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PART3~過去編~
時間軸は五人が帽子世界で目覚める前まで遡ります。
五人が帽子世界で目覚める前のお話。


以降はシーン(場面)が頻繁に変わります。
そのシーンにいないPLの雑談を同時に表示する場合は
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雑談にはゲーム版のネタが含まれている場合があります。

GM:

帽子世界へ来る直前、皆さんは『バイエルン製剤工場』という所にいました

GM:

この工場に集まった理由は皆バラバラです

GM:

それをこれからやっていきましょう

ティグレ:

いいね

GM:

まずサヤの過去シーンから始めます

サヤ:

まじか

GM:

じゃあ始めます

サヤ:

おねがいします

GM:

まず事前に聞いてたやつを取り入れてみて

GM:

サヤは自殺に失敗し、町の病院で医者と会話しているシーンから始めます

イラスト

GM:

では医者がサヤに話しかけます

町医者:

「サヤさん。あなたが何をしようとしたか思い出せるかな」

サヤ:

「……怒るんでしょどうせ」

サヤ:

この様子だと自殺未遂したのは覚えてます

町医者:

「怒らないから言ってごらん」

サヤ:

「言う必要があるのか」

GM:

町医者は肩をすくめてやれやれ・・・みたいな様子

町医者:

「もう二度とこんな真似はしないと約束できるかな」

サヤ:

「出来ないよ。無理無理」

GM:

医者は大きくため息をつきました

町医者:

「こんな子は初めてだ。さて、どうしたものか・・・」

GM:

医者は手にしたファイルをパラパラとめくっています

町医者:

「おそらく君には言葉よりも実際に見てもらった方が早いのかもしれん」

サヤ:

「どういうことだよ」

GM:

しばらくしてページをめくっていた手が止まり、医者は一枚の紙をファイルから抜き取りました

GM:

医者は紙をサヤに渡しました

サヤ:

ではその紙を読んでみます

GM:

その紙にはオフターディンゲン総合記念病院の情報が書かれていました

サヤ:

「……なにこれ」

町医者:

「その病院は延命に関する最先端の医療技術がある」

町医者:

「紹介状は私が書こう。命と向き合う現場を自分の目で直接見てくるといい」

サヤ:

「は?意味わからんわ」

町医者:

「意味がわからんのは私も同じだ」

サヤ:

「自分の生死は自分で決めてもいいじゃんよ」

サヤ:

「なんでそんな病院いかなきゃいけないんだ」

町医者:

「少しは残された者の気持ちになってみなさい」

サヤ:

「気持ちを考えた上で無視してるんだっての」

町医者:

「・・・」ずっと溜息ついてる

GM:

というわけで、町医者にサジを投げられたサヤはオフター病院へ行くことになるわけですが

サヤ:

「あーもう。人の話をため息つきながら聞くやつに何も言うことはないわ」

GM:

ここで何かやっときたいことあるかな?

サヤ:

町医者しか出ないのなら、会話したいことはないですねー

GM:

おk

GM:

じゃここで一旦サヤの過去シーンを切ります

サヤ:

りょ

GM:

次はオーベの過去シーンはじめます

イラスト

GM:

オーベは化学を専門とした大学生で、教授からも高い評価を受けている優秀な学生です

GM:

今、オーベは端末からメールを見ています

GM:

内容はオフターディンゲン総合記念病院からで、生化学の研究にお誘いが来ています

オーベ:

なるほど

GM:

そこへちょうど端末の着信アラームが鳴りました。相手はオフター病院のスカウトのようです

スカウト:

「メールは見て頂けたかな」

オーベ:

「ええ、見させてもらいました。詳しくお話を伺っても?」

スカウト:

「今オフターディンゲンは優秀な化学者を必要としている。ウチに来ていただけないか?」

オーベ:

「内容は?」

スカウト:

「我々オフターが誇る最先端の延命システム『帽子世界』の構築に手を貸してもらいたい」

オーベ:

「ふむ・・・」

スカウト:

「本来なら君の卒業を待つのが良いのだが」

スカウト:

「実は当主のボニファーツが末期がんになってしまってね。あまり時間がないのだ」

スカウト:

「大学の方は休学という形を取ってもらう事になる。その辺は君の先生からも了承済みだ」

オーベ:

「教授が良しと・・・」

スカウト:

「どうだろう。キミの力を貸してもらえないだろうか」

オーベ:

「しかし明晰夢の薬ですか・・・興味無いかと言われれば嘘になりますし、専門に近い事も認めますが、これを作成する理由・・・帽子世界構築というのは俄かには信じられませんね。どうしても犯罪目的でないか疑わざるを得ない。」

スカウト:

「帽子世界システムとは、余命わずかの患者を集め緩和ケアする施設という認識で良いと思う」

スカウト:

「その為に使用する麻酔をキミに作ってもらいたい」

オーベ:

「麻酔・・・正に麻薬のような効果ですが・・・う~む・・・」

オーベ:

「・・・分かりました。しかし、不審な点を見つけ次第、即刻この研究から降りさせて貰います。よろしいでしょうか?」

スカウト:

「もちろん構わない」

スカウト:

「君には化学班のチーフの席を用意しよう」

オーベ:

「分かりました。」

スカウト:

「ありがとう。当主ボニファーツを死なせるわけにはいかない。協力感謝する」

オーベ:

「では、詳しい話は後日・・・」こんなところですかね

GM:

というわけで、スカウトの話を受けたオーベはオフター病院へ行くことになるわけですが

GM:

じゃオーベの過去シーンはここで切ります

GM:

次はクーの過去シーンをやりましょうか

クー:

はーい

GM:

いちおう聞いていた設定を踏まえてこちらで用意した内容は

GM:

クーはミュージシャンを目指して毎日路上ライブをしていて

イラスト

GM:

エレンとは路上ライブで知り合い、いつの間にかクーの追っかけみたいになっていて

クー:

エレン!!

GM:

みたいな感じですけど、ここまでは問題ないですかね

クー:

問題ないですー

クー:

楽器何してたんだろう。無難にギターとかかな

GM:

そんなある日、クーはヘッドホンをしたまま車のクラクションに気付かず轢かれそうになったのですが

GM:

その時にエレンがクーを庇い、代わりに車に轢かれて重体になります

クー:

おおお。良い設定だと思います

GM:

これは前に聞いたSさんの話を持ってきた感じです

クー:

ありがとうございます

GM:

エレンを治療するには法外な手術費が必要と言われ、エレンの親から「二度と娘の前に現れるな」と絶縁状を叩きつけられました

オーベ:

百合

GM:

この時からクーはお金に執着するようになり、いつかビッグなアーティストになってエレンを助けてやると誓ったのでした

GM:

ここまでは大丈夫ですか?

クー:

OKです

クー:

超OKです

GM:

では今日もクーは公園や歩道でストリートライブをしていました

GM:

あとたまに喧嘩

GM:

観客の反応もぼちぼちといったところです。ただ・・・

GM:

最近、明らかに自分と年齢層の合わない老人が毎日ギャラリーにいるのが気になっています

イラスト

GM:

その老人はいつも黒塗りのリムジンで現れ、周囲にはサングラスのゴツい黒服がボディガードしています

GM:

そしていつも遠巻きに見ていたその老人が、今日はクーに話かけてきました

老人:

「素敵な音楽だね。CDがあったら欲しいのだが」

クー:

「CD?んなもんねえよ。残念だったな」

老人:

「そうか…それは残念だ」めっちゃ残念そうな顔してる

クー:

「っていうか最近よく見る顔だな、オッサン」

老人:

「うむ。君の音楽は不思議な感じがしてね」

老人:

「普通であれば音は静寂と真逆にあるはずなのに、君の音には静寂を感じるんだ」

クー:

「何言ってんのかよくわかんねえけどよ」

クー:

「金落とさねえんだったら、どっか行ってくれねえか。邪魔だ。あんたがいると観客が逃げちまう」

クー:

「なんか明らかに、この辺のやつらと雰囲気違うしよ」

老人:

「ああ、失礼」といって札束をドサッと置きます

クー:

「うわっ」おののきます

老人:

「その音を聞きながら安らかに逝くことができたらどんなに嬉しいだろうと思っていてね」

クー:

「はあ!?あんた正気か?! それとも新手の詐欺か?!」

クー:

「いや私には金は必要だけどよ。あんまりにも怪しすぎるぞ、何のつもりだ」

老人:

「ああ、済まない。突然妙な事を言ってしまったね」

老人:

「実は私はあまり先が長くなくてね。終活の最中だったのだが」

老人:

「君の音を聞いて、これだと思ったよ」

老人:

「君はいつか必ずアーティストとして大成する」

老人:

「それを見届けるまで私は生きていないのが残念だけどね」

クー:

「まぁ……褒められるんなら、悪い気はしないけどよ……」頭をぽりぽりとかいて

老人:

「良ければ君の名前を教えてもらえないかな」

老人:

「私はボニファーツ」

クー:

この人は有名人?クーはお金持ちとして名前は知ってる感じかな?

GM:

ストリート系なら知らない名前かもですね

クー:

了解です

GM:

そこは好きに決めていいです

GM:

もし知ってるなら、ボニファーツはオフター病院の当主です

クー:

じゃあちょっとだけ知ってることにしようかな

GM:

知らないならコイツどこのマフィアだって感じです

クー:

「はぁ!?ボニファーツ!? ボニファーツってあれだろ、ナントカっていう病院の、ナントカっていう、なんかすげー金持ち」

クー:

「そんなヤツが私の音楽を聴いてくれるなんて光栄だ」

ボニファーツ:

「おや、ご存じだったか。なら話は早い」

クー:

「私はクー・ポンポン。いずれ音楽界に名前を刻むアーティストだ。オッサン、お目が高いぜ」

ボニファーツ:

「クー・ポンポンか。良い名前だ。いずれ世界で知らない者はいないほどになるだろうな」

ボニファーツ:

「もし君が良ければ、私の頼みを聞いてもらえないだろうか」

ボニファーツ:

「お礼は何でもする。もし君が望めばメジャーデビューの資金も私が全て用意しよう」

クー:

「うおお、マジか!」

クー:

「いや、メジャーデビューの前に。ちょっと事情があってよ、私にはすぐに大金が必要なんだ」

ボニファーツ:

「ほう?」

クー:

「その、とにかく大金でよ……お前、どのぐらい用意できる?」

ボニファーツ:

「見くびってもらっては困るな。金くらいいくらでも出せる」

クー:

「こいつぁ心強いな。よし、その話乗った、頼み事ってなんだ。このクー様が何でも聞いてやろう」

ボニファーツ:

「頼む。私を助けてくれ」

クー:

「その有り余る資金で、天才音楽家でもなんでも雇えばいいじゃねえか。それは、私にしかできないことなのか?」

ボニファーツ:

「そうだ。キミにしかできない。いや、キミにやってもらいたいのだ」

クー:

「ふむ。頼られると悪い気はしないな」

クー:

「何をやればいいんだ?」

ボニファーツ:

「詳しい話は私の病院でしよう。来てくれないか」

クー:

「いいだろう」

GM:

というわけで、クーはボニファーツのいるオフター病院に招待されました

GM:

ここでクーの過去シーンは切ります

クー:

ありがとうございました。長くなっちまったすまねえ

ティグレ:

おつ

GM:

次はティグレの過去シーンです

GM:

ティグレは大きな屋敷に住むお嬢様で、過去に事故で右膝から下を無くして義足になっています

イラスト

GM:

過去のティグレはとても頭が良いのですが、帽子世界のティグレはシステムの処理に思考を割かれている状態でした

ティグレ:

なるほど

GM:

ではティグレは窓の外で木登りや駆けっこして遊んでる子供たちを部屋から羨ましそうに見ていました

ティグレ:

「…」

GM:

そこへティグレのママがやってきます

イラスト

ティグレママ:

「ティグレちゃんに良いお話があるの」

ティグレ:

「なあに?ママ」

ティグレママ:

「もしかしたらティグレちゃんの右足が元に戻るかもしれないわ」

ティグレ:

「!聞かせて」

ティグレママ:

「オフターディンゲン総合記念病院。あそこの最新医療が受けられることになったの」

ティグレ:

「再生医療と移植どっち?」

ティグレママ:

「詳しい話はママも分からないけれど、元通りに戻るって先生がおっしゃってたの」

ティグレ:

「オフターディンゲン、だったら名前だけで信頼できるようなところだけど…」

ティグレママ:

「ティグレちゃん、ここの所ずっとマスコミに騒がれていたでしょう?IQ163の天才少女、バイエルンの至宝だって」

ティグレ:

高すぎないw

GM:

いやべつにIQ163のRPしろとか無茶なことは言わないよw

ティグレママ:

「あの騒ぎでオフター病院がティグレちゃんの義足に気付いてくれたのよ」

ティグレ:

ピアノは関係ない感じでいいのかな?

GM:

そこは好きに入れてもらってもいいですよ~

ティグレ:

「わかった、ごめんねママずっと心配かけちゃってるね」

ティグレママ:

「毎日メディアの取材でうんざりしてたけど、あれのお陰でティグレちゃんの足が治るならママとっても嬉しい」

ティグレ:

ピアノで至宝ルートでないならピアノはなくてもいいよ

GM:

じゃそうしましょうかね

ティグレ:

「うん、話だけでも聞いてみようかな」

ティグレママ:

「足が元通りになったらまたママとピクニックに行きましょうね」

ティグレ:

メリィとピアノのライバルとかいいなあとかも思ってた

ティグレ:

「また行きたいね」

ティグレママ:

「ごめんねティグレちゃん・・・ママがしっかりしてればあんな事には・・・」

ティグレ:

「ううん、誰も悪くないよ」

ティグレ:

「きっとよくなる」

ティグレママ:

「そうそう、病院は大部屋と個室が選べるらしいけれどティグレちゃんどっちがいい?」

ティグレ:

「大部屋の人たちは、どんな人?」

ティグレママ:

「たしか女の子が2人らしいわ。歳はティグレちゃんより少し上みたい」

GM:

同室なのはサヤとロールですね

ティグレ:

「大部屋にする、友達たちとあまり一緒に遊べなくなっちゃってたし丁度いいかも」

ティグレママ:

「ママは個室がいいと思うのだけれど、ティグレちゃん寂しがり屋さんだものね」

ティグレママ:

「じゃあさっそく準備しなくっちゃ!また後でねティグレちゃん」嬉しそうに小走りで部屋を出て行く

ティグレ:

「ママが嬉しそうでよかった…」

ティグレ:

「なおるといいけれど…」

GM:

というわけで、ティグレは足の治療をする為にオフター病院へ入院することになるって感じでいいかな?

ティグレ:

はい

GM:

じゃティグレの過去シーンはひとまずここで切ります

ティグレ:

頭いいは想定してなかったから焦ったw

クー:

よく見ると、ステータスそれぞれ変わってるよね

クー:

クーは技巧高くなって理知下がってるし、ティは体力下がって理知上ってるし

ティグレ:

おお

GM:

さて、これで四人の導入は終わりで次の場面へ行きます

GM:

全員オフター病院に集まるわけですが

GM:

まずはサヤとティグレ、そしてロールの三人がオフター病院で同じ病室にいる所からやります

一同:

はい

GM:

病室に来る順番は

GM:

ロール→サヤ→ティグレの順番でいいかな?

ティグレ:

おk

サヤ:

いいですよ

GM:

ではロールがいる病室にサヤが来ます

イラスト

サヤ:

「……」あたりを伺う

ロール:

「なんや、新入りかいな・・・」

サヤ:

「…………」

サヤ:

(ここは初対面だし、いい人っぽくいくか)

サヤ:

「そうなの~はじめまして~」

ロール:

「・・・ん?」

ロール:

「ちょい待てや・・・お前まさか・・・」

サヤ:

「?」

ロール:

「自殺配信しとった超炎上エンジョイ配信者、SAYAちゃうんか?!」

ティグレ:

w

サヤ:

「……」

サヤ:

「知ってんのかよ」

ロール:

「生きとったんかいワレ!!」

サヤ:

「生きてたよ~。人は簡単に死なねーのな」

サヤ:

「がっかりだわ」

ロール:

「あの部屋マンション8階やったろ!どう考えても即死案件やないかい!」

サヤ:

「なんかどっかに引っかかったらしい」

ロール:

「いやいやいやいや・・・」

サヤ:

「みんな死んだほうが盛り上がったと思うんだよね」

サヤ:

「なんで死ななかったんだろうね」

ロール:

「いやあっちこっちで追悼スレ建っとるで」

サヤ:

「あーエゴサする気力ない」

ロール:

「ま、とりあえず自己紹介しとくわ。うちロールっていうんや。よろしくな」

サヤ:

「よろしく」

サヤ:

「私はサヤ……でいいよね」

ロール:

「まあ知っとるし」

サヤ:

多分本名じゃないと思う

GM:

配信で偽名ならそれに合わせますよ

サヤ:

「配信見てくれててありがとー!」

サヤ:

ハンドルネーム的な感じで、本名は別にあるって感じです。

GM:

ハンドルネームがサヤでいいかな?

サヤ:

ですねー

GM:

じゃあここらへんでティグレ登場してもいいかな?

ティグレ:

りょ

GM:

ではサヤとロールが話している所へティグレがやってきました

イラスト

ティグレ:

「こんにちは、ティグレです」

ロール:

「お、また新入りか。今日は多いな~」

サヤ:

「はじめまして~」

ロール:

「うちはロールや!よろしくな~」

サヤ:

「サヤっていいます。よろしくね~」

ティグレ:

「おせわになります、よろしくね」

ロール:

「どうせ普通やない理由でここに来たんやろ?」

ティグレ:

「うん、これ」足を見せます

サヤ:

「あらあら」

ロール:

「・・・あ!」

ティグレ:

「崖の上から落ちました」

サヤ:

(……ガチで落ちるとああなるのか)

ロール:

「ちょっと待てい!お前さんひょっとして」

ロール:

「ひょっとしてテレビに出てたバイエルンの至宝とかいう子やないか?」

GM:

よく考えたらロール知ってるわティグレのこと

ティグレ:

w知ってるね「ティグレはあんまりテレビを見ないけどそう呼ばれてるらしいね」

ロール:

「マジか・・・なんやこの病室、有名人ばっかやないかい!」

サヤ:

「私もテレビあんまり見ない~」

サヤ:

「有名な人なのね~。すごい」

ロール:

「めっちゃ頭良いらしいで~ティグレは」

サヤ:

「頭いいのかー」

ティグレ:

「ロールたちはどうしてここに来たの?」

ティグレ:

ロール理由まだだね

ロール:

「ウチはな~医者と喧嘩してここにブチ込まれたんや」

サヤ:

「ロックだな」

ティグレ:

「どうして喧嘩したの?」

ロール:

「医者とは違う奴やけど、ちっと路上の喧嘩でやり過ぎてな。お互い半殺しやってん」

ティグレ:

このティグレ会話の間の展開飛ばすっぽいな

ロール:

「んであまりにやりすぎたもんやから医者から説教食らってな」

サヤ:

「あー私もそういう配信すればよかった」

ロール:

「いやいやいやいや・・・」

ティグレ:

「ロールはどういう時に怒るの?」

ロール:

「別に怒る理由はひとつやないしな~よーわからんわ」

ロール:

「ほんでな、町の病院にブチ込まれたんやけど」

ロール:

「あまりにやりすぎたもんやから医者から説教食らってな」

ロール:

「『ちったぁ命の大切さを見てこい!』とか何とか言われてココにぶち込まれたってワケや」

ティグレ:

w

サヤ:

「同じだ」

ロール:

「マジか~サヤと同じか~・・・でもウチ8階から飛び降りて死なない自信ないわ」

サヤ:

「普通死ぬと思う」

ティグレ:

「ティグレは11階ぐらいだったよ」

ロール:

「普通じゃなくても死ぬわ!」

サヤ:

「すげえ、マウント取られた」

ティグレ:

「加速で意識なくなりかけたからあんまり覚えてないけどね」

ティグレ:

「怒る理由分からないけどロールのことよく分かった」

ロール:

「なんやこの病室・・・超人専用の部屋やったんか?」

サヤ:

「別に普通だと思うけど」

ロール:

「ウチもうそろそろ突っ込みが追いつかなくなってきた気がするわ」

サヤ:

「あーそうか。ごめん私ツッコミ出来ない!!先に言っておくね!!!」

ロール:

「まあとにかく医者に言われて来てみたんやけど」

ロール:

「どんなもんかと思ってたら、何やココも普通の病院と変わらへんやんけ」

ロール:

「ただボーっとベッドで寝てるだけやし、どこの何を見てこいっちゅう話や」

ロール:

「な?そう思うやろ?」

サヤ:

「命の尊さを教えてくれるんじゃないのかよー」

ティグレ:

「これからはティグレ達いるし」

ロール:

「むしろ命を屁とも思っとらん奴が集まっとるやんけ!ここに!」

サヤ:

「ねー」

ティグレ:

「よろしくね」

ロール:

「なんやティグレええ子やないか~よろしくな~」頭撫でる

ティグレ:

このやりとりこっちでもか

ティグレ:

「ありがとうロール」

サヤ:

ティグレちゃんに関してはよく知らないので自分から行かないです。

ティグレ:

だろうね性格的にも

ティグレ:

こんなとこ?

ロール:

「そうそう、向こうに立ち入り禁止の建物があるの知っとるか?」

サヤ:

「入ったばっかだから知らん」

ティグレ:

「なんで入れないの?」

ロール:

「『見てこい!』言われて来てみたら『入るな!』とかウチらの事ナメとんちゃうか」

サヤ:

「ここは概ねクソッタレだね」

サヤ:

「何を学べばいいんですか~?」

ロール:

「ウチもう医者見たら敵やと思うことにするでホンマに」

サヤ:

「状況次第だけど、なんかあったら暴れるわ」

サヤ:

「実況配信してえー」

ロール:

「まあとにかく、あの立ち入り禁止のトコや」

サヤ:

「そうだった。なんで立ち入り禁止?」

ロール:

「あそこまで見てこい言うなら隅から隅まで上から下の毛まで全部じっくり見せてもらおうやないか」

ロール:

「どや?忍び込まんか?」

サヤ:

「行く!!!!」

ティグレ:

「行って何をするの?」

サヤ:

「暇つぶしでしょ」

ロール:

「そうやねん入院はとにかく暇との戦いや!」

ティグレ:

「そういうもんなのか」

ロール:

「ティグレも今から暇と戦うことになるで!覚悟しときや」

ティグレ:

「本があるけど、わかった」

サヤ:

「ティグレちゃんなんかめっちゃ育ち良さそう」

サヤ:

「至宝ってなんなの」

ロール:

「ミュンヘンが誇る天才少女らしい」

サヤ:

「まじで?」

ティグレ:

「大人たちが呼んでるだけ、そう呼ぶことでどこかに得をする人たちがいる」

サヤ:

「利権が絡んでんの?」

ロール:

「めっちゃテレビでやっとったで」

サヤ:

「まあそういう世界なのか」

ティグレ:

「メディアが動いてるからキャッチコピーはセンセーショナルなのがいい」

ティグレ:

「でもティグレは普通にティグレとして扱ってほしいけど…」

サヤ:

「金が動くと色々めんどくさそうだよねー」

ロール:

「せやな~こうやって実物見るとなんや小動物みたいでかわいいもんな」

サヤ:

「別に特別扱いするつもりはないよ」

ティグレ:

「ありがとう」

サヤ:

「特別扱いする人間は私だけだからな」

ティグレ:

「分かった」

ロール:

「サヤは特別いうか・・・まあええわ」

サヤ:

「ええんや」

ティグレ:

「ええんか」

サヤ:

「ええ」

ロール:

「とにかくこれから探検行くで!ええな二人とも」

サヤ:

「ひゃほー!!」

ティグレ:

「準備はしないの?下調べとか」

ロール:

「その下調べに行くんや・・・わくわくしてくるやろ」

ティグレ:

「…少し楽しそう」

サヤ:

「いえーい!!ひまつぶしーー!!」

ロール:

「じゃいくで~!」

サヤ:

「ごー!」

ティグレ:

「ごー」

GM:

ってことで三人のシーンはここまで

GM:

シーン変わって次はクーやります

ティグレ:

がんばれー

クー:

はーい

GM:

クーはボニファーツの豪華な病室にいます

イラスト

GM:

部屋には冷水槽があって、中でクリオネが泳いでいます

ボニファーツ:

「改めて自己紹介しよう。私はここオフターディンゲンの当主、ボニファーツだ」

クー:

「ふーん、金持ちって噂は間違いなさそうだな」病室を見渡しながら

クー:

「これなんだっけ? エビ?食える奴?」

ボニファーツ:

「これはクリオネという生き物だ。ある意味で私の理想の生き物だよ」

クー:

「ふーーーん」興味なさげ

ボニファーツ:

「さっそく本題に入ろう」

ボニファーツ:

「今、この病院では私を無理やり延命するシステムを作っている」

ボニファーツ:

「君にそれを妨害してもらいたい」

クー:

「ん……んんん?」

クー:

「そもそも、延命システムって何だよ。わざわざ止める必要あんのか?」

ボニファーツ:

「私にだって天寿を全うする権利くらいあるだろう」

クー:

「ふぅん、別に天寿だの延命だのよくわかんねえけどよ」

クー:

「あんたの命にはいっぱいカネがかかってんだろ? そんなもん止めちまって本当にいいのか?」

ボニファーツ:

「そうだな」

ボニファーツ:

「病院の連中や私を知る者は皆、私を生かす事を最優先に考えているだろう」

クー:

「なんだか面倒くさそうだな」

ボニファーツ:

「私が死ぬと病院内の派閥争いが激化する。皆それを何としても避けたいらしい」

クー:

「つまりだな……オッサン、私を滅茶苦茶面倒なことに巻き込もうとしてないか」

クー:

「なんにせよ、いろんな人間から睨まれるじゃねえか」

ボニファーツ:

「やり方はできるだけ君に迷惑がかからない方法を考えてある」

クー:

「んーーーでもよ」頭をポリポリ

クー:

「そうは言われてもな、間接的にオッサンの息の根を止めることになるんだろ? やっぱり気が引けるって言うか……」

クー:

「思い直したりはしねえのか?」

ボニファーツ:

「そこのクリオネという生き物が私の理想だと言っただろう」

ボニファーツ:

「そいつは人間がいくらエサを与えても口にせず餓死を選ぶ生き物なんだ」

クー:

「ふぅん、このエビのゴミみたいなのがねぇ」

クー:

「オッサン変わってるな」

ボニファーツ:

「私を殺すのは自然の病気であって君ではないよ」

ボニファーツ:

「礼は何でもする。私を自然のまま逝かせてもらえないだろうか」

クー:

これ結局、クーは受諾したんだろうか拒否したんだろうか

クー:

自由?

クー:

「礼か……礼だよな……とにかく、私にはカネがどうしても必要なんだ」

クー:

「具体的に私は何をすればいいんだ。それを聞いてもいいだろう」

ボニファーツ:

「私の延命プロジェクトチームに君の椅子を用意する」

ボニファーツ:

「そこでプロジェクトが失敗するように内部から妨害工作して欲しい」

ボニファーツ:

「重要そうな書類を抜いたりデータを消したり、とにかくプロジェクトの進行を遅らせてくれるだけでいい」

ボニファーツ:

「計画が遅延している間に私は寿命で死ぬだろう」

クー:

「……」しばらくクリオネの水槽を眺める

ボニファーツ:

「そのクリオネというペットはね」

ボニファーツ:

「餓死するのが分かっていて餓死する間の愛玩として人間が飼っている生き物だ」

クー:

「なんだか可哀そうだな」

ボニファーツ:

「しかし、その生き様は誇り高い」

クー:

「……何が誇り高いだ。死んだら意味ないだろうよ」

ボニファーツ:

「どう死ぬか選ぶ権利は誰にでもあると思わないか」

ボニファーツ:

「私は自然のまま死にたい、それだけなんだ」

クー:

「……悪いが、この話はなかったことにしてくれ」

クー:

滅茶苦茶悔しそうに

クー:

「オッサン、あんた自分が死ぬことが怖くて、他人に任せたいだけだろ」

ボニファーツ:

「私だって死にたいわけではない」

ボニファーツ:

「強引に生かされるのが嫌だというだけだよ」

クー:

「死にたいなら、一人で勝手にやってくれ」

クー:

「私は嫌だよ、あんたを殺したんだって思いながら生きるのは」

クー:

「悪いが別をあたってくれ。力になれなくて済まなかったな」

ボニファーツ:

「そうか。では気が変わったらまたここに来てくれないか」

クー:

「まぁ気が向いたらな」

クー:

「アンタも気が変わるといいな。人間、どーやったっていずれ死ぬんだし」

ボニファーツ:

「いや」

ボニファーツ:

「私は死ねなくなるんだ」

クー:

「……ん?」去ろうとした足を止めて振り返ります

クー:

「なんだそりゃ……死ななくなるだと?」

ボニファーツ:

「そういうシステムをこの病院が作ろうとしている」

クー:

「そりゃ、不老不死ってやつか? さすがに冗談だろ?」

ボニファーツ:

「冗談で済むなら私もこうやって君にお願いはしないさ」

クー:

「おいおいマジかよ...オフなんとかゲンっての医療ってのは、そこまで進んでるのか」

クー:

「いや、死ななくなるって言うのは、医療の枠を超えていないか?」

ボニファーツ:

「そうだな。医者のやることではないだろう」

ボニファーツ:

「この計画を阻止するにはオフターの外にいる人間に頼るしかない」

クー:

「ふむ……」

ボニファーツ:

「だから病院と何も関係がない君にしかできないんだ」

クー:

「死んだばーちゃんが言ってたな。終わってしまうことは怖いことだけど、ずっと終わらないことはもっと怖いこと、だって」

クー:

「……ふむ。気が変わった」

ボニファーツ:

「ありがとう」

クー:

「あんたを人間のまま、天寿を全うさせればいいんだろ?」

ボニファーツ:

「そうだ。私を人間のままでいさせてほしい」

クー:

「そういうことなら、協力しよう。なんだかんだ言って、カネも欲しいしな」

クー:

「あと、その不老不死とやらにも興味がある」

ボニファーツ:

「ありがとう」

ボニファーツ:

「もし協力者が増やせそうなら私に声を掛けてくれれば、その者の椅子もこちらで用意しよう」

ボニファーツ:

「そして私が天寿を全うした後、私の代わりにエージェントが君の願いを叶えるだろう」

クー:

「なるほど。あんたの死後も安心ってわけか」

クー:

「一応確認しておくけど、私が協力するのはあくまでアンタが天寿を全うすることだからな!」

ボニファーツ:

「分かっている」

クー:

「殺してくれとか言われても殺さないからな! 私は手を汚すのは嫌だからな、わかったな!」

クー:

念押し終わり

GM:

おk

GM:

それじゃ次はオーベのシーンにいきましょう

GM:

さて、前回スカウトの話を受けたオーベですが

GM:

現在オーベはオフター病院で新薬の治験データを整理しています

イラスト

GM:

新薬には脳と体の伝達神経の一部を麻痺させる成分があって、マウスに投与してデータを収集していました

オーベ:

ふむ

GM:

前回言ってた明晰夢を見る薬ですね

GM:

そこへ白衣姿のリップがクーを連れてやってきました

イラスト

オーベ:

ほう

リップ:

「オーベチーフ、新人を紹介します。今日から配属になったクー・ポンポンです」

クー:

「シケたツラしてんな。人生楽しいか?」

オーベ:

「ん?君は誰ですか??」

クー:

「クーだ。適当によろしく」

リップ:

「彼女は大学の成績も優秀でボニファーツ当主の推薦もあり、口は悪いですが経歴は申し分ありません」

GM:

もちろんクーの経歴は全部ボニファーツがでっちあげた嘘です

オーベ:

「分かりました。私は下っ端ですし、上の意思に逆らう必要も無いので構いません。」

リップ:

「もう当主の時間はありませんし、クーは即戦力として期待できるかと」

オーベ:

「やることをしっかりやるならば別にそれでいいかと」

クー:

(なんか見たことない器具ばっかりだな……どうすりゃいいんだ私……)

リップ:

「それと新薬の名称ですが」

リップ:

「チーフの名前を取って『エリクション』にする案がまとまっています。宜しいですか」

オーベ:

wwww

クー:

(やべえぞ、音楽一筋で生きてきたから、化学とか知らん……)

オーベ:

「・・・」

クー:

「え? セッション?」

オーベ:

「なんだか恥ずかしいですね・・・」

リップ:

「嫌そうな顔しないでください。他に案がありませんから」

オーベ:

そういう理由か~い!

