これでいけるんじゃね?
2015/10/31
コーヒーをグビッと飲むポリィ。
「何やて?ジュリエッタが香水を作ってたんは魔法大会が理由やったんか?」
「ええ。どうしても勝ってほしい人がいたの」
淹れたての紅茶にブランデーを一滴落とすジュリエッタ。
「最初はルミエールトワレで守りを固めてもらって…それでも勝てないからサンテュールやアムールデュラン…どんどん香水も高水準になっていったわ」
飲みかけのコーヒーを吹き出しそうになるポリィ。
「アムールデュランって魔法反射やないかい…それでも勝てへんかったんか」
「彼女、とっても不器用だったの」
「不器用にも限度があるやろ…」
「そこが彼女のいいところなのよ」
空になったポリィのカップにコーヒーを注ぐオードリー。
「…そういえば香水の最高級品ってルサンヴィラージュでしたね…つまり…」
「ええ。ルサンヴィラージュで彼女はやっと勝てたわ」
「もしそれでも勝てへんかったらもっとえらい香水が生まれとったんやろか」
「いいえ」
紅茶にブランデーをドボドボ落とすジュリエッタ。
「ルサンヴィラージュで大会組織委員会から横槍が入ったの」
「あ…あの…ジュリエッタ… ブランデー入れ過ぎです…」
「『こんな香水使われたら魔法大会がぶち壊しだ』って」
紅茶割りブランデーと化した液体をグビグビ飲むジュリエッタ。
「何が魔法大会よ…七大属性の戦争が何だっつーの…ヒック…」
「あ…あの…ジュリエッタ…?」
「つーかアムールデュランの時点ではよ気付かんかいって話なんやけどな」
「…あ? 何か言ったか猫耳?」
「い、いや…何でもあらへん…」
ブランデーの入った小瓶を直接グイッといくジュリエッタ。
「なぁにがマジックマスターリーグだっつーの…!ヒック…!」
「ノド焼けるでそんな飲み方しとったら…」
「も…もうブランデーは止めておいたほうが…」
「たかが香水一個でぶち壊される大会なんぞやめちまえ~!ヒック!」
「たかが香水って…どう考えても普通の香水ちゃうやろアレ…」
「…あ? かつお節で殴られたいか猫耳?」
「ほ、ほなオードリー。ウチはこの辺で失礼するわ」
「…あっポリィ…!逃げないでください…!」
あたふたしてるオードリーの前にドヤ顔でやってくるミンミン。
「ワタシに任せるアルよ!」
「ミ、ミンミン…助けてください…」
「装備品を不公平に扱う大会はレシピで商売してるワタシが許さないアル!」
「な、なぜ火に油を注ぐんですか~…もぉいやぁ…」
「マジックマスターリーグはワタシがぶち壊してやるアル!ジュリエッタ!」
「そ…そうだ…買い出しに行かないと…」
ダッシュで逃げるオードリー。
キョトンとしているジュリエッタ。
「ぶち壊してやるアル!って…ミンミン魔法使えなかったでしょ?ヒック」
「ワタシの鍛え抜かれた拳法は魔法と区別がつかないアルよ」
「魔法と区別がつかないって…あ! ヒック! ひょっとして…!」
「大会のルールを逆手に取ってやるアル。ワタシに任せるアルネ!」
「頼もしいわミンミン…ヒック…あんな大会ぶっ壊してちょうだい!」
遠くから二人の様子を見ているジャスミンが笑顔で独り言。
「あら~残念~私が闇のマスターじゃなければよかったのにね~お二人さん」
ジャスミンの手の甲にはマジックマスターリーグ優勝者のみに与えられる、マジックマスターの刻印がうっすらと光っていました。
…これで香水禁止いけるんじゃね?
いけそうじゃね?
まるで千年パズルが解けるかのごとく…
全ての設定のピースが… 次々と綺麗にはまっていく…
そう…
香水がやばいから避けるのではない。そんな受身の姿勢ではダメだったんだ。
むしろ香水をマジックマスターリーグのイベント発生フラグにするくらい正面衝突させれば、システムの穴を逆に強みに変えることが可能だったのだ…
そうさ!
こういう事情があったから香水禁止になったのだよ!
いいね?香水は禁止なんだ、わかったね?
…わかったね?
10/30までの拍手お返事です。
■まだだ!まだ終わらんよ!
■ハッサンを出す場合、主人公でなければいけないからです。
筋肉は絶対に負けない!
■帯回ししてた時代劇ってほんとにあったのかなぁ?
■イベント報酬は事前に告知しときたいんですよねぇ…
■FF5のすべてをしるものが確か物理劇強だった記憶
■できれば専門用語はその会話で説明を完結させときたいんですよね。
後で調べてね、だとおいてけぼり感がけっこう強いから…
■ボルト付けたまま装備解体すると永遠に参加できなくなっちゃうのがなぁ
■確かに称号のレア感を出すなら一人だけのほうがいいんですよね…
■光魔法と昔の世界って全然関係ないんですけどね…
まぁカグヤ姫だからいいんじゃね?みたいな
■香水がダメなのだよ
■完成せんわ!
■ないわ!
■その二つは速攻魔法化してるんで、効果はリストラ予定だったんですよ
■自分に向かって魔法撃てばデルタアタック的に反射を貫通するんですよ
■ないアル
■ありがとっす。がんばるっす。
■いちおう戦の世界で開催予定
■だいぶ管理人の数が増えてきましたねぇ
■さすがにMMORPGのバランスだと特技TUEEEEEは無理ありすぎたか
■全裸言いたかっただけやろ!
■ほう、それは貴重な意見。
てっきり頭のカエルに突っ込みが入ると期待してたのに
■あらありがとです
■うむ。そうした!
■死んでも即蘇生ってハンパないっすな
■バトルトーナメント優勝者はバトルマスターで、二大大会を制覇した者はグランドマスターって称号を用意する予定。ちなみに今んとこその称号を得られたのはケリーだけです
■賞品どうしましょうかね…
■ドッドッドッドッ!
■ないですねぇ… うへへ
■あんま属性が多すぎても混乱するだろうから…
■しぶといですよ~
■まぁベルくらいならいいかなぁ、みたいな
■あらミズハけっこう人気高い。
絶対カエルにツッコミ入ると思ってたのにまったくツッコミがない…
■相手の性別を確認するのに股間を鷲掴みするようなキャラです
■ドット絵だとわかんないですけど、ベルって13さいなんですよ
■それベアルのほうや!
■うむ、香水禁止にした
■魔法VS機械って対立構図はよく見ますね。あと機械が雷に弱いってのも
■まっててね
■飯野さん、目が見えない人向けに作ったとか言ってた記憶
■賞品どころか、委員会はジュリエッタさんに喧嘩売ったみたい
■まだなんじゃよ…
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