるだけで楽しかったんですよ。

マップを二つ作るでしょ。
イベントで二つのマップを繋げて行き来できるようにするでしょ。
んでテストプレイで延々とマップを行ったり来たりするんです。

傍から見たら馬鹿みたいなことを延々とやってるんですよ。
なんせマップを行ったり来たりするだけですからね。
でもそれが楽しかったんです。

うわーこれドラクエみたいじゃ~ん。
自分で作ったものがドラクエみたいになってるよ~。
もうそれだけで延々とマップを行ったり来たりできるんです。

ゲームというのは難しいプログラムを書ける選ばれた人だけが作れる特別なものだっていう認識だったから、素人の自分がそれっぽい挙動のものを作れたというだけで感動してたんですよ。
ツクールはゲームを作るというゲームである。というのがえぬの持論です。

自分が楽しければそれで良い。
他は何も必要ない。
これこそが自己完結型コンテンツの持つ、ただひとつの正義なのです。

しかし。
この唯一の正義こそが、最大の障害となります。
自己完結型コンテンツは自分が楽しめなくなった時点で終わりなのです。

先ほど例を出した、延々とマップを行き来するだけの創作物。
これが正義たりえるのは、楽しんでいる間だけなのです。
行き来に飽きた瞬間、牙を剥いて襲ってきます。

お客さんの存在する公開予定のコンテンツならば、作業と割り切って制作を続けられるでしょう。しかしお客さんのいないコンテンツだったら、自分が楽しいと感じる別の要素を見付けるしかありません。

つまり自己完結型コンテンツは「飽き」との戦い。
「飽き」に負けた時、全てが終わる。
そして「飽き」は遅かれ早かれ必ずやってくるのです。

「飽き」から逃げるようにして、お客さんのいるステージに進む。
自己完結していた世界から外へ踏み出す。
でも外へ出てみたら、責任や承認欲求や向上心に悩み疲れる。

自己完結してた頃って、責任感とか周りに認めてもらおうとか優れた作品を作ろうなんていう気持ちは無かったはずなんです。お客さんが存在することで、これらの気持ちと戦っていくことになる。

そういうプレッシャーに押し潰されそうになった時にどうすればいいのか。
ひとつだけ言えるのは、お客さんの前で自己完結型コンテンツを見せるのは逆効果になりそうだということです。

自分だけが楽しめるものだけを作ればいい。
それはツクールの中である意味、正解のひとつでしょう。
しかし、そこに潜むリスクにも注意を払わないといけません。

自分が楽しめれば良いという考えは、あくまで自己完結型コンテンツであることが前提なんです。世に公開するとなった時点でお客さんが存在することになり、それは自己完結型コンテンツではなくなります。

別に公開しようが自己満足で作品を作っても良いじゃないかという考えもあるでしょう。しかし自己満足で作った作品は評価されにくいという事実にも目を向けないといけません。

作っても作っても評価されないとなった時、精神的ダメージはどれほど大きなものになるのか。もちろん平気だっていう人もいるでしょうけど、そこまで開き直れるのは本当にごく一部の人に限られると思うんです。

だから自己完結型コンテンツは公開しないほうが良い。
何よりも自分の心を守るために。
あくまで個人的な意見なので、これが正しいとは思いませんけども。

とはいっても。
公開しない作品を作るっていうのはモチベ的になかなか難しいものです。かといってひたすら何がウケるかお客さんの目ばかり気にして作るのもしんどい。

だから自分の好きに作って、多くの人間には響かないという前提で一部のお客さんに向けて評価度外視の作品を作る。そういう人もいるかと思います。
それがフリゲのメリットだと思っている人もいるでしょう。
かくいう自分もそんな考えでした。

でもこの考えは、自分に相当自信がないと厳しい。
自分の作るものに確固たる信念がないと続けられない。
少なくとも「どうせ自分は駄目な人間なんだ」という精神状態で作ったら潰れます。自分が潰れなかったのは拍手コメントで励ましてくれる人がいっぱいいたからなんですよ。自分一人だけだったら絶対に潰れてました。

人間っていうのは無意味なものを作らされる時に強烈な苦痛を感じる生き物なんです。穴を掘らせてはそれを埋めるっていう作業を延々繰り返す刑罰が昔あったみたいですけど、精神的苦痛がすさまじい拷問だったと聞きます。

せっかく作ったものが無駄になるのは誰だって嫌なんです。
だから「別に評価とか求めてないし」と考えるならば、それは自己完結型コンテンツとして公開しないほうが良いと個人的に思ってます。

誰にも見せていない創作物って、自分もけっこう多いんですよ。
むしろ公開した作品よりも非公開作品のほうが圧倒的に多い。
でもそれらを公開しようとは全然思わないです。なぜならみんな自分の為だけに作ったもので、既に需要と供給が完結しているからです。