リップ:

「この薬は常温ガスなので取扱を慎重にする必要があります」

クー:

(常温ガスって何だ……?)

リップ:

「チーフは後で保存マニュアルを作成してください」

オーベ:

「分かりました。」

クー:

(……よし! わからんから黙っとこう!)

オーベ:

どちらが上だか分からない状況だが、そりゃあ学生だから・・・

クー:

(基本黙っときゃどうにかなるだろ!)

リップ:

「あと、バイエルンの至宝が入院しました」

リップ:

「我々化学班とは別チームの管轄ですが、彼女は帽子世界システムの基幹になるという話です」

リップ:

「ただ・・・気になる点が」

オーベ:

「それは?」

リップ:

「別チーム、デバイス班についてです」

リップ:

「彼らはあまりにも隠し事が多すぎます」

リップ:

「お陰で我々化学班も帽子世界システムの詳細や全容が掴めません」

クー:

「・・・」全然わからないので、適当に頷いたり、意味ありげに目を伏せたりしている

リップ:

「こんなのってあるんでしょうか。同じプロジェクトチームなのに・・・」

オーベ:

「我々は重要視されていない、若しくは知られると働かなくなると思われているんでしょう」

クー:

「なぁなぁ、今日配属されたばっかりだからわかんねえんだけどよ」

クー:

「デバイス班ってのは何だ? 何やってんだ?椅子づくりか?」

リップ:

「さすがクー。良い所に目が付くわ」

リップ:

「簡単にいうと私達化学班は薬品を、デバイス班は機械を担当している・・・」

リップ:

「・・・ということになっています」

クー:

「実際は違うのか?」

リップ:

「詳しい所が伏せられていて私達に何も知らされてないの」

オーベ:

「リップ女史、貴方はこの状況をどう見ますか?」

リップ:

「さっきチーフが言っていた通り、私達を軽視しているとしか思えません」

リップ:

「悔しいです・・・」ちょっと涙目になってる

オーベ:

「ふむ・・・しかし私が聞いた情報では帽子世界構築の基幹となるのがこの薬のはずなのですが・・・」

リップ:

「私もそう聞いています」

オーベ:

「・・・怪しい」

クー:

(そもそも帽子世界ってなんだ……?)

オーベ:

「・・・」

オーベ:

「・・・少し提案があるのですが、いいでしょうか?」周りを気にする

リップ:

「はい」期待の目を向ける

クー:

「お、悪だくみか?」

オーベ:

「もし重要なのに軽視されているというのであれば・・・もし重要という事についても嘘でないなら・・・少々いたずらしませんか?」悪い笑み

リップ:

「いたずらですか」

クー:

「おい、真面目にやれよ。オッサ……ボニーファーツの命がかかってんだぞ」

オーベ:

「ええ。そうですね・・・例えば、試薬が無くなり暫く進める事ができないようにする・・・とか」

リップ:

「なるほど、良い案です!」嬉しそう

オーベ:

「?ボニファーツ氏といえばここの病院のトップですが・・・命がかかっているとは?」

オーベ:

クーに疑問の目を

リップ:

「帽子世界システムは当主の延命が目的、という風に聞いています」

オーベ:

「・・・そういえばそうでしたね・・・」

クー:

「へぇ、帽子世界ってそういうシステ……げふんげふん」

オーベ:

「・・・」

クー:

「で? 試薬を足りなくするって? さすがに怒られそうな気がするが」

オーベ:

「いえ、それは簡単ですよ。例えば、クーさん、貴女が配属されたのは今日ですし、まだ慣れていないでしょう。ならば、少しぐらい手が滑って落としたり、若しくは瓶を間違えて入れてしまっても・・・不自然ではないですよね?」ニッコリ悪い笑み

リップ:

「それもこれも大事なことを伏せているデバイス班が悪いんですよ」

オーベ:

「それに混ぜる薬品をちゃんと選べば危険も無いですしね」

クー:

「ほほー……なるほどねえ。オーベだっけ? アンタもなかなかロックだな。気に入ったよ」

リップ:

「それとチーフ。研究と平行してデバイス班の情報を探る許可をください」

オーベ:

「私は別に何も見て無いですよ?それに私はここに雇われた身。もともとここにいた貴女に逆らう気はありません」

オーベ:

相当悪い笑み

リップ:

「さすがチーフ」嬉しそう

クー:

「その情報は私も知りたいな。祖納あれば憂いなし、だ」

クー:

(攪乱させる手掛かりになるかもしれないしな)

リップ:

「そうですねクー。今ちょうどバイエルンの至宝が入院しているので」

リップ:

「バイエルンの至宝と面会し、デバイス班が彼女にどんな協力を要請したか聞いてみましょう」

GM:

ちなみにティグレは足を治すために入院した以外の話なんて聞いてません

クー:

「げっ、バイエルンの至宝ってあの生意気そうなガキだろ? テレビで見たわ」

オーベ:

オーベは怪しければ降りると宣言しており、すでに怪しすぎるのでちょっかい出しにいきます。安全な範囲で

GM:

おk

GM:

じゃあサヤティグレロールのシーンに行きます

一同:

はい

GM:

が

ティグレ:

が

GM:

じつは三人は今、オーベ達がいる部屋の前でさっきの会話を全部盗み聞きしていました

イラスト

オーベ:

w

ティグレ:

なるほど

クー:

生意気そうなガキって言ったのバレてるーーー!!!

ティグレ:

ww

オーベ:

あらら、オーベ索敵下手すぎるなw

GM:

それでは三人がオーベの研究室のドア越しに盗み聞きしてるシーンから

ロール:

「なんや、難しい話しとるな。サヤ分かるか?」

サヤ:

「わっかんねー」

サヤ:

「そもそもこういうの全然興味ないし・・・」

ロール:

「バイエルンの至宝とか言うとったけど、あれティグレのことやん」

サヤ:

「あーそういえば」

サヤ:

「なんか重要っぽくね?」

ロール:

「ていうかティグレ、ケガ治す為に入院したんやなかったんか?」

ティグレ:

ここ立ち入り禁止区域?

GM:

思いっきり立ち入り禁止区域です

ティグレ:

なるほど

ティグレ:

「そのはずなんだけどなにか知らない所で話が進んでるっぽいね」

ティグレ:

「デバイス班はまだティグレの所に来てないね、化学班の彼らが接触してくるらしいから待ってれば状況はある程度分かると思うけど」

ティグレ:

考え込んでいます

ロール:

「な~~んかキナ臭いわ」

サヤ:

「んー私達にはどうにもできないだろ」

サヤ:

「だったら私は流れに身を任せるわー」

ロール:

「ウチのギャンブラーとしての勘がいうてんねん。こら陰謀の臭いがするで」

サヤ:

「なんの陰謀?私達に不利益になるやつ?」

ロール:

「ぶっちゃけウチはもう医者のイメージ最悪やからな。医者=陰謀や」

サヤ:

「なるほど!わかりやすい」

ティグレ:

「二人は帰ってもいいけど、ティグレこのまま突入してもいい?」

サヤ:

「いいのでは」

ロール:

「ええな!これまで散々説教されたし今度はこっちが説教かましたるわ」

ティグレ:

「このチームがそもそもヘンだ」

サヤ:

「私は何が変なのか、何が陰謀なのかピンとこないわ」

ティグレ:

「雇われのチーフに新人、それにハロー効果にとても弱そうな女性」

ティグレ:

「まるで誰かが思い通りに操るよう組んだみたい」

ティグレ:

「重要なプロジェクトを任せるかな」

ロール:

「口喧嘩ならウチに任せや!」

クー:

「……む...」

サヤ:

「あ」

クー:

「何か話声がしないか?」

リップ:

「まさか・・・ここは立ち入り禁止なのに」

サヤ:

「なんか気づかれた?」

オーベ:

「そうですかね?一応見ておきますか」

クー:

「お前なんで敬語なの?」

クー:

「お前上司なんじゃねえのか」

オーベ:

「いや私学生ですので、一応上の人には敬語をと・・・」

クー:

「私たぶんお前より年下だと思うけど」

オーベ:

少なくともクーを年上と思っている

クー:

ww

ティグレ:

あけていいよ

GM:

ティグレ開ける?

ティグレ:

じゃあ開けます

GM:

ではティグレが上品にドアを開けました

イラスト

サヤ:

「育ち良さそう」

ティグレ:

「失礼します」

ロール:

「そういう開け方かーい!」ツッコミ

サヤ:

「こんにちはー」

オーベ:

「いらっしゃい」

クー:

「なんだこいつら」

リップ:

「なっ…?!誰なのあなたたち!?」

ティグレ:

「至宝です」

オーベ:

「司法?」

クー:

「あ、お前はテレビのクソガキ」

サヤ:

「禁止区域に侵入した人です」

クー:

「……何か見覚えあるな」

クー:

「んーーー思い出せん。MVとか出てた?」

オーベ:

「とりあえずこの部屋の鍵かけますね。」一応密室?

ティグレ:

「お話があるみたいなのでこちらから来ました」

ティグレ:

「ご用件は何ですか?」

リップ:

「こ、ここは関係者以外立ち入り禁止なの!早く出ていきなさい」

オーベ:

「いやいやリップ女史落ち着いて下さい」

リップ:

「しかしチーフ・・・!」

サヤ:

「……」様子を見ておく

ロール:

「ええい頭が高い、ここにおわす方をどなたと心得る」

ロール:

「恐れ多くもミュンヘンが誇る超天才少女、バイエルンの至宝ティグレ様やで」

オーベ:

「・・・誰ですか?」

クー:

「馬鹿っ、お前バイエルンの至宝知らないのかよ」

クー:

「なんか……テレビで……なんかスゴイらしいぞ!BPMが!」

クー:

「ん?IQだっけ?」

オーベ:

「このタイミングなら恐らく私たちの話声聞かれてませんか?」

ティグレ:

「すべて聞かせていただきました」

リップ:

「・・・」

サヤ:

「用事が済んだら私は出ていくよ?」

オーベ:

「どうせならまきこみましょうよ」悪い顔

ティグレ:

「この病院で何が起こってるんですか?」

サヤ:

「そもそも何か起こってるの?全然わからんわ」

リップ:

「そ、そうだわまずは落ち着かないと・・・」オロオロ

オーベ:

www

ティグレ:

リップのよわよわ感いい

クー:

「んー…………」

クー:

「とりあえず、この3人、入院着ってことは患者だろ?」

サヤ:

「うん」

クー:

「どっか具合悪いんだろ。さっさと病室戻れよ」

サヤ:

「暇なんだよ」

クー:

「知るかよ」

サヤ:

「知ってくれ。果てしない暇の時間を」

ロール:

「ティグレはウチの友達や!つまりウチらは思いっきり関係者ってワケや」

オーベ:

「まあまあ、研究遅れる理由づくりに丁度いい人材じゃないですか」

ティグレ:

「提案があります」

オーベ:

「なにかな?」ティグレは年下だと思ってる

オーベ:

しかも唯一の年下だと思ってる

ティグレ:

「お話ではこれから至宝にデバイス班が来るそうですが」

ティグレ:

「そこから聞き出した情報をすべてあげます」

ティグレ:

「接触してきたとき訪ねてほしい情報があるなら言っていただけたらそれも対応できます」

オーベ:

「・・・」

オーベ:

「君を信じるに足る物はあるのかな?」

ティグレ:

「利害が一致してる」

オーベ:

「君の利害?それは?」

ティグレ:

「もう大人に振り回されるのはたくさんということ」

オーベ:

「他は?」

ティグレ:

「身は守らないとね」

ティグレ:

「オーベチーフ、決断するのはあなたです」

リップ:

「これから至宝にデバイス班が来るってどういうこと?まだ何も話が無いってことかしら?」

クー:

「……あーーー!思い出したぞ!」

クー:

「ナントカ配信者のSAYAだ! ナントカ!」

ロール:

「ナントカやないで超炎上エンジョイ配信者や」

クー:

「なんでこんなとこいるんだ?」

サヤ:

「あ?」

ティグレ:

初対面やってよw

サヤ:

「あ………」

オーベ:

「・・・誰ですか?」

サヤ:

「お前あれだ、駅前で歌ってた人だ!!」

クー:

「なんかロックなことやったんだろ」

ティグレ:

「特別な人」

サヤ:

「よく駅前で見た!!!」

クー:

「ばっ……」

クー:

(ミュージシャンなのバレると結構マズいぞ!)

クー:

「きっ……気のせいじゃないか。他人の空似だ」

クー:

「私はその……大学のナントカに忙しいからな!」

サヤ:

「今どき路上ライブとか非効率的だよー」気にしない

オーベ:

「・・・?」

サヤ:

「多くの人に見てもらうならストリーミングとかしなよー」聞いてない

クー:

「だーー!!わーー!!」
 黙らせようとする

オーベ:

「サヤさん、なにかクーさんの写真とか撮っていませんか?」

サヤ:

「いや?申し訳ないけど素通りしてたから」

オーベ:

「なるほど。」

クー:

「ぐっ」それはそれでダメージを受ける

ティグレ:

www

オーベ:

「まあ、別に研究者が路上ライブしててもおかしくはないないんじゃないでしょうか」

オーベ:

「知り合いにもそういう人いますし」

クー:

「と、とにかく!お前らは病室に戻れ! 立ち入り禁止なんだろ! 良い子はおねんねしとけ!!」

サヤ:

「良い子じゃないもん」

クー:

「デバ椅子班とやらは、我々から直接コンタクトとればいいだろ!」

リップ:

「そ、そうね。さすがクーだわ」

ティグレ:

帰る?

クー:

「なんでこんなガ……子供を使う必要があるんだよ!」

オーベ:

「あ、そうだ。みなさん、帰る前に少し暴れて行って貰えませんか?」

ロール:

「暴れる?おもろいこと言う医者やな~」

オーベ:

「私は医者じゃないですよ?」不思議そうな顔

ロール:

「白衣=医者なんやウチの世界では」

一同:

www

ティグレ:

「遅延?」

オーベ:

「そう、研究遅らせたいからね。みんなは少し怒られるだけだし」

オーベ:

「協力してくれるよね?」悪い顔でティグレにせまる

ティグレ:

「暴れてもいいけど貸しでいい?オーベ」

オーベ:

「貸しにはならないよ。ここに侵入した事を少し穏便に済ませるんだから」

ティグレ:

「ではそれで、また会いに来てくれるなら待ってるね」

サヤ:

「はーい」手を挙げる

オーベ:

「なんでしょう?」

サヤ:

「あのさー私達がさーあなた達に協力?ないしそれに近いことしてるように見えたんだけどさー」

サヤ:

「私はなんの利害も一致してないよー」

オーベ:

「そうですね」

サヤ:

「面白そうだけで乗れるような話じゃない」

ロール:

「まあウチも無いんやけどな」

オーベ:

オーベはサヤを信じはじめた。ロールも

サヤ:

「私にはティグレちゃんみたいな強い動機はないのよね~」

ロール:

「ウチは医者に説教かませられたらそれでええって感じ」

サヤ:

「なんかヤバそうな話なんでしょ?」

サヤ:

「その場のノリで面倒なことに巻き込まれたくないわ」

ロール:

「そら医者やで?めちゃワルな企みあるに決まっとるわ」

オーベ:

「医者はどうか知りませんが・・・そうですね・・・ここに侵入した事のお咎めを減らす代わりとして少しだけ手伝ってほしいんですがね」

ティグレ:

「じゃあ役割を分ける?」

クー:

「サヤとやらはさっき言ってたじゃないか、暇だって」

クー:

「暇つぶしぐらいにはなるんじゃないか?」

サヤ:

「暇つぶしになる?」

ロール:

「いや自殺配信する奴を楽しませるなんて無理ゲーやないかい」

オーベ:

「自殺配信?」

サヤ:

「正直私には面白くなるヴィジョンが見えない」

オーベ:

「まあ、暴れるんですからストレス発散くらいにはなるんじゃないでしょうか?」

サヤ:

「面白くならないなら寝てるほうがマシだし」

ティグレ:

「ティグレはここの入院がメディアに報道されたからよほどのことじゃない限り追い出されないからティグレだけがやってもいいよ」

ティグレ:

「天才と言われてれば奇行も少しは許される」

サヤ:

「ティグレちゃんはそれでいいだろうさ」

サヤ:

「うーん」

サヤ:

「もう一回聞くけど暇つぶしになる?」

オーベ:

「私はなると思いますけどね」

ティグレ:

w

サヤ:

「まじでー?」

オーベ:

まあオーベだし・・・

サヤ:

「暴れるってどのくらい暴れていいの?」

オーベ:

「指定した薬瓶を思いっきり部屋の中で投げて壊していいくらいでしょうか。ちゃんと保護具も貸し出しますよ」

ティグレ:

「実験を遅延させるならオーベを壊すのが一番手っ取り早いけど」

オーベ:

ティグレw

サヤ:

「ん?オーべ氏を殴ればいいの?だったらやる」

ティグレ:

ww

クー:

「いや待てやお前ら」

サヤ:

「ちょう面白いじゃんそれ」

クー:

「待てってば!!」

サヤ:

「なんですかポンポンさん」

クー:

「人に危害を加えるのは禁止だ」

オーベ:

「私は構いませんよ?」

ティグレ:

まともなこと言う人がこっちでもやっぱクーさんのみ

リップ:

「さすがクー・・・当主が推薦しただけあるわ」尊敬の眼差し

オーベ:

「でも私だけだと遅延にはむかないとおもいますけどね ・・・」

クー:

「暴れるって言うのはな、具体的に言うとだな……」

クー:

「うわー! 実験に使う機材が壊れたー! これじゃあ実験が遅延しちゃうー!もう大変ー!」裏声

クー:

「……みたいなことを言う」

オーベ:

「・・・」

サヤ:

「結局機材破壊ってことかよー」

サヤ:

「まあいいや。それで我慢するー」

クー:

「荷が重ければ試薬とかを垂れ流すのでもいいぞ」

クー:

「ほら、ここに火をつけてくださいってマークがある」

オーベ:

「クー!」おもいきり怒鳴る

クー:

「……? 火気厳禁か。紛らわしいな」

GM:

オーベが切れそうな案件

ティグレ:

「何を壊してほしい?オーベ、指紋あげるよ、ティグレはまだ法に問われない年齢だし」

一同:

ティグレwww

ロール:

「なんやティグレ。見掛けによらずけっこうワイルドやないか。見直したわ」

ティグレ:

「えへへ」

クー:

「オーベとやら。この部屋にある液体のなかで、一番ヤバそうで安全な液体はどれだ?」

オーベ:

「ではこれとこれと・・・」列挙してついでに場所指定して最大限の被害かつ最大限の安全を確保

ティグレ:

パリンパリンガシャン

リップ:

「ああああ・・・」オロオロしてる

オーベ:

www

ティグレ:

「では穏便に済ませるのはまかせた、約束だからね」

クー:

「……一応警報慣らしておこうか」

ティグレ:

「お手並みを見せてね」

クー:

「警備員さんーーー子供が実験室で遊んでいますーーー」棒読み

オーベ:

「後はティグレ達を叱っているような絵を用意して部屋に戻せば完成ですね」

クー:

「お? 叱ればいいのかね? 任せたまえ」

オーベ:

「あくまで他人が勘違いする程度で良いですからね」

ティグレ:

「またね、オーベ、早いうちに会えてよかったっぽい」

GM:

じゃあ警備員呼ぶってことでいいかな

一同:

はい

クー:

呼びましょう

クー:

「なにしてんだこのクソガキ!!」

ティグレ:

「ごめんなさい!」

GM:

では研究室に警備員が来ました

イラスト

サヤ:

「多分タメだと思うけど」

クー:

「立ち入り禁止だって書いてんのが読めねえのか!!!」

クー:

警備員に見えないようにティグレにピース

ティグレ:

ではこちらもピース

オーベ:

「ああ、警備員の皆さん、そこら中に試薬が垂れているので入らないように!」

警備員:

「事故ですか?」

クー:

「子供が入り込んでんだよ。どうなってんだここのセキュリティ」

ティグレ:

「ごめんなさい反省してます!」

クー:

「おい警備員、仕事しろよ」

オーベ:

「それに我々には経費が少ないですからね・・・こういう安全対策がとてもとてもしづらいんですよ・・・」

オーベ:

「こんなに薬瓶壊されては暫く研究をストップさせざるを得ません・・・」

オーベ:

警備員何も悪くないのにとばっちり

ティグレ:

「ごめんなさい、報道の人が病院に怒らないよう大事にしないようにしときます」

警備員:

「被害状況はそちらで報告しますか?」

オーベ:

「ええ、こちらで報告しておきましょう」

警備員:

「では怪我人がいないかだけ確認させてください。負傷者はいませんでしたか」

クー:

「手とか切ってねえか。大丈夫か」

ティグレ:

「だいじょうぶ」

ティグレ:

「ありがとうクー」

オーベ:

「少なくとも外傷者はいません。吸ってしまったかどうか等はこちらで調べて対処しておきます」

警備員:

「それは良かった。では我々はこれにて失礼します」そそくさと部屋から出る

オーベ:

「といっても皆さん顔色良いようなので大丈夫ですね」

オーベ:

そそくさと・・・満面の笑みを浮かべて見送りましょう

ティグレ:

ティはこのまま帰るつもりですね

オーベ:

「さて、ではティグレ達をまず病室まで連れて行って、それからゆっくり片付けましょう」

クー:

「だとよ。子供はさっさと帰った帰った」

ロール:

「どうする?サヤ」

サヤ:

「子供じゃないからなー」

クー:

「じゃ、お嬢さん方は帰った帰った」

オーベ:

「クーさん、付き添いお願いします」

サヤ:

「クーさん、遊びに行こうよ」

クー:

「あいにく、私は暇じゃないんでね。病院の天井のシミでも数えてろ」

サヤ:

「シミ1つねえよ」

オーベ:

「クーさん、付き添い、お・願・い・し・ま・す・ね?」

クー:

「・・・仕方ねえな」

ロール:

「え~もう帰るんか~つまらんな~」

サヤ:

「わーいクーさん付き添って~~」

ティグレ:

「またね、オーベ、リップも」

オーベ:

「まあ、少しぐらい迷ってしまう事もあるんじゃないですか?」

クー:

「なんでお前そんなに嬉しそうなんだよ」

オーベ:

暗に寄り道の許可

リップ:

「ああ・・・100g20万もする薬品が・・・」オロオロしてる

クー:

クーさん病院の間取り知ってるのかわからんけど、とらえず3人を病室に送り届けようとします

サヤ:

「白衣着てる理由知りたいから」

クー:

「ファッションかな」

サヤ:

「うそつき!」

サヤ:

「ま、そのへんは後で教えてよ」

オーベ:

オーベは既にクーが研究者でない事は察してます

ティグレ:

ティもですね

クー:

「え~~~」

GM:

じゃあクーが三人を病室まで送ってオーベとリップは研究室に残る、でいいかな?

一同:

はい

GM:

ではクーの引率シーン

イラスト

クー:

「ここに来るの今日が初めてだから道知らねえわ。お前ら来た道戻れよ。寄り道するんじゃねえぞ。わかったな。」

クー:

と言って前を歩かせます

サヤ:

「私も今日来たばっかりなんだけど?」

クー:

「ふーん」興味なさげ

サヤ:

「ねー暇だし話してよ」

サヤ:

「興味ないみたいだけど、私はあるから」

クー:

「むかしむかしある所に桃が川から流れていきました」

クー:

「おわり。」

サヤ:

「うん」

サヤ:

「何も喋りたくないの?」

クー:

「いや、そういうわけじゃねえけどよ……」

サヤ:

「じゃあどういうわけだ」

クー:

「そういえばお前、駅前で私………………のそっくりさんを見たって言ってたな」

サヤ:

「私はクーっていう人の路上ライブを見たことあるんだけど?」

サヤ:

「あなたの名前は?」

クー:

「スミスだ」

サヤ:

「あのさーバレたくないなら最初っから偽名で動きなよ」

クー:

「知らねえよ、あっちが勝手に私の本名でポスト用意しやがったんだ」

クー:

「……あっ」

サヤ:

「語るに落ちた」

サヤ:

「なんでミュージジャンのお前が研究者なんかになったんだ」

サヤ:

「そこからしてもう怪しいんだよ、この状況」

サヤ:

「何が起きてるのか知ってたら教えてほしいね」

クー:

「事情が色々とあってね」

クー:

「一言で言うと、金のためだ」

サヤ:

「お前の事情じゃなくて何が起きてるか聞いてんの」

クー:

「あー、そういう?それだったら、私だって知りたいね」

サヤ:

「えー知らないのー」

クー:

「知らねえよ。もっと話はシンプルだと思ってたんだけどな」

サヤ:

「うわあーもしかして面倒くさいのに関わったかもしれないのー?」

サヤ:

「あーやっぱ病室でおとなしくしとくべきだったなあ」

クー:

「面倒ってわかってても、首突っ込まなきゃいけないときはあるんだよ」

クー:

「あー寝とけ寝とけ。おとなしくしとけ。病み上がりなんだろ?」

サヤ:

「クーさんには強い動機があるということか」

サヤ:

「いいね。私にもそういうの欲しい」

クー:

「お前が羨ましいわ」

サヤ:

「どのへんが?」

サヤ:

「私の知らない不幸がお前にあるから?」

クー:

「どうしてもやらなきゃいけないことがないんだろ?」

クー:

「ボーっと生きてそうだもん、お前」

サヤ:

「それは否定出来ないね」

サヤ:

「羨ましいだろ」

サヤ:

「羨まれるのは好き」

クー:

「いいなーーー羨ましいなーーーどうだこれで満足か」

サヤ:

「……なんで怒ってるの」

クー:

「別に怒ってなんかいねえよ」

サヤ:

「うーん」

サヤ:

「そっか。私と話したくないんだね」

サヤ:

「ごめんね、無理に引き止めて」

サヤ:

「おとなしく病室に戻ってシミ数えるね」

サヤ:

「じゃあね」戻ります。

クー:

「そうだな。ここにきて私を知ってる人間がいるとは思わなかったからな」

ロール:

「な?サヤ、だから医者は敵なんや。これで分かったやろ」

サヤ:

「医者じゃないよあの人」

ロール:

「え?違うん?!」

サヤ:

「なんの事情かは知らないけど医者だか研究者だかのフリしてる人だよあれ」

サヤ:

「駅前で見たもん」

クー:

「そこ、うるさいぞ」

ティグレ:

w

サヤ:

「うるさくないもん」

ロール:

「まあ確かにサングラスして肩にヘッドホンぶらさげとる医者は珍しいと思っとったけど」

サヤ:

「ねー」

クー:

「私のファッションセンスにガタガタケチをつけるな」

サヤ:

「でもおかしいよね、ミュージシャンが医者だか研究者だかのフリするなんて」

ロール:

「たしかにおかしいなぁ」

サヤ:

「ギャンブラーのカン的にやばいニオイしない?これ」

ロール:

「めっちゃ臭うな・・・プンプン臭う」

ティグレ:

「クー、帽子世界って何?」

クー:

「んー……私も良くは知らないが」

クー:

「なんか延命システムらしいぞ」

ティグレ:

「ボニファーツさんと関係が?」

サヤ:

「知ってんじゃねーか!!」

ロール:

www

サヤ:

「くっそ!!」

クー:

「それ以上は知らないんだよ!!」

サヤ:

「お前ふざけんなよ!!!」

クー:

「何だお前!! 喧嘩すんならやるのかオラ!!」

ロール:

貴重なサヤのツッコミシーン

ティグレ:

www

サヤ:

「やるぞオラ!つつくと自殺するからな!!!」

ティグレ:

草

クー:

「めんどくせえなコイツ!! じゃあはったおせばいいのか?」

サヤ:

「いいよ」

クー:

延命でボニファーツの単語出てくるかな?

