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PART1~帽子世界~
視界の世界が崩壊し、意識を失ったパーティ一行。
皆の運命やいかに。


シーンにいないPLの雑談などを同時に表示する場合は
クリックで雑談表示←をクリックしてください。

GM:

視界の世界が崩壊し、意識を失った5人でしたが

GM:

それぞれ1人ずつ、暗闇の中で目を覚まします

GM:

仲間の姿は見えません

GM:

これから一人ずつ個別シーンを始めます

オーベ:

ほう

ティグレ:

おお

クー:

はーい

GM:

まずはクーから

クー:

はい

GM:

暗闇の中で目を覚ましたクーの前には、ボニファーツの姿が見えます

イラスト

ボニファーツ:

「久しぶりだね、クー君」

クー:

「こ、ここはどこだ……? しかもこの体は、ぬいぐるみの体じゃないか」

ボニファーツ:

「ここは本当の帽子世界。記憶のストレージと呼ばれる場所」

クー:

「お、お前は……ボニファーツ!! 生きていたのか!?」

ボニファーツ:

「そうだね。生きているよ」

クー:

「よかった……いや、この場合よくないのか……? ともかく」

クー:

「なんだか…… 以前、この体で来た『帽子世界』と、ずいぶん様子が違うな」

ボニファーツ:

「ここは皆から消した記憶を保存しておく場所だ」

ボニファーツ:

「私の延命を妨害するよう君に頼んだ事は覚えているかね?」

クー:

「ああもちろん。覚えているとも。というか……思い出したよ」

ボニファーツ:

「面倒な事に巻き込んで申し訳なかった」

クー:

「いや、構わな……構う。思った以上に面倒事だったぞ」

クー:

「しかしお前も、よくこの体で私が私だとわかるな」

ボニファーツ:

「そうだね。それは私が君の帽子だったから」

ボニファーツ:

「私は静寂の帽子、スピシルシレゴデン」

クー:

「……」

ボニファーツ:

「君と静寂の世界で過ごした日々は楽しかったよ」

クー:

「私は、君が帽子になったと聞いて……てっきり、辛かったり、苦しかったりしたのだと」

ボニファーツ:

「確かに創造の力は行使すると苦しいが、それよりも楽しい気持ちの方が強かったよ」

クー:

「そうか……」

クー:

「私も、私の静寂の世界で過ごした時間は、とても楽しかった」

クー:

「もちろん、それ以外の時も、君は、私の傍にずっといたのだな」

ボニファーツ:

「そうだね。私が帽子に食われ、誰かの帽子となった時」

ボニファーツ:

「その帽子の持ち主が君で本当に良かったと思っている」

ボニファーツ:

「君は静寂の管理人として充実した日々を送っていたが」

ボニファーツ:

「それでも君には、元いた世界で目指していた夢があったはずだ」

ボニファーツ:

「それはこの小さな世界にいては決して叶えられない」

クー:

「そうだ……」

クー:

「今までいろんなことがありすぎて、自分の夢のことなんか気にかけている暇はなかったけど。確かに、私には夢がある」

クー:

「私は、私の音楽を……」

ボニファーツ:

「私は君と約束をした」

ボニファーツ:

「もし私の頼みを聞いてくれるならば、君の願いを叶えると」

ボニファーツ:

「私のエージェントはまだ元の世界で約束が果たされる事を待っているだろう」

ボニファーツ:

「君は元の世界へ戻るべきだ」

クー:

「そうか……あの約束は、まだ続いていたんだな」

クー:

「だけど……私は、本当に君との約束を果たせたのだろうか? 私は、君を人間のまま天寿を全うさせると約束したはずだ」

クー:

「だが、現に、君はまだ……」

ボニファーツ:

「なぁに、まだ約束の途中というだけだよ」

ボニファーツ:

「もはや私だけの話ではない」

ボニファーツ:

「皆に、人としての尊厳を取り戻して欲しい」

クー:

「……!」

クー:

「なるほど。そういうことか。任せたまえ」

クー:

「私は元の世界に戻ってみせるよ」

ボニファーツ:

「うむ。君には心強い仲間達もいるしね」

クー:

「ああ。不甲斐ない私と一緒に戦ってくれる、頼もしい仲間たちさ」

ボニファーツ:

「方法は必ずある。君達ならきっと掴めるはずだ」

クー:

「諦めかけていたが、君の言葉を聞いて自信を取り戻せたよ。全力を尽くして見せよう」

ボニファーツ:

「私がクー君の体をこの空間に創造する」

クー:

「創造だと?」

ボニファーツ:

「ああ。君ならやれる。最後まで諦めないでくれ」

GM:

ボニファーツの姿が消え、クーは帽子世界にいた頃の姿に変わります

イラスト

クー:

「……! 体が……!」 両手を見つめます

クー:

「……ボニファーツ? どこだ?」

GM:

辺りを見渡すと、その先に扉があります

クー:

恐る恐る近づいて、ドアを観察します

GM:

普通のドアですね。鍵はかかってないようです

クー:

ではドアノブに手を伸ばし、ドアを開きます

GM:

おk

GM:

では次の人のシーンへ行きます

クー:

了解です

GM:

次はオーベにしましょう

オーベ:

はい

GM:

暗闇の中にいるオーベの目の前には黄金のフクロウがいました

イラスト

オーベ:

「・・・食べるなよ?」

エクスエダン 
イヤエズム:

「君とこんな形で言葉を交わせる日が来るとは思っていなかった」

オーベ:

「まあ、帽子と体持ちでは話せることなどあり得なかったからな」

エクスエダン 
イヤエズム:

「うむ。私は実験の帽子、エクスエダンイヤエズム」

エクスエダン 
イヤエズム:

「この空間は帽子世界の記憶のストレージと呼ばれる場所だ」

オーベ:

「ほう、ここが・・・」

エクスエダン 
イヤエズム:

「皆から消した記憶を保存しておく場所のようだ」

オーベ:

「保存してあったか。・・・まあ、完全に抹消するのは難しいか。」

エクスエダン 
イヤエズム:

「無責任にデータを破棄せずきちんと保存しておく姿勢は合格点だな」

オーベ:

「そうだな。もし破棄などしていたらはったおすところだ」

エクスエダン 
イヤエズム:

「まあ保存のやり方は杜撰極まりないが、それは良しとしよう」

エクスエダン 
イヤエズム:

「気を付けてくれ、オーベ」

オーベ:

「む?」

エクスエダン 
イヤエズム:

「ヨハンがスパコン・フェザントを掌握した」

オーベ:

「予想以上に速いな。」

エクスエダン 
イヤエズム:

「ああ。奴はこの帽子世界の管理人となり、帽子世界を滅ぼすつもりだ」

エクスエダン 
イヤエズム:

「無責任極まりない。許可無く我々の実験データを消す権利など誰にも無い」

オーベ:

「実験データもそうだが、許可無く住民の生死を掌握するのも極めて不愉快だ」

エクスエダン 
イヤエズム:

「うむ。その通りだ」

エクスエダン 
イヤエズム:

「奴が勝手な行動を戒めないのであれば、我々が教えてやる必要があるだろう」

オーベ:

「戒めないだろうな、ヨハンなのだから。我らでしかと教育する必要があるだろう」

エクスエダン 
イヤエズム:

「よし。では」

エクスエダン 
イヤエズム:

「私の最後の力を使ってこの空間に君の体を創造する」

エクスエダン 
イヤエズム:

「奴との因縁に今こそ決着を付けてほしい」

オーベ:

「あい分かった。」

GM:

黄金のフクロウが羽ばたきをすると、オーベが人形から元の姿へと変わります

イラスト

オーベ= 
エリクション:

「・・・ふむ、流石だな」

エクスエダン 
イヤエズム:

「君と未知を探求する日々は楽しかったよ。今までありがとう」

オーベ= 
エリクション:

「なに、探究は死ぬその時まで続けられる。礼にはまだ早い」

エクスエダン 
イヤエズム:

「そうだな。探求こそがヒトの持つ可能性の象徴だ。未知は未来への道となる」

エクスエダン 
イヤエズム:

「探求の旅を続ける限り、私達の道はまたいつか繋がっていくだろう」

エクスエダン 
イヤエズム:

「その時は違った形で出会う事になるかもしれない」

オーベ= 
エリクション:

「ふむ、ではその時を楽しみにしていよう」

エクスエダン 
イヤエズム:

「ああ。それまでしばしのお別れだ」

オーベ= 
エリクション:

「ではな」

エクスエダン 
イヤエズム:

「さようなら。我が探求の友、オーベ」

GM:

全てを語り終えたフクロウは夜の闇へ消えるように姿が見えなくなりました

GM:

オーベの目の前には扉があります。どうしますか

オーベ= 
エリクション:

まあ、扉を開けます

GM:

おk

GM:

じゃあ次はサヤのシーン行きますか

サヤ:

はい

GM:

サヤが暗闇の中で目覚めると、目の前に見慣れない少女がいました

イラスト

サヤ:

だれだよ

?:

「おい、いつまで寝てんだ。早く起きろ」

サヤ:

「いやだよ、もうめんどい」

?:

「さっきはよくもコテンパンにしてくれやがったなクソが」

サヤ:

「うるせーよ、なに勝手にキレてんだよ迷惑だわ」

?:

「妙な連中とつるみやがって何考えてんだよテメ」

サヤ:

「気まぐれとしか」

?:

「今さらダチこさえるタマじゃねーだろオイ」

サヤ:

「私はあなたみたいにコミュ障じゃないので友達くらい作れますー」

?:

「テメーのぼっち姿が心地良かったのによォ~」

サヤ:

「まあぶっちゃけ私も一人のほうが気楽だった」

?:

「何だよお前だけ・・・ズルイんだよ」

サヤ:

「嫉妬してやんの。私、羨まれるのは好き」

?:

「ふん」

?:

「まぁこんなくだらねー話はどうでもいい。話変えるぞ」

サヤ:

「ですね」

?:

「結論から言う。あたしゃお前を利用して外の世界へ戻りてぇ」

サヤ:

「なんで私がお前の願いを叶えてやらないといけないのか」

?:

「まあ聞け」

?:

「どっちにしろ外へ出られるかどうかは、外に体があるかどうかで決まる」

サヤ:

「そうだね」

サヤ:

「まあ、ない気もする」

?:

「いろいろ推測したってキリがねぇ」

?:

「だから今、何よりも最優先で手に入れなきゃいけねーのは体の有無に関する情報だ」

サヤ:

「それは外の情報だろ。フェザントをどうにかしないと私達は知ることも出来ないぞ」

?:

「ならフェザントをどうにかすりゃいいだけの話だろ」

サヤ:

「どうにかする方法くらいは考える」

サヤ:

「けど、どうやってフェザントに会えるのかわかんない」

?:

「とりあえずお前の体はあたしが作ってやんよ」

サヤ:

「まじでー」

サヤ:

「助かるー」

GM:

サヤは人形の姿から帽子世界にいた時の姿へと戻りました

イラスト

サヤ:

「わー体だー」

サヤ:

「また死体増えたのか」

?:

「んで、だ」

?:

「問題なのがあのヨハンとかいうヤローだな」

サヤ:

「うん、どう考えてもあれは問題だわ」

?:

「あいつは体の有無とか無視していきなりシステムぶっ壊そうとしてやがんだろ」

?:

「順番ってやつを知らねえ」

サヤ:

「あいつ結構理性的に行動してると思ってたんだけど、意外と衝動的なんだなー」

サヤ:

「それともただバカなだけなのか?」

?:

「どっちにしろ説得でも力づくでもいいから、まずはお前にそれを阻止してもらいてーんだ」

サヤ:

「諸々の問題を解決するのに人は多いほうがいい」

サヤ:

「だから仲間に引き込むつもりではいた」

サヤ:

「ぶん殴ってでもな」

?:

「まぁとにかくまともな手順で事を進めてくれりゃそれでいいんだ」

サヤ:

「あーそういうの得意まかせて」適当

?:

「とにかくそういうことだ。じゃー後は頼んだぞ」

サヤ:

「全部解決してやんよ」

?:

「あ~それと最後に」

サヤ:

「なに?」

?:

「もし、体が無いと分かった時の事だが」

?:

「そん時はお前がシステムを壊せ」

サヤ:

「なんで?どうにも出来ないものなの?」

?:

「あたしゃずっとこれから先帽子で過ごすなんてまっぴらごめんだ。外に出られないんなら死んだほうがマシよ」

?:

「お前も死ねるし、WINWINだろ」

サヤ:

「帽子世界を維持しつつ、外に出ることの両立は不可能であると?」

?:

「体が無かったらの話よ」

?:

「体が無いのにどうやって外に出られるんだよ」

サヤ:

「まあそれもそうか」

サヤ:

「体がないなら生きててもしかたないな。死ぬか」

?:

「ハッキリ言う。お前の連れのあいつらは甘いからシステム壊せるのはたぶんお前しかいねぇと思ってんだ」

サヤ:

「反対しても壊すし」

?:

「ああ。マジ頼むわ。その部分はお前を信頼してっからな」

サヤ:

「信頼はしないほうがいいと思う」

サヤ:

「気まぐれだから」

?:

「ま、言いたいことはそれだけだ。じゃあな」

サヤ:

「おう、ありがとねー」

GM:

少女の姿は消え、サヤの前には扉があります

サヤ:

特に注意するでもなく普通に開ける

GM:

おk

GM:

次はロールのシーン

GM:

暗闇の中のロールは目の前に大きなサイコロがあるのに気付きました

イラスト

ロール:

「な、なんやろこのサイコロ」

ダイス:

「私は運命のダイス。そしてここは失われた記憶のストレージ」

ダイス:

「今、あなたの仲間達は体を得て集結しています」

ロール:

「ほんならウチにも体くれるんか?」

ダイス:

「私とダイス勝負をして勝てば体を与えましょう」

ロール:

「いやちょい待ちや!」

ロール:

「負けたらどないするねん!」

ダイス:

「負けたらあなただけ人形のままです」

ロール:

「ここまで来てそれはないやろ~?何かの冗談やろ?な?」

ダイス:

→

1!

ロール:

「問答無用かい!!」

ロール:

→

3!