創作でいろいろ気にしすぎて疲れた時は。
たまーに自分だけの為の作品を作るのもいいのかもしれませんね。

1/12までの拍手お返事です。
●気は優しくて力持ちなキャラに
力に溺れるようにアドバイスしてくる悪魔的キャラ
■筋肉が欲しいか… ならばくれてやる

●自分がキャラを作る際どんなモブキャラも大なり小なり過去のストーリーから設定するようにしてます。
現実の人にも言えることだけど、性格や立ち居振る舞い場合によっては表情さえその人物が辿って来た人生や個々の物語によって形成されると思っていて、ある意味基本的な設定より大事にしてます。
そうすることでチラリと奥底から滲み出る要素を自然に演出できるようになりました。
当たり前といえば当たり前なんですが。
■自分は逆ですねぇ。可能な限りキャラに初期設定は入れない。
最初に決め打ちできればいいんですけど、話を広げる時に設定したものが足かせになるんですよ。

●>タイトル『フリゲ大戦争』
すごい…あらすじが現実とメタリンクしてるからそれだけで世界観がすんなり入ってくる…!面白そう…ホラー女王ちゃん可愛いし隊長のロリBBA好きがひしひしと伝わってきてリビドーを感じる
最後の中間管理録で笑いました
■別にロリBBAが好きってわけじゃなくてですね…
VX→MV
Ruby→JavaScript
RB→JS
リアルババア→女子小学生
…で、ロリの皮かぶったBBAっていう設定になったんです

●で、RPG国王と脱出ホラー国王の百合シーンはどこですか?

画像359.png

●>■任天堂のハードって故障するんだ…

私もかつてDSが壊れましたね
タッチパネルをタッチしても全然違う部分をタッチしていると認識されました
あと最近だとswitchが不良出して、修理を依頼したら「壊れてないけど一応部品交換しておきました」という謎対応された人たちが居たそうな
(switch未所持感)
■いやぁ~任天堂のハードって凶器になるくらい頑丈ってイメージで…
(ゲームキューブの取っ手を擦りながら)

●>こういうのが魅力的なキャラ
魅力的なキャラの『パターン』は、ある程度あるかと。
例えば、『信念を持った悪役』は好きです。
ゴッドイーター・バーストの某キャラとか。
(未プレイの人に配慮してキャラ名は伏せますが、クリアすれば分かります)
『悪を悪と知りつつ、それでも譲れない信念の為に、手を染める』これって、悪役の一つの理想像だと思います。
逆に、ただ醜悪なだけの悪役は、駄作になるだけだと思います。
■個人的に、キャラって世界や時間と切り離して考えられない人間なもんで、キャラの魅力ってのはその作品世界とセットで見てるんですよ

●>フック
確かに興味ない題材だと、何らかの例外がない限り、読まないですね。
ただ、それだけじゃ『まだあめぇ』状態だと思います。『タイトルで吸引しないと、題材すら見てもらえない』ので。
数十、数百とある作品の中から、まずタイトルで選別して手に取り、作品説明に興味の沸いたモノだけ読んだりするんです。
どれだけ内容が良くても、『フックらないタイトル』だと意味がない。
※ただし固定ファンがいるレベル文字数
■タイトルもめっちゃ重要ですよね
今は事前にググって重複チェックとか簡単にできますけど、ネットがない時代は大変だったろうなぁ

●2017年のウディコンもアクションが1位だったのでやめてあげて
■WOLF ACTエディター

●ウディタといえば「箱庭セレナータ」が呂布並な強さになりそう
>起床時に爆声を出す
ここ本当に笑った
■何度新しくなっても起床時に爆声を出すクセが治らないんですよあの子

●媒体そのものに興味がなかったら無理だよね…
自分にとって漫画はもう読むこと自体が面倒になってるけど
コンシューマのRPGならとりあえず始めるところまでは意欲が持つし
それにお気に入りの開発者が参加してたり、ブロガーが絶賛してたら
クリアして感想を述べる義務に駆られるちょろさは残ってる
■メディアそのものから遠のくケースもありますよね
自分もテレビドラマはほとんど見なくなりました
けっしてつまらないとは思ってないんですけど、なんか自分と関係ない遠いコンテンツだって思っちゃうと、それに時間を使おうと思わなくなる

●フリゲ界の現状を表し過ぎてて笑ったあと物悲しくなりました…
キャラとして見ると兵士が鬱とか日常が実況されてるとか脱出ホラー国のストレスやばいですねww
■脱出ホラー国で朝起きた時のあいさつは「はじめましての人ははじめまして、そうでない人はこんにちは」になります

●テ、テリーはオルテガさんの素体になったし大活躍よ
■なんか響きがやべえ!