クー:

「うわっ許可されると逆にやりにくいな!」

ロール:

「やめときや。サヤはマンションの8階から飛び降りても死なん奴やで」

サヤ:

「暇だからで自殺できるぞオラ!!!」

ティグレ:

オーベとの話で出てたね

クー:

そうだったわ

ティグレ:

いいようやむやにしてもw

クー:

「命は大切にしろよオラ!!」

サヤ:

「……で、これ延々と続けるようになるけど誰か止めない?」

ロール:

「止める言うてもなぁ・・・ウチはムリゲーあんま好きやないし」

サヤ:

「だってさクーさん」

サヤ:

「どうする?このへんでやめない?」

クー:

「あ? 停戦か? いいだろう」

クー:

「吹っかけてきたのそっちだろ」

サヤ:

「あーはいはい。そうだよね。ごめんね」

クー:

「で、何?ボニファーツ?」

ティグレ:

「そうそう」

クー:

「あー……」

ティグレ:

「出た情報をまとめようか、ボニファーツさんは帽子世界で延命できる、その根幹のシステムになるらしいのがティグレ」

ティグレ:

「デバイス班が大きくそこにかかわってるけどライバルのオーベチームは遅延させたい」

クー:

「何言ってんだお前」

ティグレ:

「ティグレがデバイス班にごねてもいいよ」

サヤ:

「デバイス班って機械を担当してるってやつ?」

クー:

「遅延なんかさせねえよ。オッサンの命がかかってんだ」

ティグレ:

「クーの目的は何なの?」

クー:

「デバ椅子班には、あくまで我々化学班の重要性を理解させるんだ」

ティグレ:

椅子草

クー:

「プロジェクト自体の遅延を狙いたいわけじゃない。わかったか?」

クー:

とすっとぼけます。

ティグレ:

じゃあ「協力できることがあったらいつでも言ってね」

ティグレ:

とりあえずここまででティグレは帰ってもおk

クー:

(帽子世界が延命システムで、それを遅延させなきゃいけないのだとしたら)

クー:

(この基幹とかいうティグレを何とかすれば、結構遅延できそうだな)

クー:

「あー……」

クー:

「ずいぶん歩いたが、至宝のガキは大丈夫なのか」

クー:

「アレだろ。テレビで見た。足がアレなんだろ」

サヤ:

「そうらしいね」

ティグレ:

結構平気そうに歩いてますね

GM:

この辺でティグレとロールが2人から離れていきます

クー:

「っていうかこの病院でけえな」

サヤ:

「でかいね」

クー:

「あのオッサンがカネならいくらでもあるとか言ってたワケだわ」

サヤ:

「あのオッサン呼ばわり出来る人なの?ボニファーツって」

サヤ:

「隠すならもう少し頑張って隠しなよ」

クー:

「そうだなぁ、じゃあなんて呼べばいいんだあのオッサン」

サヤ:

「んーオッサンでいいんじゃない?」

クー:

「だろ?」

サヤ:

「親しい間柄なんだね」

クー:

「全然。1回会っただけだし」

サヤ:

「なんでクーさんがボニファーツと仲良しなのかはあえて探らないけど」

サヤ:

「っていうか、どこまで踏み込んで聞いていいのかわかんないけど」

サヤ:

「……こう言うと何も聞けねえな!!!」

サヤ:

「ねーどこまで聞いていいのー?」面倒くさいので聞く!!

クー:

「いやそれを私に聞くなよ!?」

クー:

「何なんだよさっきから!! 私に興味でもあるのか!?」

サヤ:

「あるって言ってるじゃん」

サヤ:

「クーさんには私に興味ないだろうけど、私はあるって」

クー:

「えええ、じゃあどこまで話して良いんだ私も」

サヤ:

「多分どこの馬の骨かもわからん、信用もできん人間である私に話をすることはないと思う」

サヤ:

「けど、私は興味あるから聞きたい」

サヤ:

「私、どうすればいい?」

クー:

「あああ!もう面倒くさいな!」

サヤ:

「めんどい?」

クー:

「いーか、病院側の人間には絶対漏らすなよ」

サヤ:

「話したくないなら別にいいのに」

クー:

「私は研究者でも医者でもない。もうバレてると思うけど」

サヤ:

「うん、それは知ってる」

クー:

「うん……私の演技、そんなに下手だったか?」

サヤ:

「演技に問題はないと思う」

サヤ:

「ただ、私がクーさんの正体を知ってて、なおかつ空気読まなかったのが不幸だっただけだと思う」

サヤ:

「あーそうだ。クーさんの正体」

サヤ:

「私さー、実は興味ないものは全然覚えないの」

サヤ:

「ご指摘の通りボーッと生きてるからね」

クー:

「根に持ってるな」

サヤ:

「持つよ」

サヤ:

「でもミュージジャンとしてのあなたを覚えてたってことは」

サヤ:

「なんかしら心に残るものがあったんだと思うよ」

クー:

「ほほー」

クー:

「そもそも駅前でフラフラしてる私を覚えてたってだけで嬉しいのに」

クー:

「心に残ると言われるとなんだか照れるな」

サヤ:

(これは……今までにない反応!!)

サヤ:

「もっと多くの人に聞いてもらえればいいのにって思ったな」

クー:

「なんかボニファーツのオッサンも似たようなこと言ってたな」

サヤ:

「うん、多分そんなことを思って通り過ぎたんだと思う」

クー:

「結局通り過ぎてんじゃねえか」

サヤ:

「急いでたし」

クー:

「100万ぐらい置いて行けよ」

サヤ:

「早急に家に帰る必要があったんだよ」引きこもり

クー:

「そうか、それなら仕方ないな」

サヤ:

「うん、今度見かけたらいくらか払う」

クー:

「やった」

サヤ:

「金に困ってるの、もしや」

サヤ:

「あ、言いたくないなら言わなくていい!!」

クー:

「いや、構わないよ。金には困ってる。お金欲しい。こういうのは言った方が良い」

クー:

「まぁそれも、なんとか目途がついたかな」

サヤ:

「えーまじでー?」

サヤ:

「路上ミュージシャンていかにも金持ってなさそうじゃん」

クー:

「路上ミュージシャンほどもうからない職業もないって」

サヤ:

「儲からないのに、金の目途がついたの?」

サヤ:

「もしかして、今白衣着てる理由がそれ?」

クー:

「そんな感じだな」

クー:

「ボニファーツのおっさんが札束投げてくれたんだよ」

サヤ:

「まじかよ」

サヤ:

「すげえな」

サヤ:

「音楽最強じゃねーか」

クー:

「だろ?」

クー:

「まぁ音楽で人は救えないからな」

サヤ:

「物理的に救うことは無理だけど」

サヤ:

「心を救うことは出来るんじゃないの?」

サヤ:

「オッサンは救われたんでしょう?あなたの音楽に」

クー:

「いや、まだ救っている最中だ」

クー:

「私は……」

サヤ:

「ん? 最中?」

クー:

「……いや、見ず知らずのキミを巻き込んでもいいんだろうか」

サヤ:

「巻き込む?」

サヤ:

「違ったらごめん」

サヤ:

「もしかして巻き込みたくないからツンケンしてたの?」

クー:

「4割ぐらいはそうだが、6割ぐらいはただ単にお前が怪しいからだ」

サヤ:

「でしたか」

クー:

「でも、やはり協力者は必要だろう。なんたって1日目でここまでバレバレなわけだからな」

サヤ:

「協力者?」

クー:

「単刀直入に言うと」周りに誰もいないのを確認して

クー:

「私の目的は、帽子世界延命システムのプロジェクトを止める、あるいは遅延させることだ」

クー:

「ボニファーツのおっさん自身がそれを望んでいる」

サヤ:

「帽子世界……?延命?遅延?」理解が追いつかない

サヤ:

「は?え?」

クー:

「まぁ簡単に言うとだな」

サヤ:

「うん」

クー:

「あのオッサン、クリオネになりたいらしい」

サヤ:

「まじか」

クー:

「それを応援するんだ」

サヤ:

「なにそれめっちゃ面白そう」

サヤ:

「クリオネってなんだよウケるー」

クー:

「歩いてみた限り、この病院はだいぶ大きい。一人で立ち向かうのは無謀だろう」

クー:

「まだ病室につかないし」

サヤ:

「長えな」

GM:

さすがミュージシャン、歌詞的な表現しやがる

サヤ:

(っていうか迷ったのでは)

クー:

www

サヤ:

「それで、無謀だからどうするの?」

クー:

「病院の中には、オッサンがクリオネになるのを快く思わないやつもいる」

クー:

「無謀だから、協力者を増やす」

サヤ:

「クリオネになるのを阻止するのは普通だと思うけど」

サヤ:

「私が常識的なツッコミをするのはよくないな」

クー:

「オッサンも、なんか協力者増やすんなら歓迎する、みたいなこと言ってたからな」

サヤ:

「へーまじで?」

クー:

「まぁ、クリオネは比喩だ」

クー:

「帽子世界の延命システムを使うと……(声を潜めて)死ねなくなるらしいんだ」

クー:

「あのオッサンは、それが嫌らしい」

サヤ:

「……死ねなく?」

サヤ:

「理屈や原理はとりあえず置いておく」

サヤ:

「そういうことが可能、ということだよな」

クー:

「あのオッサン天寿を全うしたいんだそうだ」

サヤ:

「ああ、つまり尊厳死ってやつ?」

クー:

「死にたいわけじゃないらしいんだが、死ねなくなるのが嫌らしい」

クー:

「……そーゆー言葉は知らねえが、そういうんじゃないのか」

サヤ:

「えーとオッサンは延命システムとやらを回避して」

サヤ:

「普通に死にたい。そう言ってるわけで」

サヤ:

「そうすると延命システムが邪魔だ、と」

クー:

「そーゆーことだ」

サヤ:

「延命を強要されてる状況なわけかー」

サヤ:

「それは辛かろう。よく知らんけど」

クー:

「いろいろと利権が絡んでいるらしくてな」

サヤ:

「ふむ」

サヤ:

「当主ともなれば利権も絡むだろう」

クー:

「私が上手く動いた暁には、莫大な報酬が得られる、ってわけだ」

サヤ:

「はーそういうことか」

クー:

「が、考えてみると、どうにも1人で動くには具合が悪い」

サヤ:

「利権が絡んでる案件ってのは少なからず危険だね」

クー:

「……で、協力してくれるのか?してくれないのか?」

サヤ:

「やるー」

クー:

「そろそろ部屋についてしまうぞ。私たちがこうやって顔を合わせられるのも回数がないだろう」

クー:

「そうこなくっちゃな」

サヤ:

「私には動機がないからね」

サヤ:

「生きてる動機がない」

サヤ:

「だから、そういうの欲しかったわけ」

サヤ:

「やるよ。やるやる」

クー:

「贅沢な悩みだ」

クー:

「いいだろう。では頼んだぞ」

サヤ:

「よろしくね」

クー:

こんな感じで、どうでしょう

サヤ:

「あ、そうだ」

サヤ:

「クーさんじゃなくてクーちゃんって呼んでいい?」

クー:

「ちゃん……?」

サヤ:

「私はクーちゃんのことある程度信頼してるよという証拠」

クー:

「別に構わないが、ちゃんづけはなんか変な感じだな」

クー:

「まぁいいだろう」

サヤ:

「怪しいと思われるなら、こっちから信用しないとねー」

サヤ:

「ま、うまくやろう」

クー:

「おう」

クー:

「ふぅ、すっかり話し込んでしまった。いいかお前ら、今後はこの病室で……」後ろを振り返り

イラスト

クー:

「……誰もいねえ!」

ティグレ:

www

クー:

「やばい、どこかに置いてきちまった」

クー:

「あーあーマズいな 探しに行かないと」

GM:

じゃティグレとロールのシーンをはじめましょう

ティグレ:

いえーい!

GM:

2人はクーとサヤが会話しているスキをついてクーから離れています

イラスト

ロール:

「なんやティグレ、部屋に帰らんのか?」

ティグレ:

「うん、ちょっと用事が出来た」

ロール:

「うちも急用ができた。巨悪の陰謀と戦うっていう急用がな!」

ティグレ:

「奇遇だねティグレもだよ」

ロール:

「明らかにこの病院おかしいからな。いろいろ探ってくで」

ティグレ:

「だね」

ロール:

「ほなウチは他に怪しいトコないか探索してくる。ここは別行動にしよか」

ティグレ:

「わかった、気を付けてね」

ロール:

「また後でな~」手を振って別れる

ティグレ:

「まったね~!」

GM:

ではロールと別れたティグレはロビーで人を観察しています

イラスト

看護士:

「困ります当主。あまり外を出歩かないでください」

ボニファーツ:

「少しくらい良いだろう」

GM:

という会話がティグレに聞こえてきました

ティグレ:

近づきますね

GM:

はい

ティグレ:

「こんにちは当主」

ボニファーツ:

「おや?どこかでお会いしたかな?」

ティグレ:

「バイエルンの至宝です」

ボニファーツ:

「ああ。最近テレビを賑わせている天才少女か。こんな所で遭うとは奇遇だね」

ティグレ:

「共通の知り合いのことを話したくて丁度探していました」

クー:

「へっくしょい」

ティグレ:

w

ボニファーツ:

「共通の知り合い?」

ティグレ:

「クーのことです」

ボニファーツ:

「ふむ」隣にいる看護士を手で追い払います

看護士:

「はやく病室に戻ってきてくださいね!」しぶしぶ退散する

ティグレ:

「先ほど化学班で出会いました、クーはあなたのことをあのおっさんと呼んだりずいぶん感情移入してるようでなにか知ってるようでしたので」

ティグレ:

「知る必要が出来たのですね」

ボニファーツ:

「なるほど。彼女から話を聞いたのかね?」

ティグレ:

「クーはあなたにとっての何?」

ボニファーツ:

「取引相手かな。彼女の夢と私の夢を取引している」

ティグレ:

「夢?」

ボニファーツ:

「彼女の叶えたい夢はお金が必要。私の望みはヒトとして死ぬことだよ」

ティグレ:

「なるほど」

ティグレ:

「ティグレはあなたを疑ってたのですが少し信じられる気になりました」

ティグレ:

「お互いどこまで状況を把握しているか分かりませんが、いくらでも嘘をつける状態で信じる基準にできそうなのがクーでした」

ティグレ:

「ティグレとも取引をしませんか?」

ボニファーツ:

「そうだね」

ボニファーツ:

「ではティグレ君の夢を聞かせてくれないか」

ボニファーツ:

「その夢と私の夢で取引しよう」

ティグレ:

「…ママを助ける事」

ボニファーツ:

「どこか体が悪いのかな」

ティグレ:

「体が悪いのはティグレの方」足を見せます

ボニファーツ:

「・・・義足か」

ティグレ:

「ママはあの花が綺麗だけど崖のそばにあって取れないって言ってティグレはあれなら取れるなあと思ったんだ」

ティグレ:

「でも…」

ティグレ:

「ママはここで足が治ると聞いた時方法も聞いてこなかった、ママはティグレがこうなってからおかしくなっちゃって、ずっとティグレに人形みたいな服を着せて現実を見ないで生きてきた」

ティグレ:

「ティグレが足を治してママを助けなきゃならない」

ボニファーツ:

「つまり君は、ママの心を助けたいと思っているのだね」

ティグレ:

「うん」

ボニファーツ:

「ではティグレ君は自分の義足をどう思っている?」

ティグレ:

「ティグレの足はあのピクニックで無くなった後獣に食べられて自然の一部になった」

ティグレ:

「この足はただの義足、三本目の本当の足が手に入らないとママを助けられないしそう簡単なことじゃないと思ってる」

ボニファーツ:

「私はね、ティグレ君」

ボニファーツ:

「足を失ったとしてもヒトとして自然に生きていくことはできると思っているし、それは不幸なことではないと思っている」

ティグレ:

「ティグレもティグレ自身はそう思ってる」

ボニファーツ:

「しかし君のお母さんは不幸だと思っているんだね」

ティグレ:

「うん、ママを助けたい」

ボニファーツ:

「おそらく君も気付いていると思うが、人間の足を生やすことは現代医学では無理だ」

ティグレ:

「まだまだ先だね、でもそれじゃ遅い」

ボニファーツ:

「だとすると君はなぜこの病院にいるのかね」

ティグレ:

「オフターディンゲンなら奇跡を起こせると信じたかったから」

ボニファーツ:

「成る程」

ボニファーツ:

「こんな話がある。競技用の義足は100mを9秒台で走ってしまうので義足性能のレギュレーションを設けているそうだ」

ボニファーツ:

「つまり」

ボニファーツ:

「足を生やすより最高の義足を作った方が早い」

ボニファーツ:

「その最高の義足を作るという話なら私も力になれるだろう」

ティグレ:

「ずっと頭のいい大人に聞きたかった、ママはそれで納得してくれるかな」

ボニファーツ:

「おそらく君のママは事故が自分の責任だと思い悩み、その過去を消したいと強く願っているのだろうな」

ティグレ:

「うん」

ボニファーツ:

「性能の良い義足では過去を無かったことにはできない」

ボニファーツ:

「結局のところ、ティグレ君が幸せに生きる姿を見せることでしかお母さんを救えないのかもしれないな」

ティグレ:

「人生はままならないねボニファーツ」

ボニファーツ:

「うむ。しかし思い通りにならない人生は面白い」

ティグレ:

「あなたの人生はここまで面白かった?」

ティグレ:

ティグレは自分の今後の人生と少し重ねてますね

ボニファーツ:

「思い通りにしようと知恵を絞るのが楽しいね。今もそうだよ」

ティグレ:

「ティグレもだよ」

ボニファーツ:

「では私と取引しないか?お互いの人生をより良くするために」

ティグレ:

「同感だね」

ボニファーツ:

「クー君に私の延命計画を遅延させる工作をお願いしている。君も協力してくれないだろうか」

ティグレ:

「そんなとこだろうと思ってた、どうして一人で逃げないの?」

ティグレ:

日常を送りたいのかな

ボニファーツ:

「当主というのは強いようで弱いものだよ。逃げてもすぐ捕まるだろう」

ティグレ:

「…わかった、最後に確認するけど、それがあなたの望む答えなんだね?」

ボニファーツ:

「そうだ。君のなくした足と同じように、私を自然のまま逝かせてほしい」

ティグレ:

「ティグレの足も自然に帰った、そう考えるとまだ生きててここにいて二人で考えてるのって不思議だね」

ティグレ:

「いいよ」

ボニファーツ:

「ありがとう」

ボニファーツ:

「もし他に協力者がいれば紹介してほしい。工作員は多ければ多いほど良いからね」

ティグレ:

「ロールがいいかな、ティグレは考えるのが好きだけど体が弱いからロールとはいい相棒になれそうだって最初に会った時から思ってる」

ティグレ:

「ロールと組みたい」

ボニファーツ:

「君がそういうのなら安心だ。ではその子もクーと同じ席を用意しよう」

ティグレ:

「また会える?ボニファーツ」

ボニファーツ:

「そうだな。また会おう」

ティグレ:

「またね、ボニファーツ」

GM:

じゃあここでティグレのシーンは終了でいいかな?

ティグレ:

はい

GM:

さて、クーとティグレによってオーベの化学班へ配属されることになったサヤティグレロールの三人

GM:

研究室にはクー、オーベ、リップの他、新たに化学班となったサヤティロールもいます

イラスト

クー:

「ふむ。ティグレ、白衣のすそはもう少し詰めたほうが良さそうだな」(素知らぬ顔)

GM:

リップは呆れ顔でこめかみをピクピクと痙攣させています

リップ:

「な、何なの、あなた達は・・・意味が分からない」

クー:

「私にも何が何だかさっぱりわからないが(すっとぼけ)」

クー:

「あのオッサ……当主の意向なら仕方がないじゃねえか」

オーベ:

「不思議な事もあるものですね~」面白そうにしてる

クー:

「な!仕方がないな!」

サヤ:

「不思議だよねー」

ロール:

「本日より化学班へ配属になったロールや。よろしゅうな」

サヤ:

「まあ、どうでもいいや。サヤです」

ティグレ:

「思い通りにならない人生は面白いとボニファーツがリップ」

オーベ:

「まあ取り敢えず仕事さえしっかりしてくれるなら私からは何もありません」

ティグレ:

「ティグレです、よろしくね」

サヤ:

「仕事ってあれだろ」

リップ:

「ちょっとチーフ!」

オーベ:

リップごめんw

オーベ:

「はい?」

クー:

「まぁまぁ」

リップ:

「昨日まで患者だった人がどうして化学班にいるんですか!」

クー:

ほんとそれなw

オーベ:

「さあ?しかしこれは有効活用しない手はない気もしますね」

リップ:

「・・・」

リップ:

「・・・ま、まあチーフがそう言うなら・・・」納得できない顔しながら

ティグレ:

草

オーベ:

もう一度言おう。オーベは少なくとも初期「サイコパス」だったのだ!オーベの本質は少なからず「サイコパス」なのだ!

GM:

たすかったぜサイコパス!

クー:

「まぁまぁ、一気に人員が増えたんだ。良かったじゃねえか!」

ティグレ:

w

サヤ:

「で、なにすんの?」

クー:

「早速案内してもらわないとな! あといろいろ教えてもらわないと」

ティグレ:

「粉骨砕身がんばります」

リップ:

「もういいわ。とにかくチーフ、早くデバイス班の所へプロジェクトの詳細を聞きに行きましょう」

オーベ:

「分かりました。」

オーベ:

じゃあ行きますか

クー:

「おっ、それは我々全員でということだね?」

リップ:

「あなたたちも来なさい。こうなったらしっかりと働いてもらうわよ」

サヤ:

「行くー」

クー:

「よぉし、行こうじゃねえか」

ティグレ:

(結局至宝は何に使われるんだろう…)

リップ:

「デバイス班はバイエルン製剤工場にいます。さっそく移動しましょう」

サヤ:

「なにが見られるのかなーたのしみだなー」

オーベ:

移動!

GM:

ということで君たちは長い旅路の果てについにバイエルン製剤工場へと向かったのだった

GM:

5人とリップはバイエルン製剤工場にいます

イラスト

GM:

5人は白い防塵服、リップは赤い防塵服を着ています

クー:

(視界が明るい……)

GM:

工場内は四人が第二話で見た夢と同じ、白い部屋がいくつもあります

サヤ:

周囲を観察しよう

オーベ:

あれ、オーベは見て無いな

GM:

そしてリップの防塵服の胸元には『バイエルン製剤』という文字がプリントされています

ティグレ:

ああ。あったな

オーベ:

そこは見た

GM:

皆の前には白衣姿の老人がいました

イラスト

オーベ:

www

クー:

うお

ティグレ:

マッディ!

サヤ:

おまえか

ティグレ:

(カプコンのワイリーみたいだ)

リップ:

「デバイス班チーフ、マッディ博士にお聞きしたいことがあります」

マッディ博士:

「何じゃ化学班か。こんな所に何の用じゃ」

リップ:

「マッディ博士、先ほどバイエルンの至宝と面会しました。本人は協力の要請など知らないと言っています」

マッディ博士:

「これから要請するんじゃ」

ティグレ:

「何を要請するの?」

クー:

(ユニークなハゲだなこのオッサン)

ティグレ:

草

マッディ博士:

「至宝の件はおぬしら化学班の管轄ではない。余計な真似は慎むことじゃ」

オーベ:

「いやあ、実はティグレは化学班に配属されたんですよ」

ティグレ:

「よろしくお願いします」

マッディ博士:

「・・・」

一同:

www

サヤ:

「遅かったな」

オーベ:

5秒でとん挫

マッディ博士:

「ふん・・・まぁいいじゃろ。化学班が口説いていたなら話は早い」

マッディ博士:

「プロジェクトもそろそろ頃合いじゃしな」

クー:

「なぁ、ユニークなハゲのおっさん」

クー:

「デバイス班って何作ってんだ? 私は今日配属されたばっかりで何が何だかわかんねえんだけどよ」

クー:

「椅子づくりか? それにしちゃあ白いところだな」

マッディ博士:

「そうじゃな。至宝を引き入れた功績もあるし、そろそろ教えておこうかの」

マッディ博士:

「おい、アレを持ってこい」

GM:

マッディ博士がスタッフに合図すると、何やら水槽の付いた機械を運んできました

イラスト

ティグレ:

あれか

クー:

いきなりハゲ呼ばわりされても怒らないオッサン やさしい

サヤ:

あれだ

マッディ博士:

「帽子世界とはな、簡単にいえば脳単体で延命するシステムじゃ」

オーベ:

プッカプッカ脳

マッディ博士:

「当主の腫瘍は全身に転移しておるからの」

マッディ博士:

「脳へ転移する前に体から切り離すしか助かる方法はないじゃろう」

オーベ:

「ないでしょうね」

サヤ:

「エグいことすんねー」

クー:

「・・・??? つまりどういうことだ??」

ティグレ:

「ボニファーツがそこに入るの?」

マッディ博士:

「そうじゃ。当主を延命させる装置を作っておる。それがデバイス班の仕事じゃ」

オーベ:

「脳だけはしっかりとすれば老化しないなんて仮説もあるし」

ティグレ:

「ティグレは何をするんだろう」

クー:

「えっ、ちょっと待ってくれよ」

クー:

「脳取り出したら、普通人間死ぬだろ」

マッディ博士:

「その通り。死なないようにするのが帽子世界プロジェクトじゃな」

オーベ:

「それは画期的ですね!」

オーベ:

「いろんな意味で」

クー:

「他の部位はどうすんだよ。手とか足とか」

クー:

「楽器とか弾けなくなっちまうじゃねえか」

マッディ博士:

「脳以外は全て捨てる。当たり前じゃろ」

クー:

「えええ……ええええ?」

ティグレ:

「脳だけを冷凍して未来の科学の進歩を待つ技術がすでにあるけどあれはまだオカルトに近い、こっちのほうが精度は高いってことでいいの?」

マッディ博士:

「デバイスの精度か。そうじゃな・・・では」

マッディ博士:

「そこの化学班、名前は何というんじゃ?」マッディはクーを指さしています

クー:

「えええ……えー…… えええ……?」一人でブツブツ言っています

ティグレ:

クーご指名

クー:

「ああ。私はクー・ポンポンって名前だ」

マッディ博士:

「クー・ポンポンか。よろしい」マッディは水槽のディスプレイに何か打ち込んでいます

マッディ博士:

「たとえばお前の頭部がこの延命装置に入っていたとする」

クー:

「気持ち悪い想像させんなよ……」

マッディ博士:

「水槽に少しでも異常があると・・・」

GM:

マッディが水槽の蓋を少し開けると、水槽からアラーム音が鳴りました

ティグレ:

ラウドスピーカーなついな

GM:

*エラー エラー*

GM:

*水槽の温度が低下しています*

クー:

なついわ(穴があったら埋まりたい)

GM:

*《クー・ポンポン》の水槽温度が低下しています。係の者は直ちに復旧作業に勤めてください*

オーベ:

開いて低下してたのか

サヤ:

なるほどねー

GM:

*生身の人間とは違い、剥き出しの脳は微小な温度変化でも著しい影響を受けます*

ティグレ:

うまい

クー:

「うわっ、機械が私の名前喋ってる」

ティグレ:

同じ内容だ

GM:

*直ちに水槽温度を36.5℃まで復旧させて下さい*

マッディ博士:

「このように、安全性・安定性が極めて高い延命装置なのじゃ。精度はほぼ完全といっても良い」

オーベ:

「へ~、これは良い恒温槽だ!」

クー:

「うわぁ……本当に頭が入りそうなサイズしてる……うわぁ……」

クー:

ちょっと気分悪そうにしてます

ティグレ:

「意識はあるのかな」

マッディ博士:

「じゃが課題も多い」

マッディ博士:

「脳単体の延命はシステムの維持に莫大なコストがかかるのじゃ」

マッディ博士:

「コスト問題を解決するには、複数の脳でネットワークを構築させる必要がある」

サヤ:

「そんなことできんの?」

サヤ:

「ネットワークってちょっと想像つかない」

マッディ博士:

「うむ。つまり」

マッディ博士:

「脳が自分の世界を創り、お互いの脳が夢の世界を行き来して楽園を楽しく生きる」

マッディ博士:

「これが帽子世界と呼ばれる延命システムの正体じゃ」

ティグレ:

「なるほど、クオリアが流れ込まない世界に生きるのはきっとつらい」

ティグレ:

「でもそれは確かな話?」

マッディ博士:

「愚問じゃな。この世に確かなものなど無い」

ティグレ:

「ティグレはそこに何をするのか教えて」

マッディ博士:

「焦るな。まだ話はこれからじゃ」

マッディ博士:

「帽子世界にはスパコンの演算能力に加え、ネットワークを構築する為のマザープログラムが必要じゃ」

クー:

(もう何の話してるのか全然わかんねえ)

マッディ博士:

「スパコンの方は既に『フェザント』が準備できておる」

マッディ博士:

「しかし問題はマザープログラムの方じゃ」

マッディ博士:

「なんせネットワーク先が人間じゃからの。フェザントにヒトの心を学習させる必要がある」

マッディ博士:

「学習対象は脳の成熟が進んでいない者。加えて時間の加速に耐えられるほどの高IQが望ましい」

ティグレ:

「そういうことだったか」

マッディ博士:

「ここまで話せばもう分かるじゃろ」

マッディ博士:

「バイエルンの至宝には帽子世界のマザープログラム作成に協力してもらうという話じゃ」

マッディ博士:

「まあ化学班に配属になったのであれば話は早いがの」

ティグレ:

「身を切り売りする事態じゃないなら構わないけど予想のはるかに上だったよマッディさん」

オーベ:

「あ、マッディ博士」

マッディ博士:

「なんじゃ」

オーベ:

「まずは貴方で人体実験しましょう!こういうのは製作者がまず試すものでしょう?」

オーベ:

ニッコリ

一同:

おいw

クー:

「お前話聞いてたのか?」

クー:

「なんかその……アレだろ? 頭外さなきゃいけないんだろ?」

オーベ:

「ええ、でもまあ、まずは試してみるものでしょう?」

マッディ博士:

「化学班は変わり者が多いのぅ」

一同:

www

マッディ博士:

「余命宣告された者が味わう肉体の苦痛、死への恐怖」

マッディ博士:

「このシステムで患者はそれらから解放されるのじゃ」

サヤ:

「それ嘘だよ」

サヤ:

「生きてるほうが幸せだなんて、そんなの誰が決めたんだよバーカ」

マッディ博士:

「まあ他人の幸福を他人が決める道理はないじゃろうが」

マッディ博士:

「やはり化学班は変わり者が多いのぅ」

サヤ:

「うっせーハゲ」

オーベ:

「いえいえ、至って常識人の集まりですよ」

オーベ:

常識とは・・・

オーベ:

「当然私だって自身で人体実験してますよ。頼まれた明晰夢薬のね・・・あ、これリップさんに秘密だったの忘れてた」

リップ:

チラッとオーベを見て微妙に言い返せなくてイライラしている

一同:

www

クー:

「なぁ、マッディのオッサン」

マッディ博士:

「なんじゃ」

クー:

「つまり……今までの話をまとめると」

クー:

「当主のオッサンの脳を取り出して……そこに入れて……それ以外の部分全部捨てるってことか……?」

マッディ博士:

「そういうことじゃ。脳に腫瘍が転移する前にやらぬと手遅れになる」

クー:

「そうか、もうあのオッサン、長くはないんだな。そうか……」

クー:

「……いや、でもよ。それ倫理的にどうなんだ。人道とか法律とか、その辺が色々ヤバすぎねえか?」

オーベ:

「本人さえ同意していれば問題ないはずですが・・・どうなんですか?」

マッディ博士:

「まぁ言いたい事は分かるが、だからといってこの計画は止められんよ」

オーベ:

「・・・?もしかして同意得てない?」

マッディ博士:

「このプロジェクトはワシが勝手にやっとるわけではないし、誰かから命令されとるわけでもない」

マッディ博士:

「仮にワシを止めた所で別の者がワシの代わりをやるだけじゃ」

マッディ博士:

「バイエルンの至宝も同じこと。ワシと同じく代わりはいくらでも用意できる」

ティグレ:

「そうだね」

マッディ博士:

「オフターの当主を死なせないという意思が病院にある限り、帽子世界プロジェクトは止まらんよ」

マッディ博士:

「当主は気の毒じゃと思うがの」

マッディ博士:

「もしどうしても止めたければ、ボニファーツを今すぐ殺すことじゃな」

マッディ博士:

「そうすればこのプロジェクトは根本から意味を成さなくなるじゃろ」

オーベ:

「くるみ割り人形か・・・」

クー:

「そんなことできる訳ないだろ……」

マッディ博士:

「まあ帽子世界を否定しておいて殺人を肯定するなど矛盾の極みじゃがの」

オーベ:

「いえいえ、本人の同意さえあれば別に殺人も良いのでは?」

クー:

「よくないだろ……」

ロール:

(あいつヤベーな・・・)

サヤ:

「だれも責任取りたくないでしょ、殺人とか」

クー:

「そうそう、責任が…… いやそれだけじゃねえけどよ」

オーベ:

「それもそうですね。やっぱ自殺推奨した方が良いでしょうか・・・」

サヤ:

「自ら死ぬのが穏やかな解決方法だなー」

オーベ:

「そうですね」

ティグレ:

そういえばオーベはボニの考え知らないのね

サヤ:

「でもそれも無理でしょ」

クー:

「げふんげふん」わざとらしく咳払いをして

クー:

「っていうかデバイス班、滅茶苦茶研究が進んでんだな。もうこの水槽が完成品なんだろ?」

クー:

「それに比べて、俺たちの化学班ときたら………… ……どこまで進んでんだっけ?」

ティグレ:

「偶然壊れた機材の到着待ちだね」

マッディ博士:

「化学班は化学班で重要じゃよ。たとえば」

マッディ博士:

「帽子世界は脳単体を延命するシステムじゃが、必ずしも脳だけである必要はない」

マッディ博士:

「体を持ったまま帽子世界で延命できる方法があるんじゃ」

マッディ博士:

「その為の薬はお前たち化学班が作っておるじゃろ」

オーベ:

「なるほど重要ですね!」

ティグレ:

「それは帽子世界に自由に出入りできるってこと?」

マッディ博士:

「体を持ったままでもシステムにアクセスできるということじゃな」

ティグレ:

「うん、だとしたらもう入った人はいるのかな」

オーベ:

「ではマッディ博士、これを飲んでみて下さい。」無理矢理口に試作明晰夢薬を突っ込んで良いですか?

クー:

待てやw

オーベ:

なおオーベが試した結果、効果は殆どない

GM:

別に良いですけど、帽子世界システムに関する情報が得られなくなっても良いならどうぞ

ティグレ:

草。やめれw

オーベ:

草。無しで

マッディ博士:

「脳と体の伝達神経を一時的に麻痺させる薬『エリクション』あれがあればわざわざ体を捨てる必要は無い」

ティグレ:

「なるほど」

リップ:

エリクションの所でプッと吹き出している

一同:

www

オーベ:

少し微妙な顔。でも周りからは分からない

クー:

「体を持ったまま延命か」

クー:

「それなんか意味あんのか? 普通に生きてた方がよくねえか?」

マッディ博士:

「現時点で体を破棄する者は当主ボニファーツのみ。他の延命患者は万一の回復を見越して体を残す」

マッディ博士:

「ただし記憶だけは消しておかなければならん」

ティグレ:

「それはどうして?」

マッディ博士:

「自分の身に起こった事を自覚させてしまうからの」

ティグレ:

「楽園を作るつもりってことか」

マッディ博士:

「安楽生命維持こそが帽子世界システムの狙いなのじゃ」

マッディ博士:

「無論、そのままでは夢の楽園で生きるのに患者の残り時間が無い」

マッディ博士:

「そこで帽子世界内では現実よりも時間を10倍加速させる」

ティグレ:

「夢と同じで時間が加速してるんだね」

マッディ博士:

「その通り。流石おぬしは話が早いの」

クー:

「???」

マッディ博士:

「現実世界での1年が、夢の中では10年になるじゃろう」

クー:

「ど……どういうことだかさっぱりわからん……皆わかるのか……?」

ティグレ:

いつものティグレの役をクーがやってくれてる

ロール:

「医者が悪ってことだけは分かったで」

ティグレ:

w

サヤ:

「私もそのあたりは理解した」

サヤ:

「自分が思う幸福を他人に押し付けるつもりなんだよ、このひとは」

ティグレ:

「自然主義的誤謬だね」

クー:

「な、なるほどな!」←わかってない

ティグレ:

wティグレがいる

クー:

楽しい

ティグレ:

わかる

マッディ博士:

「さっきも言うたじゃろ。当主は気の毒だと」

マッディ博士:

「こんなものが幸せなど誰も思っておらんよ」

ティグレ:

「マッディさんはどうしたいんだろう」

サヤ:

「当主以外も幸せじゃないだろ」

マッディ博士:

「話せば長くなるが」

マッディ博士:

「帽子世界の基礎理論は当主の息子ハインリヒが作り上げた」

ティグレ:

ハインリヒ!

マッディ博士:

「じゃがハインリヒは病院内であまり支持が得られておらん」

マッディ博士:

「競合相手の娘と籍を入れるなどという愚行のせいで、当主の後継者として認められておらぬのじゃ」

ティグレ:

メイム!

マッディ博士:

「息子は研究者として優秀かもしれんが、まだまだ政治が下手な若造じゃ」

マッディ博士:

「その病院内の政治がこじれて今このような状態になっておる」

ティグレ:

「ハインリヒさんのせいか」

マッディ博士:

「まぁ誰にもどうすることもできんかもしれんがの」

クー:

「んーでもちょっと待ってくれよ」

クー:

「その、帽子世界?の中に入ると、記憶?がなくなるんだろ?」

クー:

「その状態で、ボニファーツのオッサンが、なんか病院に影響を及ぼせたりするのか?」

クー:

「それとも……永遠に生きてりゃ、後釜争いが発生しない、適な感じなのか?」

マッディ博士:

「そうじゃ。死んでおらぬというだけでも影響力がある」

クー:

「うわぁ……」

クー:

ちなみにGM

GM:

はい

クー:

マッディ博士は仲間に巻き込んだ方が良い感じ?巻き込まない方が良い感じ?

クー:

巻き込まない系かな、と勝手に思っていたけど

ティグレ:

ああ

クー:

けっこう同情してくれてそうな気もする

GM:

そうですね

GM:

仲間に引き込んでもどうせこの後すぐ皆さんには死んでもらいますが

一同:

www

クー:

GMがデスゲーム主催者にwww

クー:

じゃあその辺突っ込まないで先に行った方がスムーズかな

クー:

と思いますがどう思いますか皆さま

ティグレ:

趣味次第

サヤ:

流れに任せます

オーベ:

任せる

ティグレ:

流れかな

GM:

じゃあ話を進めましょう

一同:

はーい

マッディ博士:

「さて。お前たちはこの延命装置を元の部屋へ戻しておけ」

GM:

マッディ博士がスタッフに合図すると、水槽の付いた機械を運びはじめました

クー:

(ふむ……あの水槽がミソだな)

ロール:

「ウチも戻すの手伝ったるわ」

ティグレ:

おお

クー:

(アレさえなくなれば、ボニファーツのオッサンも……)

クー:

おお

ロール:

(あいつらの弱みがないかウチが探ってくる。ちょいと待っててや)

クー:

(おう。頼んだぞ!)

サヤ:

頷いておく

ティグレ:

(一人で平気?)

ロール:

(大丈夫だいじょーぶ!)フラグ

オーベ:

オーベは気付いてない

ティグレ:

(まかせた)

GM:

ロールが延命水槽の運搬に加勢し、そのままマッディも工場の奥へ引っ込みました

GM:

今この場にいるのはオーベ、クー、リップ、サヤ、ティグレの5人

イラスト

クー:

「ふぅ……なんだか気分が悪くなる話だったな……」

リップ:

「まさか帽子世界があんな計画だったなんて・・・」

クー:

「みんな、ああいうの平気なタイプなのか……」

ティグレ:

「SFみたいだったね」

サヤ:

「どうだろう、どうでもいいかな」

クー:

「皆メンタルつええな……」

サヤ:

「今の話全部受け入れられてないだけだよー」

クー:

「しばらくメシが喉を通らないかもしれん」

オーベ:

「何故だね?」

クー:

「だって脳とか……それ以外捨てるとか……グロいって。キモいって」

ティグレ:

「まだ人間の被験者がいない状態で主観的な世界の話をしてても確証が持てないと思った」

ティグレ:

「チューリングテストをパスするだけのゾンビになるだけかもしれないしまだティグレは支持はしたくない」

ティグレ:

「みんなはあの計画を止める?」

サヤ:

「完全に止められる感じはしない」

クー:

リップにはまだ共有してなかったなそういえば

ティグレ:

ああ。オーベは?

サヤ:

「けど、なんかしら茶々は入れたいよねってところ?」

ティグレ:

「だね」

リップ:

「おそらく・・・テストする為にあの薬を使うんだと思うわ」

GM:

さて、そんな感じで皆が話をしているところへ

ティグレ:

お

GM:

工場の奥でものすごい爆発音がしました

ティグレ:

「!?」

GM:

工場内に警報が鳴り響きます

クー:

「うわっ」耳を塞ぐ

GM:

*工場内で爆発事故が発生しました*

GM:

*スタッフは速やかに施設から避難してください*

ティグレ:

方向はロールたちの方?

GM:

皆はロールやマッディが引っ込んだ場所が爆発したと認識しても良い

ティグレ:

「これは事故とロールの遅延どっち?」

オーベ:

「・・・安全確認はちゃんとしろ!?」怒ってる

ティグレ:

ロールだとしたらダイナミック

リップ:

「この爆発は・・・デバイス班のいるエリアだわ!」

サヤ:

「どーするの?」

リップ:

「私とクーが現場を見てきます!チーフは患者の2人を避難誘導してください!」

オーベ:

「分かりました!」

クー:

「おう、わかった」

オーベ:

避難誘導~、もしかしたら迷って爆発した方へ行っちゃうかもしれない

クー:

おいwww

サヤ:

真面目に誘導よろしく

ティグレ:

「ティグレが行っても足手まといになるからリップ、クー、ロールたちをまかせます」

GM:

ではクーとリップが奥へ走ります

クー:

走ります

GM:

まずはオーベのシーンからやりましょうか

一同:

はい

サヤ:

「オーべ氏ーこっちはどうすんのー」

GM:

どうしますか?出口目指しますか

サヤ:

オーべに従う

ティグレ:

オーベ誘導?

サヤ:

こっちには何もわからんからね

オーベ:

う~ん、特にこれと言って突っ込む理由も無いんだよね~・・・いまのとこ

ティグレ:

逃げようか。行けるところまで

オーベ:

出口行くしかないな。何かあれば勝手に迷うだろ

ティグレ:

言い方がベテランw

GM:

では三人は工場の出口へ向かいました

GM:

しかし

GM:

工場の出口へ繋がる通路は防火シャッターが閉まっていました

サヤ:

「行き止まりなんですけどーー!!」

オーベ:

「!?面倒な・・・」

ティグレ:

完全封鎖?

クー:

普段だったらティがこじ開けてくれるけど、ここは現実世界である

ティグレ:

ね

サヤ:

「どうなってんの!?どうするの!?」

GM:

どうやら全員、工場内に閉じ込められたようですね

オーベ:

どこかの研究施設を彷彿とさせる・・・

ティグレ:

さあオーベ格好良く指示をよろ

ティグレ:

従おう

オーベ:

w

サヤ:

「他に出口はないの?」

サヤ:

「工場の地形なんてこっちは把握してないんだってば!!」

サヤ:

オーべに畳み掛ける

ティグレ:

「通れないなら他を探すしかないね」

オーベ:

「ないです!しかたありません、我々だけでいても何もできませんし、リップ女史たちと合流しましょう!」いいのかな?

ティグレ:

やるか

GM:

おk

サヤ:

「わかった」

ティグレ:

「オーベおんぶかだっこ頼める?」

ティグレ:

急ごう

オーベ:

おんぶしよう

ティグレ:

「ありがとう、いつか元気になったらお礼に運んであげるね」

オーベ:

あれ、でも運べる・・・?

GM:

ではティグレをオーベが背負って先ほどの場所へ向かう

GM:

じゃあクーとリップの場面をやります

クー:

はーい

GM:

2人がデバイス班の研究室の前に着くと、部屋のガラス窓から煙が充満しているのが分かりました

GM:

部屋にあるエアタンクのユニットが破れていて、どうもこれが爆発事故の原因のようです

クー:

「うわっ、これはヤバいぞ」

リップ:

「先に私が行きます!クーはここで待っていてください」

クー:

「いやいや、どうするつもりだよ! お前ひとりでどうにかなるのか、コレが!?」

リップ:

「2人一緒に行動するとどちらも動けなくなった時が危ないわ」

クー:

「む……確かにそうだが。じゃあ私はここで何してりゃいいんだ。突っ立ってろってか?」

リップ:

「少しだけ待ってて!すぐ戻るから!」

クー:

「言ったな!? すぐだぞ!すぐ戻って来いよ!」

GM:

ではリップが部屋へ入ります

GM:

リップが部屋に入った瞬間、「ウッ!」と口を押さえます

GM:

そのままリップは部屋で倒れている人間に声をかけているようです

クー:

(はらはら……おろおろ……)

GM:

ロールは床に倒れていて、自分に声をかけているリップを見上げています

GM:

第一話で話していたロールの夢と同じ光景ですね

クー:

繋がって来たー

GM:

リップが首を振って部屋から出ようとしますが、なぜか扉が開きません

GM:

必死にドンドン叩いてますが、ビクともしないようです

クー:

駆け寄って、外からドアを開けるのを手伝おうとします

クー:

できるかな?

GM:

ではクーが一緒にドアを開けようとしますが、爆発の衝撃の影響かかなり固くなっています

GM:

このままでは時間がかかりそうです

クー:

「くそ、このままじゃヤバいぞ」

クー:

「何か道具……ぶち破れそうなものか何か、ないか...?」

GM:

クーの必殺キックかな?

クー:

必殺!?

ティグレ:

w

GM:

ストリートファイトで磨き上げられた蹴り

クー:

では華麗なる振りかぶって、歪んだドアにキックを打ち込みます

GM:

おk

クー:

「道具……ない! 私にあるのはコレだけだ!!」

GM:

ではクーがリップに手で「後に下がれ」と合図を送り、リップが後退したところで

GM:

高速の蹴りを繰り出し、ドアが勢いよく吹っ飛びました

クー:

「おりゃあああ!!」

GM:

ドアを破ったクーは、部屋から異様な臭いが鼻をつきました

クー:

ドアやぶっちゃったら、こっちまで煙が来るな……

クー:

「やはりこの手に限るな。……なんだこの匂いは」

リップ:

「まずい・・・」リップは急いでクーの腕を引っ張って部屋から出ました

クー:

「おい、中で何が……」

リップ:

「吸ったのクー?」

クー:

「妙な匂いがするのはわかった。吸ったと言われれば吸ったのかもしれない」

リップ:

「まずいわ・・・部屋で新薬『エリクション』のガスが充満しているの・・・」

クー:

「は!? 例の……なんだっけ。とにかくヤバいクスリだろ!?」

リップ:

「急いでチーフへ報告しに戻りましょう」

クー:

「中にいる奴はどうなったんだ。吸いっぱなしで大丈夫なのか!?」

クー:

「ロールは……」

リップ:

「薬自体に危険性は無いはずよ。麻酔のようなものだから・・・」

リップ:

「だから・・・意識を失わないうちに早く報告しないと・・・」

クー:

「そうだ。開発者なら何とか出来るだろ。オーベはどこだ」

リップ:

「避難が終わってる頃だと思うから出口へ向かいましょう」

クー:

「いいだろう、行くぞ!」

GM:

ではクーとリップは来た道を引き返します

リップ:

「クー・・・さっきは助けてくれてありがとう」

クー:

「貸しにしといてやる」

GM:

さてそれではオーベ・サヤ・ティグレのいる所へリップとクーが合流しました

イラスト

リップ:

「チーフ!まだ避難してなかったんですか」

ティグレ:

なんか怒られてる感w

オーベ:

「いえ、防火扉で閉じ込められていました!」

クー:

「エリクション!部屋にオーベが充満してヤバいんだ!」混乱しているようです

ティグレ:

w

リップ:

「爆発した部屋には大量のエリクションが保管してあったようです。私とクーは吸ってしまいました」

ティグレ:

なんとかしろエリクション

リップ:

「このままでは空調に乗って工場全体に薬が行き渡ります。早く避難しないと・・・」

オーベ:

「え?でもまだ試作品だから余り効果は期待できない・・・」なお試験した時は少量だった

クー:

「防火扉ぐらい蹴破れるだろ!? 他に出口はないのか?」

サヤ:

「無理だから戻ってきたんだってば」

クー:

「くっそっ、破れないタイプの扉か」

ティグレ:

「窓から飛び降りてもいい、こっちは飛び降りのプロ二人いるし」

クー:

ティの皮肉が辛口すぎるwww

ティグレ:

何階だろ

オーベ:

「こういう工場には窓はないんですよ」多分

ティグレ:

「避難する経路のあてはあるの?」

リップ:

「出入口は私も1ヵ所しか知らないわ」

サヤ:

「……もしかして詰んだ?」

サヤ:

「ここから出られないなら私達も危ないじゃん」

リップ:

「たぶん私とクーはもうすぐしたら意識を失います」

リップ:

「薬自体に危険性はありませんが・・・ここで全員気絶したら・・・」

クー:

「えっ、ちょっと待ってくれ マジで!?」

GM:

リップが意識を失って倒れました

GM:

四人はそれを見おろしています

クー:

「リップ―――!!」

GM:

第一話で四人が見た夢と同じ光景ですね

クー:

おぉ

ティグレ:

工場火とか出てるっけ

オーベ:

爆発してるし火あるだろうね

ティグレ:

りょ

サヤ:

「……どうする」

GM:

そろそろクーの時間も残り少なくなってまいりました

オーベ:

あら

GM:

何か言い残したいことがあればRPどぞ

クー:

「出口はないのか?! 無理なら何とか火の回ってこないところに、あるいは……」

クー:

あたふたしておいて、そろそろ倒れておきます

GM:

ではクーが意識を失って倒れます

クー:

「エレンすまない……」

GM:

第二話で見た四人の夢と同じです

クー:

スヤァ……

サヤ:

「……」周囲を見渡す

GM:

そこまで再現するのかw

サヤ:

するよ再現

オーベ:

ええ、そこまで再現するなら・・・

クー:

オーベはやめとけwww

ティグレ:

やりたい?やろうか

オーベ:

ってか明晰夢薬でやった事だから再現しなくていいんだけど

クー:

やんの!?

サヤ:

がんばれ

ティグレ:

オーベはやらないw

クー:

お、応急手当とか……

クー:

気道確保……とか……?

サヤ:

首絞めじゃなくてなんか手当してる感じで!!!

ティグレ:

「火の手がない所で待とうとしてもこの密閉性だと多分煙と高温で死ぬ」

ティグレ:

「あくまで脱出かな」

GM:

さて、残り三人もいずれ薬を吸って倒れる結果は変えられませんが

ティグレ:

あら

GM:

それまでにいくらか時間があります

GM:

どうしますか?

オーベ:

何ができるんだろう

GM:

そうですね

ティグレ:

事故から何分?GM

オーベ:

「犯人はオーベ」ってオーベがそこらのオイルで書くとか?

ティグレ:

www

GM:

事故のあったデバイス班の研究室に行けば、帽子世界のシステムに関する核心的な情報が得られます

オーベ:

イコカ

サヤ:

いくー

GM:

ただしその情報が得られるのは3人の中でPC知識のあるオーベ1人だけです

ティグレ:

おお

サヤ:

じゃあ意味ないー

オーベ:

w

サヤ:

オーべだけ行ってもいいかなこれは

ティグレ:

いいね

オーベ:

行った方がいいね

サヤ:

全員で行く必要ない

ティグレ:

活躍してくれ

オーベ:

w

クー:

俺のことは気にせず……行け……

クー:

っていうか誰にも心配されてねえ……

一同:

www

ティグレ:

寝てるだけだしねまだ

GM:

じゃオーベだけデバイス班の研究室へ行く?

ティグレ:

いってら

オーベ:

行きましょう

クー:

わくわく

ティグレ:

研究熱心だし

GM:

RPどぞ~

オーベ:

「残り時間も短そうだ・・・こんなチャンスは二度とない、今の内にデバイス班の研究情報を奪ってこよう!」小声でつぶやいています。もし近くに人がいれば聞いてたかもしれない。

ティグレ:

ナイスサイコパス!

クー:

(倒れているのでツッコミができない)

オーベ:

研究はいつでも競争~♪

ティグレ:

ww

GM:

じゃ2人を置いてオーベは奥の通路を小走りします

ティグレ:

小走りまたw

クー:

走れオーベ

GM:

オーベはデバイス班の研究室へ向かいました

GM:

オーベが研究室に入ると薬品臭が鼻を突きますが、構わず奥にあるPCの電源を入れます

オーベ:

w

ティグレ:

楽しそう

GM:

そこでマザープログラムに関するデータを見付けました

GM:

1.マザープログラムは現実と仮想世界を繋げるハブ機能を持つ

GM:

2.ハブは接続元となるマザープログラムがその個体をイメージした生き物の人形を模した空間を作る

GM:

3.現実の記憶を完全に取り戻した人形は仮想世界の接続から外され、再接続の際に現実の記憶は消去される

GM:

4.マザープログラムは現実世界の姿をしていて、その意識と記憶はスパコン「フェザント」が帽子となって管理している

ティグレ:

帽子だったか

GM:

5.マザープログラムの帽子が外れるとフェザントの制御から外れ、マザープログラムの意識と記憶が戻る

ティグレ:

おお

GM:

以上、5つの情報をオーベが入手しました

オーベ:

なるほど

GM:

過去編の前にサヤとティグレが鬼ごっこしてたシーン覚えてますか

GM:

アレの情報ですね

ティグレ:

ですね

オーベ:

(何故動物の形・・・?リソースが勿体ないじゃないですか・・・)この辺りで落ちるのかな

GM:

要するに、あそこでティグレの帽子を脱がすことができれば、ティグレは全て思い出して好き勝手できるってことです

クー:

ふむふむ

ティグレ:

おお

GM:

とはいえ、この情報を知っているのは現時点でオーベだけ、加えてサヤのヤギ人形1体だけだと逃げるのに精いっぱいの状況でした

オーベ:

なるほど持ち帰って共有しないといけないのね

GM:

そうですね

オーベ:

まだ起きている事wを祈ろう

オーベ:

そして伝えよう

GM:

オーベは自分たちが帽子世界に繋げられる事を想定し、ここでサヤに打開策を伝えることができます

オーベ:

ほうほう

GM:

サヤがそれを思い出せば、あの場面で実行できるかもしれませんね

ティグレ:

上手くつながった

オーベ:

・・・え”、RPきつそう・・・

ティグレ:

はよ小走り

オーベ:

取り敢えず戻って

GM:

ちなみに仲間の人形の糸を切ればサヤとティグレの鬼ごっこシーンに加勢できますが

GM:

当然ながら仲間の誰がどの人形なのか分かってないと無理です

GM:

人形はティグレがその人をイメージした動物や生き物の形をしていました

オーベ:

そういえばマザコンが創造した動物を模すとあったな

GM:

人形が複数いたら帽子脱がせるのも簡単になっていく感じですね

GM:

あとその時に記憶も戻っていきます

GM:

そんな感じで、オーベはサヤに伝える打開策をまとめてください

オーベ:

伝えられる制限は?

GM:

制限は時間だけですね

オーベ:

どの程度時間あるかな~・・・

GM:

じゃ会話時間は5分で

オーベ:

お~・・・

GM:

まとまったらサヤのいる所へ戻ってRPお願いします

オーベ:

みんなの元に戻って直ぐ、ティグレに詰め寄って聞きます「ティグレ、深く考えずに今すぐ答えてくれ!ここにいるみんなを動物に例えるとなんだ?」

ティグレ:

やる?

オーベ:

答えて貰わないとね~・・・

GM:

ではオーベは急いで2人の元へ戻りました

サヤ:

「??? オーべ氏なにを言って……」

GM:

ちなみにクーはウサギ、オーベはトカゲ、サヤはサヤ、ロールはネズミをイメージしています

ティグレ:

「オーベはトカゲ、クーはウサギ、ロールはネズミ、サヤはとても人間らしい」

サヤ:

「それがどうしたんだよ」

ティグレ:

「どういうこと?オーベ」

オーベ:

一瞬微妙な顔した後、直ぐに答えます「いいかみんな、よく聞いてくれ!その動物につながる糸を切れ!ティグレの帽子を脱がせろ!」もう口調破綻

サヤ:

「……?」

オーベ:

んでそろそろ落ちますかね

サヤ:

「え? え?」

GM:

ではオーベが意識を失います

サヤ:

「えーなんだよそれ!!」

ティグレ:

いいね

ティグレ:

「オーベが行ってたのはデバイス班?」

サヤ:

「なんか掴んだのかな……めっちゃ切羽詰まってたし」

ティグレ:

「だとしたらこれからティグレが達が行くことになる場所の話かもしれない」

サヤ:

「色々と考察したいところだが、多分私達に残された時間はないだろうな……」

ティグレ:

「サヤはどうするの?生き残りたい?」

サヤ:

「え?どうでもいい」

サヤ:

「どうにでもなーれ!!」

ティグレ:

「ティグレは最後まであがく」

GM:

ではそろそろサヤとティグレのいる場所にもガスが充満してきました

GM:

2人が意識を失うRPで過去編を〆たいと思います

サヤ:

「あーやばいね!これ、私達も意識飛ぶね!」

オーベ:

<<あらがえ、最後まで>>

オーベ:

キャッチコピー完璧

GM:

辞世の句を

サヤ:

「…………うん。じゃあね」

ティグレ:

体を引きずってでも最後まで逃げようとして意識を失くします

サヤ:

意識をなくす

ティグレ:

(ママ…)

GM:

おk

GM:

ではティグレが体を引きずりながら意識を失い、サヤは昼寝でもするように気楽に意識を失いました

オーベ:

気楽w

サヤ:

実際どうでもいいからね

ティグレ:

さてこっから

GM:

以上で過去編は終了になります

一同:

おつ!