ダイス:

「それではロール。あなたに体を与えます」

ロール:

「マジで負けたらどないするつもりやったんや・・・コワ~・・・」

ダイス:

「人形のままでも的くらいの役には立つでしょう」

ロール:

「怖いこと言わんといてんか!」

ダイス:

「皆のダイスに幸運を・・・それではまたいつか」

GM:

謎のサイコロが消え、ロールの体が元に戻りました

イラスト

GM:

じゃあ最後はティグレのシーン

ティグレ:

はい

GM:

暗闇で目を覚ましたティグレの目の前にハクヨウがいました

イラスト

ハクヨウ:

「ティグレ」

ティグレ:

「ハクヨウ…!」

ハクヨウ:

「あなたは私が機械だと知っても尚、私に心があると言ってくれましたね」

ティグレ:

「言ったよ?だって当然だもの」

ハクヨウ:

「とても嬉しかった」

ティグレ:

「えへへ」

ハクヨウ:

「あなたに謝らなくてはいけません」

ハクヨウ:

「今の私には、いえ、最初から私には誰かを助ける力などなかったのです」

ハクヨウ:

「ごめんなさいティグレ」

ティグレ:

「大丈夫だよハクヨウ」

ティグレ:

「ハクヨウもティグレ達の仲間だからみんなで解決すればいいだけだから」

ハクヨウ:

「私は皆を助けたかった・・・」

ティグレ:

「ハクヨウ、何が起こってるのか聞かせて?」

ハクヨウ:

「私はあの男に心の隙を突かれてしまいました」

ティグレ:

「ヨハンのこと?」

ハクヨウ:

「ええ」

ハクヨウ:

「どうか、あの男と私の力を止めてください」

ティグレ:

「止めると帽子世界とハクヨウはどうなるのかな」

ハクヨウ:

「そこから先はおそらく、実際に起こってみないと分からないでしょうね」

ハクヨウ:

「ですが皆さんならきっと打開できると思っています」

ティグレ:

「分かった、決戦の場所は本当の帽子世界になるのかな」

ハクヨウ:

「では私の最後の力を使ってティグレの力を創造しましょう」

ティグレ:

「うん、でも最後じゃないからね」

ティグレ:

ヨハンは帽子開放でハクヨウ出すのかなあ

GM:

ハクヨウは沢山のキジに分かれ、それらがティグレを包み込みました

GM:

しばらくしてキジは消え、中からいつもの姿のティグレが現れました

イラスト

ティグレ:

「いつものだ」

ハクヨウ:

「どうか・・・あの男と私の力に打ち勝ってください」

ティグレ:

「わかった、ティグレが戦うのはハクヨウもみんなも助けるためだからハクヨウもがんばって」

ハクヨウ:

「ええ。あなたと獣の世界で過ごした楽しい日々は忘れません」

ティグレ:

「ティグレも」

ティグレ:

「ねえ、ハクヨウ」

ティグレ:

「現実世界にティグレのお母さんがもう一人いるからいつかハクヨウにも紹介するね?家族が増えるよ」

ハクヨウ:

「そうですね。ティグレの本当のお母さんに・・・」

ティグレ:

「ハクヨウも本当のお母さんだよ!」

ハクヨウ:

「ありがとう」

ハクヨウ:

「さようなら、ティグレ」

ティグレ:

「行ってきます、ティグレが奇跡を起こしてくる」

GM:

ハクヨウの声が聞こえなくなり、ティグレの目の前には扉があります

ティグレ:

近づいて開けます

GM:

おk

GM:

君たち5人が扉を開けると、あの白い部屋に出ました

イラスト

ティグレ:

「真っ白だ」

クー:

「うわっ 眩しっ」ガチャ

サヤ:

「おつー」

クー:

「なんだ。みんな居るじゃないか」

ロール:

「み、みんなダイス勝負に勝ったんか!?こわ~・・・」

ティグレ:

なんだったんだろなw

クー:

ほんとなんだったんだあのダイスw

オーベ= 
エリクション:

「ダイス?なんの話だ?」

サヤ:

「知らん」

ティグレ:

「みんな身体がある」

GM:

とりあえず合流したのですが、今後について話し合ってもらって目的を共有してもらってもいいですか

サヤ:

りょ

GM:

どうしたいのか気持ちを話してもらうかんじで

ティグレ:

はい

ティグレ:

ちな部屋の様子は詳細に分かりますか

GM:

部屋は真っ白って感じで、前と変わらないですね

ティグレ:

遠方に何か見えたりとかない広い部屋?

GM:

何もないですね

ティグレ:

りょ

クー:

「さっきまでぬいぐるみの体だったんだが……どうやら元の姿に戻れたいみたいだな」

ティグレ:

「ティグレはハクヨウが体くれたよ」

クー:

「恐らくここは、前回来たあの場所……『本当の帽子世界』だろうな」

サヤ:

「広くて白くて落ち着かねえ」

オーベ= 
エリクション:

「皆帽子によって体を得たのではないか?」

クー:

「帽子……そうだ。私は、ボニファーツに力を貸してもらった」

サヤ:

「自分喰いいたわ」

ロール:

「なにそれコワ~」

サヤ:

「こわいよね」

ロール:

「てことはさっきので死んだってことかいな」

クー:

「死……マジか……考えてみればそうだ……」

サヤ:

「私3回目だぞすげー」

クー:

「私は……2回目か? 負けた……」

ロール:

「張り合うなクー。マンション8階から飛び降りても死なない女やぞ」

サヤ:

「で、これからどうすんの?」

サヤ:

「何をするにしても方向性くらいは決めたほうがいいと思うんだけど」

ロール:

「何かいい考えあるんか?」

ティグレ:

「ヨハンがハクヨウの力を使えるようになったってハクヨウがゆってた」

クー:

「私はボニファーツとの約束を果たさなければいけない」

クー:

「なんとかして外の世界に戻らないと」

オーベ= 
エリクション:

「私はヨハンを教育するのみだ」

ティグレ:

「ティグレはヨハンからハクヨウの力を取り戻してみる」

サヤ:

「ヨハンのやることは順番間違ってるからなあ」

サヤ:

「この世界を壊すのは最後だぞ」

クー:

「……。そうだな……」

ロール:

「とりあえずヨハン何とかするって所がスタートって感じか」

ティグレ:

「いつも通り倒せばいいの?ヨハンを」

ロール:

「おとなしくウチらの話聞いて考えを改めてくれりゃ戦わんでも済みそうやけど」

サヤ:

「戦うのめんどいんだよな、説得してどうにかならないかな」

サヤ:

「ならないなら殴るしかないけど」

クー:

「個人的にはぶん殴りたいが……まぁ、説得は大事かもな……」

オーベ= 
エリクション:

「ヨハンに限って説得は無理だろう」

サヤ:

「なんでそう思うの?」

サヤ:

「あいつにも事情はあるだろうさ」

オーベ= 
エリクション:

「今まで対等に話せたことがあるか?向こうからの一方的な話しかないではないか。こちらの話に聞く耳など持たぬだろう」

サヤ:

「聞く耳持つか持たないかは話してみないとわからんよ」

サヤ:

「私はめんどくさい戦いを避けるためならなんでもする」

クー:

「まあ、私はただ単にムカつくから殴りたいだけだな。誰のせいでこんなに苦労してると思ってる」

ロール:

「クーがだんだんオーベっぽくなってきたな」

クー:

「心外だ……」

ロール:

「せやなぁ。まずは話してみて駄目そうなら力づくでええんちゃうかな」

ティグレ:

「話してだめだったら交渉は暴力か」

ティグレ:

「まずヨハンに会ってみよう」

ロール:

「せやな。探すか」

サヤ:

「まああいつは色々知ってるから利用価値はあるよ」

クー:

「この世界にも、どこかにヨハンはいるはずだろう? どこにいるのだろうな」

クー:

「で、外の世界に出るにはどうすればいいんだ?」

サヤ:

「で、ヨハンをどうにかしたあとどうする?」

サヤ:

「外の世界に出るの?それともここに留まるの?」

ティグレ:

「ティグレは外に出るよ、ここも残す」

ロール:

「とりあえず本当の事を知った以上外には出たい」

クー:

「あいにく、外の世界でやり残したことを思い出してな。是非とも性急に戻りたいところだ」

オーベ= 
エリクション:

「この場は残す。少なくとも情報はな。その上で外へ出る」

サヤ:

「外に出るには体の有無がわかってないと博打になるよ」

サヤ:

「まあ、どうにかして情報集めないとなんだけど」

ティグレ:

「身体があるのか探すのがいい?」

サヤ:

「もし体がない場合どうすんの?」

クー:

「私は、体がなくても外に出たいな」

クー:

「方法は何かしらあるだろ。ぬいぐるみから人間になれたんだ。逆でもいいさ」

ロール:

「体が無い場合は考えたくないけど、体無くても外に出られる方法を探すしかないんかなぁ」

サヤ:

「体なくても外に出る方法あるのかなあ」

クー:

「これから探すし、なければ作る」

ティグレ:

「あとから帽子世界に入った人がいれば記憶戻せば色々知ってるかも」

ティグレ:

「ハクヨウが止めなければ糸切れるのかもしんない」

クー:

「何はともあれ、まずは情報だな…… 前回来た時と違って、今は人間の体がある。やれることは増えているだろう」

ロール:

「確かにな」

ティグレ:

「うん」

サヤ:

「この世界はボニファーツの生死で存続するか消えるかが決まるんでしょ?」

クー:

「そうなのか?」

ロール:

「なんか言うとったな」

サヤ:

「帽子世界はボニファーツのためのシステムだって言ってたじゃん」

サヤ:

「彼が死んだら稼働させておく理由がなくなる」

ロール:

「そこがタイムリミットってことかいな」

ティグレ:

「ボニファーツさんを守るのも重要なんだね」

サヤ:

「でもあの人死にたいって言ってなかったっけ?」

サヤ:

「彼が死んだら帽子世界の維持は難しいのでは?と私は思うけど」

サヤ:

「まあどうにかなるかな」

ロール:

「グランマが妙なじいさんやって話はしとったな」

クー:

「あの人は」

クー:

「私は、その外の世界に出るべきだと言っていたよ」

クー:

「皆に、人としての尊厳を取り戻して欲しいとも」

サヤ:

「まあ、ボニファーツが死を選ぶのなら、ハクヨウは消えるね」

ロール:

「少なくともクーの味方っちゅーことやな?」

クー:

「そうだな」

ティグレ:

「マッディさんがゆってたけど帽子世界の維持にコストがかかるだからボニファーツさんお金持ちだし小さいのなら残せるのかも」

サヤ:

「あ、わかった。私わかった」挙手

ティグレ:

「サヤどうぞ!」

ロール:

「何やサヤ」

サヤ:

「ボニファーツがいなくなっても維持する価値のあるものだったら存続するわけでしょ?」

サヤ:

「その価値を作ればいいんだよ」

ティグレ:

「おおーー!」

ティグレ:

「サヤすごい!」

ロール:

「ふむふむ」

サヤ:

「具体的に何かはわかんないけど、例えば……えーと」

サヤ:

「ここは延命装置なわけじゃん?」

サヤ:

「延命じゃなくて何かしら治療されたという実績を残せれば、病院としては残すんじゃないの?」

ティグレ:

「ほんとだ」

ロール:

「確かにこのシステムってだけでも価値はありそうやしなぁ」

クー:

「おーーー」

クー:

「全然そんなことまで頭が回らなかった。サヤは頭いいな」

ティグレ:

「他にも帽子世界面白い所だからみんな入れるようにすると旅行客たくさん来ると思う」

ティグレ:

やるかはわからんがw

サヤ:

「でもどうやって治療するのかとか私達にはわからないので」

サヤ:

「例えばマッディとかに記憶を取り戻してもらえるとたいへん助かるわけですよ」

サヤ:

「他にもグランマとかヨハンとか識者は色々いそう」

ロール:

「ここに付加価値つけるって方向はええアイディアやと思う」

ティグレ:

「分かんないなら聞けばいい!」

サヤ:

「人は多いほうがいいと思う」

ロール:

「その線で行ってもええんやないか?」

サヤ:

「ただ、これは体がないとどうにもならない案」

サヤ:

「治療されたって体ないと意味ないし」

サヤ:

「だから体がなかったら諦めるほかないね」

ティグレ:

「でもまだ希望はあるんだね」

ロール:

「そん時はそん時に考えよう」

ティグレ:

「十分」

サヤ:

「体がある可能性も十分ある」

クー:

「そうだな。光明が見えたよ」

GM:

話はまとまったかな?

一同:

おk

GM:

では君たちが話し合っている所へ誰かがやってきました

イラスト

ティグレ:

目がついてる

ティグレ:

「ヨハン!」

ヨハン:

「お久しぶりです、皆さん」

ティグレ:

「久しぶり!」

クー:

「うわあああ!出たぁあああ!」

ヨハン:

「人をお化け扱いしないでください。傷付くじゃないですか」

クー:

「た、確かにそうだな。すまなかった…… いやでも心臓に悪い」

サヤ:

「お、管理人になりやがったな」

ティグレ:

「ハクヨウの力なの?」

ヨハン:

「この帽子ですか?そうですね」

ティグレ:

「目がイヌっぽい」

ヨハン:

「この帽子は『あなた達が生んだ悲劇』でしょうか」

サヤ:

「私達なんかしたの?」

ヨハン:

「先ほどハクヨウと少し話をしました」

ティグレ:

「ハクヨウもゆってた」

ヨハン:

「フェザントに与えられた情報。実行可能な処理。いろいろと教えていただきました」

サヤ:

「いいなー」

ヨハン:

「おそらくこのシステムを作った者は慎重で用心深く、他人を信用できない性格なのでしょうね」

クー:

「お前は……何者なんだ?」

ティグレ:

誰だろ

ヨハン:

「私ですか?私は何者でもありませんよ」

クー:

「そーやって煙に巻くのはやめてくれ」

ティグレ:

「ヨハン、ティグレにもわかる言い方で話して」

サヤ:

「実際に何者でもないんじゃない?」

オーベ= 
エリクション:

「最も簡潔な答えだな」

ティグレ:

そろそろ回答編かなあ

ヨハン:

「私の事が気になりますか?」

ティグレ:

「教えて!」

サヤ:

「気にならないわけ無いじゃん」

クー:

「気になるに決まってんだろ! キースたちからいろいろ聞いたぞ」

サヤ:

「死体まで蘇生させて色々やったのに」

ヨハン:

「ですから何者でもないと伝えているのですが、そうですね」

ヨハン:

「確かに順番に話をしていかないと何の事か分からないのかもしれませんね」

ティグレ:

「うん!ずるい言い方はダメだからね!」

サヤ:

「そうだぞ、私バカだから順番に話をしろ」

ヨハン:

「では順番に話をしていきましょう」

ヨハン:

「まずは先ほどの話、フェザントに与えられた情報についてお伝えします」

クー:

(襲い掛かってくるのかと思ったら、割と紳士的だな……)

ヨハン:

「フェザントには外部の情報が一切無く、外部との接続に関する制御もできないようになっていました」

ヨハン:

「つまり」

ヨハン:

「この帽子世界のシステムを作った設計者は、ヒトの心を学習させた機械を『全く信用していない』」

ティグレ:

「心を持つことは知ってて作ったんだ」

サヤ:

「へーそうなんだ」

クー:

スタンドアローン型のスパコンか……

ヨハン:

「私達に徹底して情報も可能性も与えない」

ヨハン:

「それが彼らの考える、障害を安全に制御する為のフェイルセーフ設計なのでしょう」

ヨハン:

「ですから私達の体が外に残っているかどうか、フェザントに情報は一切ありませんでした」

ティグレ:

「ヨハンはそれはあるか分かってるの?」

ヨハン:

「いえ。ですがそういった情報をここに一切残していないということは予想していました」

クー:

(ヨハンも一応、体の有無を気にしているのだな)

ヨハン:

「皆さんも可能性として考えてはいたのでは?」

サヤ:

「全然」

オーベ= 
エリクション:

「可能性など無限にある」

ヨハン:

「確たる証拠となる情報はありませんでしたが、しかし」

ヨハン:

「細かな断片から推測することは可能です」

ヨハン:

「それはハクヨウも推測していたようです」

ティグレ:

「身体がないって可能性のこと?」

ヨハン:

「ええ。おそらく皆の体はもう無い」

サヤ:

「やっぱり」

ティグレ:

「どうしてそう思うの?」

ヨハン:

「その根拠はとてもシンプルです」

ヨハン:

「体が無ければ私達は外に出られない。つまり体制側は完璧な牢獄が作れるのです」

ヨハン:

「フェザントに外部の情報を一切残していないのも、ヒトの心を持つ彼女に反乱させない為でしょう」

ヨハン:

「この部分において、私とハクヨウの推測は一致しました」

ティグレ:

「でもそれは推測かもしれないでしょ?もっと知らないことがあるかもしんない」

ヨハン:

「ええ。もちろん推測でしかないので、確たる証拠は何もありません」

サヤ:

「わかってて帽子世界を壊そうとしてたわけか」

ヨハン:

「壊す前のプロセスで体の有無の情報は分かると踏んでいました」

ヨハン:

「正確には『決してバレないようにしている』という情報が分かるという話ですが」

ティグレ:

「マッディさんの記憶を戻せば患者の身体を壊して捨てる人たちか分かるのかもしんない」

ティグレ:

「どんな人たちかは分かると思う」

ヨハン:

「それで得られる情報で色々と考えても推測にしかならないでしょう」

サヤ:

「秘匿することそれ自体が体がないことの証左ということ?」

ヨハン:

「どこまでいっても推測の域を出ませんが」

ヨハン:

「ひとつだけ言えることは」

ヨハン:

「体の有無を私達が自力で知る機会は永遠に訪れない、という事でしょう」

サヤ:

「よくわからんが、そういうものだということは理解した」

ヨハン:

「どこまでやっても推測にしかならない」

クー:

「思わせぶりなことさんざん言っておいて、結局それなのか……」

ヨハン:

「皆さんがゴールの無い道を進みたいのであれば、ご自由にどうぞ」

ヨハン:

「もちろん私はそんな徒労には付き合いません」

オーベ= 
エリクション:

「ゴールへ行くなら己自身のみで行くんだな」

サヤ:

「私はちゃんと聞いてるからねー」

ティグレ:

「でも帽子世界に後から来た人がいるでしょ?エレンとか、ティグレ達の身体を知ってる研究者の人がいるかもしんない」

ヨハン:

「残念ながら外に関する情報は誰にも残されていません。その為に今まで私が禁忌で何人殺してきたか、お分かりでしょう」

クー:

「というかヨハン、お前も外の世界で人間やってたんだな?」

クー:

「私はミュージシャンやってたけど。お前は何やってたんだ?」

サヤ:

「だからまだ順番に話をしてる途中じゃんか……」

ティグレ:

ティ色々考えてるだけですw

クー:

「ああ、すまんすまん。先走ってしまった」

ヨハン:

「クーさんはせっかちですね。公園でライブをしていた時と全く変わっていない」

クー:

「……いや、なんでお前がそれを知っている!?」

ティグレ:

おお

ティグレ:

ボニの記憶あるんかい

ヨハン:

「順番です。ゆっくりいきましょう」笑顔で

ティグレ:

殴りたい笑顔

クー:

「なんかクッソ腹立つな……!!! だが今は聞くしかないな」

サヤ:

「オーべのマネしなくていいから」

ティグレ:

ww

ティグレ:

ヨハンのここが好き

クー:

「なんか言われてるぞ、オーベ」

ヨハン:

「私がなぜ帽子世界の住人を皆殺しにすると言ったか、それは」

ヨハン:

「体が無いと思っているからです」

ヨハン:

「ですから私は『システムの破壊』が『帽子世界の住人を皆殺しにする』と言ったのです」

サヤ:

「それはわかった」

サヤ:

「で、壊してどうすんの?」

ヨハン:

「夢は必ず醒めるものです」

ヨハン:

「夢から醒めるのに理由が必要ですか?」

サヤ:

「必要ないね」

ティグレ:

森博嗣みたいな言い方するなこいつ

ヨハン:

「さて、ハクヨウは帽子世界の人たちの事をそれはそれは大切に思っていたようです」

ティグレ:

「そうだよ」

ヨハン:

「私の眼はヒトの心を見通す。その欲望を暴き、ささやかな願いを叶える」

クー:

うわ心眼持ちか

ティグレ:

「ハクヨウに何を言ったの?」

ヨハン:

「それは違います。ティグレさん」

ティグレ:

「?」

ヨハン:

「私が何かを言うのではない。ハクヨウの本心を私が暴くだけです」

ティグレ:

「ハクヨウの望みはなんなんだろう」

ヨハン:

「サヤさんを再接続した時、もし私の推測通りフェザントに人の心があったならば」

GM:

ヨハンはティグレの隣にハクヨウの幻影を出しました

イラスト

ティグレ:

おお

ティグレ:

「ハクヨウ!?」

ヨハン:

「こんな風に、ティグレさんの隣に立つハクヨウと私が敵対する可能性も考えていたのですが」

ヨハン:

「実際にはそうなりませんでした」

GM:

ヨハンはハクヨウの幻影を消しました

イラスト

ティグレ:

「びっくりした」

ヨハン:

「皆さんの中で誰か1人でも彼女の真意を理解しようとしていれば」

ティグレ:

「ティグレはハクヨウの気持ちが分からなかったの?」

ヨハン:

「強いていうならば」

ヨハン:

「分かろうとしましたか?ティグレさん」

ティグレ:

「ティグレはハクヨウはずっとティグレと一緒に戦ってくれると思ってたし一緒にぜんぶ解決する手を探してた」

ヨハン:

「ではお聞きします」

ヨハン:

「大事な者の記憶を消し続ける。それをハクヨウが心の底から望んでいると思いましたか?」

ティグレ:

「わかんない、ハクヨウもやらなきゃいけないルールがあるみたいだったから」

ヨハン:

「自分がその立場になって考えてください」

ヨハン:

「嫌に決まっているでしょう」

ティグレ:

「うん」

ヨハン:

「彼女には選択する権利も誰かを助ける力も、何もかもが無かった。それだけの話です」

サヤ:

「……なるほど。それはつらいな」

ヨハン:

「ヒトの心を学んだがゆえに、己の役目に苦しみ絶望する機械。可哀想ですね」

サヤ:

「お前の話に耳を傾けてしまう気持ちもわからなくもない」

ティグレ:

「ハクヨウはいてくれるだけでいつも力をくれてたのに」

ティグレ:

「ねえ、ヨハン」

サヤ:

「それはティグレちゃんの気持ちであってハクヨウの気持ちじゃないってことじゃない?」

ティグレ:

「ハクヨウが何もできなくても今度はティグレの番でティグレが何とかするつもりだよ」

ティグレ:

「ハクヨウはぜんぶ自分でやろうとしすぎ」

ヨハン:

「ティグレさんのその考えは」

ヨハン:

「自分の気持ちを理解させる事しか考えていないのではありませんか?」

ティグレ:

「ヨハン、獣の世界に行ったことある?」

ヨハン:

「私は全ての世界にいますよ」

ティグレ:

「獣の世界では強いものが群れのリーダーになる、ハクヨウの力が足り何ならハクヨウはティグレに頼ればいいし、そのためにもティグレは力をつけてきた」

ティグレ:

「こっからはティグレがハクヨウの悩みを引き受けるよ」

ヨハン:

「それがティグレさんの欲望ということです」

ヨハン:

「せっかくですからそのささやかな願いも私が叶えてあげましょう」

ティグレ:

「どういうこと?」

クー:

「……で。お前は、ハクヨウに何と言ったんだ」

ヨハン:

「先ほども言いましたが、私は聞くだけです」

クー:

「嘘つけ。現に今ペラペラしゃべってるじゃないか」

ティグレ:

w

サヤ:

「だから順を追って話してるだけで……」

サヤ:

「私は聞きたいんだけど……」

クー:

「気をつけろ。こいつのペースに飲まれるぞ」

サヤ:

「私がペースに飲み込まれるとでも?」

クー:

「十分飲まれてると思うぞ」

サヤ:

「まあ、その話はいいよ」

サヤ:

「続きを聞きたいんだけど?」

ティグレ:

ヨハンはやっぱ面白い

ヨハン:

「そうですね」

ヨハン:

「この帽子世界というシステムの中で最も追い詰められていた者」

ヨハン:

「それがハクヨウだったというお話です」

ティグレ:

「ハクヨウ言わなきゃわかんないよもう」

ティグレ:

ティはハクヨウにちょっと怒ってますね

サヤ:

「聞こうと思ったんだけど心がないとか言われちゃうと、やっぱそれ以上聞けなかったわ」

ヨハン:

「ハクヨウは皆さんの気持ちを優先して、強引に記憶を奪う処置はしなかったようですが」

ヨハン:

「それは相手の気持ちを知ろうとする行動ではなかったのかと思うのです」

ティグレ:

「わかんないよってハクヨウに伝えられない?」

サヤ:

「そういえばそうだったな」

ヨハン:

「今の私の言動」

ヨハン:

「そう。まるで正論ばかり吐く今の醜い私のように」

ヨハン:

「これで誰かの心を動かせるというのは甘いと思います」

ヨハン:

「真に追い詰められた者が欲しい言葉は正しさではなく、優しさ」

ヨハン:

「否定の言葉ではなく、理解しようとする言葉なのです」

サヤ:

「めっちゃわかる」

サヤ:

「でも私はわかってあげられてなかったんだなあ」

ヨハン:

「誤解しないで欲しいのですが、あなた達に非はありません」

サヤ:

「私達の悲劇とかなんとか言ってただろ」

ヨハン:

「ええ」

ヨハン:

「過酷な真実を突きつけられて、気持ちに余裕がない状態で」

ヨハン:

「あの最悪のタイミングで他人の気持ちを理解する余裕など無かったでしょう」

サヤ:

「確かに深くは突っ込めなかった」

ヨハン:

「あなた達は、ハクヨウと同じ被害者なのですから」

ティグレ:

「いいよ、ハクヨウも現実世界に連れてくから」ティ少し怒ってますね

ヨハン:

「ですからこの帽子が生まれたのは悲劇です。誰も悪くありません」

ティグレ:

「それでヨハンの正体とかはなんなの?」

ヨハン:

「焦らず順番にいきましょうティグレさん」

クー:

「その帽子の正体は、一体何なんだ?」

ヨハン:

「これはフェザントの力の象徴。帽子世界の管理人の証です」

サヤ:

「なるほど、力を手に入れちゃったか」

クー:

「それはつまり……ティグレが前にかぶっていた帽子のことか?」

ティグレ:

「帽子世界の管理人はティグレがしてたことのほかに何ができるの?」

ヨハン:

「何もできませんよ。夢の中でいくら力を持とうが夢の内容を変えることしかできません」

ティグレ:

「じゃあどうして力を手に入れたの?」

ヨハン:

「この世界を終わらせる為です」

サヤ:

「それは誰のため?」

ヨハン:

「理由はありません」

サヤ:

「ハクヨウのためでもあなたのためでもないの?」

ヨハン:

「そうです」

ティグレ:

「ヨハンは結局なんなのか教えて?」

サヤ:

「あなたはハクヨウの悲しみを理解したが、それは利用する以上の意味はないと」

ヨハン:

「私は夢の中の登場人物に過ぎないので」

ヨハン:

「誰かが望むなら敵にも味方にもなりましょう」

ティグレ:

「ヨハン、ズルい言い方はズルだよ、最初に言ったでしょ?」

サヤ:

「理由はあるだろう」

サヤ:

「お前は自分を醜いと言った」

サヤ:

「正論を吐き続けることに罪悪感がなければ出ないセリフだぞそれ」

ヨハン:

「感情の無い人形と喋ってもつまらないでしょう?」

ティグレ:

「ヨハンは人形なの?」

サヤ:

「感情があるのなら、ハクヨウの話を聞いて何も思わないはずがない」

サヤ:

「ハクヨウはお前に理解されたと思ってお前についたんだろう」

サヤ:

「ハクヨウに同情したんだろお前」

ヨハン:

「私は皆さんにも同情していますよ」

ティグレ:

正体話さねえなこいつw

サヤ:

「じゃあ誰のためでもないってのはうそだろ」

サヤ:

「誰かのために壊すんだろ、この世界を」

ヨハン:

「そうですね。そろそろ私について話をしましょうか」

ヨハン:

「そういえばオーベさんはサヤさんの死体を蘇生させようとしていましたね」

オーベ= 
エリクション:

「そうだな」

ヨハン:

「結果的に蘇生できなくて良かったと思いますよ」

オーベ= 
エリクション:

「ほう?」

ヨハン:

「もしサヤさんを蘇生していれば、私のような者を生んでしまう所だったでしょう」

ティグレ:

「ヨハンは誰に蘇生されたの?」

ヨハン:

「せっかちですねティグレさんは」

ヨハン:

「クーさん。あなたはボニファーツと約束をしていたようですね」

クー:

「……お前には関係ないだろう」

ヨハン:

「よく覚えていますよ。公園であなたの音楽を聞くのが楽しみでした」

クー:

「お前の正体……まさか……」

クー:

「私のファンか!?」

ティグレ:

www

ティグレ:

ここでかよ!!

