セルフ百合
2020/09/09
その昔、百合界隈の大御所と讃えられた人が「レズビアンは1人でも成り立つけど百合は1人じゃ成り立たない」みたいなことを言ってた事がありました。
この意見に賛同する者が多かったのを見て、えぬは脱力感を覚えました。
探検隊でも昔ネタにしましたけど、そもそも百合というのは百合族というポルノ用語から生まれたもので、それ以上でもそれ以下でもありません。
どのくらいズレているか例えるならば。
日本人から「人」を抜いて、「日本は国だけどジャパニーズは人だから日本とジャパニーズは意味が違う」と言ってるようなものです。百合族から族を抜いて何を言ってるんだろうと脱力したというか。
とにかく百合という単語の意味を綺麗に美しくしようという努力があちこちで散見された時代があったんですね。そんな努力するならエスの方を使っとけばいいのにね。
百合に肉欲は無いみたいな意見も、それはもうあちこちで見ました。
肉欲が無いどころか肉欲で商売してるポルノ用語なのに。
なんでこういう経緯が生まれたのかは割愛するとして。
百合が持つ本来の意味を変えるべく、皆が並々ならぬ努力をしていた頃があったというわけです。
んでね。
引っかかったんですよ。
「百合は1人じゃ成り立たない」って話に。
いやいや何テキトーに決め付けてんの?って半分ブチギレてしまって、その時にえぬが生み出したのが「セルフ百合」という概念です。1人百合と言い換えてもおk。
帽子世界TRPGのリプレイ第14話に出てくるアルテアって子がそれです。
誰にも矢印が伸びてないのに1人で百合を表現しているキャラです。
作り方は簡単シンプル。
女の子が女の子の特定要素に惹かれている。
これさえ押さえておけばおk。
アルテアは自分の中にあるお姫様に恋をしているという形でしたが。
別に対象は自分じゃなくてもいいし、何だったら人じゃなくても良い。
女の子の柔らかそうな唇が好きとか声が好きとかでもおk。
んで、設定した女の子から男性絡みをオミットすればセルフ百合の完成です。
ジャンルはどっちかというとフェチ系に分類されるかもしれませんね。
でも1人だけどそこに「愛」があれば良いんですよ。
え? 男が絡んだらダメなのかって?
そこは詳しく語ると長くなるんですけど、一言で言うなら「ワンダー」が無くなるのでわざわざ百合ラベル付ける意味はないんじゃないかなぁって。
えぬはね。
ワンダ―こそが百合の本質だと思ってるの。
ワンダ―ってのはよく分からないもの、これ何だろうっていう謎の要素です。
たとえば女の子がとある女の子に明確な恋愛感情を持っている話。
世間一般だと百合作品扱いされてますけど、えぬ的にこれは百合作品ではなく恋愛作品って感覚です。
なぜなら、そこに不思議な要素は何も無いから。
明確に恋愛だと分かっているものはワンダーじゃないんですよ。
たとえば女子プロゴルファーと女子キャディのスポーツ友情話。
この2人に男性が絡まない場合は百合界隈だと百合作品扱いされる可能性が高いですけど、えぬ的に明確な友情だといえる場合はやっぱ百合作品じゃなくてスポーツ友情ものって感覚です。別に不思議な要素とかないし。
けど、親友なのに何かちょっと距離感おかしい描写があったら別です。
それこそが「ワンダー」ってわけです。
なんだこいつら親友にしちゃちょっと距離感おかしくない?
本当の所どうなの?って確認したくなるというか。
百合作品で一番面白いのはこの部分だと思ってるのね。
セルフ百合も、このワンダー要素を忘れてはいけません。
あ~これ単なるフェチじゃんっていうのではセルフ百合とはいえません。
こいつ…女の子の可愛い声が好きとか言ってるけどなんか所々怪しいってか声好きは口実っぽくね?って思わせる要素をチラ見させると効果的でしょう。
ただ、このワンダー要素はですね…
百合ラベルを付けられた時点でワンダーでも何でも無くなるんですよ。
例えば女の子が親友に対して「何だろうこの気持ち…」っていろいろ思い悩んでいる作品の帯に「百合作家〇〇先生期待の新作!」とか書かれてたら「あ~それ恋愛感情です」ってページ開く前から分かってしまってワンダーでも何でもなくなる現象ってあるじゃないですか。
百合ラベルってのはある意味ミステリのネタバレに等しいんですよ!
じゃあ百合ラベルがダメなのかっていうと、それはまた別の話というか、やっぱり百合ラベルには安心感があるのも否定できない。この百合ラベルのジレンマが何とも悩ましいところです。
案の定話が長くなってしまったので今日はここまで。次回は無い。
9/8までの拍手お返事です。
■真1は少しずつ壊れていく日常感が最高でしたね
■もうそろそろインテリ筋肉が流行ってもいいとおもうの
■ラヴィどっか変態要素ありましたっけ
でっかい注射を笑顔で打つところかな?
■力士もトロそうに見えてぶちかましのスピードすごいですもんね
■いじっててすごく楽しそうって感じですね
■多重起動前提の設計なのはしょうがないにしてもMV決定版って感じならMZは良いツクールなんじゃないかなぁって
■たぶん深い意味はなくて単に巫女服だから木の弓が似合うかなってノリだったと思います。前にメリッサにデリンジャー持たせてるってコメント貰ってなるほどなぁって感心したことがあります
■てっきりエアマスターって言われるかとおもった筋肉百合
■3ねんまえのネタだぞ!!
■あそこダメージ減衰なくしてるからかなり良い数字いきそう
■オカマじじいだったらバハラグとかにいた記憶あるけどさらに筋肉まで盛るとなるとなかなかいないな…
■マジで!?しらんかった!!!!
■RPGツクールNZ(ニュージーランド)
■JSの意味ちがうわ!
以下、ヨウコ編のネタバレがあります
■無印から通してあのロシア人形は最も多くのプレイヤーを苦しめたシベリアのアカい悪魔なのですなぁ
< ヨウコ編公開から一年
| ページTOPへ |
ツクールMZ出てた >
以前、真女神転生3をシステム追求して、
ストーリー捨てたゲームってコメしたんですが、
8周目位から気づいてきたんですが、わかりにくいPSO
って感じのストーリーだと気付きましたわ。
雰囲気はあまりに独特だし、思春期にこのゲームに
はまったらそりゃ虜になるわなあ、と。
僕は思春期に真1にドはまりしたから、
やっぱ1が1番好きですが。フリゲ版凄かったです。