GM:

長くなりましたが皆さんお疲れ様でした

一同:

お疲れ様でした~


以降はシーン(場面)が頻繁に変わります。
そのシーンにいないPLの雑談を表示しない場合は
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GM:

帽子世界へ来る直前、皆さんは『バイエルン製剤工場』という所にいました

GM:

この工場に集まった理由は皆バラバラです

GM:

それをこれからやっていきましょう

ティグレ:

いいね

GM:

まずサヤの過去シーンから始めます

サヤ:

まじか

GM:

じゃあ始めます

サヤ:

おねがいします

GM:

まず事前に聞いてたやつを取り入れてみて

GM:

サヤは自殺に失敗し、町の病院で医者と会話しているシーンから始めます

イラスト

GM:

では医者がサヤに話しかけます

町医者:

「サヤさん。あなたが何をしようとしたか思い出せるかな」

サヤ:

「……怒るんでしょどうせ」

サヤ:

この様子だと自殺未遂したのは覚えてます

町医者:

「怒らないから言ってごらん」

サヤ:

「言う必要があるのか」

GM:

町医者は肩をすくめてやれやれ・・・みたいな様子

町医者:

「もう二度とこんな真似はしないと約束できるかな」

サヤ:

「出来ないよ。無理無理」

GM:

医者は大きくため息をつきました

町医者:

「こんな子は初めてだ。さて、どうしたものか・・・」

GM:

医者は手にしたファイルをパラパラとめくっています

町医者:

「おそらく君には言葉よりも実際に見てもらった方が早いのかもしれん」

サヤ:

「どういうことだよ」

GM:

しばらくしてページをめくっていた手が止まり、医者は一枚の紙をファイルから抜き取りました

GM:

医者は紙をサヤに渡しました

サヤ:

ではその紙を読んでみます

GM:

その紙にはオフターディンゲン総合記念病院の情報が書かれていました

サヤ:

「……なにこれ」

町医者:

「その病院は延命に関する最先端の医療技術がある」

町医者:

「紹介状は私が書こう。命と向き合う現場を自分の目で直接見てくるといい」

サヤ:

「は?意味わからんわ」

ティグレ:

やっぱオフターディンゲンなのね

町医者:

「意味がわからんのは私も同じだ」

サヤ:

「自分の生死は自分で決めてもいいじゃんよ」

サヤ:

「なんでそんな病院いかなきゃいけないんだ」

町医者:

「少しは残された者の気持ちになってみなさい」

サヤ:

「気持ちを考えた上で無視してるんだっての」

町医者:

「・・・」ずっと溜息ついてる

クー:

町医者ため息のつきすぎで肺が丈夫になりそう

クー:

安心

GM:

というわけで、町医者にサジを投げられたサヤはオフター病院へ行くことになるわけですが

サヤ:

「あーもう。人の話をため息つきながら聞くやつに何も言うことはないわ」

GM:

ここで何かやっときたいことあるかな?

サヤ:

町医者しか出ないのなら、会話したいことはないですねー

GM:

おk

GM:

じゃここで一旦サヤの過去シーンを切ります

サヤ:

りょ

GM:

次はオーベの過去シーンはじめます

イラスト

GM:

オーベは化学を専門とした大学生で、教授からも高い評価を受けている優秀な学生です

GM:

今、オーベは端末からメールを見ています

GM:

内容はオフターディンゲン総合記念病院からで、生化学の研究にお誘いが来ています

オーベ:

なるほど

ティグレ:

ハチクロの森田さんとかかな、あれ美術だけど

オーベ:

リアルの人が苦手な奴だw

GM:

そこへちょうど端末の着信アラームが鳴りました。相手はオフター病院のスカウトのようです

スカウト:

「メールは見て頂けたかな」

クー:

生化学実験って何やるんだろ

ティグレ:

DNAとかの?(適当アバウト)

オーベ:

「ええ、見させてもらいました。詳しくお話を伺っても?」

オーベ:

あれ辛いの・・・実験

スカウト:

「今オフターディンゲンは優秀な化学者を必要としている。ウチに来ていただけないか?」

オーベ:

「内容は?」

スカウト:

「我々オフターが誇る最先端の延命システム『帽子世界』の構築に手を貸してもらいたい」

オーベ:

「ふむ・・・」

ティグレ:

そのもの来たな

クー:

直球

スカウト:

「本来なら君の卒業を待つのが良いのだが」

スカウト:

「実は当主のボニファーツが末期がんになってしまってね。あまり時間がないのだ」

ティグレ:

めっちゃ優秀じゃん

オーベ:

なるほど・・・

スカウト:

「大学の方は休学という形を取ってもらう事になる。その辺は君の先生からも了承済みだ」

オーベ:

「教授が良しと・・・」

スカウト:

「どうだろう。キミの力を貸してもらえないだろうか」

オーベ:

あのメールの内容とかどうなっているんだろ

GM:

主に製剤に関する要請です

オーベ:

製剤か

オーベ:

やっぱ帽子世界論と関係のある製剤なのかな?

GM:

最初に言いましたけど、帽子世界入りする前に皆さんはバイエルン製剤工場にいました

GM:

ここは変えられません

クー:

有機化学系かな なんか特殊な草から特殊な化合物を取り出す研究とか?

クー:

了解ですー

ティグレ:

りょ

GM:

簡単に言うと、オーベは明晰夢の薬を作るために呼ばれています

ティグレ:

おお

オーベ:

なるほど

GM:

その薬は帽子世界システム構築に重要な役割がある、といった感じです

オーベ:

了解です。じゃあ帽子世界論はぶっこまなくて済みそう

オーベ:

「しかし明晰夢の薬ですか・・・興味無いかと言われれば嘘になりますし、専門に近い事も認めますが、これを作成する理由・・・帽子世界構築というのは俄かには信じられませんね。どうしても犯罪目的でないか疑わざるを得ない。」

スカウト:

「帽子世界システムとは、余命わずかの患者を集め緩和ケアする施設という認識で良いと思う」

オーベ:

ここで直ぐにうなづくのもあれだな・・・どうしようか

スカウト:

「その為に使用する麻酔をキミに作ってもらいたい」

クー:

興味をそそられたけど、忙しいし渋ってみるとか

ティグレ:

実際に見て決めるとか

オーベ:

麻酔扱いかw

GM:

実際に麻酔なんですよ

オーベ:

なるほど。

オーベ:

オーベに麻薬と勘違いされてもおかしくなさそう

ティグレ:

来ないルートはないならこの辺で折れてもいいかもね

クー:

うん

ティグレ:

事実は変えられないから

サヤ:

やりますが、不審な点があればすぐにやめさせてもらいますからね!的なかんじ

オーベ:

「麻酔・・・正に麻薬のような効果ですが・・・う~む・・・」

オーベ:

なるほど

オーベ:

「・・・分かりました。しかし、不審な点を見つけ次第、即刻この研究から降りさせて貰います。よろしいでしょうか?」

スカウト:

「もちろん構わない」

オーベ:

もしあれなら訴える所まで考えているけど親切に教える訳が無い

スカウト:

「君には化学班のチーフの席を用意しよう」

オーベ:

w学生に高い地位をw

ティグレ:

もらっとけw

クー:

日本じゃないし(すっとぼけ)

サヤ:

ドイツなのかやはり

オーベ:

「分かりました。」

GM:

ドイツですね

オーベ:

オーベかエリクションがドイツ系だし丁度良い(良いのか?)

サヤ:

明らかに日本人を作ってしまった

ティグレ:

ティは中米からドイツに変えた

スカウト:

「ありがとう。当主ボニファーツを死なせるわけにはいかない。協力感謝する」

クー:

ドイツ在住中国系アメリカ人……?

オーベ:

「では、詳しい話は後日・・・」こんなところですかね

ティグレ:

w

クー:

あまり深いことは考えないことにしよう

GM:

というわけで、スカウトの話を受けたオーベはオフター病院へ行くことになるわけですが

GM:

じゃオーベの過去シーンはここで切ります

GM:

次はクーの過去シーンをやりましょうか

ティグレ:

がんばー

クー:

はーい

GM:

いちおう聞いていた設定を踏まえてこちらで用意した内容は

GM:

クーはミュージシャンを目指して毎日路上ライブをしていて

イラスト

ティグレ:

不良系とミュージシャン相性いいな

クー:

ふむ

GM:

エレンとは路上ライブで知り合い、いつの間にかクーの追っかけみたいになっていて

ティグレ:

エレン!!

クー:

エレン!!

ティグレ:

だから馬が合うのか

オーベ:

エレンはやっぱ特別なんだ

GM:

みたいな感じですけど、ここまでは問題ないですかね

クー:

問題ないですー

クー:

楽器何してたんだろう。無難にギターとかかな

GM:

そんなある日、クーはヘッドホンをしたまま車のクラクションに気付かず轢かれそうになったのですが

GM:

その時にエレンがクーを庇い、代わりに車に轢かれて重体になります

サヤ:

エレンはデコイじゃなかったもんなー

クー:

おおお。良い設定だと思います

GM:

これは前に聞いたSさんの話を持ってきた感じです

クー:

ありがとうございます

ティグレ:

エレンが機械得意なの自分を轢いた器械を征服してやるとかかな

GM:

エレンを治療するには法外な手術費が必要と言われ、エレンの親から「二度と娘の前に現れるな」と絶縁状を叩きつけられました

ティグレ:

金か

オーベ:

百合

ティグレ:

上手い

GM:

この時からクーはお金に執着するようになり、いつかビッグなアーティストになってエレンを助けてやると誓ったのでした

GM:

ここまでは大丈夫ですか?

クー:

OKです

クー:

超OKです

ティグレ:

草

GM:

では今日もクーは公園や歩道でストリートライブをしていました

クー:

一人称何にしよう。俺?

GM:

あとたまに喧嘩

ティグレ:

格好良すぎるw

クー:

女の子だからなー

GM:

観客の反応もぼちぼちといったところです。ただ・・・

ティグレ:

でもいいのでは?

GM:

最近、明らかに自分と年齢層の合わない老人が毎日ギャラリーにいるのが気になっています

イラスト

GM:

その老人はいつも黒塗りのリムジンで現れ、周囲にはサングラスのゴツい黒服がボディガードしています

GM:

そしていつも遠巻きに見ていたその老人が、今日はクーに話かけてきました

老人:

「素敵な音楽だね。CDがあったら欲しいのだが」

クー:

「CD?んなもんねえよ。残念だったな」

老人:

「そうか…それは残念だ」めっちゃ残念そうな顔してる

クー:

「っていうか最近よく見る顔だな、オッサン」

老人:

「うむ。君の音楽は不思議な感じがしてね」

老人:

「普通であれば音は静寂と真逆にあるはずなのに、君の音には静寂を感じるんだ」

クー:

「何言ってんのかよくわかんねえけどよ」

クー:

「金落とさねえんだったら、どっか行ってくれねえか。邪魔だ。あんたがいると観客が逃げちまう」

クー:

「なんか明らかに、この辺のやつらと雰囲気違うしよ」

ティグレ:

RPの強さがさすが字書きw

クー:

一人称変えるだけの筈だったのに、なんか口調まで変わってしまった……

ティグレ:

いいと思う

クー:

ドット絵だ……ドット絵のせいだ!(歓喜)

老人:

「ああ、失礼」といって札束をドサッと置きます

クー:

「うわっ」おののきます

老人:

「その音を聞きながら安らかに逝くことができたらどんなに嬉しいだろうと思っていてね」

クー:

「はあ!?あんた正気か?! それとも新手の詐欺か?!」

クー:

「いや私には金は必要だけどよ。あんまりにも怪しすぎるぞ、何のつもりだ」

老人:

「ああ、済まない。突然妙な事を言ってしまったね」

老人:

「実は私はあまり先が長くなくてね。終活の最中だったのだが」

ティグレ:

言葉とか思考がとがっててもクーはクーな感じが上手いな~

老人:

「君の音を聞いて、これだと思ったよ」

老人:

「君はいつか必ずアーティストとして大成する」

老人:

「それを見届けるまで私は生きていないのが残念だけどね」

クー:

「まぁ……褒められるんなら、悪い気はしないけどよ……」頭をぽりぽりとかいて

サヤ:

つんでれだ

老人:

「良ければ君の名前を教えてもらえないかな」

ティグレ:

根がクーだ

老人:

「私はボニファーツ」

ティグレ:

ボニ爺!!

サヤ:

おお

ティグレ:

素敵爺だ

クー:

この人は有名人?クーはお金持ちとして名前は知ってる感じかな?

GM:

ストリート系なら知らない名前かもですね

クー:

了解です

GM:

そこは好きに決めていいです

GM:

もし知ってるなら、ボニファーツはオフター病院の当主です

クー:

じゃあちょっとだけ知ってることにしようかな

GM:

知らないならコイツどこのマフィアだって感じです

クー:

「はぁ!?ボニファーツ!? ボニファーツってあれだろ、ナントカっていう病院の、ナントカっていう、なんかすげー金持ち」

クー:

「そんなヤツが私の音楽を聴いてくれるなんて光栄だ」

ボニファーツ:

「おや、ご存じだったか。なら話は早い」

クー:

「私はクー・ポンポン。いずれ音楽界に名前を刻むアーティストだ。オッサン、お目が高いぜ」

ボニファーツ:

「クー・ポンポンか。良い名前だ。いずれ世界で知らない者はいないほどになるだろうな」

ボニファーツ:

「もし君が良ければ、私の頼みを聞いてもらえないだろうか」

ボニファーツ:

「お礼は何でもする。もし君が望めばメジャーデビューの資金も私が全て用意しよう」

クー:

「うおお、マジか!」

クー:

「いや、メジャーデビューの前に。ちょっと事情があってよ、私にはすぐに大金が必要なんだ」

ボニファーツ:

「ほう?」

クー:

「その、とにかく大金でよ……お前、どのぐらい用意できる?」

ボニファーツ:

「見くびってもらっては困るな。金くらいいくらでも出せる」

ティグレ:

本当にいくらでもな感じ凄いなw

オーベ:

でも医者、ヤブ臭い

クー:

「こいつぁ心強いな。よし、その話乗った、頼み事ってなんだ。このクー様が何でも聞いてやろう」

ティグレ:

ローゼンストックがゲイツになる予定だったっけ?あんな感じかなこれも

サヤ:

さて汚い金持ちなのかきれいな金持ちなのか

ボニファーツ:

「頼む。私を助けてくれ」

クー:

このクーの小物臭とクソ男臭すさまじくない? いや女の子だけどさ

オーベ:

ξ

ティグレ:

クーいいぞ

ティグレ:

もっと見たい

クー:

「その有り余る資金で、天才音楽家でもなんでも雇えばいいじゃねえか。それは、私にしかできないことなのか?」

ボニファーツ:

「そうだ。キミにしかできない。いや、キミにやってもらいたいのだ」

クー:

「ふむ。頼られると悪い気はしないな」

クー:

「何をやればいいんだ?」

ボニファーツ:

「詳しい話は私の病院でしよう。来てくれないか」

クー:

「いいだろう」

GM:

というわけで、クーはボニファーツのいるオフター病院に招待されました

GM:

ここでクーの過去シーンは切ります

クー:

ありがとうございました。長くなっちまったすまねえ

ティグレ:

おつ

GM:

次はティグレの過去シーンです

GM:

ティグレは大きな屋敷に住むお嬢様で、過去に事故で右膝から下を無くして義足になっています

イラスト

オーベ:

貴族令嬢?

クー:

すげえ設定が1行で来た

GM:

過去のティグレはとても頭が良いのですが、帽子世界のティグレはシステムの処理に思考を割かれている状態でした

ティグレ:

なるほど

GM:

ではティグレは窓の外で木登りや駆けっこして遊んでる子供たちを部屋から羨ましそうに見ていました

ティグレ:

「…」

GM:

そこへティグレのママがやってきます

イラスト

ティグレママ:

「ティグレちゃんに良いお話があるの」

ティグレ:

「なあに?ママ」

ティグレママ:

「もしかしたらティグレちゃんの右足が元に戻るかもしれないわ」

ティグレ:

「!聞かせて」

オーベ:

お嬢様言葉ではないのかw流石にw

ティグレママ:

「オフターディンゲン総合記念病院。あそこの最新医療が受けられることになったの」

クー:

エセ関西弁でしゃべるとおツイッターでみかけましたわ

ティグレ:

「再生医療と移植どっち?」

ティグレママ:

「詳しい話はママも分からないけれど、元通りに戻るって先生がおっしゃってたの」

ティグレ:

「オフターディンゲン、だったら名前だけで信頼できるようなところだけど…」

ティグレママ:

「ティグレちゃん、ここの所ずっとマスコミに騒がれていたでしょう?IQ163の天才少女、バイエルンの至宝だって」

ティグレ:

高すぎないw

GM:

いやべつにIQ163のRPしろとか無茶なことは言わないよw

ティグレママ:

「あの騒ぎでオフター病院がティグレちゃんの義足に気付いてくれたのよ」

ティグレ:

ピアノは関係ない感じでいいのかな?

GM:

そこは好きに入れてもらってもいいですよ~

ティグレ:

「わかった、ごめんねママずっと心配かけちゃってるね」

ティグレママ:

「毎日メディアの取材でうんざりしてたけど、あれのお陰でティグレちゃんの足が治るならママとっても嬉しい」

ティグレ:

ピアノで至宝ルートでないならピアノはなくてもいいよ

クー:

このティグレ1を聞いて10を知る感じでいいな

サヤ:

あたまいい

GM:

じゃそうしましょうかね

ティグレ:

「うん、話だけでも聞いてみようかな」

ティグレママ:

「足が元通りになったらまたママとピクニックに行きましょうね」

ティグレ:

メリィとピアノのライバルとかいいなあとかも思ってた

ティグレ:

「また行きたいね」

ティグレママ:

「ごめんねティグレちゃん・・・ママがしっかりしてればあんな事には・・・」

ティグレ:

「ううん、誰も悪くないよ」

ティグレ:

「きっとよくなる」

ティグレママ:

「そうそう、病院は大部屋と個室が選べるらしいけれどティグレちゃんどっちがいい?」

ティグレ:

「大部屋の人たちは、どんな人?」

ティグレママ:

「たしか女の子が2人らしいわ。歳はティグレちゃんより少し上みたい」

ティグレ:

クーサヤあたりが出てきたらティに事故原因話させてもいいかな

オーベ:

メリィ辺りじゃないかな?なんとなく

ティグレ:

それもいいね

GM:

同室なのはサヤとロールですね

オーベ:

そっちかwってどっちにしろどういうことだw

クー:

良いですよ

サヤ:

いいっすよ。お好きにしてください

クー:

折角考えたんなら言ってみないと! あわなそうだったら撤回すりゃいいし

GM:

同室シーンでいろいろ過去の話してもらう予定だった

ティグレ:

「大部屋にする、友達たちとあまり一緒に遊べなくなっちゃってたし丁度いいかも」

ティグレママ:

「ママは個室がいいと思うのだけれど、ティグレちゃん寂しがり屋さんだものね」

ティグレママ:

「じゃあさっそく準備しなくっちゃ!また後でねティグレちゃん」嬉しそうに小走りで部屋を出て行く

ティグレ:

「ママが嬉しそうでよかった…」

ティグレ:

「なおるといいけれど…」

GM:

というわけで、ティグレは足の治療をする為にオフター病院へ入院することになるって感じでいいかな?

ティグレ:

はい

GM:

じゃティグレの過去シーンはひとまずここで切ります

ティグレ:

頭いいは想定してなかったから焦ったw

クー:

よく見ると、ステータスそれぞれ変わってるよね

サヤ:

どのくらい友好度上がってんのかわからないけど・・・

ティグレ:

ティグレがかなり踏み込んで話すからチャンスはあるかも

クー:

クーは技巧高くなって理知下がってるし、ティは体力下がって理知上ってるし

ティグレ:

おお

GM:

さて、これで四人の導入は終わりで次の場面へ行きます

GM:

全員オフター病院に集まるわけですが

GM:

まずはサヤとティグレ、そしてロールの三人がオフター病院で同じ病室にいる所からやります

一同:

はい

GM:

病室に来る順番は

GM:

ロール→サヤ→ティグレの順番でいいかな?

ティグレ:

おk

サヤ:

いいですよ

GM:

ではロールがいる病室にサヤが来ます

イラスト

サヤ:

「……」あたりを伺う

ロール:

「なんや、新入りかいな・・・」

サヤ:

「…………」

クー:

気まずい空気が流れているw

サヤ:

(ここは初対面だし、いい人っぽくいくか)

サヤ:

「そうなの~はじめまして~」

ロール:

「・・・ん?」

ロール:

「ちょい待てや・・・お前まさか・・・」

サヤ:

「?」

ロール:

「自殺配信しとった超炎上エンジョイ配信者、SAYAちゃうんか?!」

ティグレ:

w

サヤ:

「……」

クー:

バレテーラ

サヤ:

「知ってんのかよ」

ロール:

「生きとったんかいワレ!!」

サヤ:

「生きてたよ~。人は簡単に死なねーのな」

サヤ:

「がっかりだわ」

ロール:

「あの部屋マンション8階やったろ!どう考えても即死案件やないかい!」

サヤ:

「なんかどっかに引っかかったらしい」

ロール:

「いやいやいやいや・・・」

サヤ:

「みんな死んだほうが盛り上がったと思うんだよね」

サヤ:

「なんで死ななかったんだろうね」

ロール:

「いやあっちこっちで追悼スレ建っとるで」

サヤ:

「あーエゴサする気力ない」

オーベ:

追悼してくれてたんだw

クー:

追悼スレ

ロール:

「ま、とりあえず自己紹介しとくわ。うちロールっていうんや。よろしくな」

サヤ:

「よろしく」

サヤ:

「私はサヤ……でいいよね」

ロール:

「まあ知っとるし」

サヤ:

多分本名じゃないと思う

オーベ:

ロールはてっきり縦ロールやっててあだ名が「ロール」だったのが引きづっているとばかりに思ってた・・・

GM:

配信で偽名ならそれに合わせますよ

サヤ:

「配信見てくれててありがとー!」

サヤ:

ハンドルネーム的な感じで、本名は別にあるって感じです。

GM:

ハンドルネームがサヤでいいかな?

サヤ:

ですねー

クー:

【追悼】炎上配信SAYAついに死亡【卒塔婆21本目】

オーベ:

www

サヤ:

wwww

オーベ:

【悲報】配信者SAYA、飛び降り自殺を配信

クー:

【閲覧注意】炎上配信者が視聴率を上げるためにとったまさかの行動……

オーベ:

www

オーベ:

Sさん上手いw

サヤ:

【速報】ワイSAYA、無事死亡

オーベ:

wwwwwww

クー:

みんなスレ立て上手だな

GM:

じゃあここらへんでティグレ登場してもいいかな?

ティグレ:

りょ

GM:

ではサヤとロールが話している所へティグレがやってきました

イラスト

ティグレ:

「こんにちは、ティグレです」

ロール:

「お、また新入りか。今日は多いな~」

サヤ:

「はじめまして~」

ロール:

「うちはロールや!よろしくな~」

サヤ:

「サヤっていいます。よろしくね~」

ティグレ:

「おせわになります、よろしくね」

ロール:

「どうせ普通やない理由でここに来たんやろ?」

ティグレ:

「うん、これ」足を見せます

サヤ:

「あらあら」

ロール:

「・・・あ!」

ティグレ:

「崖の上から落ちました」

サヤ:

(……ガチで落ちるとああなるのか)

ロール:

「ちょっと待てい!お前さんひょっとして」

ロール:

「ひょっとしてテレビに出てたバイエルンの至宝とかいう子やないか?」

GM:

よく考えたらロール知ってるわティグレのこと

ティグレ:

w知ってるね「ティグレはあんまりテレビを見ないけどそう呼ばれてるらしいね」

ロール:

「マジか・・・なんやこの病室、有名人ばっかやないかい!」

サヤ:

「私もテレビあんまり見ない~」

サヤ:

「有名な人なのね~。すごい」

ロール:

「めっちゃ頭良いらしいで~ティグレは」

サヤ:

「頭いいのかー」

ティグレ:

「ロールたちはどうしてここに来たの?」

ティグレ:

ロール理由まだだね

ロール:

「ウチはな~医者と喧嘩してここにブチ込まれたんや」

サヤ:

「ロックだな」

ティグレ:

「どうして喧嘩したの?」

ロール:

「医者とは違う奴やけど、ちっと路上の喧嘩でやり過ぎてな。お互い半殺しやってん」

クー:

ひえ

ティグレ:

このティグレ会話の間の展開飛ばすっぽいな

ロール:

「んであまりにやりすぎたもんやから医者から説教食らってな」

サヤ:

「あー私もそういう配信すればよかった」

クー:

頭がいい人あるあるだな

ロール:

「いやいやいやいや・・・」

オーベ:

「速報です。本日**:**頃、人気配信者SAYAが自身の配信チャンネルにて、飛び降り自殺の様子を中継したとして、巷をにぎわせました。その後本人が生きているかどうかは不明で、現在、警察が行方を捜査していますが、何者かの妨害により位置が特定できない模様・・・」

クー:

話すっとばちがち

ティグレ:

「ロールはどういう時に怒るの?」

オーベ:

うむ・・・

ロール:

「別に怒る理由はひとつやないしな~よーわからんわ」

オーベ:

打っているうちに進むからな・・・

ロール:

「ほんでな、町の病院にブチ込まれたんやけど」

ロール:

「あまりにやりすぎたもんやから医者から説教食らってな」

ロール:

「『ちったぁ命の大切さを見てこい!』とか何とか言われてココにぶち込まれたってワケや」

ティグレ:

w

サヤ:

「同じだ」

ロール:

「マジか~サヤと同じか~・・・でもウチ8階から飛び降りて死なない自信ないわ」

サヤ:

「普通死ぬと思う」

ティグレ:

「ティグレは11階ぐらいだったよ」

オーベ:

凡そ24mからだもんな・・・

ロール:

「普通じゃなくても死ぬわ!」

サヤ:

「すげえ、マウント取られた」

ティグレ:

「加速で意識なくなりかけたからあんまり覚えてないけどね」

クー:

ヤベエ奴しかいねえぞこの病室

ティグレ:

「怒る理由分からないけどロールのことよく分かった」

ロール:

「なんやこの病室・・・超人専用の部屋やったんか?」

サヤ:

「別に普通だと思うけど」

ロール:

「ウチもうそろそろ突っ込みが追いつかなくなってきた気がするわ」

サヤ:

「あーそうか。ごめん私ツッコミ出来ない!!先に言っておくね!!!」

ロール:

「まあとにかく医者に言われて来てみたんやけど」

ロール:

「どんなもんかと思ってたら、何やココも普通の病院と変わらへんやんけ」

ロール:

「ただボーっとベッドで寝てるだけやし、どこの何を見てこいっちゅう話や」

ロール:

「な?そう思うやろ?」

サヤ:

「命の尊さを教えてくれるんじゃないのかよー」

ティグレ:

「これからはティグレ達いるし」

ロール:

「むしろ命を屁とも思っとらん奴が集まっとるやんけ!ここに!」

サヤ:

「ねー」

ティグレ:

「よろしくね」

ロール:

「なんやティグレええ子やないか~よろしくな~」頭撫でる

ティグレ:

このやりとりこっちでもか

ティグレ:

「ありがとうロール」

サヤ:

ティグレちゃんに関してはよく知らないので自分から行かないです。

ティグレ:

だろうね性格的にも

ティグレ:

こんなとこ?

ロール:

「そうそう、向こうに立ち入り禁止の建物があるの知っとるか?」

サヤ:

「入ったばっかだから知らん」

オーベ:

お、まさか

ティグレ:

「なんで入れないの?」

ロール:

「『見てこい!』言われて来てみたら『入るな!』とかウチらの事ナメとんちゃうか」

サヤ:

「ここは概ねクソッタレだね」

サヤ:

「何を学べばいいんですか~?」

ロール:

「ウチもう医者見たら敵やと思うことにするでホンマに」

サヤ:

「状況次第だけど、なんかあったら暴れるわ」

サヤ:

「実況配信してえー」

ロール:

「まあとにかく、あの立ち入り禁止のトコや」

サヤ:

「そうだった。なんで立ち入り禁止?」

ロール:

「あそこまで見てこい言うなら隅から隅まで上から下の毛まで全部じっくり見せてもらおうやないか」

オーベ:

ちょっとw

ロール:

「どや?忍び込まんか?」

サヤ:

「行く!!!!」

ティグレ:

「行って何をするの?」

サヤ:

「暇つぶしでしょ」

ロール:

「そうやねん入院はとにかく暇との戦いや!」

ティグレ:

「そういうもんなのか」

ロール:

「ティグレも今から暇と戦うことになるで!覚悟しときや」

ティグレ:

「本があるけど、わかった」

サヤ:

「ティグレちゃんなんかめっちゃ育ち良さそう」

サヤ:

「至宝ってなんなの」

ロール:

「ミュンヘンが誇る天才少女らしい」

サヤ:

「まじで?」

ティグレ:

「大人たちが呼んでるだけ、そう呼ぶことでどこかに得をする人たちがいる」

サヤ:

「利権が絡んでんの?」

ロール:

「めっちゃテレビでやっとったで」

サヤ:

「まあそういう世界なのか」

クー:

この3人、話の話題のベクトルが全然違って面白いなw

ティグレ:

「メディアが動いてるからキャッチコピーはセンセーショナルなのがいい」

オーベ:

w

ティグレ:

「でもティグレは普通にティグレとして扱ってほしいけど…」

サヤ:

「金が動くと色々めんどくさそうだよねー」

ロール:

「せやな~こうやって実物見るとなんや小動物みたいでかわいいもんな」

サヤ:

「別に特別扱いするつもりはないよ」

ティグレ:

「ありがとう」

サヤ:

「特別扱いする人間は私だけだからな」

ティグレ:

「分かった」

ロール:

「サヤは特別いうか・・・まあええわ」

サヤ:

「ええんや」

ティグレ:

「ええんか」

サヤ:

「ええ」

クー:

なんなんねん

ロール:

「とにかくこれから探検行くで!ええな二人とも」

サヤ:

「ひゃほー!!」

ティグレ:

「準備はしないの?下調べとか」

ロール:

「その下調べに行くんや・・・わくわくしてくるやろ」

ティグレ:

「…少し楽しそう」

サヤ:

「いえーい!!ひまつぶしーー!!」

ロール:

「じゃいくで~!」

サヤ:

「ごー!」

ティグレ:

「ごー」

GM:

ってことで三人のシーンはここまで

GM:

シーン変わって次はクーやります

ティグレ:

がんばれー

クー:

はーい

GM:

クーはボニファーツの豪華な病室にいます

イラスト

GM:

部屋には冷水槽があって、中でクリオネが泳いでいます

ボニファーツ:

「改めて自己紹介しよう。私はここオフターディンゲンの当主、ボニファーツだ」

クー:

「ふーん、金持ちって噂は間違いなさそうだな」病室を見渡しながら

クー:

「これなんだっけ? エビ?食える奴?」

ボニファーツ:

「これはクリオネという生き物だ。ある意味で私の理想の生き物だよ」

クー:

「ふーーーん」興味なさげ

サヤ:

クリオネも回収するのか

クー:

Sって奴がどっかで水温について言及しちゃったんだよな

サヤ:

あーーー

オーベ= 
エリクション:

なるほど

ティグレ:

あったな

ボニファーツ:

「さっそく本題に入ろう」

ボニファーツ:

「今、この病院では私を無理やり延命するシステムを作っている」

ボニファーツ:

「君にそれを妨害してもらいたい」

クー:

「ん……んんん?」

ティグレ:

初手から面白い

クー:

「そもそも、延命システムって何だよ。わざわざ止める必要あんのか?」

ボニファーツ:

「私にだって天寿を全うする権利くらいあるだろう」

クー:

「ふぅん、別に天寿だの延命だのよくわかんねえけどよ」

クー:

「あんたの命にはいっぱいカネがかかってんだろ? そんなもん止めちまって本当にいいのか?」

ボニファーツ:

「そうだな」

ボニファーツ:

「病院の連中や私を知る者は皆、私を生かす事を最優先に考えているだろう」

クー:

「なんだか面倒くさそうだな」

ボニファーツ:

「私が死ぬと病院内の派閥争いが激化する。皆それを何としても避けたいらしい」

クー:

「つまりだな……オッサン、私を滅茶苦茶面倒なことに巻き込もうとしてないか」

クー:

「なんにせよ、いろんな人間から睨まれるじゃねえか」

ボニファーツ:

「やり方はできるだけ君に迷惑がかからない方法を考えてある」

クー:

「んーーーでもよ」頭をポリポリ

サヤ:

生命倫理とかより損得をまず考えるのクーっぽい

クー:

「そうは言われてもな、間接的にオッサンの息の根を止めることになるんだろ? やっぱり気が引けるって言うか……」

クー:

「思い直したりはしねえのか?」

ボニファーツ:

「そこのクリオネという生き物が私の理想だと言っただろう」

ボニファーツ:

「そいつは人間がいくらエサを与えても口にせず餓死を選ぶ生き物なんだ」

クー:

「ふぅん、このエビのゴミみたいなのがねぇ」

クー:

「オッサン変わってるな」

クー:

グランマに会う前のクーさんって倫理観どうなってるんだろうな

サヤ:

変わらないのでは?