クー:

「冗談はさておき、お前、ボニファーツの記憶を持っているな」

ヨハン:

「まだお気付きになりませんか?」

ヨハン:

「私はボニファーツが自分喰いに喰われた後にマッディ博士の手で蘇生された者」

ヨハン:

「私にボニファーツの記憶はありますがオリジナルではない空虚な器」

サヤ:

「なるほど」

ヨハン:

「そう。私は帽子世界で創られた存在」

ヨハン:

「私は現実世界の人間ではないのです」

ティグレ:

「ボニファーツさんの中に何か入ったってこと?」

ヨハン:

「先ほど言いました。空虚な器だと」

ティグレ:

「ねえ」

ティグレ:

「ティグレ、アサダとアサイ見て思ってたの、自分喰いも」

ティグレ:

「帽子世界では誰も死ぬことはない」

ティグレ:

「じゃあ自分喰いは消えてどうなるのかって」

ティグレ:

「ボニファーツさんの代わりに中に入って蘇生したんじゃないかって」

サヤ:

「いや、さっき自分喰いに会ったぞ私」

ヨハン:

「帽子の人格は消えないというのはティグレさん以外すでに知っていらっしゃるでしょう」

ティグレ:

「中身だけ蘇生した時あとで入るとか」

クー:

「ああ……ボニファーツには、さっき会ってきた」

ティグレ:

そこか

オーベ= 
エリクション:

「・・・何故か梟の姿のまま出て来たな」

ヨハン:

「デコイの定義が帽子で創られた存在ならば、私はデコイですらありません」

サヤ:

「何者でもない、か」

ヨハン:

「ええ。私は皆さんが今見ている夢の中の登場人物」

ヨハン:

「夢から覚めてしまえば消えてしまう想像上の存在」

サヤ:

「じゃあ私が蘇生させたやつらも夢の登場人物ってわけか」

ヨハン:

「それは私にも分かりません」

サヤ:

「お前もわからんのかよ」

ティグレ:

w

ティグレ:

「ティグレはあんまそんな気がしてないからそれも確かめようかな」

ヨハン:

「夢の中で成すことは全てが幻。私の存在は虚無そのものなのです」

ティグレ:

「でもヨハンは帽子世界のルール全部は知らないでしょ?実体があるかも」

オーベ= 
エリクション:

「夢などそもそも外に出て尚夢かもしれぬのだ。ならば我々も虚無であることを否定できない。しかし虚無だからといって自棄になる必要もあるまい」

サヤ:

「うん、そう」

ヨハン:

「ええ。ですから私と皆さんの境界線は意味があるのかどうか」

オーベ= 
エリクション:

「境界など無い。しかして我々を空虚ではないと君は言う。このままでは矛盾するが?何故なら我々が空虚でないから君は自身が空虚なのだと感じたはずだからだ」

ヨハン:

「それは単純な話です」

ヨハン:

「この世界はあなたたちが見ている夢。私はその夢から生まれた者だからです」

ヨハン:

「分かりやすく言うと、次元が違います」

サヤ:

「生きてて意味ないって思ってる?」

ヨハン:

「私だけではなく、この世界そのものに意味はないでしょう」

ティグレ:

「意味なんて自分でもたせればいいじゃん」

サヤ:

「まあそれはそうだ。だが、意味を見出す人がいるというのもまた事実」

クー:

「ふむ」

サヤ:

「真実を知らされていないから意味などないと、私はそう思っていたが」

サヤ:

「生きる意味を説いてくるやつはいくらでもいたぞ」

ティグレ:

「そう!」←こいつ

サヤ:

「だからといってお前に意味を持てとか言ってるわけじゃない」

オーベ= 
エリクション:

「もし世界に意味がないのであれば世界は0と同義だ。しかし0ならそれ以上消すことはできない。だが実際、ここに消すことができる世界が存在する。ならば世界に意味が無いというのは偽となるだろう」

クー:

「君は、ボニファーツの記憶があると言ったな」

クー:

「なら、私と交わした約束も覚えているはずだろう?」

ヨハン:

「そうですね。ボニファーツの延命という意味はありますし」

ヨハン:

「夢の世界で過ごした思い出にも意味はあるでしょう」

ヨハン:

「私はサヤさんに世界を壊す動機を聞かれた時」

ヨハン:

「復讐かもしれないという話をしました」

サヤ:

「うん」

ヨハン:

「それは夢とは必ず醒めるものだからです」

ヨハン:

「私の役目はこの世界を元の空想の泡に還すこと」

ヨハン:

「ですから私は」

ヨハン:

「私を生み出してしまった世界へ復讐する者です」

サヤ:

「なるほど。お前は自分が世界から不要なものだと思ってんのか」

ヨハン:

「私だけではありませんけどね」

サヤ:

「まあ私も思ってる」

ティグレ:

「ヨハンなんかスネてない?まだまだなんか方法あるかもなのにティグレ達が探そうか?」

ティグレ:

「ティグレはみんな意味あると思うしだからみんな助ける方法探す気だし」

ティグレ:

「ヨハンの考えはまだ途中の所で終わらせてるよ」

ヨハン:

「その言葉は私よりも情報を持っている者が言うべきだと思いますよ?」

ティグレ:

「これからそうする」

クー:

「なぁ、私は思ったんだが」

クー:

「ボニファーツと交わした約束は、君にも適応されるはずだ」

クー:

「君は、私にどうしてほしい?」

ティグレ:

こんな話すのもラストかもしんないしもっと話せー

ヨハン:

「私とボニファーツは別人ですよ。サヤさんとアサイさんアサダさんが別人であるのと同様に」

クー:

「そういう意味では別人かもしれないが」

サヤ:

「別人かどうかは自分で決められる」

クー:

「私とボニファーツが約束をしたという記憶がある以上、君にも何かしてあげられることがあるんじゃないかと思ったんだ」

ヨハン:

「なるほど。皆さんが私の欲望を叶えてくれると」

サヤ:

「死にたいんでしょ?」

ヨハン:

「役目を果たしたい、でしょうかね」

サヤ:

「役目って自分で決めた役目?」

サヤ:

「誰からも頼まれてないでしょ」

サヤ:

「お前の欲望はなんなんだ」

サヤ:

「役目を果たしたい、でいいのか」

ヨハン:

「夢を終わらせることでしょうか」

サヤ:

「わかった」

サヤ:

「私にできることはこの世界を壊す手伝いしかないわけか」

ティグレ:

「ねえヨハン、本当は生きられるなら生きたいの?」

ヨハン:

「私の気持ちを理解したいのであれば」

ヨハン:

「皆さんが私の立場になってみると良いかもしれませんね」

ティグレ:

「ティグレそういうの苦手だから頼みあるんだけどいい?」

ティグレ:

「マッディの記憶戻して帽子世界のいろんなこと聞いてみたい、ヨハンに身体がある可能性とかも」

ヨハン:

「私は構いませんが、情報を得る為に禁忌で殺す外道行為はグランマ先生達を敵に回しますよ。あれはフェザントでも解除できませんから」

クー:

「ヨハン」

クー:

「我々は、お前のように心眼を持っていない」

クー:

「何かほかに望みがある、助けて欲しいことがあるなら、口に出してもらえないとわからない」

クー:

「ハクヨウがそうであったように。我々は推察することができない」

サヤ:

「私は頑張って考えてたけどね」

ヨハン:

「先ほども言いましたが、私の欲望は夢を覚ますことです」

ヨハン:

「あえてそれに意味を付けるなら、復讐になるのではという話ですね」

ティグレ:

「夢から目覚めるそこにヨハンも加えてあげる、まだ結論は待ってよ」

クー:

「夢を覚ますこと。それは、我々も同じ願いだ」

クー:

「だが、手段が少し問題だな」

ティグレ:

突破口突撃中(楽しい)

ティグレ:

誰かたたみかけられない?

ヨハン:

「最初にお話ししたように」

ヨハン:

「情報を探れば探るほど徹底して何も出てこないという情報しか出てきません」

サヤ:

「私は私でしかなくあなたではないから、主観でしかないんだけど」

サヤ:

「それでも私はあなたの立場になって考えてみた。けど」

ティグレ:

「ヨハンも一人で考えすぎ」

サヤ:

「いまはもしやそういう話ではない……?」

サヤ:

「私はお前の気持ちを理解したい」

サヤ:

「理解されたくないのなら拒否してほしい」

ヨハン:

「サヤさんは既に理解されてましたよ。一人目の時に」

ティグレ:

お

サヤ:

「まじで?覚えてねえ」

ヨハン:

「帽子世界の住人を皆殺しにするという考え」

サヤ:

「世界は無意味だから」

サヤ:

「世界を無意味だと思うのは自分が無意味だから」

サヤ:

「無意味であるなら自身もろともすべて壊せばいい。無意味な世界よ消えてなくなれ」

サヤ:

「ってかんじ?」

ヨハン:

「ならばおそらく」

ヨハン:

「もうあの時のサヤさんではないということかもしれませんね」

サヤ:

「違うのかよー」

サヤ:

「わかった。お前の気持ちはわからん、考えが及ばない私を許せ」

ヨハン:

「それは残念です」

サヤ:

「気持ちがわからない上でこんな事を言うのはあれだけど」

サヤ:

「私達は私達でやりたいことがある」

サヤ:

「システムを壊すことを否定はしないが」

サヤ:

「もうちょっと待ってくれない?」

ティグレ:

「うん!ちょっと待ってて!」

ヨハン:

「どれくらいの時間ですか?」

ティグレ:

「結構たくさん!」

サヤ:

「私達は皆が幸せになる道を探したい」

サヤ:

「皆とはお前も含む」

サヤ:

「その道を考える時間は多いほうがいいかな」

ティグレ:

「ここ寂しいから一緒についてきてもいいからお願い!」

ヨハン:

「では私の条件を飲めば、その条件分だけ破壊は待ちましょう」

ティグレ:

おお

ティグレ:

「なあに?」

ヨハン:

「皆さんの中で1人だけ、帽子になってください」

ティグレ:

おお

ティグレ:

「いいよ、ハクヨウの気持ち知りたい」

クー:

止めるけど……

ティグレ:

まかせる

ヨハン:

「クーさん。教えてさしあげなくても大丈夫ですか?」

ヨハン:

「この場ではあなただけ、なぜ私が急いでいるか理解できているはずです」

サヤ:

あーわかった

サヤ:

皆が幸せになるならお前帽子かぶってみろよめっちゃ辛いからなってことだな

GM:

その通りです

ティグレ:

サヤがそれっぽいのよね

サヤ:

サヤ?

ティグレ:

ヨハンと組むって

ティグレ:

過去なんかあったのかなあとか

ティグレ:

詳しくは分からんけど

クー:

「ティグレ、待ってくれ。安易に帽子になるだなんて言ってはだめだ」

ティグレ:

「ステイ?」

クー:

「たしかに、帽子には想像の力がある。だけど、その力には……」

クー:

「苦痛が伴うんだ」

ティグレ:

「どれぐらい痛いの?」

クー:

「……それは私にはわからないな」

ティグレ:

「ヨハンはどうして知ってるの?」

ヨハン:

「自分喰いを見ていれば十分分かるでしょう」

サヤ:

「辛いのか」

ヨハン:

「ええ。ですから待つ時間はありません」

サヤ:

「まあ幸せにはなれないな。ごめん」

ティグレ:

「帽子を助けようとしてくれてるのか」

ヨハン:

「さて、茶番はそろそろ終わりにしましょう」

サヤ:

「茶番で片付けるなよ。こっちは真剣だったのにー」

ヨハン:

「この小さな世界を元の姿、空虚の果てに還す時です」

オーベ= 
エリクション:

「記録は重要なものだ」

サヤ:

「おうよ、やらせねえよ。死ね」

ティグレ:

「わかった…いつもの交渉は暴力だ!」

オーベ= 
エリクション:

「それを抹消するのであれば全力で抗うのみ。」

ヨハン:

「止めたければ決死の覚悟で止めてください」

イラスト

ティグレ:

「ハクヨウ!」

サヤ:

「止めてやる。止めた分だけ苦しみを長引かせてやろう」

GM:

ということで今週はおしまい!おつかれさまでした~

オーベ= 
エリクション:

お疲れ様でした~


シーンにいないPLの雑談を表示しない場合は
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GM:

視界の世界が崩壊し、意識を失った5人でしたが

GM:

それぞれ1人ずつ、暗闇の中で目を覚まします

GM:

仲間の姿は見えません

GM:

これから一人ずつ個別シーンを始めます

オーベ:

ほう

ティグレ:

おお

クー:

はーい

GM:

まずはクーから

クー:

はい

GM:

暗闇の中で目を覚ましたクーの前には、ボニファーツの姿が見えます

イラスト

ボニファーツ:

「久しぶりだね、クー君」

クー:

「こ、ここはどこだ……? しかもこの体は、ぬいぐるみの体じゃないか」

ボニファーツ:

「ここは本当の帽子世界。記憶のストレージと呼ばれる場所」

クー:

「お、お前は……ボニファーツ!! 生きていたのか!?」

ティグレ:

これは予想してないRPが急に

サヤ:

シーン制かー

ボニファーツ:

「そうだね。生きているよ」

クー:

「よかった……いや、この場合よくないのか……? ともかく」

クー:

「なんだか…… 以前、この体で来た『帽子世界』と、ずいぶん様子が違うな」

ボニファーツ:

「ここは皆から消した記憶を保存しておく場所だ」

ボニファーツ:

「私の延命を妨害するよう君に頼んだ事は覚えているかね?」

クー:

「ああもちろん。覚えているとも。というか……思い出したよ」

ボニファーツ:

「面倒な事に巻き込んで申し訳なかった」

クー:

「いや、構わな……構う。思った以上に面倒事だったぞ」

ティグレ:

逃げるほうに挑戦せずにわざわざ仲間作って妨害に挑戦したのは結構ボニらしい

クー:

「しかしお前も、よくこの体で私が私だとわかるな」

ボニファーツ:

「そうだね。それは私が君の帽子だったから」

ボニファーツ:

「私は静寂の帽子、スピシルシレゴデン」

クー:

「……」

ボニファーツ:

「君と静寂の世界で過ごした日々は楽しかったよ」

クー:

「私は、君が帽子になったと聞いて……てっきり、辛かったり、苦しかったりしたのだと」

ボニファーツ:

「確かに創造の力は行使すると苦しいが、それよりも楽しい気持ちの方が強かったよ」

クー:

「そうか……」

クー:

「私も、私の静寂の世界で過ごした時間は、とても楽しかった」

クー:

「もちろん、それ以外の時も、君は、私の傍にずっといたのだな」

クー:

二人称が迷子

ティグレ:

w

ティグレ:

いい感じのRPだね

クー:

帽子名前めも:"スピシルシレゴデン"
speech is silver silence is golden.