●>■うちの猫もやっとスイングドアを開けられるようになりました
小さい頃、家に居た猫が窓の鍵を開けて外に出て行ったことがありました。
元々家に住み着いた猫なので、自力で窓の鍵を開けて外出して、夕方までに帰ってくる日々が続いても気にならなかったみたいです。
■うちの猫がスイングドアに苦戦してたのは「押して開けたんだから反対側だと引くんだろ」っていう固定概念があったからみたいで、ドアの考え方としては間違っちゃいないから余計面倒だったという

●RPG:「爆破どかできるけど。。。ゲームはあんまりでないね。。。」
■誰やねん

●>タイトル『フリゲ大戦争』
かつて脱出ホラー国を興した偉大な先人であり、現在は隠居の身にある老将『ゆめにっき』は異大陸の巨大帝国steamに亡命した模様。steam帝国の影響力は年々強くなっておりますな
ちなみに、私はフ・リーエ・ロゲ国という弱小国家も支援しております。かの国民の突き抜けた自給自足スタイルが好みでして
■ゆめにっきってどっかに脱出する話だったっけ

●フリゲ大戦争に全部持ってかれて前半部分が思い出せなくなる症候群
■思い出すのだ!

●他に見たことないクリケット漫画で連載を勝ち取り単行本まで出す、それは確実に手に取っちゃう! カバディ漫画ですら複数あるのに! 表紙が百合ん百合んは昨今あまりに多すぎて良作評判が聞けない限りスルーかも。
■なぜまったく百合要素がないのに表紙だけ百合ん百合んしている作品が後を絶たないのか

●私のガラケーには!おサイフケータイの機能がある!だがその機能を活用したことは無いッ!
■あれ便利なんですけど、どの店が対応してるのか分かんないから確認するのも面倒になって結局使わないという

●>フックを考えた作品
仲間だった子供たちが後年大人になった事で裏切り者と認識して、
最高速度で確実に頃しに来る主人公さんの作品の事ですね、わかります

この作品も見方、立場によって善悪、敵味方が変わるのが面白い
とはいえ、こんな怖い話が長い年月の間に子供向けの夢物語になっちゃうんだから実際コワイ
■何の作品のことを言ってるのか分からん…

●フリゲ界ド直球な上に、ここでSmokingWolfを見るとは思わなんだ
■まったく面識がないのにネタにしちゃったよドキドキ…

●キャラのコンセプト(キャラクターが持つ固有の物語。フックの根元)と
実際に描かれる物語(他キャラとの関係性、状況によって成長し失われていく様子、フックの先にある導線)
そして結実、果実(多数のキャラクター、世界の構成要素をフックに、導線で繋げて、最終的に物語られるもの)
自分の所感ですが、魅力のある人はそこにいるだけで、導線に引き込んでゆく。例えば桃太郎伝説と言う名前で夜叉姫がヒロインとか。
■そうそう、そうなんですよ
キャラの魅力って、存在してる世界とか物語があってこそだと思ってるんで、キャラだけ切り取って魅力を抽出するってのは正確じゃないと思うんです

●3DSは据え置き機より安いし新品買っちゃったほうが良いと思う
うちのNewは基板、スライドパッド(スティック)、ボタン交換と
3回修理に出して結果的に2万円くらい出しちゃってる…
付属品を外して京都に送るのも面倒だしね
■う~ん…
PSアーカイブ用にVitaも欲しいんですよねぇ

●隊長の絵を見れたからセンター試験頑張れそう!
■このサイト見てる場合じゃねえ!

●■もし表紙が百合ん百合んしてたら

えぬ絶対よく百合ん百合んしての読物を読んでいるな!
■百合りんりんしてるだけでえぬの評価は高くなります

●ガチ勢が変数上で機械語相当の処理が出来てコンピュータアーキテクチャの知識があればスクリプト機能実装後のツクールより実は高度な処理が可能な2000に残留してると言うのも事態を複雑化させちゃってますよね
そこに最近はRuby勢とJavaScript勢の軋轢も加わってまさにカオス状態

というわけで新訳が完成したらぜひフリゲ国盗りゲームとして作っちゃいましょう

当然全員女の子で←重要
■作らんって言うとるやろ!

●脱出ホラー国王ちゃん可愛い。おはようからおやすみまで、トイレシーンからお風呂シーンまで配信されてるとかマジですか?
脱出ホラー国の住民になりま……でも鬱ENDで悲惨な最期を迎えるのやだな……
■脱出ホラー国の町中はけっこうグロい死体とかが転がってますね

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