ティグレ:

エレンの事故の影響がどれだけあるかとかかな

クー:

逆にエレンの事故で 金>生命 になってそうな気もする

ティグレ:

なるほど。ありっちゃあり

サヤ:

目的と手段が逆になってるw

クー:

ww

ボニファーツ:

「私を殺すのは自然の病気であって君ではないよ」

ボニファーツ:

「礼は何でもする。私を自然のまま逝かせてもらえないだろうか」

サヤ:

そいえば2話の夢につながるんだよね、これ

クー:

これ過去編だったな

サヤ:

オーべはちゃんとリップの首締めろよ

オーベ= 
エリクション:

w

クー:

これ結局、クーは受諾したんだろうか拒否したんだろうか

クー:

自由?

GM:

どっちにしろバイエルン製剤工場には集まってもらいます

クー:

おk

クー:

「礼か……礼だよな……とにかく、私にはカネがどうしても必要なんだ」

クー:

「具体的に私は何をすればいいんだ。それを聞いてもいいだろう」

ボニファーツ:

「私の延命プロジェクトチームに君の椅子を用意する」

ボニファーツ:

「そこでプロジェクトが失敗するように内部から妨害工作して欲しい」

ボニファーツ:

「重要そうな書類を抜いたりデータを消したり、とにかくプロジェクトの進行を遅らせてくれるだけでいい」

ボニファーツ:

「計画が遅延している間に私は寿命で死ぬだろう」

ティグレ:

ここまでできるのまさに病院の王様

クー:

どうしようどう動くかすっげえ悩む

ティグレ:

考える?

クー:

たぶんクーさんなら受諾しない

サヤ:

好きにしたまえ!!

オーベ= 
エリクション:

オーベもどうしようw

ティグレ:

断っても私はいいと思う。過去は重要

クー:

とても悩むがお金も欲しいだろうなぁ

サヤ:

PCの気持ちを優先していいのでは?と私は思う。

クー:

悩む……!

ティグレ:

考えさせてくれの案では

サヤ:

悩むRPすればいいんですよ

クー:

なるほど

クー:

「……」しばらくクリオネの水槽を眺める

ティグレ:

上手いw

ボニファーツ:

「そのクリオネというペットはね」

ボニファーツ:

「餓死するのが分かっていて餓死する間の愛玩として人間が飼っている生き物だ」

クー:

「なんだか可哀そうだな」

ボニファーツ:

「しかし、その生き様は誇り高い」

ティグレ:

表向きは引き受けて時間かけてボニファーツや病院見て自分で決断する

ティグレ:

半分はボニファーツをだます系

サヤ:

クーさんは騙したりするかな

ティグレ:

これで進行はするかも

ティグレ:

殺さない決断なら金は受け取らんだろうね最後に

ティグレ:

むずいな

サヤ:

むずいゆうてたやん

ティグレ:

ね

サヤ:

シナリオの進行とか考えずに悩めばいいと思う

クー:

「……何が誇り高いだ。死んだら意味ないだろうよ」

サヤ:

それだよ、それがクーさんだよ

ボニファーツ:

「どう死ぬか選ぶ権利は誰にでもあると思わないか」

ボニファーツ:

「私は自然のまま死にたい、それだけなんだ」

クー:

「……悪いが、この話はなかったことにしてくれ」

ティグレ:

どんな帽子持ってるんだろ

クー:

滅茶苦茶悔しそうに

ティグレ:

いいね

クー:

「オッサン、あんた自分が死ぬことが怖くて、他人に任せたいだけだろ」

ボニファーツ:

「私だって死にたいわけではない」

ボニファーツ:

「強引に生かされるのが嫌だというだけだよ」

ティグレ:

他ルートは気に入られて最後の話し合い手とか音楽家として雇われればとか?

クー:

「死にたいなら、一人で勝手にやってくれ」

クー:

「私は嫌だよ、あんたを殺したんだって思いながら生きるのは」

クー:

「悪いが別をあたってくれ。力になれなくて済まなかったな」

クー:

断ってしまった…………(未練たらたら

ティグレ:

w

サヤ:

こうなるよね

オーベ= 
エリクション:

うん

サヤ:

すごいクーさんらしくていいと思う

クー:

わーい

サヤ:

多分断られたら断られたで大丈夫なようにしてあるんじゃないかと思うんだ

サヤ:

たぶん

ティグレ:

ボニ爺も格を落とさずに頼み込んだ感じでいい

ボニファーツ:

「そうか。では気が変わったらまたここに来てくれないか」

クー:

「まぁ気が向いたらな」

ティグレ:

両者いいRP

クー:

「アンタも気が変わるといいな。人間、どーやったっていずれ死ぬんだし」

ボニファーツ:

「いや」

ボニファーツ:

「私は死ねなくなるんだ」

クー:

「……ん?」去ろうとした足を止めて振り返ります

サヤ:

あーなるほど

オーベ= 
エリクション:

永久機関の件かな?

クー:

「なんだそりゃ……死ななくなるだと?」

ボニファーツ:

「そういうシステムをこの病院が作ろうとしている」

クー:

「そりゃ、不老不死ってやつか? さすがに冗談だろ?」

ボニファーツ:

「冗談で済むなら私もこうやって君にお願いはしないさ」

クー:

「おいおいマジかよ...オフなんとかゲンっての医療ってのは、そこまで進んでるのか」

クー:

「いや、死ななくなるって言うのは、医療の枠を超えていないか?」

ボニファーツ:

「そうだな。医者のやることではないだろう」

ボニファーツ:

「この計画を阻止するにはオフターの外にいる人間に頼るしかない」

クー:

「ふむ……」

ボニファーツ:

「だから病院と何も関係がない君にしかできないんだ」

クー:

「死んだばーちゃんが言ってたな。終わってしまうことは怖いことだけど、ずっと終わらないことはもっと怖いこと、だって」

クー:

「……ふむ。気が変わった」

ボニファーツ:

「ありがとう」

オーベ= 
エリクション:

オーベどうするかな~

クー:

「あんたを人間のまま、天寿を全うさせればいいんだろ?」

オーベ= 
エリクション:

まず永遠の命の形がどういうものか

ボニファーツ:

「そうだ。私を人間のままでいさせてほしい」

クー:

「そういうことなら、協力しよう。なんだかんだ言って、カネも欲しいしな」

クー:

「あと、その不老不死とやらにも興味がある」

ボニファーツ:

「ありがとう」

ボニファーツ:

「もし協力者が増やせそうなら私に声を掛けてくれれば、その者の椅子もこちらで用意しよう」

クー:

クーさんの手のひらクルー

ティグレ:

いいRPだと思う

ボニファーツ:

「そして私が天寿を全うした後、私の代わりにエージェントが君の願いを叶えるだろう」

クー:

「なるほど。あんたの死後も安心ってわけか」

クー:

「一応確認しておくけど、私が協力するのはあくまでアンタが天寿を全うすることだからな!」

ボニファーツ:

「分かっている」

クー:

「殺してくれとか言われても殺さないからな! 私は手を汚すのは嫌だからな、わかったな!」

クー:

念押し終わり

GM:

おk

GM:

それじゃ次はオーベのシーンにいきましょう

GM:

さて、前回スカウトの話を受けたオーベですが

GM:

現在オーベはオフター病院で新薬の治験データを整理しています

イラスト

GM:

新薬には脳と体の伝達神経の一部を麻痺させる成分があって、マウスに投与してデータを収集していました

オーベ:

ふむ

GM:

前回言ってた明晰夢を見る薬ですね

オーベ:

明晰夢というか金縛りみたい

GM:

そこへ白衣姿のリップがクーを連れてやってきました

イラスト

オーベ:

ほう

ティグレ:

でた

クー:

!?

オーベ:

w

サヤ:

白衣だ

リップ:

「オーベチーフ、新人を紹介します。今日から配属になったクー・ポンポンです」

クー:

「シケたツラしてんな。人生楽しいか?」

ティグレ:

w

サヤ:

パンクだな

オーベ:

「ん?君は誰ですか??」

クー:

「クーだ。適当によろしく」

リップ:

「彼女は大学の成績も優秀でボニファーツ当主の推薦もあり、口は悪いですが経歴は申し分ありません」

GM:

もちろんクーの経歴は全部ボニファーツがでっちあげた嘘です

オーベ:

「分かりました。私は下っ端ですし、上の意思に逆らう必要も無いので構いません。」

リップ:

「もう当主の時間はありませんし、クーは即戦力として期待できるかと」

オーベ:

「やることをしっかりやるならば別にそれでいいかと」

クー:

(なんか見たことない器具ばっかりだな……どうすりゃいいんだ私……)

リップ:

「それと新薬の名称ですが」

リップ:

「チーフの名前を取って『エリクション』にする案がまとまっています。宜しいですか」

オーベ:

wwww

クー:

(やべえぞ、音楽一筋で生きてきたから、化学とか知らん……)

ティグレ:

w

オーベ:

「・・・」

クー:

「え? セッション?」

オーベ:

「なんだか恥ずかしいですね・・・」

ティグレ:

エリクシールみたいで効きそう

リップ:

「嫌そうな顔しないでください。他に案がありませんから」

オーベ:

そういう理由か~い!

リップ:

「この薬は常温ガスなので取扱を慎重にする必要があります」

ティグレ:

ああガスか

クー:

(常温ガスって何だ……?)

ティグレ:

伏線かな

リップ:

「チーフは後で保存マニュアルを作成してください」

オーベ:

「分かりました。」

クー:

(……よし! わからんから黙っとこう!)

オーベ:

どちらが上だか分からない状況だが、そりゃあ学生だから・・・

クー:

(基本黙っときゃどうにかなるだろ!)

リップ:

「あと、バイエルンの至宝が入院しました」

リップ:

「我々化学班とは別チームの管轄ですが、彼女は帽子世界システムの基幹になるという話です」

ティグレ:

やはりか

オーベ:

バイエルの至宝についてオーベは知っているのかな?

ティグレ:

テレビ見るなら

サヤ:

世の中に疎くなければ

GM:

自由でいいですよ

ティグレ:

あるいは科学誌?

オーベ:

多分知らないな

リップ:

「ただ・・・気になる点が」

オーベ:

「それは?」

リップ:

「別チーム、デバイス班についてです」

リップ:

「彼らはあまりにも隠し事が多すぎます」

リップ:

「お陰で我々化学班も帽子世界システムの詳細や全容が掴めません」

クー:

「・・・」全然わからないので、適当に頷いたり、意味ありげに目を伏せたりしている

リップ:

「こんなのってあるんでしょうか。同じプロジェクトチームなのに・・・」

ティグレ:

再接続はじゃあデバイス班が作ったのかなあ

オーベ:

「我々は重要視されていない、若しくは知られると働かなくなると思われているんでしょう」

クー:

「なぁなぁ、今日配属されたばっかりだからわかんねえんだけどよ」

クー:

「デバイス班ってのは何だ? 何やってんだ?椅子づくりか?」

ティグレ:

クーさんのいつものクーさんっぷりがよい

クー:

理知1RPむつかしいけどたのしいね

ティグレ:

分からない奴が聞くのっていい感じに情報出るよね

リップ:

「さすがクー。良い所に目が付くわ」

リップ:

「簡単にいうと私達化学班は薬品を、デバイス班は機械を担当している・・・」

リップ:

「・・・ということになっています」

クー:

「実際は違うのか?」

リップ:

「詳しい所が伏せられていて私達に何も知らされてないの」

オーベ:

「リップ女史、貴方はこの状況をどう見ますか?」

リップ:

「さっきチーフが言っていた通り、私達を軽視しているとしか思えません」

リップ:

「悔しいです・・・」ちょっと涙目になってる

ティグレ:

ヨハンがデバイス班かなあ

サヤ:

グランマはどこに出るんだろう

ティグレ:

オーベなんとかしろ!

クー:

グランマどっかで出てきそうな気配がする

オーベ:

なんだろう、想像すると可愛い

ティグレ:

グランマは入院組が合いそう

オーベ:

「ふむ・・・しかし私が聞いた情報では帽子世界構築の基幹となるのがこの薬のはずなのですが・・・」

リップ:

「私もそう聞いています」

オーベ:

「・・・怪しい」

クー:

(そもそも帽子世界ってなんだ……?)

オーベ:

「・・・」

オーベ:

「・・・少し提案があるのですが、いいでしょうか?」周りを気にする

リップ:

「はい」期待の目を向ける

クー:

「お、悪だくみか?」

オーベ:

「もし重要なのに軽視されているというのであれば・・・もし重要という事についても嘘でないなら・・・少々いたずらしませんか?」悪い笑み

ティグレ:

w

リップ:

「いたずらですか」

オーベ:

といっても実験等に対しては妥協しないけどね~w

クー:

「おい、真面目にやれよ。オッサ……ボニーファーツの命がかかってんだぞ」

オーベ:

「ええ。そうですね・・・例えば、試薬が無くなり暫く進める事ができないようにする・・・とか」

リップ:

「なるほど、良い案です!」嬉しそう

オーベ:

「?ボニファーツ氏といえばここの病院のトップですが・・・命がかかっているとは?」

オーベ:

クーに疑問の目を

リップ:

「帽子世界システムは当主の延命が目的、という風に聞いています」

オーベ:

「・・・そういえばそうでしたね・・・」

ティグレ:

クーw

クー:

「へぇ、帽子世界ってそういうシステ……げふんげふん」

オーベ:

「・・・」

クー:

「で? 試薬を足りなくするって? さすがに怒られそうな気がするが」

クー:

どんどん疑ってくれてかまわない

ティグレ:

確定してる事実が全員ダウンだけみたいだからどう上手くたどり着くかが楽しめそう

ティグレ:

最後に工場の事故にいればいいのかなあ

オーベ:

「いえ、それは簡単ですよ。例えば、クーさん、貴女が配属されたのは今日ですし、まだ慣れていないでしょう。ならば、少しぐらい手が滑って落としたり、若しくは瓶を間違えて入れてしまっても・・・不自然ではないですよね?」ニッコリ悪い笑み

リップ:

「それもこれも大事なことを伏せているデバイス班が悪いんですよ」

オーベ:

「それに混ぜる薬品をちゃんと選べば危険も無いですしね」

クー:

「ほほー……なるほどねえ。オーベだっけ? アンタもなかなかロックだな。気に入ったよ」

リップ:

「それとチーフ。研究と平行してデバイス班の情報を探る許可をください」

オーベ:

「私は別に何も見て無いですよ?それに私はここに雇われた身。もともとここにいた貴女に逆らう気はありません」

オーベ:

相当悪い笑み

リップ:

「さすがチーフ」嬉しそう

クー:

「その情報は私も知りたいな。祖納あれば憂いなし、だ」

クー:

(攪乱させる手掛かりになるかもしれないしな)

リップ:

「そうですねクー。今ちょうどバイエルンの至宝が入院しているので」

リップ:

「バイエルンの至宝と面会し、デバイス班が彼女にどんな協力を要請したか聞いてみましょう」

ティグレ:

おお。デバイス班が来るのか

GM:

ちなみにティグレは足を治すために入院した以外の話なんて聞いてません

ティグレ:

ですね

クー:

「げっ、バイエルンの至宝ってあの生意気そうなガキだろ? テレビで見たわ」

オーベ:

オーベは怪しければ降りると宣言しており、すでに怪しすぎるのでちょっかい出しにいきます。安全な範囲で

GM:

おk

クー:

現実世界でもリップさん苦労してそうだな……

ティグレ:

オーベの部下なんて…

オーベ:

リップとてもいいやつだった・・・

クー:

同僚がクーさんだなんて……

ティグレ:

ww

オーベ:

まあ、研究所では良好な関係なんじゃないかな、オーベとはw

GM:

じゃあサヤティグレロールのシーンに行きます

一同:

はい

GM:

が

ティグレ:

が

GM:

じつは三人は今、オーベ達がいる部屋の前でさっきの会話を全部盗み聞きしていました

イラスト

オーベ:

w

ティグレ:

なるほど

クー:

生意気そうなガキって言ったのバレてるーーー!!!

ティグレ:

ww

オーベ:

あらら、オーベ索敵下手すぎるなw

GM:

それでは三人がオーベの研究室のドア越しに盗み聞きしてるシーンから

ロール:

「なんや、難しい話しとるな。サヤ分かるか?」

サヤ:

「わっかんねー」

サヤ:

「そもそもこういうの全然興味ないし・・・」

ロール:

「バイエルンの至宝とか言うとったけど、あれティグレのことやん」

オーベ:

ティグレ難しそう

サヤ:

「あーそういえば」

サヤ:

「なんか重要っぽくね?」

ロール:

「ていうかティグレ、ケガ治す為に入院したんやなかったんか?」

ティグレ:

ここ立ち入り禁止区域?

GM:

思いっきり立ち入り禁止区域です

ティグレ:

なるほど

ティグレ:

「そのはずなんだけどなにか知らない所で話が進んでるっぽいね」

ティグレ:

「デバイス班はまだティグレの所に来てないね、化学班の彼らが接触してくるらしいから待ってれば状況はある程度分かると思うけど」

ティグレ:

考え込んでいます

ロール:

「な~~んかキナ臭いわ」

サヤ:

「んー私達にはどうにもできないだろ」

オーベ:

突入しても・・・いいよ?

クー:

ガタン! む!何奴!!とかやる?

オーベ:

何奴か~、クーやりそう

サヤ:

「だったら私は流れに身を任せるわー」

ロール:

「ウチのギャンブラーとしての勘がいうてんねん。こら陰謀の臭いがするで」

オーベ:

ロールやっぱギャンブラーなのねw

サヤ:

「なんの陰謀?私達に不利益になるやつ?」

ロール:

「ぶっちゃけウチはもう医者のイメージ最悪やからな。医者=陰謀や」

サヤ:

「なるほど!わかりやすい」

クー:

ロール何をやったんだw

ティグレ:

「二人は帰ってもいいけど、ティグレこのまま突入してもいい?」

オーベ:

恨まれた?

サヤ:

「いいのでは」

ロール:

「ええな!これまで散々説教されたし今度はこっちが説教かましたるわ」

ティグレ:

「このチームがそもそもヘンだ」

サヤ:

「私は何が変なのか、何が陰謀なのかピンとこないわ」

ティグレ:

「雇われのチーフに新人、それにハロー効果にとても弱そうな女性」

ティグレ:

「まるで誰かが思い通りに操るよう組んだみたい」

ティグレ:

「重要なプロジェクトを任せるかな」

ロール:

「口喧嘩ならウチに任せや!」

クー:

「……む...」

サヤ:

「あ」

クー:

「何か話声がしないか?」

リップ:

「まさか・・・ここは立ち入り禁止なのに」

サヤ:

「なんか気づかれた?」

オーベ:

「そうですかね?一応見ておきますか」

クー:

「お前なんで敬語なの?」

クー:

「お前上司なんじゃねえのか」

オーベ:

「いや私学生ですので、一応上の人には敬語をと・・・」

クー:

「私たぶんお前より年下だと思うけど」

オーベ:

少なくともクーを年上と思っている

クー:

ww

ティグレ:

あけていいよ

GM:

ティグレ開ける?

ティグレ:

じゃあ開けます

GM:

ではティグレが上品にドアを開けました

イラスト

サヤ:

「育ち良さそう」

ティグレ:

「失礼します」

ロール:

「そういう開け方かーい!」ツッコミ

サヤ:

「こんにちはー」

オーベ:

「いらっしゃい」

クー:

「なんだこいつら」

リップ:

「なっ…?!誰なのあなたたち!?」

ティグレ:

「至宝です」

オーベ:

「司法?」

クー:

「あ、お前はテレビのクソガキ」

サヤ:

「禁止区域に侵入した人です」

クー:

「……何か見覚えあるな」

クー:

「んーーー思い出せん。MVとか出てた?」

オーベ:

「とりあえずこの部屋の鍵かけますね。」一応密室?

ティグレ:

「お話があるみたいなのでこちらから来ました」

ティグレ:

「ご用件は何ですか?」

リップ:

「こ、ここは関係者以外立ち入り禁止なの!早く出ていきなさい」

オーベ:

「いやいやリップ女史落ち着いて下さい」

リップ:

「しかしチーフ・・・!」

サヤ:

「……」様子を見ておく

ロール:

「ええい頭が高い、ここにおわす方をどなたと心得る」

ロール:

「恐れ多くもミュンヘンが誇る超天才少女、バイエルンの至宝ティグレ様やで」

オーベ:

「・・・誰ですか?」

クー:

「馬鹿っ、お前バイエルンの至宝知らないのかよ」

クー:

「なんか……テレビで……なんかスゴイらしいぞ!BPMが!」

クー:

「ん?IQだっけ?」

オーベ:

「このタイミングなら恐らく私たちの話声聞かれてませんか?」

ティグレ:

「すべて聞かせていただきました」

リップ:

「・・・」

サヤ:

「用事が済んだら私は出ていくよ?」

オーベ:

「どうせならまきこみましょうよ」悪い顔

ティグレ:

「この病院で何が起こってるんですか?」

サヤ:

「そもそも何か起こってるの?全然わからんわ」

リップ:

「そ、そうだわまずは落ち着かないと・・・」オロオロ

オーベ:

www

ティグレ:

リップのよわよわ感いい

クー:

「んー…………」

クー:

「とりあえず、この3人、入院着ってことは患者だろ?」

サヤ:

「うん」

クー:

「どっか具合悪いんだろ。さっさと病室戻れよ」

サヤ:

「暇なんだよ」

クー:

「知るかよ」

サヤ:

「知ってくれ。果てしない暇の時間を」

ロール:

「ティグレはウチの友達や!つまりウチらは思いっきり関係者ってワケや」

オーベ:

「まあまあ、研究遅れる理由づくりに丁度いい人材じゃないですか」

ティグレ:

「提案があります」

オーベ:

「なにかな?」ティグレは年下だと思ってる

オーベ:

しかも唯一の年下だと思ってる

ティグレ:

「お話ではこれから至宝にデバイス班が来るそうですが」

ティグレ:

「そこから聞き出した情報をすべてあげます」

ティグレ:

「接触してきたとき訪ねてほしい情報があるなら言っていただけたらそれも対応できます」

オーベ:

「・・・」

オーベ:

「君を信じるに足る物はあるのかな?」

ティグレ:

「利害が一致してる」

オーベ:

「君の利害?それは?」

ティグレ:

「もう大人に振り回されるのはたくさんということ」

オーベ:

「他は?」

ティグレ:

「身は守らないとね」

ティグレ:

「オーベチーフ、決断するのはあなたです」

リップ:

「これから至宝にデバイス班が来るってどういうこと?まだ何も話が無いってことかしら?」

クー:

「……あーーー!思い出したぞ!」

クー:

「ナントカ配信者のSAYAだ! ナントカ!」

ロール:

「ナントカやないで超炎上エンジョイ配信者や」

クー:

「なんでこんなとこいるんだ?」

サヤ:

「あ?」

ティグレ:

初対面やってよw

サヤ:

「あ………」

オーベ:

「・・・誰ですか?」

サヤ:

「お前あれだ、駅前で歌ってた人だ!!」

クー:

「なんかロックなことやったんだろ」

ティグレ:

「特別な人」

サヤ:

「よく駅前で見た!!!」

クー:

「ばっ……」

クー:

(ミュージシャンなのバレると結構マズいぞ!)

クー:

「きっ……気のせいじゃないか。他人の空似だ」

クー:

「私はその……大学のナントカに忙しいからな!」

サヤ:

「今どき路上ライブとか非効率的だよー」気にしない

オーベ:

「・・・?」

サヤ:

「多くの人に見てもらうならストリーミングとかしなよー」聞いてない

クー:

「だーー!!わーー!!」
 黙らせようとする

オーベ:

「サヤさん、なにかクーさんの写真とか撮っていませんか?」

サヤ:

「いや?申し訳ないけど素通りしてたから」

オーベ:

「なるほど。」

クー:

「ぐっ」それはそれでダメージを受ける

ティグレ:

www

オーベ:

「まあ、別に研究者が路上ライブしててもおかしくはないないんじゃないでしょうか」

オーベ:

「知り合いにもそういう人いますし」

クー:

「と、とにかく!お前らは病室に戻れ! 立ち入り禁止なんだろ! 良い子はおねんねしとけ!!」

サヤ:

「良い子じゃないもん」

クー:

「デバ椅子班とやらは、我々から直接コンタクトとればいいだろ!」

リップ:

「そ、そうね。さすがクーだわ」

ティグレ:

帰る?