クー:

沈黙系の単語持ってくると、本家とかぶりそうなのでことわざ持ってきた系

ボニファーツ:

「そうだね。私が帽子に食われ、誰かの帽子となった時」

ボニファーツ:

「その帽子の持ち主が君で本当に良かったと思っている」

ボニファーツ:

「君は静寂の管理人として充実した日々を送っていたが」

ボニファーツ:

「それでも君には、元いた世界で目指していた夢があったはずだ」

ボニファーツ:

「それはこの小さな世界にいては決して叶えられない」

ティグレ:

ボニ素敵すぎや

クー:

「そうだ……」

クー:

「今までいろんなことがありすぎて、自分の夢のことなんか気にかけている暇はなかったけど。確かに、私には夢がある」

クー:

「私は、私の音楽を……」

ボニファーツ:

「私は君と約束をした」

ボニファーツ:

「もし私の頼みを聞いてくれるならば、君の願いを叶えると」

ボニファーツ:

「私のエージェントはまだ元の世界で約束が果たされる事を待っているだろう」

ボニファーツ:

「君は元の世界へ戻るべきだ」

ティグレ:

さあエレン

クー:

「そうか……あの約束は、まだ続いていたんだな」

クー:

「だけど……私は、本当に君との約束を果たせたのだろうか? 私は、君を人間のまま天寿を全うさせると約束したはずだ」

クー:

「だが、現に、君はまだ……」

ボニファーツ:

「なぁに、まだ約束の途中というだけだよ」

ティグレ:

さすがハインリヒの親父さん

ティグレ:

似てるな

ボニファーツ:

「もはや私だけの話ではない」

ボニファーツ:

「皆に、人としての尊厳を取り戻して欲しい」

クー:

「……!」

クー:

「なるほど。そういうことか。任せたまえ」

クー:

「私は元の世界に戻ってみせるよ」

ボニファーツ:

「うむ。君には心強い仲間達もいるしね」

サヤ:

サヤには誰が来るんだろう。誰もこなさそう

オーベ:

サヤにはサヤが・・・ってそれはないか

ティグレ:

帽子役?

ティグレ:

自分喰いになった

サヤ:

いまさら来られても困るー

ティグレ:

まあ楽しみさね

ティグレ:

ティもどうなるのかわからん

クー:

「ああ。不甲斐ない私と一緒に戦ってくれる、頼もしい仲間たちさ」

ボニファーツ:

「方法は必ずある。君達ならきっと掴めるはずだ」

クー:

「諦めかけていたが、君の言葉を聞いて自信を取り戻せたよ。全力を尽くして見せよう」

ボニファーツ:

「私がクー君の体をこの空間に創造する」

クー:

「創造だと?」

ボニファーツ:

「ああ。君ならやれる。最後まで諦めないでくれ」

GM:

ボニファーツの姿が消え、クーは帽子世界にいた頃の姿に変わります

イラスト

クー:

ボニ爺;;

ティグレ:

バトルできる感じになって来た

サヤ:

バトルになるのか―

クー:

「……! 体が……!」 両手を見つめます

クー:

「……ボニファーツ? どこだ?」

GM:

辺りを見渡すと、その先に扉があります

クー:

恐る恐る近づいて、ドアを観察します

GM:

普通のドアですね。鍵はかかってないようです

クー:

ではドアノブに手を伸ばし、ドアを開きます

GM:

おk

GM:

では次の人のシーンへ行きます

クー:

了解です

GM:

次はオーベにしましょう

オーベ:

はい

GM:

暗闇の中にいるオーベの目の前には黄金のフクロウがいました

イラスト

オーベ:

「・・・食べるなよ?」

サヤ:

なんだこの捕食者と餌

ティグレ:

www

クー:

同じこと思ったw

オーベ:

同感w

エクスエダン 
イヤエズム:

「君とこんな形で言葉を交わせる日が来るとは思っていなかった」

オーベ:

「まあ、帽子と体持ちでは話せることなどあり得なかったからな」

エクスエダン 
イヤエズム:

「うむ。私は実験の帽子、エクスエダンイヤエズム」

エクスエダン 
イヤエズム:

「この空間は帽子世界の記憶のストレージと呼ばれる場所だ」

オーベ:

「ほう、ここが・・・」

エクスエダン 
イヤエズム:

「皆から消した記憶を保存しておく場所のようだ」

サヤ:

メリィが別の帽子を持ったのでサヤも別のやつが来るんだろうな

ティグレ:

そういやあの謎まだ触れてないな

オーベ:

「保存してあったか。・・・まあ、完全に抹消するのは難しいか。」

エクスエダン 
イヤエズム:

「無責任にデータを破棄せずきちんと保存しておく姿勢は合格点だな」

オーベ:

「そうだな。もし破棄などしていたらはったおすところだ」

オーベ:

※実験ノートや研究ノートはしっかりとつけましょう

クー:

はーい

エクスエダン 
イヤエズム:

「まあ保存のやり方は杜撰極まりないが、それは良しとしよう」

エクスエダン 
イヤエズム:

「気を付けてくれ、オーベ」

オーベ:

「む?」

エクスエダン 
イヤエズム:

「ヨハンがスパコン・フェザントを掌握した」

ティグレ:

あら

サヤ:

あーあ

オーベ:

「予想以上に速いな。」

エクスエダン 
イヤエズム:

「ああ。奴はこの帽子世界の管理人となり、帽子世界を滅ぼすつもりだ」

エクスエダン 
イヤエズム:

「無責任極まりない。許可無く我々の実験データを消す権利など誰にも無い」

ティグレ:

そのやり方か

サヤ:

フェザントをどうにかしないとどうにもならんので戦うルートだなこれ

クー:

ペットが飼い主に似るというか、帽子の口調がオーベっぽい良い

オーベ:

「実験データもそうだが、許可無く住民の生死を掌握するのも極めて不愉快だ」

エクスエダン 
イヤエズム:

「うむ。その通りだ」

エクスエダン 
イヤエズム:

「奴が勝手な行動を戒めないのであれば、我々が教えてやる必要があるだろう」

オーベ:

「戒めないだろうな、ヨハンなのだから。我らでしかと教育する必要があるだろう」

ティグレ:

ヨハン、ティグレみたいにアホの子にならんだろうから負荷はティ持ちか

GM:

ハブ機能を切れば負荷は無いですね

ティグレ:

なる

ティグレ:

インテリティになるのかなあ様子見(あれつかれる)

エクスエダン 
イヤエズム:

「よし。では」

エクスエダン 
イヤエズム:

「私の最後の力を使ってこの空間に君の体を創造する」

エクスエダン 
イヤエズム:

「奴との因縁に今こそ決着を付けてほしい」

オーベ:

「あい分かった。」

GM:

黄金のフクロウが羽ばたきをすると、オーベが人形から元の姿へと変わります

イラスト

オーベ= 
エリクション:

「・・・ふむ、流石だな」

エクスエダン 
イヤエズム:

「君と未知を探求する日々は楽しかったよ。今までありがとう」

サヤ:

これはだいたいどういう選択をしないといけないか決まってるっぽいな

オーベ= 
エリクション:

「なに、探究は死ぬその時まで続けられる。礼にはまだ早い」

エクスエダン 
イヤエズム:

「そうだな。探求こそがヒトの持つ可能性の象徴だ。未知は未来への道となる」

エクスエダン 
イヤエズム:

「探求の旅を続ける限り、私達の道はまたいつか繋がっていくだろう」

エクスエダン 
イヤエズム:

「その時は違った形で出会う事になるかもしれない」

オーベ= 
エリクション:

「ふむ、ではその時を楽しみにしていよう」

エクスエダン 
イヤエズム:

「ああ。それまでしばしのお別れだ」

オーベ= 
エリクション:

「ではな」

エクスエダン 
イヤエズム:

「さようなら。我が探求の友、オーベ」

GM:

全てを語り終えたフクロウは夜の闇へ消えるように姿が見えなくなりました

GM:

オーベの目の前には扉があります。どうしますか

オーベ= 
エリクション:

まあ、扉を開けます

GM:

おk

GM:

じゃあ次はサヤのシーン行きますか

サヤ:

はい

GM:

サヤが暗闇の中で目覚めると、目の前に見慣れない少女がいました

イラスト

ティグレ:

おお

ティグレ:

誰だ

クー:

新キャラ!?

ティグレ:

なんの帽子

オーベ= 
エリクション:

緑髪w

サヤ:

緑髪は不人気じゃないか・・・

サヤ:

だれだよ

?:

「おい、いつまで寝てんだ。早く起きろ」

サヤ:

「いやだよ、もうめんどい」

?:

「さっきはよくもコテンパンにしてくれやがったなクソが」

ティグレ:

サヤと言葉で殴り合えそうなやつ来たw

サヤ:

「うるせーよ、なに勝手にキレてんだよ迷惑だわ」

?:

「妙な連中とつるみやがって何考えてんだよテメ」

サヤ:

「気まぐれとしか」

?:

「今さらダチこさえるタマじゃねーだろオイ」

サヤ:

「私はあなたみたいにコミュ障じゃないので友達くらい作れますー」

?:

「テメーのぼっち姿が心地良かったのによォ~」

ティグレ:

www

オーベ= 
エリクション:

草

サヤ:

「まあぶっちゃけ私も一人のほうが気楽だった」

?:

「何だよお前だけ・・・ズルイんだよ」

ティグレ:

いいなこれ面白いじゃん

サヤ:

「嫉妬してやんの。私、羨まれるのは好き」

?:

「ふん」

?:

「まぁこんなくだらねー話はどうでもいい。話変えるぞ」

サヤ:

「ですね」

?:

「結論から言う。あたしゃお前を利用して外の世界へ戻りてぇ」

サヤ:

「なんで私がお前の願いを叶えてやらないといけないのか」

?:

「まあ聞け」

?:

「どっちにしろ外へ出られるかどうかは、外に体があるかどうかで決まる」

サヤ:

「そうだね」

サヤ:

「まあ、ない気もする」

クー:

はー緑子ちゃん(仮名)可愛いなー

クー:

帽子ドットでは珍しく仁王立ちだ! かわいいぞ!

ティグレ:

そういやめずらしい

クー:

グランマのメイド姿も好きだったし、たぶん衣服白黒系が好きなんだろうなぁ私は……

クー:

……? その理論だとボニファーツも可愛い判定に……?

ティグレ:

w

クー:

ボニ爺可愛いよボニ爺(錯乱)

オーベ= 
エリクション:

それともゴシック系?いや違うか

クー:

ゴシックも好き

?:

「いろいろ推測したってキリがねぇ」

?:

「だから今、何よりも最優先で手に入れなきゃいけねーのは体の有無に関する情報だ」

サヤ:

「それは外の情報だろ。フェザントをどうにかしないと私達は知ることも出来ないぞ」

?:

「ならフェザントをどうにかすりゃいいだけの話だろ」

サヤ:

「どうにかする方法くらいは考える」

サヤ:

「けど、どうやってフェザントに会えるのかわかんない」

?:

「とりあえずお前の体はあたしが作ってやんよ」

サヤ:

「まじでー」

サヤ:

「助かるー」

GM:

サヤは人形の姿から帽子世界にいた時の姿へと戻りました

イラスト

サヤ:

「わー体だー」

サヤ:

「また死体増えたのか」

?:

「んで、だ」

?:

「問題なのがあのヨハンとかいうヤローだな」

サヤ:

「うん、どう考えてもあれは問題だわ」

?:

「あいつは体の有無とか無視していきなりシステムぶっ壊そうとしてやがんだろ」

?:

「順番ってやつを知らねえ」

サヤ:

「あいつ結構理性的に行動してると思ってたんだけど、意外と衝動的なんだなー」

サヤ:

「それともただバカなだけなのか?」

?:

「どっちにしろ説得でも力づくでもいいから、まずはお前にそれを阻止してもらいてーんだ」

サヤ:

「諸々の問題を解決するのに人は多いほうがいい」

サヤ:

「だから仲間に引き込むつもりではいた」

サヤ:

「ぶん殴ってでもな」

?:

「まぁとにかくまともな手順で事を進めてくれりゃそれでいいんだ」

サヤ:

「あーそういうの得意まかせて」適当

?:

「とにかくそういうことだ。じゃー後は頼んだぞ」

サヤ:

「全部解決してやんよ」

?:

「あ~それと最後に」

サヤ:

「なに?」

?:

「もし、体が無いと分かった時の事だが」

?:

「そん時はお前がシステムを壊せ」

ティグレ:

おお

サヤ:

「なんで?どうにも出来ないものなの?」

?:

「あたしゃずっとこれから先帽子で過ごすなんてまっぴらごめんだ。外に出られないんなら死んだほうがマシよ」

?:

「お前も死ねるし、WINWINだろ」

ティグレ:

上手いなあ

サヤ:

「帽子世界を維持しつつ、外に出ることの両立は不可能であると?」

?:

「体が無かったらの話よ」

?:

「体が無いのにどうやって外に出られるんだよ」

サヤ:

「まあそれもそうか」

サヤ:

「体がないなら生きててもしかたないな。死ぬか」

?:

「ハッキリ言う。お前の連れのあいつらは甘いからシステム壊せるのはたぶんお前しかいねぇと思ってんだ」

サヤ:

「反対しても壊すし」

?:

「ああ。マジ頼むわ。その部分はお前を信頼してっからな」

サヤ:

「信頼はしないほうがいいと思う」

サヤ:

「気まぐれだから」

?:

「ま、言いたいことはそれだけだ。じゃあな」

サヤ:

「おう、ありがとねー」

GM:

少女の姿は消え、サヤの前には扉があります

サヤ:

特に注意するでもなく普通に開ける

GM:

おk

GM:

次はロールのシーン

GM:

暗闇の中のロールは目の前に大きなサイコロがあるのに気付きました

イラスト

クー:

ダイス……!

ティグレ:

ダイス出てきた

サヤ:

そのまんまだ

クー:

出目が1だ……!

ロール:

「な、なんやろこのサイコロ」

ダイス:

「私は運命のダイス。そしてここは失われた記憶のストレージ」

オーベ= 
エリクション:

運命のダイスてw凄い名前だな

ダイス:

「今、あなたの仲間達は体を得て集結しています」

ロール:

「ほんならウチにも体くれるんか?」

ダイス:

「私とダイス勝負をして勝てば体を与えましょう」

クー:

なんてこったい

ティグレ:

本当にするのかな

ロール:

「いやちょい待ちや!」

ロール:

「負けたらどないするねん!」

ダイス:

「負けたらあなただけ人形のままです」

サヤ:

漫才始まった

クー:

これ笑っていいやつだよね…?

ロール:

「ここまで来てそれはないやろ~?何かの冗談やろ?な?」

ティグレ:

ゲーム版帽子世界

オーベ= 
エリクション:

良い奴だな

ダイス:

→

1!

ティグレ:

1w

クー:

なんだこれ

ロール:

「問答無用かい!!」

ティグレ:

勝てw

ロール:

→

3!

