頭のいい人
2014/11/19
漫画でも小説でも、頭の良い天才はどんな作者でも用意することができます。ただし、よく言われるのが「その作者以上に頭の良い人物は作れない」というものです。
理屈は分かります。作者が分からないことは作品に書けませんし、考えが及ばない内容も書けないからです。
ただし、知識となると話が違ってきます。
例え作者に知識がなくても、辞書を片手に頑張れば作品が作れるからです。もちろん付け焼刃の頼りない知識になる可能性は高いですが、閃きの天才を作るよりは易しいでしょう。豊富な知識を持つ人物を「頭の良い人」にしてキャラ付けすることもそう難しくはありません。
ですが、この「頭のいい人」
これほど作者によって捉え方の変わる人物像もいないでしょう。
今日は自分がイメージする「頭のいい人」について考えていきます。
まず、頭のいい人は新聞もニュースも見ない。
頭のいい人は、普通の人が知っている常識をあまり知らない。
頭のいい人は、普通の人と逆の行動を取ることが多い。
どうしてこんなイメージなのか、考えていきます。
別に天才は奇行が好き、という理由じゃありません。
ちゃんと理屈があります。
自分が思うに、頭が良かったら不必要なものまで覚えないと思うんです。
何でも覚えて知識にしてしまう人は、頭が良いのではなく記憶力が良い人だと思います。似てるようですけど全然違う人種だと、自分は思います。
みんなが知っていることは知らなくてもいいんですよ。
誰かに聞けば必ず情報が得られるんですから。
新聞もニュースも、公開された時点で情報は世界に共有され、その希少価値はほとんど失われてしまうのではないでしょうか。
皆が知っている情報には何の価値もありません。
価値のある情報というのは、誰も知らないことなのです。
誰も知らない希少価値のある情報を優先的に取得していくのが、頭のいい人なんじゃないかなと思うわけです。
みんなが知ってることはあまり知らない、だけどみんなが知らないことは知っている。これが自分の思い描く「頭のいい人」なんですよね。
「誰でも簡単に100万稼げる方法」
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「紹介したら商品の数%をリベートするマルチ商法」
「アフィリエイトで月5万稼ぐとっておきの方法」
今日のネタとはあまり関係ないですけど、こういった情報商材などは特に顕著ですよね。考えてみてください、誰でも簡単にこの情報をお金で買える時点で全く無価値な情報だということです。
簡単に得られる情報には価値がありません。
もし何らかの情報があなたの耳に入ったら、その情報はどうやって自分の耳に入ったのか改めて見直してみてください。そのほとんどが自然に得られる程度のものでしょう。
なんか話がそれてきたので戻したいと思います。
頭のいい人が普通の人と逆の行動を取ることについて。
単純な話で、普通の人と同じ行動をしたらそれは普通の人だからです。
もちろん必ず逆のことをするとは限らないんですけど。
これはけっこう創作でも見られますよね。
みんなが右を選ぶけど、頭のいい人が左を選んで正解でスゲー、みたいな。
簡単に頭のいい人を作れる手法といいますか。
でも、違うんですよ。
場面場面で逆のことをするという意味じゃないんです。
頭のいい人の根底にあるのって、みんなと違うことをしたい欲求があると思うんですね。
そもそも頭がいいって、相対的なんですよ。
テストで100点取る人が頭のいい人、ではないんですよ。
もしそのテストが全員100点だったら、頭のいい人にはならないですよね。
点数基準じゃなくて、偏差値基準といいますか。
で、偏差値上位っていうのは、もう普通のことしてたら取れないんですね。
もし「偏差値30だった私が東大に合格しました」っていう話があったとしたら「どんなすごい勉強法なんだろうか」と思ったらいけません。「元々東大に合格できる力のある子のサクセスストーリー」を楽しむのが正解です。
努力すれば夢は叶う、というのは夢の対象によります。
先ほどは東大を例にしましたが、もし受験であるならば定員枠が決まっているので、他人と同じことをしても競争には勝てません。そして努力というものは自分一人がやっているものではなく、自分以外の全員も努力していると認識すべきです。「人一倍努力する」という言葉は競争においては少し危険な考えなんじゃないかなぁと思います。「人と同じ努力はしない」が正しいんじゃないかなと。あくまで競争の話ですけどね。
だから、頭のいい人の根底にあるのって「人と同じことはしたくない」って欲求なんじゃないかなと思うわけです。自分的にこのキャラ付けをされただけでけっこうインテリっぽい印象を受けちゃいます。
今までの内容をまとめると、要するに頭のいい人って変人が多いですね。
11/19までの拍手お返事です。
■ドーラ編は無印より絶望的な話に…でも色々明らかになるのは確かですね。
どうして帽子が管理人を喰うのかとか、帽子になる前とか。
■全体攻撃で呪文がいらない子になったのもその辺りからですかね
■セガールはそのままである
■たいへんだ!日本の人口が減っちゃう!
■世の中には可能なことと不可能なことがあるのだ
■長髪銀髪のイケメンオヤジ。あれ?これってエルムドアじゃね?
■土下座すれば吸わせてくれるかも
■Cool! Cool! Cool! Cool!
■小説化とかもっと死ぬわ!
■シナリオ作成はけっこうキャラもバラバラで進めてるんですよね。んでドーラだけが何とか形になりそうだな、と。
■無印より話のスケールとか規模が小さいと、作るモチベが湧かなくて…
■おんなじ世界観説明をどの主人公でもやるのがキツかったりする…
それを主人公ごとに違い付けようとして難解なパズル状態に…
■ならんわ!
■ダリアの本当の姿でちゃぶ台ひっくり返したい
■そうそう。うつむいて下見てないで前見て歩け、とかよく言うけど、前方の果てしない道に絶望するくらいなら下見てトボトボ歩いてたほうが良さそう
■小説畑の人だったら、一瞬の発想と閃きが何十時間の構想にも勝ってしまうケースはよくご存知でしょう。1作目の出来を超えられず1発屋で沈むのは技術のあるプロでも多いですし、技術の問題ではなく自分との戦いだと思います
■米国の諺「ウェディングケーキはこの世で最も危険な食べ物である」
■またそういう無茶振りする~
■ボクっ子だからね!
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