クー:

「なんでこんなガ……子供を使う必要があるんだよ!」

オーベ:

「あ、そうだ。みなさん、帰る前に少し暴れて行って貰えませんか?」

ロール:

「暴れる?おもろいこと言う医者やな~」

オーベ:

「私は医者じゃないですよ?」不思議そうな顔

ロール:

「白衣=医者なんやウチの世界では」

一同:

www

ティグレ:

「遅延?」

オーベ:

「そう、研究遅らせたいからね。みんなは少し怒られるだけだし」

オーベ:

「協力してくれるよね?」悪い顔でティグレにせまる

ティグレ:

「暴れてもいいけど貸しでいい?オーベ」

オーベ:

「貸しにはならないよ。ここに侵入した事を少し穏便に済ませるんだから」

ティグレ:

「ではそれで、また会いに来てくれるなら待ってるね」

サヤ:

「はーい」手を挙げる

オーベ:

「なんでしょう?」

サヤ:

「あのさー私達がさーあなた達に協力?ないしそれに近いことしてるように見えたんだけどさー」

サヤ:

「私はなんの利害も一致してないよー」

オーベ:

「そうですね」

サヤ:

「面白そうだけで乗れるような話じゃない」

ロール:

「まあウチも無いんやけどな」

オーベ:

オーベはサヤを信じはじめた。ロールも

サヤ:

「私にはティグレちゃんみたいな強い動機はないのよね~」

ロール:

「ウチは医者に説教かませられたらそれでええって感じ」

サヤ:

「なんかヤバそうな話なんでしょ?」

サヤ:

「その場のノリで面倒なことに巻き込まれたくないわ」

ロール:

「そら医者やで?めちゃワルな企みあるに決まっとるわ」

オーベ:

「医者はどうか知りませんが・・・そうですね・・・ここに侵入した事のお咎めを減らす代わりとして少しだけ手伝ってほしいんですがね」

ティグレ:

「じゃあ役割を分ける?」

クー:

「サヤとやらはさっき言ってたじゃないか、暇だって」

クー:

「暇つぶしぐらいにはなるんじゃないか?」

サヤ:

「暇つぶしになる?」

ロール:

「いや自殺配信する奴を楽しませるなんて無理ゲーやないかい」

オーベ:

「自殺配信?」

サヤ:

「正直私には面白くなるヴィジョンが見えない」

オーベ:

「まあ、暴れるんですからストレス発散くらいにはなるんじゃないでしょうか?」

サヤ:

「面白くならないなら寝てるほうがマシだし」

ティグレ:

「ティグレはここの入院がメディアに報道されたからよほどのことじゃない限り追い出されないからティグレだけがやってもいいよ」

ティグレ:

「天才と言われてれば奇行も少しは許される」

サヤ:

「ティグレちゃんはそれでいいだろうさ」

サヤ:

「うーん」

サヤ:

「もう一回聞くけど暇つぶしになる?」

オーベ:

「私はなると思いますけどね」

ティグレ:

w

サヤ:

「まじでー?」

オーベ:

まあオーベだし・・・

サヤ:

「暴れるってどのくらい暴れていいの?」

オーベ:

「指定した薬瓶を思いっきり部屋の中で投げて壊していいくらいでしょうか。ちゃんと保護具も貸し出しますよ」

ティグレ:

「実験を遅延させるならオーベを壊すのが一番手っ取り早いけど」

オーベ:

ティグレw

サヤ:

「ん?オーべ氏を殴ればいいの?だったらやる」

ティグレ:

ww

クー:

「いや待てやお前ら」

サヤ:

「ちょう面白いじゃんそれ」

クー:

「待てってば!!」

サヤ:

「なんですかポンポンさん」

クー:

「人に危害を加えるのは禁止だ」

オーベ:

「私は構いませんよ?」

ティグレ:

まともなこと言う人がこっちでもやっぱクーさんのみ

リップ:

「さすがクー・・・当主が推薦しただけあるわ」尊敬の眼差し

オーベ:

「でも私だけだと遅延にはむかないとおもいますけどね ・・・」

クー:

「暴れるって言うのはな、具体的に言うとだな……」

クー:

「うわー! 実験に使う機材が壊れたー! これじゃあ実験が遅延しちゃうー!もう大変ー!」裏声

クー:

「……みたいなことを言う」

オーベ:

「・・・」

サヤ:

「結局機材破壊ってことかよー」

サヤ:

「まあいいや。それで我慢するー」

クー:

「荷が重ければ試薬とかを垂れ流すのでもいいぞ」

クー:

「ほら、ここに火をつけてくださいってマークがある」

オーベ:

「クー!」おもいきり怒鳴る

クー:

「……? 火気厳禁か。紛らわしいな」

GM:

オーベが切れそうな案件

ティグレ:

「何を壊してほしい?オーベ、指紋あげるよ、ティグレはまだ法に問われない年齢だし」

一同:

ティグレwww

ロール:

「なんやティグレ。見掛けによらずけっこうワイルドやないか。見直したわ」

ティグレ:

「えへへ」

クー:

「オーベとやら。この部屋にある液体のなかで、一番ヤバそうで安全な液体はどれだ?」

オーベ:

「ではこれとこれと・・・」列挙してついでに場所指定して最大限の被害かつ最大限の安全を確保

ティグレ:

パリンパリンガシャン

リップ:

「ああああ・・・」オロオロしてる

オーベ:

www

ティグレ:

「では穏便に済ませるのはまかせた、約束だからね」

クー:

「……一応警報慣らしておこうか」

ティグレ:

「お手並みを見せてね」

クー:

「警備員さんーーー子供が実験室で遊んでいますーーー」棒読み

オーベ:

「後はティグレ達を叱っているような絵を用意して部屋に戻せば完成ですね」

クー:

「お? 叱ればいいのかね? 任せたまえ」

オーベ:

「あくまで他人が勘違いする程度で良いですからね」

ティグレ:

「またね、オーベ、早いうちに会えてよかったっぽい」

GM:

じゃあ警備員呼ぶってことでいいかな

一同:

はい

クー:

呼びましょう

クー:

「なにしてんだこのクソガキ!!」

ティグレ:

「ごめんなさい!」

GM:

では研究室に警備員が来ました

イラスト

サヤ:

「多分タメだと思うけど」

クー:

「立ち入り禁止だって書いてんのが読めねえのか!!!」

クー:

警備員に見えないようにティグレにピース

ティグレ:

ではこちらもピース

オーベ:

「ああ、警備員の皆さん、そこら中に試薬が垂れているので入らないように!」

警備員:

「事故ですか?」

クー:

「子供が入り込んでんだよ。どうなってんだここのセキュリティ」

ティグレ:

「ごめんなさい反省してます!」

クー:

「おい警備員、仕事しろよ」

オーベ:

「それに我々には経費が少ないですからね・・・こういう安全対策がとてもとてもしづらいんですよ・・・」

オーベ:

「こんなに薬瓶壊されては暫く研究をストップさせざるを得ません・・・」

オーベ:

警備員何も悪くないのにとばっちり

ティグレ:

「ごめんなさい、報道の人が病院に怒らないよう大事にしないようにしときます」

警備員:

「被害状況はそちらで報告しますか?」

オーベ:

「ええ、こちらで報告しておきましょう」

警備員:

「では怪我人がいないかだけ確認させてください。負傷者はいませんでしたか」

クー:

「手とか切ってねえか。大丈夫か」

ティグレ:

「だいじょうぶ」

ティグレ:

「ありがとうクー」

オーベ:

「少なくとも外傷者はいません。吸ってしまったかどうか等はこちらで調べて対処しておきます」

警備員:

「それは良かった。では我々はこれにて失礼します」そそくさと部屋から出る

オーベ:

「といっても皆さん顔色良いようなので大丈夫ですね」

オーベ:

そそくさと・・・満面の笑みを浮かべて見送りましょう

ティグレ:

ティはこのまま帰るつもりですね

オーベ:

「さて、ではティグレ達をまず病室まで連れて行って、それからゆっくり片付けましょう」

クー:

「だとよ。子供はさっさと帰った帰った」

ロール:

「どうする?サヤ」

サヤ:

「子供じゃないからなー」

クー:

「じゃ、お嬢さん方は帰った帰った」

オーベ:

「クーさん、付き添いお願いします」

サヤ:

「クーさん、遊びに行こうよ」

クー:

「あいにく、私は暇じゃないんでね。病院の天井のシミでも数えてろ」

サヤ:

「シミ1つねえよ」

オーベ:

「クーさん、付き添い、お・願・い・し・ま・す・ね?」

クー:

「・・・仕方ねえな」

ロール:

「え~もう帰るんか~つまらんな~」

サヤ:

「わーいクーさん付き添って~~」

ティグレ:

「またね、オーベ、リップも」

オーベ:

「まあ、少しぐらい迷ってしまう事もあるんじゃないですか?」

クー:

「なんでお前そんなに嬉しそうなんだよ」

オーベ:

暗に寄り道の許可

リップ:

「ああ・・・100g20万もする薬品が・・・」オロオロしてる

クー:

クーさん病院の間取り知ってるのかわからんけど、とらえず3人を病室に送り届けようとします

サヤ:

「白衣着てる理由知りたいから」

クー:

「ファッションかな」

サヤ:

「うそつき!」

サヤ:

「ま、そのへんは後で教えてよ」

オーベ:

オーベは既にクーが研究者でない事は察してます

ティグレ:

ティもですね

クー:

「え~~~」

GM:

じゃあクーが三人を病室まで送ってオーベとリップは研究室に残る、でいいかな?

一同:

はい

GM:

ではクーの引率シーン

イラスト

クー:

「ここに来るの今日が初めてだから道知らねえわ。お前ら来た道戻れよ。寄り道するんじゃねえぞ。わかったな。」

クー:

と言って前を歩かせます

サヤ:

「私も今日来たばっかりなんだけど?」

クー:

「ふーん」興味なさげ

サヤ:

「ねー暇だし話してよ」

サヤ:

「興味ないみたいだけど、私はあるから」

クー:

「むかしむかしある所に桃が川から流れていきました」

クー:

「おわり。」

サヤ:

「うん」

サヤ:

「何も喋りたくないの?」

クー:

「いや、そういうわけじゃねえけどよ……」

サヤ:

「じゃあどういうわけだ」

クー:

「そういえばお前、駅前で私………………のそっくりさんを見たって言ってたな」

サヤ:

「私はクーっていう人の路上ライブを見たことあるんだけど?」

サヤ:

「あなたの名前は?」

クー:

「スミスだ」

サヤ:

「あのさーバレたくないなら最初っから偽名で動きなよ」

クー:

「知らねえよ、あっちが勝手に私の本名でポスト用意しやがったんだ」

クー:

「……あっ」

サヤ:

「語るに落ちた」

サヤ:

「なんでミュージジャンのお前が研究者なんかになったんだ」

サヤ:

「そこからしてもう怪しいんだよ、この状況」

サヤ:

「何が起きてるのか知ってたら教えてほしいね」

クー:

「事情が色々とあってね」

クー:

「一言で言うと、金のためだ」

サヤ:

「お前の事情じゃなくて何が起きてるか聞いてんの」

クー:

「あー、そういう?それだったら、私だって知りたいね」

サヤ:

「えー知らないのー」

クー:

「知らねえよ。もっと話はシンプルだと思ってたんだけどな」

サヤ:

「うわあーもしかして面倒くさいのに関わったかもしれないのー?」

サヤ:

「あーやっぱ病室でおとなしくしとくべきだったなあ」

クー:

「面倒ってわかってても、首突っ込まなきゃいけないときはあるんだよ」

クー:

「あー寝とけ寝とけ。おとなしくしとけ。病み上がりなんだろ?」

サヤ:

「クーさんには強い動機があるということか」

サヤ:

「いいね。私にもそういうの欲しい」

クー:

「お前が羨ましいわ」

サヤ:

「どのへんが?」

サヤ:

「私の知らない不幸がお前にあるから?」

クー:

「どうしてもやらなきゃいけないことがないんだろ?」

クー:

「ボーっと生きてそうだもん、お前」

サヤ:

「それは否定出来ないね」

サヤ:

「羨ましいだろ」

サヤ:

「羨まれるのは好き」

クー:

「いいなーーー羨ましいなーーーどうだこれで満足か」

サヤ:

「……なんで怒ってるの」

クー:

「別に怒ってなんかいねえよ」

サヤ:

「うーん」

サヤ:

「そっか。私と話したくないんだね」

サヤ:

「ごめんね、無理に引き止めて」

サヤ:

「おとなしく病室に戻ってシミ数えるね」

サヤ:

「じゃあね」戻ります。

クー:

「そうだな。ここにきて私を知ってる人間がいるとは思わなかったからな」

ロール:

「な?サヤ、だから医者は敵なんや。これで分かったやろ」

サヤ:

「医者じゃないよあの人」

ロール:

「え?違うん?!」

サヤ:

「なんの事情かは知らないけど医者だか研究者だかのフリしてる人だよあれ」

サヤ:

「駅前で見たもん」

クー:

「そこ、うるさいぞ」

ティグレ:

w

サヤ:

「うるさくないもん」

ロール:

「まあ確かにサングラスして肩にヘッドホンぶらさげとる医者は珍しいと思っとったけど」

サヤ:

「ねー」

クー:

「私のファッションセンスにガタガタケチをつけるな」

サヤ:

「でもおかしいよね、ミュージシャンが医者だか研究者だかのフリするなんて」

ロール:

「たしかにおかしいなぁ」

サヤ:

「ギャンブラーのカン的にやばいニオイしない?これ」

ロール:

「めっちゃ臭うな・・・プンプン臭う」

ティグレ:

「クー、帽子世界って何?」

クー:

「んー……私も良くは知らないが」

クー:

「なんか延命システムらしいぞ」

ティグレ:

「ボニファーツさんと関係が?」

サヤ:

「知ってんじゃねーか!!」

ロール:

www

サヤ:

「くっそ!!」

クー:

「それ以上は知らないんだよ!!」

サヤ:

「お前ふざけんなよ!!!」

クー:

「何だお前!! 喧嘩すんならやるのかオラ!!」

ロール:

貴重なサヤのツッコミシーン

ティグレ:

www

サヤ:

「やるぞオラ!つつくと自殺するからな!!!」

ティグレ:

草

クー:

「めんどくせえなコイツ!! じゃあはったおせばいいのか?」

サヤ:

「いいよ」

クー:

延命でボニファーツの単語出てくるかな?

クー:

「うわっ許可されると逆にやりにくいな!」

ロール:

「やめときや。サヤはマンションの8階から飛び降りても死なん奴やで」

サヤ:

「暇だからで自殺できるぞオラ!!!」

ティグレ:

オーベとの話で出てたね

クー:

そうだったわ

ティグレ:

いいようやむやにしてもw

クー:

「命は大切にしろよオラ!!」

サヤ:

「……で、これ延々と続けるようになるけど誰か止めない?」

ロール:

「止める言うてもなぁ・・・ウチはムリゲーあんま好きやないし」

サヤ:

「だってさクーさん」

サヤ:

「どうする?このへんでやめない?」

クー:

「あ? 停戦か? いいだろう」

クー:

「吹っかけてきたのそっちだろ」

サヤ:

「あーはいはい。そうだよね。ごめんね」

クー:

「で、何?ボニファーツ?」

ティグレ:

「そうそう」

クー:

「あー……」

ティグレ:

「出た情報をまとめようか、ボニファーツさんは帽子世界で延命できる、その根幹のシステムになるらしいのがティグレ」

ティグレ:

「デバイス班が大きくそこにかかわってるけどライバルのオーベチームは遅延させたい」

クー:

「何言ってんだお前」

ティグレ:

「ティグレがデバイス班にごねてもいいよ」

サヤ:

「デバイス班って機械を担当してるってやつ?」

クー:

「遅延なんかさせねえよ。オッサンの命がかかってんだ」

ティグレ:

「クーの目的は何なの?」

クー:

「デバ椅子班には、あくまで我々化学班の重要性を理解させるんだ」

ティグレ:

椅子草

クー:

「プロジェクト自体の遅延を狙いたいわけじゃない。わかったか?」

クー:

とすっとぼけます。

ティグレ:

じゃあ「協力できることがあったらいつでも言ってね」

ティグレ:

とりあえずここまででティグレは帰ってもおk

クー:

(帽子世界が延命システムで、それを遅延させなきゃいけないのだとしたら)

クー:

(この基幹とかいうティグレを何とかすれば、結構遅延できそうだな)

クー:

「あー……」

クー:

「ずいぶん歩いたが、至宝のガキは大丈夫なのか」

クー:

「アレだろ。テレビで見た。足がアレなんだろ」

サヤ:

「そうらしいね」

ティグレ:

結構平気そうに歩いてますね

GM:

この辺でティグレとロールが2人から離れていきます

クー:

「っていうかこの病院でけえな」

サヤ:

「でかいね」

クー:

「あのオッサンがカネならいくらでもあるとか言ってたワケだわ」

サヤ:

「あのオッサン呼ばわり出来る人なの?ボニファーツって」

サヤ:

「隠すならもう少し頑張って隠しなよ」

クー:

「そうだなぁ、じゃあなんて呼べばいいんだあのオッサン」

サヤ:

「んーオッサンでいいんじゃない?」

クー:

「だろ?」

サヤ:

「親しい間柄なんだね」

クー:

「全然。1回会っただけだし」

サヤ:

「なんでクーさんがボニファーツと仲良しなのかはあえて探らないけど」

サヤ:

「っていうか、どこまで踏み込んで聞いていいのかわかんないけど」

サヤ:

「……こう言うと何も聞けねえな!!!」

サヤ:

「ねーどこまで聞いていいのー?」面倒くさいので聞く!!

クー:

「いやそれを私に聞くなよ!?」

クー:

「何なんだよさっきから!! 私に興味でもあるのか!?」

サヤ:

「あるって言ってるじゃん」

サヤ:

「クーさんには私に興味ないだろうけど、私はあるって」

クー:

「えええ、じゃあどこまで話して良いんだ私も」

サヤ:

「多分どこの馬の骨かもわからん、信用もできん人間である私に話をすることはないと思う」

サヤ:

「けど、私は興味あるから聞きたい」

サヤ:

「私、どうすればいい?」

クー:

「あああ!もう面倒くさいな!」

サヤ:

「めんどい?」

クー:

「いーか、病院側の人間には絶対漏らすなよ」

サヤ:

「話したくないなら別にいいのに」

クー:

「私は研究者でも医者でもない。もうバレてると思うけど」

サヤ:

「うん、それは知ってる」

クー:

「うん……私の演技、そんなに下手だったか?」

サヤ:

「演技に問題はないと思う」

サヤ:

「ただ、私がクーさんの正体を知ってて、なおかつ空気読まなかったのが不幸だっただけだと思う」

サヤ:

「あーそうだ。クーさんの正体」

サヤ:

「私さー、実は興味ないものは全然覚えないの」

サヤ:

「ご指摘の通りボーッと生きてるからね」

クー:

「根に持ってるな」

サヤ:

「持つよ」

サヤ:

「でもミュージジャンとしてのあなたを覚えてたってことは」

サヤ:

「なんかしら心に残るものがあったんだと思うよ」

クー:

「ほほー」

クー:

「そもそも駅前でフラフラしてる私を覚えてたってだけで嬉しいのに」

クー:

「心に残ると言われるとなんだか照れるな」

サヤ:

(これは……今までにない反応!!)

サヤ:

「もっと多くの人に聞いてもらえればいいのにって思ったな」

クー:

「なんかボニファーツのオッサンも似たようなこと言ってたな」

サヤ:

「うん、多分そんなことを思って通り過ぎたんだと思う」

クー:

「結局通り過ぎてんじゃねえか」

サヤ:

「急いでたし」

クー:

「100万ぐらい置いて行けよ」

サヤ:

「早急に家に帰る必要があったんだよ」引きこもり

クー:

「そうか、それなら仕方ないな」

サヤ:

「うん、今度見かけたらいくらか払う」

クー:

「やった」

サヤ:

「金に困ってるの、もしや」

サヤ:

「あ、言いたくないなら言わなくていい!!」

クー:

「いや、構わないよ。金には困ってる。お金欲しい。こういうのは言った方が良い」

クー:

「まぁそれも、なんとか目途がついたかな」

サヤ:

「えーまじでー?」

サヤ:

「路上ミュージシャンていかにも金持ってなさそうじゃん」

クー:

「路上ミュージシャンほどもうからない職業もないって」

サヤ:

「儲からないのに、金の目途がついたの?」

サヤ:

「もしかして、今白衣着てる理由がそれ?」

クー:

「そんな感じだな」

クー:

「ボニファーツのおっさんが札束投げてくれたんだよ」

サヤ:

「まじかよ」

サヤ:

「すげえな」

サヤ:

「音楽最強じゃねーか」

クー:

「だろ?」

クー:

「まぁ音楽で人は救えないからな」

サヤ:

「物理的に救うことは無理だけど」

サヤ:

「心を救うことは出来るんじゃないの?」

サヤ:

「オッサンは救われたんでしょう?あなたの音楽に」

クー:

「いや、まだ救っている最中だ」

クー:

「私は……」

サヤ:

「ん? 最中?」

クー:

「……いや、見ず知らずのキミを巻き込んでもいいんだろうか」

サヤ:

「巻き込む?」

サヤ:

「違ったらごめん」

サヤ:

「もしかして巻き込みたくないからツンケンしてたの?」

クー:

「4割ぐらいはそうだが、6割ぐらいはただ単にお前が怪しいからだ」

サヤ:

「でしたか」

クー:

「でも、やはり協力者は必要だろう。なんたって1日目でここまでバレバレなわけだからな」

サヤ:

「協力者?」

クー:

「単刀直入に言うと」周りに誰もいないのを確認して

クー:

「私の目的は、帽子世界延命システムのプロジェクトを止める、あるいは遅延させることだ」

クー:

「ボニファーツのおっさん自身がそれを望んでいる」

サヤ:

「帽子世界……?延命?遅延?」理解が追いつかない

サヤ:

「は?え?」

クー:

「まぁ簡単に言うとだな」

サヤ:

「うん」

クー:

「あのオッサン、クリオネになりたいらしい」

サヤ:

「まじか」

クー:

「それを応援するんだ」

サヤ:

「なにそれめっちゃ面白そう」

サヤ:

「クリオネってなんだよウケるー」

クー:

「歩いてみた限り、この病院はだいぶ大きい。一人で立ち向かうのは無謀だろう」

クー:

「まだ病室につかないし」

サヤ:

「長えな」

GM:

さすがミュージシャン、歌詞的な表現しやがる

サヤ:

(っていうか迷ったのでは)

クー:

www

サヤ:

「それで、無謀だからどうするの?」

クー:

「病院の中には、オッサンがクリオネになるのを快く思わないやつもいる」

クー:

「無謀だから、協力者を増やす」

サヤ:

「クリオネになるのを阻止するのは普通だと思うけど」

サヤ:

「私が常識的なツッコミをするのはよくないな」

クー:

「オッサンも、なんか協力者増やすんなら歓迎する、みたいなこと言ってたからな」

サヤ:

「へーまじで?」

クー:

「まぁ、クリオネは比喩だ」

クー:

「帽子世界の延命システムを使うと……(声を潜めて)死ねなくなるらしいんだ」

クー:

「あのオッサンは、それが嫌らしい」

サヤ:

「……死ねなく?」

サヤ:

「理屈や原理はとりあえず置いておく」

サヤ:

「そういうことが可能、ということだよな」

クー:

「あのオッサン天寿を全うしたいんだそうだ」

サヤ:

「ああ、つまり尊厳死ってやつ?」

クー:

「死にたいわけじゃないらしいんだが、死ねなくなるのが嫌らしい」

クー:

「……そーゆー言葉は知らねえが、そういうんじゃないのか」

サヤ:

「えーとオッサンは延命システムとやらを回避して」

サヤ:

「普通に死にたい。そう言ってるわけで」

サヤ:

「そうすると延命システムが邪魔だ、と」

クー:

「そーゆーことだ」

サヤ:

「延命を強要されてる状況なわけかー」

サヤ:

「それは辛かろう。よく知らんけど」

クー:

「いろいろと利権が絡んでいるらしくてな」

サヤ:

「ふむ」

サヤ:

「当主ともなれば利権も絡むだろう」

クー:

「私が上手く動いた暁には、莫大な報酬が得られる、ってわけだ」

サヤ:

「はーそういうことか」

クー:

「が、考えてみると、どうにも1人で動くには具合が悪い」

サヤ:

「利権が絡んでる案件ってのは少なからず危険だね」

クー:

「……で、協力してくれるのか?してくれないのか?」

サヤ:

「やるー」

クー:

「そろそろ部屋についてしまうぞ。私たちがこうやって顔を合わせられるのも回数がないだろう」

クー:

「そうこなくっちゃな」

サヤ:

「私には動機がないからね」

サヤ:

「生きてる動機がない」

サヤ:

「だから、そういうの欲しかったわけ」

サヤ:

「やるよ。やるやる」

クー:

「贅沢な悩みだ」

クー:

「いいだろう。では頼んだぞ」

サヤ:

「よろしくね」

クー:

こんな感じで、どうでしょう

サヤ:

「あ、そうだ」

サヤ:

「クーさんじゃなくてクーちゃんって呼んでいい?」

クー:

「ちゃん……?」

サヤ:

「私はクーちゃんのことある程度信頼してるよという証拠」

クー:

「別に構わないが、ちゃんづけはなんか変な感じだな」

クー:

「まぁいいだろう」

サヤ:

「怪しいと思われるなら、こっちから信用しないとねー」

サヤ:

「ま、うまくやろう」

クー:

「おう」

クー:

「ふぅ、すっかり話し込んでしまった。いいかお前ら、今後はこの病室で……」後ろを振り返り

イラスト

クー:

「……誰もいねえ!」

ティグレ:

www

クー:

「やばい、どこかに置いてきちまった」

クー:

「あーあーマズいな 探しに行かないと」

GM:

じゃティグレとロールのシーンをはじめましょう

ティグレ:

いえーい!

GM:

2人はクーとサヤが会話しているスキをついてクーから離れています

イラスト

ロール:

「なんやティグレ、部屋に帰らんのか?」

ティグレ:

「うん、ちょっと用事が出来た」

ロール:

「うちも急用ができた。巨悪の陰謀と戦うっていう急用がな!」

ティグレ:

「奇遇だねティグレもだよ」

ロール:

「明らかにこの病院おかしいからな。いろいろ探ってくで」

ティグレ:

「だね」

ロール:

「ほなウチは他に怪しいトコないか探索してくる。ここは別行動にしよか」

ティグレ:

「わかった、気を付けてね」

ロール:

「また後でな~」手を振って別れる

ティグレ:

「まったね~!」

GM:

ではロールと別れたティグレはロビーで人を観察しています

イラスト

看護士:

「困ります当主。あまり外を出歩かないでください」

ボニファーツ:

「少しくらい良いだろう」

GM:

という会話がティグレに聞こえてきました

ティグレ:

近づきますね

GM:

はい

ティグレ:

「こんにちは当主」

ボニファーツ:

「おや?どこかでお会いしたかな?」

ティグレ:

「バイエルンの至宝です」

ボニファーツ:

「ああ。最近テレビを賑わせている天才少女か。こんな所で遭うとは奇遇だね」

ティグレ:

「共通の知り合いのことを話したくて丁度探していました」

クー:

「へっくしょい」

ティグレ:

w

ボニファーツ:

「共通の知り合い?」

ティグレ:

「クーのことです」

ボニファーツ:

「ふむ」隣にいる看護士を手で追い払います

看護士:

「はやく病室に戻ってきてくださいね!」しぶしぶ退散する

ティグレ:

「先ほど化学班で出会いました、クーはあなたのことをあのおっさんと呼んだりずいぶん感情移入してるようでなにか知ってるようでしたので」

ティグレ:

「知る必要が出来たのですね」

ボニファーツ:

「なるほど。彼女から話を聞いたのかね?」

ティグレ:

「クーはあなたにとっての何?」

ボニファーツ:

「取引相手かな。彼女の夢と私の夢を取引している」

ティグレ:

「夢?」

ボニファーツ:

「彼女の叶えたい夢はお金が必要。私の望みはヒトとして死ぬことだよ」

ティグレ:

「なるほど」

ティグレ:

「ティグレはあなたを疑ってたのですが少し信じられる気になりました」

ティグレ:

「お互いどこまで状況を把握しているか分かりませんが、いくらでも嘘をつける状態で信じる基準にできそうなのがクーでした」

ティグレ:

「ティグレとも取引をしませんか?」

ボニファーツ:

「そうだね」

ボニファーツ:

「ではティグレ君の夢を聞かせてくれないか」

ボニファーツ:

「その夢と私の夢で取引しよう」

ティグレ:

「…ママを助ける事」

ボニファーツ:

「どこか体が悪いのかな」

ティグレ:

「体が悪いのはティグレの方」足を見せます

ボニファーツ:

「・・・義足か」

ティグレ:

「ママはあの花が綺麗だけど崖のそばにあって取れないって言ってティグレはあれなら取れるなあと思ったんだ」

ティグレ:

「でも…」

ティグレ:

「ママはここで足が治ると聞いた時方法も聞いてこなかった、ママはティグレがこうなってからおかしくなっちゃって、ずっとティグレに人形みたいな服を着せて現実を見ないで生きてきた」

ティグレ:

「ティグレが足を治してママを助けなきゃならない」

ボニファーツ:

「つまり君は、ママの心を助けたいと思っているのだね」

ティグレ:

「うん」

ボニファーツ:

「ではティグレ君は自分の義足をどう思っている?」

ティグレ:

「ティグレの足はあのピクニックで無くなった後獣に食べられて自然の一部になった」

ティグレ:

「この足はただの義足、三本目の本当の足が手に入らないとママを助けられないしそう簡単なことじゃないと思ってる」

ボニファーツ:

「私はね、ティグレ君」

ボニファーツ:

「足を失ったとしてもヒトとして自然に生きていくことはできると思っているし、それは不幸なことではないと思っている」

ティグレ:

「ティグレもティグレ自身はそう思ってる」

ボニファーツ:

「しかし君のお母さんは不幸だと思っているんだね」

ティグレ:

「うん、ママを助けたい」

ボニファーツ:

「おそらく君も気付いていると思うが、人間の足を生やすことは現代医学では無理だ」

ティグレ:

「まだまだ先だね、でもそれじゃ遅い」

ボニファーツ:

「だとすると君はなぜこの病院にいるのかね」

ティグレ:

「オフターディンゲンなら奇跡を起こせると信じたかったから」

ボニファーツ:

「成る程」

ボニファーツ:

「こんな話がある。競技用の義足は100mを9秒台で走ってしまうので義足性能のレギュレーションを設けているそうだ」

ボニファーツ:

「つまり」

ボニファーツ:

「足を生やすより最高の義足を作った方が早い」

ボニファーツ:

「その最高の義足を作るという話なら私も力になれるだろう」

ティグレ:

「ずっと頭のいい大人に聞きたかった、ママはそれで納得してくれるかな」

ボニファーツ:

「おそらく君のママは事故が自分の責任だと思い悩み、その過去を消したいと強く願っているのだろうな」

ティグレ:

「うん」

ボニファーツ:

「性能の良い義足では過去を無かったことにはできない」

ボニファーツ:

「結局のところ、ティグレ君が幸せに生きる姿を見せることでしかお母さんを救えないのかもしれないな」

ティグレ:

「人生はままならないねボニファーツ」

ボニファーツ:

「うむ。しかし思い通りにならない人生は面白い」

ティグレ:

「あなたの人生はここまで面白かった?」

ティグレ:

ティグレは自分の今後の人生と少し重ねてますね

ボニファーツ:

「思い通りにしようと知恵を絞るのが楽しいね。今もそうだよ」

ティグレ:

「ティグレもだよ」

ボニファーツ:

「では私と取引しないか?お互いの人生をより良くするために」

ティグレ:

「同感だね」

ボニファーツ:

「クー君に私の延命計画を遅延させる工作をお願いしている。君も協力してくれないだろうか」

ティグレ:

「そんなとこだろうと思ってた、どうして一人で逃げないの?」

ティグレ:

日常を送りたいのかな

ボニファーツ:

「当主というのは強いようで弱いものだよ。逃げてもすぐ捕まるだろう」

ティグレ:

「…わかった、最後に確認するけど、それがあなたの望む答えなんだね?」

ボニファーツ:

「そうだ。君のなくした足と同じように、私を自然のまま逝かせてほしい」

ティグレ:

「ティグレの足も自然に帰った、そう考えるとまだ生きててここにいて二人で考えてるのって不思議だね」

ティグレ:

「いいよ」

ボニファーツ:

「ありがとう」

ボニファーツ:

「もし他に協力者がいれば紹介してほしい。工作員は多ければ多いほど良いからね」

ティグレ:

「ロールがいいかな、ティグレは考えるのが好きだけど体が弱いからロールとはいい相棒になれそうだって最初に会った時から思ってる」

ティグレ:

「ロールと組みたい」

ボニファーツ:

「君がそういうのなら安心だ。ではその子もクーと同じ席を用意しよう」

ティグレ:

「また会える?ボニファーツ」

ボニファーツ:

「そうだな。また会おう」

ティグレ:

「またね、ボニファーツ」

GM:

じゃあここでティグレのシーンは終了でいいかな?