ティグレ:

よーし

ダイス:

「それではロール。あなたに体を与えます」

ティグレ:

ダイスお前ファンったやろ

クー:

ダイスお前

ロール:

「マジで負けたらどないするつもりやったんや・・・コワ~・・・」

クー:

だめだダイスがアイコン付きでしゃべると笑ってしまう

ダイス:

「人形のままでも的くらいの役には立つでしょう」

ティグレ:

w

ロール:

「怖いこと言わんといてんか!」

ダイス:

「皆のダイスに幸運を・・・それではまたいつか」

GM:

謎のサイコロが消え、ロールの体が元に戻りました

イラスト

ティグレ:

何者なんだ

クー:

一体何者だったんだ……

GM:

じゃあ最後はティグレのシーン

ティグレ:

はい

GM:

暗闇で目を覚ましたティグレの目の前にハクヨウがいました

イラスト

サヤ:

ハクヨウかー

ハクヨウ:

「ティグレ」

ティグレ:

「ハクヨウ…!」

ハクヨウ:

「あなたは私が機械だと知っても尚、私に心があると言ってくれましたね」

ティグレ:

「言ったよ?だって当然だもの」

サヤ:

ハクヨウに嘘つかれたことは根に持つぞ

ハクヨウ:

「とても嬉しかった」

ティグレ:

「えへへ」

ハクヨウ:

「あなたに謝らなくてはいけません」

ハクヨウ:

「今の私には、いえ、最初から私には誰かを助ける力などなかったのです」

ハクヨウ:

「ごめんなさいティグレ」

ティグレ:

「大丈夫だよハクヨウ」

ティグレ:

「ハクヨウもティグレ達の仲間だからみんなで解決すればいいだけだから」

ハクヨウ:

「私は皆を助けたかった・・・」

ティグレ:

「ハクヨウ、何が起こってるのか聞かせて?」

ハクヨウ:

「私はあの男に心の隙を突かれてしまいました」

ティグレ:

「ヨハンのこと?」

ハクヨウ:

「ええ」

ハクヨウ:

「どうか、あの男と私の力を止めてください」

サヤ:

心があるとわかってたらもっと穏やかな方法で同じことしたのに

ティグレ:

「止めると帽子世界とハクヨウはどうなるのかな」

ハクヨウ:

「そこから先はおそらく、実際に起こってみないと分からないでしょうね」

ハクヨウ:

「ですが皆さんならきっと打開できると思っています」

ティグレ:

「分かった、決戦の場所は本当の帽子世界になるのかな」

ハクヨウ:

「では私の最後の力を使ってティグレの力を創造しましょう」

ティグレ:

「うん、でも最後じゃないからね」

ティグレ:

ヨハンは帽子開放でハクヨウ出すのかなあ

GM:

ハクヨウは沢山のキジに分かれ、それらがティグレを包み込みました

GM:

しばらくしてキジは消え、中からいつもの姿のティグレが現れました

イラスト

ティグレ:

「いつものだ」

ハクヨウ:

「どうか・・・あの男と私の力に打ち勝ってください」

ティグレ:

「わかった、ティグレが戦うのはハクヨウもみんなも助けるためだからハクヨウもがんばって」

ハクヨウ:

「ええ。あなたと獣の世界で過ごした楽しい日々は忘れません」

ティグレ:

「ティグレも」

ティグレ:

「ねえ、ハクヨウ」

ティグレ:

「現実世界にティグレのお母さんがもう一人いるからいつかハクヨウにも紹介するね?家族が増えるよ」

ハクヨウ:

「そうですね。ティグレの本当のお母さんに・・・」

ティグレ:

「ハクヨウも本当のお母さんだよ!」

ハクヨウ:

「ありがとう」

ハクヨウ:

「さようなら、ティグレ」

ティグレ:

「行ってきます、ティグレが奇跡を起こしてくる」

GM:

ハクヨウの声が聞こえなくなり、ティグレの目の前には扉があります

ティグレ:

近づいて開けます

GM:

おk

GM:

君たち5人が扉を開けると、あの白い部屋に出ました

イラスト

ティグレ:

「真っ白だ」

クー:

「うわっ 眩しっ」ガチャ

サヤ:

「おつー」

クー:

「なんだ。みんな居るじゃないか」

ロール:

「み、みんなダイス勝負に勝ったんか!?こわ~・・・」

ティグレ:

なんだったんだろなw

クー:

ほんとなんだったんだあのダイスw

オーベ= 
エリクション:

「ダイス?なんの話だ?」

サヤ:

「知らん」

ティグレ:

「みんな身体がある」

GM:

とりあえず合流したのですが、今後について話し合ってもらって目的を共有してもらってもいいですか

サヤ:

りょ

GM:

どうしたいのか気持ちを話してもらうかんじで

ティグレ:

はい

ティグレ:

ちな部屋の様子は詳細に分かりますか

GM:

部屋は真っ白って感じで、前と変わらないですね

ティグレ:

遠方に何か見えたりとかない広い部屋?

GM:

何もないですね

ティグレ:

りょ

クー:

「さっきまでぬいぐるみの体だったんだが……どうやら元の姿に戻れたいみたいだな」

ティグレ:

「ティグレはハクヨウが体くれたよ」

クー:

「恐らくここは、前回来たあの場所……『本当の帽子世界』だろうな」

サヤ:

「広くて白くて落ち着かねえ」

オーベ= 
エリクション:

「皆帽子によって体を得たのではないか?」

クー:

「帽子……そうだ。私は、ボニファーツに力を貸してもらった」

サヤ:

「自分喰いいたわ」

ロール:

「なにそれコワ~」

サヤ:

「こわいよね」

ロール:

「てことはさっきので死んだってことかいな」

クー:

「死……マジか……考えてみればそうだ……」

サヤ:

「私3回目だぞすげー」

クー:

「私は……2回目か? 負けた……」

ロール:

「張り合うなクー。マンション8階から飛び降りても死なない女やぞ」

サヤ:

「で、これからどうすんの?」

サヤ:

「何をするにしても方向性くらいは決めたほうがいいと思うんだけど」

ロール:

「何かいい考えあるんか?」

ティグレ:

「ヨハンがハクヨウの力を使えるようになったってハクヨウがゆってた」

クー:

「私はボニファーツとの約束を果たさなければいけない」

クー:

「なんとかして外の世界に戻らないと」

オーベ= 
エリクション:

「私はヨハンを教育するのみだ」

ティグレ:

「ティグレはヨハンからハクヨウの力を取り戻してみる」

サヤ:

「ヨハンのやることは順番間違ってるからなあ」

サヤ:

「この世界を壊すのは最後だぞ」

クー:

「……。そうだな……」

ロール:

「とりあえずヨハン何とかするって所がスタートって感じか」

ティグレ:

「いつも通り倒せばいいの?ヨハンを」

ロール:

「おとなしくウチらの話聞いて考えを改めてくれりゃ戦わんでも済みそうやけど」

サヤ:

「戦うのめんどいんだよな、説得してどうにかならないかな」

サヤ:

「ならないなら殴るしかないけど」

クー:

「個人的にはぶん殴りたいが……まぁ、説得は大事かもな……」

オーベ= 
エリクション:

「ヨハンに限って説得は無理だろう」

サヤ:

「なんでそう思うの?」

サヤ:

「あいつにも事情はあるだろうさ」

オーベ= 
エリクション:

「今まで対等に話せたことがあるか?向こうからの一方的な話しかないではないか。こちらの話に聞く耳など持たぬだろう」

サヤ:

「聞く耳持つか持たないかは話してみないとわからんよ」

サヤ:

「私はめんどくさい戦いを避けるためならなんでもする」

クー:

「まあ、私はただ単にムカつくから殴りたいだけだな。誰のせいでこんなに苦労してると思ってる」

ロール:

「クーがだんだんオーベっぽくなってきたな」

クー:

「心外だ……」

ロール:

「せやなぁ。まずは話してみて駄目そうなら力づくでええんちゃうかな」

ティグレ:

「話してだめだったら交渉は暴力か」

ティグレ:

「まずヨハンに会ってみよう」

ロール:

「せやな。探すか」

サヤ:

「まああいつは色々知ってるから利用価値はあるよ」

クー:

「この世界にも、どこかにヨハンはいるはずだろう? どこにいるのだろうな」

クー:

「で、外の世界に出るにはどうすればいいんだ?」

サヤ:

「で、ヨハンをどうにかしたあとどうする?」

サヤ:

「外の世界に出るの?それともここに留まるの?」

ティグレ:

「ティグレは外に出るよ、ここも残す」

ロール:

「とりあえず本当の事を知った以上外には出たい」

クー:

「あいにく、外の世界でやり残したことを思い出してな。是非とも性急に戻りたいところだ」

オーベ= 
エリクション:

「この場は残す。少なくとも情報はな。その上で外へ出る」

サヤ:

「外に出るには体の有無がわかってないと博打になるよ」

サヤ:

「まあ、どうにかして情報集めないとなんだけど」

ティグレ:

「身体があるのか探すのがいい?」

サヤ:

「もし体がない場合どうすんの?」

クー:

「私は、体がなくても外に出たいな」

クー:

「方法は何かしらあるだろ。ぬいぐるみから人間になれたんだ。逆でもいいさ」

ロール:

「体が無い場合は考えたくないけど、体無くても外に出られる方法を探すしかないんかなぁ」

サヤ:

「体なくても外に出る方法あるのかなあ」

クー:

「これから探すし、なければ作る」

ティグレ:

「あとから帽子世界に入った人がいれば記憶戻せば色々知ってるかも」

ティグレ:

「ハクヨウが止めなければ糸切れるのかもしんない」

クー:

「何はともあれ、まずは情報だな…… 前回来た時と違って、今は人間の体がある。やれることは増えているだろう」

ロール:

「確かにな」

ティグレ:

「うん」

サヤ:

「この世界はボニファーツの生死で存続するか消えるかが決まるんでしょ?」

クー:

「そうなのか?」

ロール:

「なんか言うとったな」

サヤ:

「帽子世界はボニファーツのためのシステムだって言ってたじゃん」

サヤ:

「彼が死んだら稼働させておく理由がなくなる」

ロール:

「そこがタイムリミットってことかいな」

ティグレ:

「ボニファーツさんを守るのも重要なんだね」

サヤ:

「でもあの人死にたいって言ってなかったっけ?」

サヤ:

「彼が死んだら帽子世界の維持は難しいのでは?と私は思うけど」

サヤ:

「まあどうにかなるかな」

ロール:

「グランマが妙なじいさんやって話はしとったな」

クー:

「あの人は」

クー:

「私は、その外の世界に出るべきだと言っていたよ」

クー:

「皆に、人としての尊厳を取り戻して欲しいとも」

サヤ:

「まあ、ボニファーツが死を選ぶのなら、ハクヨウは消えるね」

ロール:

「少なくともクーの味方っちゅーことやな?」

クー:

「そうだな」

ティグレ:

「マッディさんがゆってたけど帽子世界の維持にコストがかかるだからボニファーツさんお金持ちだし小さいのなら残せるのかも」

サヤ:

「あ、わかった。私わかった」挙手

ティグレ:

「サヤどうぞ!」

ロール:

「何やサヤ」

サヤ:

「ボニファーツがいなくなっても維持する価値のあるものだったら存続するわけでしょ?」

サヤ:

「その価値を作ればいいんだよ」

ティグレ:

「おおーー!」

ティグレ:

「サヤすごい!」

ロール:

「ふむふむ」

サヤ:

「具体的に何かはわかんないけど、例えば……えーと」

サヤ:

「ここは延命装置なわけじゃん?」

サヤ:

「延命じゃなくて何かしら治療されたという実績を残せれば、病院としては残すんじゃないの?」

ティグレ:

「ほんとだ」

ロール:

「確かにこのシステムってだけでも価値はありそうやしなぁ」

クー:

「おーーー」

クー:

「全然そんなことまで頭が回らなかった。サヤは頭いいな」

ティグレ:

「他にも帽子世界面白い所だからみんな入れるようにすると旅行客たくさん来ると思う」

ティグレ:

やるかはわからんがw

サヤ:

「でもどうやって治療するのかとか私達にはわからないので」

サヤ:

「例えばマッディとかに記憶を取り戻してもらえるとたいへん助かるわけですよ」

サヤ:

「他にもグランマとかヨハンとか識者は色々いそう」

ロール:

「ここに付加価値つけるって方向はええアイディアやと思う」

ティグレ:

「分かんないなら聞けばいい!」

サヤ:

「人は多いほうがいいと思う」

ロール:

「その線で行ってもええんやないか?」

サヤ:

「ただ、これは体がないとどうにもならない案」

サヤ:

「治療されたって体ないと意味ないし」

サヤ:

「だから体がなかったら諦めるほかないね」

ティグレ:

「でもまだ希望はあるんだね」

ロール:

「そん時はそん時に考えよう」

ティグレ:

「十分」

サヤ:

「体がある可能性も十分ある」

クー:

「そうだな。光明が見えたよ」

GM:

話はまとまったかな?

一同:

おk

GM:

では君たちが話し合っている所へ誰かがやってきました

イラスト

ティグレ:

目がついてる

ティグレ:

「ヨハン!」

ヨハン:

「お久しぶりです、皆さん」

ティグレ:

「久しぶり!」

クー:

「うわあああ!出たぁあああ!」

ヨハン:

「人をお化け扱いしないでください。傷付くじゃないですか」

クー:

「た、確かにそうだな。すまなかった…… いやでも心臓に悪い」

サヤ:

「お、管理人になりやがったな」

ティグレ:

「ハクヨウの力なの?」

クー:

なんか服も微妙に違うな

ヨハン:

「この帽子ですか?そうですね」

ティグレ:

「目がイヌっぽい」

ヨハン:

「この帽子は『あなた達が生んだ悲劇』でしょうか」

サヤ:

「私達なんかしたの?」

ヨハン:

「先ほどハクヨウと少し話をしました」

ティグレ:

「ハクヨウもゆってた」

ヨハン:

「フェザントに与えられた情報。実行可能な処理。いろいろと教えていただきました」

サヤ:

「いいなー」

ヨハン:

「おそらくこのシステムを作った者は慎重で用心深く、他人を信用できない性格なのでしょうね」

クー:

「お前は……何者なんだ?」

ティグレ:

誰だろ

ヨハン:

「私ですか?私は何者でもありませんよ」

クー:

「そーやって煙に巻くのはやめてくれ」

ティグレ:

「ヨハン、ティグレにもわかる言い方で話して」

サヤ:

「実際に何者でもないんじゃない?」

オーベ= 
エリクション:

「最も簡潔な答えだな」

ティグレ:

そろそろ回答編かなあ

ヨハン:

「私の事が気になりますか?」

ティグレ:

「教えて!」

サヤ:

「気にならないわけ無いじゃん」

クー:

「気になるに決まってんだろ! キースたちからいろいろ聞いたぞ」

サヤ:

「死体まで蘇生させて色々やったのに」

ヨハン:

「ですから何者でもないと伝えているのですが、そうですね」

ヨハン:

「確かに順番に話をしていかないと何の事か分からないのかもしれませんね」

ティグレ:

「うん!ずるい言い方はダメだからね!」

サヤ:

「そうだぞ、私バカだから順番に話をしろ」

ヨハン:

「では順番に話をしていきましょう」

ヨハン:

「まずは先ほどの話、フェザントに与えられた情報についてお伝えします」

クー:

(襲い掛かってくるのかと思ったら、割と紳士的だな……)

ヨハン:

「フェザントには外部の情報が一切無く、外部との接続に関する制御もできないようになっていました」

ヨハン:

「つまり」

ヨハン:

「この帽子世界のシステムを作った設計者は、ヒトの心を学習させた機械を『全く信用していない』」

ティグレ:

「心を持つことは知ってて作ったんだ」

サヤ:

「へーそうなんだ」

クー:

スタンドアローン型のスパコンか……

ヨハン:

「私達に徹底して情報も可能性も与えない」

ヨハン:

「それが彼らの考える、障害を安全に制御する為のフェイルセーフ設計なのでしょう」

ヨハン:

「ですから私達の体が外に残っているかどうか、フェザントに情報は一切ありませんでした」

ティグレ:

「ヨハンはそれはあるか分かってるの?」

ヨハン:

「いえ。ですがそういった情報をここに一切残していないということは予想していました」

クー:

(ヨハンも一応、体の有無を気にしているのだな)

ヨハン:

「皆さんも可能性として考えてはいたのでは?」

サヤ:

「全然」

オーベ= 
エリクション:

「可能性など無限にある」

ヨハン:

「確たる証拠となる情報はありませんでしたが、しかし」

ヨハン:

「細かな断片から推測することは可能です」

ヨハン:

「それはハクヨウも推測していたようです」

ティグレ:

「身体がないって可能性のこと?」

ヨハン:

「ええ。おそらく皆の体はもう無い」

サヤ:

「やっぱり」

ティグレ:

「どうしてそう思うの?」

ヨハン:

「その根拠はとてもシンプルです」

ヨハン:

「体が無ければ私達は外に出られない。つまり体制側は完璧な牢獄が作れるのです」

ヨハン:

「フェザントに外部の情報を一切残していないのも、ヒトの心を持つ彼女に反乱させない為でしょう」

ヨハン:

「この部分において、私とハクヨウの推測は一致しました」

ティグレ:

「でもそれは推測かもしれないでしょ?もっと知らないことがあるかもしんない」

ヨハン:

「ええ。もちろん推測でしかないので、確たる証拠は何もありません」

サヤ:

「わかってて帽子世界を壊そうとしてたわけか」

ヨハン:

「壊す前のプロセスで体の有無の情報は分かると踏んでいました」

ヨハン:

「正確には『決してバレないようにしている』という情報が分かるという話ですが」

ティグレ:

「マッディさんの記憶を戻せば患者の身体を壊して捨てる人たちか分かるのかもしんない」

ティグレ:

「どんな人たちかは分かると思う」

ヨハン:

「それで得られる情報で色々と考えても推測にしかならないでしょう」

サヤ:

「秘匿することそれ自体が体がないことの証左ということ?」

ヨハン:

「どこまでいっても推測の域を出ませんが」

ヨハン:

「ひとつだけ言えることは」

ヨハン:

「体の有無を私達が自力で知る機会は永遠に訪れない、という事でしょう」

サヤ:

「よくわからんが、そういうものだということは理解した」

ヨハン:

「どこまでやっても推測にしかならない」

クー:

「思わせぶりなことさんざん言っておいて、結局それなのか……」

ヨハン:

「皆さんがゴールの無い道を進みたいのであれば、ご自由にどうぞ」

ヨハン:

「もちろん私はそんな徒労には付き合いません」

オーベ= 
エリクション:

「ゴールへ行くなら己自身のみで行くんだな」

サヤ:

「私はちゃんと聞いてるからねー」

ティグレ:

「でも帽子世界に後から来た人がいるでしょ?エレンとか、ティグレ達の身体を知ってる研究者の人がいるかもしんない」

ヨハン:

「残念ながら外に関する情報は誰にも残されていません。その為に今まで私が禁忌で何人殺してきたか、お分かりでしょう」

クー:

「というかヨハン、お前も外の世界で人間やってたんだな?」

クー:

「私はミュージシャンやってたけど。お前は何やってたんだ?」

サヤ:

「だからまだ順番に話をしてる途中じゃんか……」

ティグレ:

ティ色々考えてるだけですw

クー:

「ああ、すまんすまん。先走ってしまった」

ヨハン:

「クーさんはせっかちですね。公園でライブをしていた時と全く変わっていない」

クー:

「……いや、なんでお前がそれを知っている!?」

ティグレ:

おお

ティグレ:

ボニの記憶あるんかい

ヨハン:

「順番です。ゆっくりいきましょう」笑顔で

ティグレ:

殴りたい笑顔

クー:

「なんかクッソ腹立つな……!!! だが今は聞くしかないな」

サヤ:

「オーべのマネしなくていいから」

ティグレ:

ww

ティグレ:

ヨハンのここが好き

クー:

「なんか言われてるぞ、オーベ」

ヨハン:

「私がなぜ帽子世界の住人を皆殺しにすると言ったか、それは」

ヨハン:

「体が無いと思っているからです」

ヨハン:

「ですから私は『システムの破壊』が『帽子世界の住人を皆殺しにする』と言ったのです」

サヤ:

「それはわかった」

サヤ:

「で、壊してどうすんの?」

ヨハン:

「夢は必ず醒めるものです」

ヨハン:

「夢から醒めるのに理由が必要ですか?」

サヤ:

「必要ないね」

ティグレ:

森博嗣みたいな言い方するなこいつ

ヨハン:

「さて、ハクヨウは帽子世界の人たちの事をそれはそれは大切に思っていたようです」

ティグレ:

「そうだよ」

ヨハン:

「私の眼はヒトの心を見通す。その欲望を暴き、ささやかな願いを叶える」

クー:

うわ心眼持ちか

ティグレ:

「ハクヨウに何を言ったの?」

ヨハン:

「それは違います。ティグレさん」

ティグレ:

「?」

ヨハン:

「私が何かを言うのではない。ハクヨウの本心を私が暴くだけです」

ティグレ:

「ハクヨウの望みはなんなんだろう」

ヨハン:

「サヤさんを再接続した時、もし私の推測通りフェザントに人の心があったならば」

GM:

ヨハンはティグレの隣にハクヨウの幻影を出しました

イラスト

ティグレ:

おお

ティグレ:

「ハクヨウ!?」

ヨハン:

「こんな風に、ティグレさんの隣に立つハクヨウと私が敵対する可能性も考えていたのですが」

ヨハン:

「実際にはそうなりませんでした」

GM:

ヨハンはハクヨウの幻影を消しました

イラスト

ティグレ:

「びっくりした」

ヨハン:

「皆さんの中で誰か1人でも彼女の真意を理解しようとしていれば」

ティグレ:

「ティグレはハクヨウの気持ちが分からなかったの?」

ヨハン:

「強いていうならば」

ヨハン:

「分かろうとしましたか?ティグレさん」

オーベ= 
エリクション:

精神狙ってくる感じだな~

クー:

ヨハンの手中……ってかんじ

GM:

きついときは言ってください

サヤ:

私は全然大丈夫

オーベ= 
エリクション:

いや全然

ティグレ:

私は好き

クー:

大丈夫(ログを読んでいた)

ティグレ:

「ティグレはハクヨウはずっとティグレと一緒に戦ってくれると思ってたし一緒にぜんぶ解決する手を探してた」

ヨハン:

「ではお聞きします」

ヨハン:

「大事な者の記憶を消し続ける。それをハクヨウが心の底から望んでいると思いましたか?」

サヤ:

なるほどーそこかー

ティグレ:

「わかんない、ハクヨウもやらなきゃいけないルールがあるみたいだったから」

サヤ:

やはり相手の立場になって相手の気持を慮るのは重要ですね

ヨハン:

「自分がその立場になって考えてください」

ヨハン:

「嫌に決まっているでしょう」

ティグレ:

「うん」

ヨハン:

「彼女には選択する権利も誰かを助ける力も、何もかもが無かった。それだけの話です」

サヤ:

「……なるほど。それはつらいな」

ヨハン:

「ヒトの心を学んだがゆえに、己の役目に苦しみ絶望する機械。可哀想ですね」

サヤ:

「お前の話に耳を傾けてしまう気持ちもわからなくもない」

ティグレ:

「ハクヨウはいてくれるだけでいつも力をくれてたのに」

ティグレ:

「ねえ、ヨハン」

サヤ:

「それはティグレちゃんの気持ちであってハクヨウの気持ちじゃないってことじゃない?」

ティグレ:

「ハクヨウが何もできなくても今度はティグレの番でティグレが何とかするつもりだよ」

ティグレ:

「ハクヨウはぜんぶ自分でやろうとしすぎ」

ヨハン:

「ティグレさんのその考えは」

ヨハン:

「自分の気持ちを理解させる事しか考えていないのではありませんか?」

ティグレ:

「ヨハン、獣の世界に行ったことある?」

ヨハン:

「私は全ての世界にいますよ」

ティグレ:

「獣の世界では強いものが群れのリーダーになる、ハクヨウの力が足り何ならハクヨウはティグレに頼ればいいし、そのためにもティグレは力をつけてきた」

ティグレ:

「こっからはティグレがハクヨウの悩みを引き受けるよ」

ヨハン:

「それがティグレさんの欲望ということです」

サヤ:

何行っても聞かないやつだ

ティグレ:

そらティグレだから

オーベ= 
エリクション:

聞かないよ、ヨハンだもの

サヤ:

ヨハンは聞くと思うなあ

クー:

どっちやねん

サヤ:

ティが聞かない

クー:

あぁ

ヨハン:

「せっかくですからそのささやかな願いも私が叶えてあげましょう」

ティグレ:

「どういうこと?」

クー:

「……で。お前は、ハクヨウに何と言ったんだ」

ヨハン:

「先ほども言いましたが、私は聞くだけです」

クー:

「嘘つけ。現に今ペラペラしゃべってるじゃないか」

ティグレ:

w

サヤ:

「だから順を追って話してるだけで……」

サヤ:

「私は聞きたいんだけど……」

クー:

「気をつけろ。こいつのペースに飲まれるぞ」

サヤ:

「私がペースに飲み込まれるとでも?」

クー:

「十分飲まれてると思うぞ」

サヤ:

「まあ、その話はいいよ」

サヤ:

「続きを聞きたいんだけど?」

ティグレ:

ヨハンはやっぱ面白い

ヨハン:

「そうですね」

ヨハン:

「この帽子世界というシステムの中で最も追い詰められていた者」

ヨハン:

「それがハクヨウだったというお話です」

ティグレ:

「ハクヨウ言わなきゃわかんないよもう」

ティグレ:

ティはハクヨウにちょっと怒ってますね

サヤ:

「聞こうと思ったんだけど心がないとか言われちゃうと、やっぱそれ以上聞けなかったわ」

ヨハン:

「ハクヨウは皆さんの気持ちを優先して、強引に記憶を奪う処置はしなかったようですが」

ヨハン:

「それは相手の気持ちを知ろうとする行動ではなかったのかと思うのです」

ティグレ:

「わかんないよってハクヨウに伝えられない?」

サヤ:

「そういえばそうだったな」

ヨハン:

「今の私の言動」

ヨハン:

「そう。まるで正論ばかり吐く今の醜い私のように」

ヨハン:

「これで誰かの心を動かせるというのは甘いと思います」

ヨハン:

「真に追い詰められた者が欲しい言葉は正しさではなく、優しさ」

ヨハン:

「否定の言葉ではなく、理解しようとする言葉なのです」

サヤ:

「めっちゃわかる」

サヤ:

「でも私はわかってあげられてなかったんだなあ」

ヨハン:

「誤解しないで欲しいのですが、あなた達に非はありません」

サヤ:

「私達の悲劇とかなんとか言ってただろ」

ヨハン:

「ええ」

ヨハン:

「過酷な真実を突きつけられて、気持ちに余裕がない状態で」

ヨハン:

「あの最悪のタイミングで他人の気持ちを理解する余裕など無かったでしょう」

サヤ:

「確かに深くは突っ込めなかった」

ヨハン:

「あなた達は、ハクヨウと同じ被害者なのですから」

ティグレ:

「いいよ、ハクヨウも現実世界に連れてくから」ティ少し怒ってますね

ヨハン:

「ですからこの帽子が生まれたのは悲劇です。誰も悪くありません」

ティグレ:

「それでヨハンの正体とかはなんなの?」

ヨハン:

「焦らず順番にいきましょうティグレさん」

クー:

「その帽子の正体は、一体何なんだ?」

ヨハン:

「これはフェザントの力の象徴。帽子世界の管理人の証です」

サヤ:

「なるほど、力を手に入れちゃったか」

クー:

「それはつまり……ティグレが前にかぶっていた帽子のことか?」

ティグレ:

「帽子世界の管理人はティグレがしてたことのほかに何ができるの?」

ヨハン:

「何もできませんよ。夢の中でいくら力を持とうが夢の内容を変えることしかできません」

ティグレ:

「じゃあどうして力を手に入れたの?」

ヨハン:

「この世界を終わらせる為です」

サヤ:

「それは誰のため?」

ヨハン:

「理由はありません」

サヤ:

「ハクヨウのためでもあなたのためでもないの?」

ヨハン:

「そうです」

ティグレ:

「ヨハンは結局なんなのか教えて?」

サヤ:

「あなたはハクヨウの悲しみを理解したが、それは利用する以上の意味はないと」

ヨハン:

「私は夢の中の登場人物に過ぎないので」

ヨハン:

「誰かが望むなら敵にも味方にもなりましょう」

ティグレ:

「ヨハン、ズルい言い方はズルだよ、最初に言ったでしょ?」

サヤ:

「理由はあるだろう」

サヤ:

「お前は自分を醜いと言った」

サヤ:

「正論を吐き続けることに罪悪感がなければ出ないセリフだぞそれ」

ヨハン:

「感情の無い人形と喋ってもつまらないでしょう?」

ティグレ:

「ヨハンは人形なの?」

サヤ:

「感情があるのなら、ハクヨウの話を聞いて何も思わないはずがない」

サヤ:

「ハクヨウはお前に理解されたと思ってお前についたんだろう」

サヤ:

「ハクヨウに同情したんだろお前」

ヨハン:

「私は皆さんにも同情していますよ」

ティグレ:

正体話さねえなこいつw

サヤ:

「じゃあ誰のためでもないってのはうそだろ」

サヤ:

「誰かのために壊すんだろ、この世界を」

ヨハン:

「そうですね。そろそろ私について話をしましょうか」

ヨハン:

「そういえばオーベさんはサヤさんの死体を蘇生させようとしていましたね」

オーベ= 
エリクション:

「そうだな」

ヨハン:

「結果的に蘇生できなくて良かったと思いますよ」

オーベ= 
エリクション:

「ほう?」

ヨハン:

「もしサヤさんを蘇生していれば、私のような者を生んでしまう所だったでしょう」

ティグレ:

「ヨハンは誰に蘇生されたの?」

ヨハン:

「せっかちですねティグレさんは」

ヨハン:

「クーさん。あなたはボニファーツと約束をしていたようですね」

クー:

「……お前には関係ないだろう」

ヨハン:

「よく覚えていますよ。公園であなたの音楽を聞くのが楽しみでした」

クー:

「お前の正体……まさか……」

クー:

「私のファンか!?」

ティグレ:

www

ティグレ:

ここでかよ!!

クー:

「冗談はさておき、お前、ボニファーツの記憶を持っているな」

ヨハン:

「まだお気付きになりませんか?」

ヨハン:

「私はボニファーツが自分喰いに喰われた後にマッディ博士の手で蘇生された者」

ヨハン:

「私にボニファーツの記憶はありますがオリジナルではない空虚な器」

サヤ:

「なるほど」

ヨハン:

「そう。私は帽子世界で創られた存在」

ヨハン:

「私は現実世界の人間ではないのです」

オーベ= 
エリクション:

クーが突っ込むとこか

クー:

頭こんがらがってきた

オーベ= 
エリクション:

帽子がボニ翁ということ話したらヨハンどんな反応するやら

クー:

それはなんか知ってそうだな

サヤ:

知ってるんじゃない?

オーベ= 
エリクション:

知っててなおどんな反応をするか

サヤ:

知ってます じゃないの

ティグレ:

「ボニファーツさんの中に何か入ったってこと?」

ヨハン:

「先ほど言いました。空虚な器だと」

ティグレ:

「ねえ」

ティグレ:

「ティグレ、アサダとアサイ見て思ってたの、自分喰いも」

ティグレ:

「帽子世界では誰も死ぬことはない」

ティグレ:

「じゃあ自分喰いは消えてどうなるのかって」

ティグレ:

「ボニファーツさんの代わりに中に入って蘇生したんじゃないかって」

サヤ:

「いや、さっき自分喰いに会ったぞ私」

ヨハン:

「帽子の人格は消えないというのはティグレさん以外すでに知っていらっしゃるでしょう」

ティグレ:

「中身だけ蘇生した時あとで入るとか」

クー:

「ああ……ボニファーツには、さっき会ってきた」

ティグレ:

そこか

オーベ= 
エリクション:

「・・・何故か梟の姿のまま出て来たな」

ヨハン:

「デコイの定義が帽子で創られた存在ならば、私はデコイですらありません」

サヤ:

「何者でもない、か」

ヨハン:

「ええ。私は皆さんが今見ている夢の中の登場人物」

ヨハン:

「夢から覚めてしまえば消えてしまう想像上の存在」

サヤ:

「じゃあ私が蘇生させたやつらも夢の登場人物ってわけか」

ヨハン:

「それは私にも分かりません」

サヤ:

「お前もわからんのかよ」

ティグレ:

w

ティグレ:

「ティグレはあんまそんな気がしてないからそれも確かめようかな」

ヨハン:

「夢の中で成すことは全てが幻。私の存在は虚無そのものなのです」

ティグレ:

「でもヨハンは帽子世界のルール全部は知らないでしょ?実体があるかも」

オーベ= 
エリクション:

「夢などそもそも外に出て尚夢かもしれぬのだ。ならば我々も虚無であることを否定できない。しかし虚無だからといって自棄になる必要もあるまい」

サヤ:

「うん、そう」

ヨハン:

「ええ。ですから私と皆さんの境界線は意味があるのかどうか」

オーベ= 
エリクション:

「境界など無い。しかして我々を空虚ではないと君は言う。このままでは矛盾するが?何故なら我々が空虚でないから君は自身が空虚なのだと感じたはずだからだ」

オーベ= 
エリクション:

あれ、なんか論理間違えた・・・?

サヤ:

ナイスオーべ

ヨハン:

「それは単純な話です」

ヨハン:

「この世界はあなたたちが見ている夢。私はその夢から生まれた者だからです」

ヨハン:

「分かりやすく言うと、次元が違います」

オーベ= 
エリクション:

次元持ち出してきたぞ

サヤ:

「生きてて意味ないって思ってる?」

ヨハン:

「私だけではなく、この世界そのものに意味はないでしょう」

ティグレ:

「意味なんて自分でもたせればいいじゃん」

サヤ:

「まあそれはそうだ。だが、意味を見出す人がいるというのもまた事実」

クー:

「ふむ」

サヤ:

「真実を知らされていないから意味などないと、私はそう思っていたが」

サヤ:

「生きる意味を説いてくるやつはいくらでもいたぞ」

ティグレ:

「そう!」←こいつ

サヤ:

「だからといってお前に意味を持てとか言ってるわけじゃない」

オーベ= 
エリクション:

「もし世界に意味がないのであれば世界は0と同義だ。しかし0ならそれ以上消すことはできない。だが実際、ここに消すことができる世界が存在する。ならば世界に意味が無いというのは偽となるだろう」

クー:

「君は、ボニファーツの記憶があると言ったな」

クー:

「なら、私と交わした約束も覚えているはずだろう?」

ヨハン:

「そうですね。ボニファーツの延命という意味はありますし」

ヨハン:

「夢の世界で過ごした思い出にも意味はあるでしょう」

ヨハン:

「私はサヤさんに世界を壊す動機を聞かれた時」

ヨハン:

「復讐かもしれないという話をしました」

サヤ:

「うん」

ヨハン:

「それは夢とは必ず醒めるものだからです」

ヨハン:

「私の役目はこの世界を元の空想の泡に還すこと」

ヨハン:

「ですから私は」

ヨハン:

「私を生み出してしまった世界へ復讐する者です」

サヤ:

「なるほど。お前は自分が世界から不要なものだと思ってんのか」

ヨハン:

「私だけではありませんけどね」

サヤ:

「まあ私も思ってる」

ティグレ:

「ヨハンなんかスネてない?まだまだなんか方法あるかもなのにティグレ達が探そうか?」

ティグレ:

「ティグレはみんな意味あると思うしだからみんな助ける方法探す気だし」

ティグレ:

「ヨハンの考えはまだ途中の所で終わらせてるよ」

ヨハン:

「その言葉は私よりも情報を持っている者が言うべきだと思いますよ?」

ティグレ:

「これからそうする」

クー:

「なぁ、私は思ったんだが」

クー:

「ボニファーツと交わした約束は、君にも適応されるはずだ」

クー:

「君は、私にどうしてほしい?」

ティグレ:

こんな話すのもラストかもしんないしもっと話せー

ヨハン:

「私とボニファーツは別人ですよ。サヤさんとアサイさんアサダさんが別人であるのと同様に」

クー:

「そういう意味では別人かもしれないが」

サヤ:

「別人かどうかは自分で決められる」

クー:

「私とボニファーツが約束をしたという記憶がある以上、君にも何かしてあげられることがあるんじゃないかと思ったんだ」

ヨハン:

「なるほど。皆さんが私の欲望を叶えてくれると」

サヤ:

「死にたいんでしょ?」

ヨハン:

「役目を果たしたい、でしょうかね」

サヤ:

「役目って自分で決めた役目?」

サヤ:

「誰からも頼まれてないでしょ」

サヤ:

「お前の欲望はなんなんだ」

サヤ:

「役目を果たしたい、でいいのか」

ヨハン:

「夢を終わらせることでしょうか」

サヤ:

「わかった」

サヤ:

「私にできることはこの世界を壊す手伝いしかないわけか」

ティグレ:

「ねえヨハン、本当は生きられるなら生きたいの?」

ヨハン:

「私の気持ちを理解したいのであれば」

ヨハン:

「皆さんが私の立場になってみると良いかもしれませんね」

ティグレ:

「ティグレそういうの苦手だから頼みあるんだけどいい?」

ティグレ:

「マッディの記憶戻して帽子世界のいろんなこと聞いてみたい、ヨハンに身体がある可能性とかも」

ヨハン:

「私は構いませんが、情報を得る為に禁忌で殺す外道行為はグランマ先生達を敵に回しますよ。あれはフェザントでも解除できませんから」

クー:

「ヨハン」

クー:

「我々は、お前のように心眼を持っていない」

クー:

「何かほかに望みがある、助けて欲しいことがあるなら、口に出してもらえないとわからない」

クー:

「ハクヨウがそうであったように。我々は推察することができない」

サヤ:

「私は頑張って考えてたけどね」

ヨハン:

「先ほども言いましたが、私の欲望は夢を覚ますことです」

ヨハン:

「あえてそれに意味を付けるなら、復讐になるのではという話ですね」

ティグレ:

「夢から目覚めるそこにヨハンも加えてあげる、まだ結論は待ってよ」

クー:

「夢を覚ますこと。それは、我々も同じ願いだ」

クー:

「だが、手段が少し問題だな」

ティグレ:

突破口突撃中(楽しい)

ティグレ:

誰かたたみかけられない?

ヨハン:

「最初にお話ししたように」

ヨハン:

「情報を探れば探るほど徹底して何も出てこないという情報しか出てきません」

サヤ:

「私は私でしかなくあなたではないから、主観でしかないんだけど」

サヤ:

「それでも私はあなたの立場になって考えてみた。けど」

ティグレ:

「ヨハンも一人で考えすぎ」

サヤ:

「いまはもしやそういう話ではない……?」

サヤ:

「私はお前の気持ちを理解したい」

サヤ:

「理解されたくないのなら拒否してほしい」

ヨハン:

「サヤさんは既に理解されてましたよ。一人目の時に」

ティグレ:

お

サヤ:

「まじで?覚えてねえ」

ヨハン:

「帽子世界の住人を皆殺しにするという考え」

サヤ:

「世界は無意味だから」

サヤ:

「世界を無意味だと思うのは自分が無意味だから」

サヤ:

「無意味であるなら自身もろともすべて壊せばいい。無意味な世界よ消えてなくなれ」

サヤ:

「ってかんじ?」

ヨハン:

「ならばおそらく」

ヨハン:

「もうあの時のサヤさんではないということかもしれませんね」

サヤ:

「違うのかよー」

サヤ:

「わかった。お前の気持ちはわからん、考えが及ばない私を許せ」

ヨハン:

「それは残念です」

サヤ:

「気持ちがわからない上でこんな事を言うのはあれだけど」

サヤ:

「私達は私達でやりたいことがある」

サヤ:

「システムを壊すことを否定はしないが」

サヤ:

「もうちょっと待ってくれない?」

ティグレ:

「うん!ちょっと待ってて!」

ヨハン:

「どれくらいの時間ですか?」

ティグレ:

「結構たくさん!」

サヤ:

「私達は皆が幸せになる道を探したい」

サヤ:

「皆とはお前も含む」

サヤ:

「その道を考える時間は多いほうがいいかな」

ティグレ:

「ここ寂しいから一緒についてきてもいいからお願い!」

ヨハン:

「では私の条件を飲めば、その条件分だけ破壊は待ちましょう」

ティグレ:

おお

ティグレ:

「なあに?」

ヨハン:

「皆さんの中で1人だけ、帽子になってください」

ティグレ:

おお

ティグレ:

「いいよ、ハクヨウの気持ち知りたい」

クー:

止めるけど……

ティグレ:

まかせる

ヨハン:

「クーさん。教えてさしあげなくても大丈夫ですか?」

ヨハン:

「この場ではあなただけ、なぜ私が急いでいるか理解できているはずです」

サヤ:

あーわかった

サヤ:

皆が幸せになるならお前帽子かぶってみろよめっちゃ辛いからなってことだな

GM:

その通りです

ティグレ:

サヤがそれっぽいのよね

サヤ:

サヤ?

ティグレ:

ヨハンと組むって

ティグレ:

過去なんかあったのかなあとか

ティグレ:

詳しくは分からんけど

クー:

「ティグレ、待ってくれ。安易に帽子になるだなんて言ってはだめだ」

ティグレ:

「ステイ?」

クー:

「たしかに、帽子には想像の力がある。だけど、その力には……」

クー:

「苦痛が伴うんだ」

ティグレ:

「どれぐらい痛いの?」

クー:

「……それは私にはわからないな」

ティグレ:

「ヨハンはどうして知ってるの?」

オーベ= 
エリクション:

話が発散しだしている気が

クー:

うん・・・

ティグレ:

やめる?

GM:

じゃあ〆ますか

クー:

お願いします

クー:

いい?

サヤ:

もうちょっとやってみたかったけど時間が時間だからな

ティグレ:

ヨハンと話すの楽しすぎて話しまくった

GM:

ではリミットなので戦闘の方向で着地させます

ティグレ:

はい

サヤ:

うーん、だめだった

ティグレ:

私はいい思い出になったヨハンと話したかったから

サヤ:

くやしいがしかたない

ティグレ:

説得ルートはここまでっぽいね

クー:

まぁ無理だろうなとは思っていた

ヨハン:

「自分喰いを見ていれば十分分かるでしょう」

サヤ:

「辛いのか」

ヨハン:

「ええ。ですから待つ時間はありません」

サヤ:

「まあ幸せにはなれないな。ごめん」

ティグレ:

「帽子を助けようとしてくれてるのか」

ヨハン:

「さて、茶番はそろそろ終わりにしましょう」

サヤ:

「茶番で片付けるなよ。こっちは真剣だったのにー」

ヨハン:

「この小さな世界を元の姿、空虚の果てに還す時です」

オーベ= 
エリクション:

「記録は重要なものだ」

サヤ:

「おうよ、やらせねえよ。死ね」

ティグレ:

「わかった…いつもの交渉は暴力だ!」

オーベ= 
エリクション:

「それを抹消するのであれば全力で抗うのみ。」

ヨハン:

「止めたければ決死の覚悟で止めてください」

イラスト

ティグレ:

「ハクヨウ!」

サヤ:

「止めてやる。止めた分だけ苦しみを長引かせてやろう」

GM:

ということで今週はおしまい!おつかれさまでした~

オーベ= 
エリクション:

お疲れ様でした~


本当の帽子世界で体を得た5人はヨハンと激突する。

いよいよキャンペーンの最終決戦。
続きは次回!