ティグレ:

はい

GM:

さて、クーとティグレによってオーベの化学班へ配属されることになったサヤティグレロールの三人

GM:

研究室にはクー、オーベ、リップの他、新たに化学班となったサヤティロールもいます

イラスト

クー:

「ふむ。ティグレ、白衣のすそはもう少し詰めたほうが良さそうだな」(素知らぬ顔)

GM:

リップは呆れ顔でこめかみをピクピクと痙攣させています

リップ:

「な、何なの、あなた達は・・・意味が分からない」

クー:

「私にも何が何だかさっぱりわからないが(すっとぼけ)」

クー:

「あのオッサ……当主の意向なら仕方がないじゃねえか」

オーベ:

「不思議な事もあるものですね~」面白そうにしてる

クー:

「な!仕方がないな!」

サヤ:

「不思議だよねー」

ロール:

「本日より化学班へ配属になったロールや。よろしゅうな」

サヤ:

「まあ、どうでもいいや。サヤです」

ティグレ:

「思い通りにならない人生は面白いとボニファーツがリップ」

オーベ:

「まあ取り敢えず仕事さえしっかりしてくれるなら私からは何もありません」

ティグレ:

「ティグレです、よろしくね」

サヤ:

「仕事ってあれだろ」

リップ:

「ちょっとチーフ!」

オーベ:

リップごめんw

オーベ:

「はい?」

クー:

「まぁまぁ」

リップ:

「昨日まで患者だった人がどうして化学班にいるんですか!」

クー:

ほんとそれなw

オーベ:

「さあ?しかしこれは有効活用しない手はない気もしますね」

リップ:

「・・・」

リップ:

「・・・ま、まあチーフがそう言うなら・・・」納得できない顔しながら

ティグレ:

草

オーベ:

もう一度言おう。オーベは少なくとも初期「サイコパス」だったのだ!オーベの本質は少なからず「サイコパス」なのだ!

GM:

たすかったぜサイコパス!

クー:

「まぁまぁ、一気に人員が増えたんだ。良かったじゃねえか!」

ティグレ:

w

サヤ:

「で、なにすんの?」

クー:

「早速案内してもらわないとな! あといろいろ教えてもらわないと」

ティグレ:

「粉骨砕身がんばります」

リップ:

「もういいわ。とにかくチーフ、早くデバイス班の所へプロジェクトの詳細を聞きに行きましょう」

オーベ:

「分かりました。」

オーベ:

じゃあ行きますか

クー:

「おっ、それは我々全員でということだね?」

リップ:

「あなたたちも来なさい。こうなったらしっかりと働いてもらうわよ」

サヤ:

「行くー」

クー:

「よぉし、行こうじゃねえか」

ティグレ:

(結局至宝は何に使われるんだろう…)

リップ:

「デバイス班はバイエルン製剤工場にいます。さっそく移動しましょう」

サヤ:

「なにが見られるのかなーたのしみだなー」

オーベ:

移動!

GM:

ということで君たちは長い旅路の果てについにバイエルン製剤工場へと向かったのだった

GM:

5人とリップはバイエルン製剤工場にいます

イラスト

GM:

5人は白い防塵服、リップは赤い防塵服を着ています

クー:

(視界が明るい……)

GM:

工場内は四人が第二話で見た夢と同じ、白い部屋がいくつもあります

サヤ:

周囲を観察しよう

オーベ:

あれ、オーベは見て無いな

GM:

そしてリップの防塵服の胸元には『バイエルン製剤』という文字がプリントされています

ティグレ:

ああ。あったな

オーベ:

そこは見た

GM:

皆の前には白衣姿の老人がいました

イラスト

オーベ:

www

クー:

うお

ティグレ:

マッディ!

サヤ:

おまえか

ティグレ:

(カプコンのワイリーみたいだ)

リップ:

「デバイス班チーフ、マッディ博士にお聞きしたいことがあります」

マッディ博士:

「何じゃ化学班か。こんな所に何の用じゃ」

リップ:

「マッディ博士、先ほどバイエルンの至宝と面会しました。本人は協力の要請など知らないと言っています」

マッディ博士:

「これから要請するんじゃ」

ティグレ:

「何を要請するの?」

クー:

(ユニークなハゲだなこのオッサン)

ティグレ:

草

マッディ博士:

「至宝の件はおぬしら化学班の管轄ではない。余計な真似は慎むことじゃ」

オーベ:

「いやあ、実はティグレは化学班に配属されたんですよ」

ティグレ:

「よろしくお願いします」

マッディ博士:

「・・・」

一同:

www

サヤ:

「遅かったな」

オーベ:

5秒でとん挫

マッディ博士:

「ふん・・・まぁいいじゃろ。化学班が口説いていたなら話は早い」

マッディ博士:

「プロジェクトもそろそろ頃合いじゃしな」

クー:

「なぁ、ユニークなハゲのおっさん」

クー:

「デバイス班って何作ってんだ? 私は今日配属されたばっかりで何が何だかわかんねえんだけどよ」

クー:

「椅子づくりか? それにしちゃあ白いところだな」

マッディ博士:

「そうじゃな。至宝を引き入れた功績もあるし、そろそろ教えておこうかの」

マッディ博士:

「おい、アレを持ってこい」

GM:

マッディ博士がスタッフに合図すると、何やら水槽の付いた機械を運んできました

イラスト

ティグレ:

あれか

クー:

いきなりハゲ呼ばわりされても怒らないオッサン やさしい

サヤ:

あれだ

マッディ博士:

「帽子世界とはな、簡単にいえば脳単体で延命するシステムじゃ」

オーベ:

プッカプッカ脳

マッディ博士:

「当主の腫瘍は全身に転移しておるからの」

マッディ博士:

「脳へ転移する前に体から切り離すしか助かる方法はないじゃろう」

オーベ:

「ないでしょうね」

サヤ:

「エグいことすんねー」

クー:

「・・・??? つまりどういうことだ??」

ティグレ:

「ボニファーツがそこに入るの?」

マッディ博士:

「そうじゃ。当主を延命させる装置を作っておる。それがデバイス班の仕事じゃ」

オーベ:

「脳だけはしっかりとすれば老化しないなんて仮説もあるし」

ティグレ:

「ティグレは何をするんだろう」

クー:

「えっ、ちょっと待ってくれよ」

クー:

「脳取り出したら、普通人間死ぬだろ」

マッディ博士:

「その通り。死なないようにするのが帽子世界プロジェクトじゃな」

オーベ:

「それは画期的ですね!」

オーベ:

「いろんな意味で」

クー:

「他の部位はどうすんだよ。手とか足とか」

クー:

「楽器とか弾けなくなっちまうじゃねえか」

マッディ博士:

「脳以外は全て捨てる。当たり前じゃろ」

クー:

「えええ……ええええ?」

ティグレ:

「脳だけを冷凍して未来の科学の進歩を待つ技術がすでにあるけどあれはまだオカルトに近い、こっちのほうが精度は高いってことでいいの?」

マッディ博士:

「デバイスの精度か。そうじゃな・・・では」

マッディ博士:

「そこの化学班、名前は何というんじゃ?」マッディはクーを指さしています

クー:

「えええ……えー…… えええ……?」一人でブツブツ言っています

ティグレ:

クーご指名

クー:

「ああ。私はクー・ポンポンって名前だ」

マッディ博士:

「クー・ポンポンか。よろしい」マッディは水槽のディスプレイに何か打ち込んでいます

マッディ博士:

「たとえばお前の頭部がこの延命装置に入っていたとする」

クー:

「気持ち悪い想像させんなよ……」

マッディ博士:

「水槽に少しでも異常があると・・・」

GM:

マッディが水槽の蓋を少し開けると、水槽からアラーム音が鳴りました

ティグレ:

ラウドスピーカーなついな

GM:

*エラー エラー*

GM:

*水槽の温度が低下しています*

クー:

なついわ(穴があったら埋まりたい)

GM:

*《クー・ポンポン》の水槽温度が低下しています。係の者は直ちに復旧作業に勤めてください*

オーベ:

開いて低下してたのか

サヤ:

なるほどねー

GM:

*生身の人間とは違い、剥き出しの脳は微小な温度変化でも著しい影響を受けます*

ティグレ:

うまい

クー:

「うわっ、機械が私の名前喋ってる」

ティグレ:

同じ内容だ

GM:

*直ちに水槽温度を36.5℃まで復旧させて下さい*

マッディ博士:

「このように、安全性・安定性が極めて高い延命装置なのじゃ。精度はほぼ完全といっても良い」

オーベ:

「へ~、これは良い恒温槽だ!」

クー:

「うわぁ……本当に頭が入りそうなサイズしてる……うわぁ……」

クー:

ちょっと気分悪そうにしてます

ティグレ:

「意識はあるのかな」

マッディ博士:

「じゃが課題も多い」

マッディ博士:

「脳単体の延命はシステムの維持に莫大なコストがかかるのじゃ」

マッディ博士:

「コスト問題を解決するには、複数の脳でネットワークを構築させる必要がある」

サヤ:

「そんなことできんの?」

サヤ:

「ネットワークってちょっと想像つかない」

マッディ博士:

「うむ。つまり」

マッディ博士:

「脳が自分の世界を創り、お互いの脳が夢の世界を行き来して楽園を楽しく生きる」

マッディ博士:

「これが帽子世界と呼ばれる延命システムの正体じゃ」

ティグレ:

「なるほど、クオリアが流れ込まない世界に生きるのはきっとつらい」

ティグレ:

「でもそれは確かな話?」

マッディ博士:

「愚問じゃな。この世に確かなものなど無い」

ティグレ:

「ティグレはそこに何をするのか教えて」

マッディ博士:

「焦るな。まだ話はこれからじゃ」

マッディ博士:

「帽子世界にはスパコンの演算能力に加え、ネットワークを構築する為のマザープログラムが必要じゃ」

クー:

(もう何の話してるのか全然わかんねえ)

マッディ博士:

「スパコンの方は既に『フェザント』が準備できておる」

マッディ博士:

「しかし問題はマザープログラムの方じゃ」

マッディ博士:

「なんせネットワーク先が人間じゃからの。フェザントにヒトの心を学習させる必要がある」

マッディ博士:

「学習対象は脳の成熟が進んでいない者。加えて時間の加速に耐えられるほどの高IQが望ましい」

ティグレ:

「そういうことだったか」

マッディ博士:

「ここまで話せばもう分かるじゃろ」

マッディ博士:

「バイエルンの至宝には帽子世界のマザープログラム作成に協力してもらうという話じゃ」

マッディ博士:

「まあ化学班に配属になったのであれば話は早いがの」

ティグレ:

「身を切り売りする事態じゃないなら構わないけど予想のはるかに上だったよマッディさん」

オーベ:

「あ、マッディ博士」

マッディ博士:

「なんじゃ」

オーベ:

「まずは貴方で人体実験しましょう!こういうのは製作者がまず試すものでしょう?」

オーベ:

ニッコリ

一同:

おいw

クー:

「お前話聞いてたのか?」

クー:

「なんかその……アレだろ? 頭外さなきゃいけないんだろ?」

オーベ:

「ええ、でもまあ、まずは試してみるものでしょう?」

マッディ博士:

「化学班は変わり者が多いのぅ」

一同:

www

マッディ博士:

「余命宣告された者が味わう肉体の苦痛、死への恐怖」

マッディ博士:

「このシステムで患者はそれらから解放されるのじゃ」

サヤ:

「それ嘘だよ」

サヤ:

「生きてるほうが幸せだなんて、そんなの誰が決めたんだよバーカ」

マッディ博士:

「まあ他人の幸福を他人が決める道理はないじゃろうが」

マッディ博士:

「やはり化学班は変わり者が多いのぅ」

サヤ:

「うっせーハゲ」

オーベ:

「いえいえ、至って常識人の集まりですよ」

オーベ:

常識とは・・・

オーベ:

「当然私だって自身で人体実験してますよ。頼まれた明晰夢薬のね・・・あ、これリップさんに秘密だったの忘れてた」

リップ:

チラッとオーベを見て微妙に言い返せなくてイライラしている

一同:

www

クー:

「なぁ、マッディのオッサン」

マッディ博士:

「なんじゃ」

クー:

「つまり……今までの話をまとめると」

クー:

「当主のオッサンの脳を取り出して……そこに入れて……それ以外の部分全部捨てるってことか……?」

マッディ博士:

「そういうことじゃ。脳に腫瘍が転移する前にやらぬと手遅れになる」

クー:

「そうか、もうあのオッサン、長くはないんだな。そうか……」

クー:

「……いや、でもよ。それ倫理的にどうなんだ。人道とか法律とか、その辺が色々ヤバすぎねえか?」

オーベ:

「本人さえ同意していれば問題ないはずですが・・・どうなんですか?」

マッディ博士:

「まぁ言いたい事は分かるが、だからといってこの計画は止められんよ」

オーベ:

「・・・?もしかして同意得てない?」

マッディ博士:

「このプロジェクトはワシが勝手にやっとるわけではないし、誰かから命令されとるわけでもない」

マッディ博士:

「仮にワシを止めた所で別の者がワシの代わりをやるだけじゃ」

マッディ博士:

「バイエルンの至宝も同じこと。ワシと同じく代わりはいくらでも用意できる」

ティグレ:

「そうだね」

マッディ博士:

「オフターの当主を死なせないという意思が病院にある限り、帽子世界プロジェクトは止まらんよ」

マッディ博士:

「当主は気の毒じゃと思うがの」

マッディ博士:

「もしどうしても止めたければ、ボニファーツを今すぐ殺すことじゃな」

マッディ博士:

「そうすればこのプロジェクトは根本から意味を成さなくなるじゃろ」

オーベ:

「くるみ割り人形か・・・」

クー:

「そんなことできる訳ないだろ……」

マッディ博士:

「まあ帽子世界を否定しておいて殺人を肯定するなど矛盾の極みじゃがの」

オーベ:

「いえいえ、本人の同意さえあれば別に殺人も良いのでは?」

クー:

「よくないだろ……」

ロール:

(あいつヤベーな・・・)

サヤ:

「だれも責任取りたくないでしょ、殺人とか」

クー:

「そうそう、責任が…… いやそれだけじゃねえけどよ」

オーベ:

「それもそうですね。やっぱ自殺推奨した方が良いでしょうか・・・」

サヤ:

「自ら死ぬのが穏やかな解決方法だなー」

オーベ:

「そうですね」

ティグレ:

そういえばオーベはボニの考え知らないのね

サヤ:

「でもそれも無理でしょ」

クー:

「げふんげふん」わざとらしく咳払いをして

クー:

「っていうかデバイス班、滅茶苦茶研究が進んでんだな。もうこの水槽が完成品なんだろ?」

クー:

「それに比べて、俺たちの化学班ときたら………… ……どこまで進んでんだっけ?」

ティグレ:

「偶然壊れた機材の到着待ちだね」

マッディ博士:

「化学班は化学班で重要じゃよ。たとえば」

マッディ博士:

「帽子世界は脳単体を延命するシステムじゃが、必ずしも脳だけである必要はない」

マッディ博士:

「体を持ったまま帽子世界で延命できる方法があるんじゃ」

マッディ博士:

「その為の薬はお前たち化学班が作っておるじゃろ」

オーベ:

「なるほど重要ですね!」

ティグレ:

「それは帽子世界に自由に出入りできるってこと?」

マッディ博士:

「体を持ったままでもシステムにアクセスできるということじゃな」

ティグレ:

「うん、だとしたらもう入った人はいるのかな」

オーベ:

「ではマッディ博士、これを飲んでみて下さい。」無理矢理口に試作明晰夢薬を突っ込んで良いですか?

クー:

待てやw

オーベ:

なおオーベが試した結果、効果は殆どない

GM:

別に良いですけど、帽子世界システムに関する情報が得られなくなっても良いならどうぞ

ティグレ:

草。やめれw

オーベ:

草。無しで

マッディ博士:

「脳と体の伝達神経を一時的に麻痺させる薬『エリクション』あれがあればわざわざ体を捨てる必要は無い」

ティグレ:

「なるほど」

リップ:

エリクションの所でプッと吹き出している

一同:

www

オーベ:

少し微妙な顔。でも周りからは分からない

クー:

「体を持ったまま延命か」

クー:

「それなんか意味あんのか? 普通に生きてた方がよくねえか?」

マッディ博士:

「現時点で体を破棄する者は当主ボニファーツのみ。他の延命患者は万一の回復を見越して体を残す」

マッディ博士:

「ただし記憶だけは消しておかなければならん」

ティグレ:

「それはどうして?」

マッディ博士:

「自分の身に起こった事を自覚させてしまうからの」

ティグレ:

「楽園を作るつもりってことか」

マッディ博士:

「安楽生命維持こそが帽子世界システムの狙いなのじゃ」

マッディ博士:

「無論、そのままでは夢の楽園で生きるのに患者の残り時間が無い」

マッディ博士:

「そこで帽子世界内では現実よりも時間を10倍加速させる」

ティグレ:

「夢と同じで時間が加速してるんだね」

マッディ博士:

「その通り。流石おぬしは話が早いの」

クー:

「???」

マッディ博士:

「現実世界での1年が、夢の中では10年になるじゃろう」

クー:

「ど……どういうことだかさっぱりわからん……皆わかるのか……?」

ティグレ:

いつものティグレの役をクーがやってくれてる

ロール:

「医者が悪ってことだけは分かったで」

ティグレ:

w

サヤ:

「私もそのあたりは理解した」

サヤ:

「自分が思う幸福を他人に押し付けるつもりなんだよ、このひとは」

ティグレ:

「自然主義的誤謬だね」

クー:

「な、なるほどな!」←わかってない

ティグレ:

wティグレがいる

クー:

楽しい

ティグレ:

わかる

マッディ博士:

「さっきも言うたじゃろ。当主は気の毒だと」

マッディ博士:

「こんなものが幸せなど誰も思っておらんよ」

ティグレ:

「マッディさんはどうしたいんだろう」

サヤ:

「当主以外も幸せじゃないだろ」

マッディ博士:

「話せば長くなるが」

マッディ博士:

「帽子世界の基礎理論は当主の息子ハインリヒが作り上げた」

ティグレ:

ハインリヒ!

マッディ博士:

「じゃがハインリヒは病院内であまり支持が得られておらん」

マッディ博士:

「競合相手の娘と籍を入れるなどという愚行のせいで、当主の後継者として認められておらぬのじゃ」

ティグレ:

メイム!

マッディ博士:

「息子は研究者として優秀かもしれんが、まだまだ政治が下手な若造じゃ」

マッディ博士:

「その病院内の政治がこじれて今このような状態になっておる」

ティグレ:

「ハインリヒさんのせいか」

マッディ博士:

「まぁ誰にもどうすることもできんかもしれんがの」

クー:

「んーでもちょっと待ってくれよ」

クー:

「その、帽子世界?の中に入ると、記憶?がなくなるんだろ?」

クー:

「その状態で、ボニファーツのオッサンが、なんか病院に影響を及ぼせたりするのか?」

クー:

「それとも……永遠に生きてりゃ、後釜争いが発生しない、適な感じなのか?」

マッディ博士:

「そうじゃ。死んでおらぬというだけでも影響力がある」

クー:

「うわぁ……」

クー:

ちなみにGM

GM:

はい

クー:

マッディ博士は仲間に巻き込んだ方が良い感じ?巻き込まない方が良い感じ?

クー:

巻き込まない系かな、と勝手に思っていたけど

ティグレ:

ああ

クー:

けっこう同情してくれてそうな気もする

GM:

そうですね

GM:

仲間に引き込んでもどうせこの後すぐ皆さんには死んでもらいますが

一同:

www

クー:

GMがデスゲーム主催者にwww

クー:

じゃあその辺突っ込まないで先に行った方がスムーズかな

クー:

と思いますがどう思いますか皆さま

ティグレ:

趣味次第

サヤ:

流れに任せます

オーベ:

任せる

ティグレ:

流れかな

GM:

じゃあ話を進めましょう

一同:

はーい

マッディ博士:

「さて。お前たちはこの延命装置を元の部屋へ戻しておけ」

GM:

マッディ博士がスタッフに合図すると、水槽の付いた機械を運びはじめました

クー:

(ふむ……あの水槽がミソだな)

ロール:

「ウチも戻すの手伝ったるわ」

ティグレ:

おお

クー:

(アレさえなくなれば、ボニファーツのオッサンも……)

クー:

おお

ロール:

(あいつらの弱みがないかウチが探ってくる。ちょいと待っててや)

クー:

(おう。頼んだぞ!)

サヤ:

頷いておく

ティグレ:

(一人で平気?)

ロール:

(大丈夫だいじょーぶ!)フラグ

オーベ:

オーベは気付いてない

ティグレ:

(まかせた)

GM:

ロールが延命水槽の運搬に加勢し、そのままマッディも工場の奥へ引っ込みました

GM:

今この場にいるのはオーベ、クー、リップ、サヤ、ティグレの5人

イラスト

クー:

「ふぅ……なんだか気分が悪くなる話だったな……」

リップ:

「まさか帽子世界があんな計画だったなんて・・・」

クー:

「みんな、ああいうの平気なタイプなのか……」

ティグレ:

「SFみたいだったね」

サヤ:

「どうだろう、どうでもいいかな」

クー:

「皆メンタルつええな……」

サヤ:

「今の話全部受け入れられてないだけだよー」

クー:

「しばらくメシが喉を通らないかもしれん」

オーベ:

「何故だね?」

クー:

「だって脳とか……それ以外捨てるとか……グロいって。キモいって」

ティグレ:

「まだ人間の被験者がいない状態で主観的な世界の話をしてても確証が持てないと思った」

ティグレ:

「チューリングテストをパスするだけのゾンビになるだけかもしれないしまだティグレは支持はしたくない」

ティグレ:

「みんなはあの計画を止める?」

サヤ:

「完全に止められる感じはしない」

クー:

リップにはまだ共有してなかったなそういえば

ティグレ:

ああ。オーベは?

サヤ:

「けど、なんかしら茶々は入れたいよねってところ?」

ティグレ:

「だね」

リップ:

「おそらく・・・テストする為にあの薬を使うんだと思うわ」

GM:

さて、そんな感じで皆が話をしているところへ

ティグレ:

お

GM:

工場の奥でものすごい爆発音がしました

ティグレ:

「!?」

GM:

工場内に警報が鳴り響きます

クー:

「うわっ」耳を塞ぐ

GM:

*工場内で爆発事故が発生しました*

GM:

*スタッフは速やかに施設から避難してください*

ティグレ:

方向はロールたちの方?

GM:

皆はロールやマッディが引っ込んだ場所が爆発したと認識しても良い

ティグレ:

「これは事故とロールの遅延どっち?」

オーベ:

「・・・安全確認はちゃんとしろ!?」怒ってる

ティグレ:

ロールだとしたらダイナミック

リップ:

「この爆発は・・・デバイス班のいるエリアだわ!」

サヤ:

「どーするの?」

リップ:

「私とクーが現場を見てきます!チーフは患者の2人を避難誘導してください!」

オーベ:

「分かりました!」

クー:

「おう、わかった」

オーベ:

避難誘導~、もしかしたら迷って爆発した方へ行っちゃうかもしれない

クー:

おいwww

サヤ:

真面目に誘導よろしく

ティグレ:

「ティグレが行っても足手まといになるからリップ、クー、ロールたちをまかせます」

GM:

ではクーとリップが奥へ走ります

クー:

走ります

GM:

まずはオーベのシーンからやりましょうか

一同:

はい

サヤ:

「オーべ氏ーこっちはどうすんのー」

GM:

どうしますか?出口目指しますか

サヤ:

オーべに従う

ティグレ:

オーベ誘導?

サヤ:

こっちには何もわからんからね

オーベ:

う~ん、特にこれと言って突っ込む理由も無いんだよね~・・・いまのとこ

ティグレ:

逃げようか。行けるところまで

オーベ:

出口行くしかないな。何かあれば勝手に迷うだろ

ティグレ:

言い方がベテランw

GM:

では三人は工場の出口へ向かいました

GM:

しかし

GM:

工場の出口へ繋がる通路は防火シャッターが閉まっていました

サヤ:

「行き止まりなんですけどーー!!」

オーベ:

「!?面倒な・・・」

ティグレ:

完全封鎖?

クー:

普段だったらティがこじ開けてくれるけど、ここは現実世界である

ティグレ:

ね

サヤ:

「どうなってんの!?どうするの!?」

GM:

どうやら全員、工場内に閉じ込められたようですね

オーベ:

どこかの研究施設を彷彿とさせる・・・

ティグレ:

さあオーベ格好良く指示をよろ

ティグレ:

従おう

オーベ:

w

サヤ:

「他に出口はないの?」

サヤ:

「工場の地形なんてこっちは把握してないんだってば!!」

サヤ:

オーべに畳み掛ける

ティグレ:

「通れないなら他を探すしかないね」

オーベ:

「ないです!しかたありません、我々だけでいても何もできませんし、リップ女史たちと合流しましょう!」いいのかな?

ティグレ:

やるか

GM:

おk

サヤ:

「わかった」

ティグレ:

「オーベおんぶかだっこ頼める?」

ティグレ:

急ごう

オーベ:

おんぶしよう

ティグレ:

「ありがとう、いつか元気になったらお礼に運んであげるね」

オーベ:

あれ、でも運べる・・・?

GM:

ではティグレをオーベが背負って先ほどの場所へ向かう

GM:

じゃあクーとリップの場面をやります

クー:

はーい

GM:

2人がデバイス班の研究室の前に着くと、部屋のガラス窓から煙が充満しているのが分かりました

GM:

部屋にあるエアタンクのユニットが破れていて、どうもこれが爆発事故の原因のようです

クー:

「うわっ、これはヤバいぞ」

リップ:

「先に私が行きます!クーはここで待っていてください」

クー:

「いやいや、どうするつもりだよ! お前ひとりでどうにかなるのか、コレが!?」

リップ:

「2人一緒に行動するとどちらも動けなくなった時が危ないわ」

クー:

「む……確かにそうだが。じゃあ私はここで何してりゃいいんだ。突っ立ってろってか?」

リップ:

「少しだけ待ってて!すぐ戻るから!」

サヤ:

あー夢に繋がってきたなー

ティグレ:

クーとリップが倒れてたねたしか

サヤ:

ロールは見下されてたんだよね、リップに

サヤ:

そんでキレてた

ティグレ:

あった

クー:

「言ったな!? すぐだぞ!すぐ戻って来いよ!」

ティグレ:

フラグw

GM:

ではリップが部屋へ入ります

GM:

リップが部屋に入った瞬間、「ウッ!」と口を押さえます

GM:

そのままリップは部屋で倒れている人間に声をかけているようです

クー:

(はらはら……おろおろ……)

GM:

ロールは床に倒れていて、自分に声をかけているリップを見上げています

GM:

第一話で話していたロールの夢と同じ光景ですね

クー:

繋がって来たー

ティグレ:

終盤に来た感じするな

GM:

リップが首を振って部屋から出ようとしますが、なぜか扉が開きません

GM:

必死にドンドン叩いてますが、ビクともしないようです

クー:

駆け寄って、外からドアを開けるのを手伝おうとします

クー:

できるかな?

GM:

ではクーが一緒にドアを開けようとしますが、爆発の衝撃の影響かかなり固くなっています

GM:

このままでは時間がかかりそうです

クー:

「くそ、このままじゃヤバいぞ」

クー:

「何か道具……ぶち破れそうなものか何か、ないか...?」

GM:

クーの必殺キックかな?

クー:

必殺!?

ティグレ:

w

GM:

ストリートファイトで磨き上げられた蹴り

クー:

では華麗なる振りかぶって、歪んだドアにキックを打ち込みます

GM:

おk

クー:

「道具……ない! 私にあるのはコレだけだ!!」

GM:

ではクーがリップに手で「後に下がれ」と合図を送り、リップが後退したところで

GM:

高速の蹴りを繰り出し、ドアが勢いよく吹っ飛びました

クー:

「おりゃあああ!!」

ティグレ:

めっちゃティグレさんだ

GM:

ドアを破ったクーは、部屋から異様な臭いが鼻をつきました

クー:

ドアやぶっちゃったら、こっちまで煙が来るな……

クー:

「やはりこの手に限るな。……なんだこの匂いは」

リップ:

「まずい・・・」リップは急いでクーの腕を引っ張って部屋から出ました

クー:

「おい、中で何が……」

リップ:

「吸ったのクー?」

クー:

「妙な匂いがするのはわかった。吸ったと言われれば吸ったのかもしれない」

リップ:

「まずいわ・・・部屋で新薬『エリクション』のガスが充満しているの・・・」

ティグレ:

エリクションに殺される!!

クー:

「は!? 例の……なんだっけ。とにかくヤバいクスリだろ!?」

リップ:

「急いでチーフへ報告しに戻りましょう」

クー:

「中にいる奴はどうなったんだ。吸いっぱなしで大丈夫なのか!?」

クー:

「ロールは……」

リップ:

「薬自体に危険性は無いはずよ。麻酔のようなものだから・・・」

リップ:

「だから・・・意識を失わないうちに早く報告しないと・・・」

クー:

「そうだ。開発者なら何とか出来るだろ。オーベはどこだ」

リップ:

「避難が終わってる頃だと思うから出口へ向かいましょう」

クー:

「いいだろう、行くぞ!」

GM:

ではクーとリップは来た道を引き返します

リップ:

「クー・・・さっきは助けてくれてありがとう」

クー:

「貸しにしといてやる」

ティグレ:

かっけえ

クー:

日本語これであってる?

ティグレ:

格好いいのですべてよし

GM:

さてそれではオーベ・サヤ・ティグレのいる所へリップとクーが合流しました

イラスト

リップ:

「チーフ!まだ避難してなかったんですか」

ティグレ:

なんか怒られてる感w

オーベ:

「いえ、防火扉で閉じ込められていました!」

クー:

「エリクション!部屋にオーベが充満してヤバいんだ!」混乱しているようです

ティグレ:

w

リップ:

「爆発した部屋には大量のエリクションが保管してあったようです。私とクーは吸ってしまいました」

ティグレ:

なんとかしろエリクション

リップ:

「このままでは空調に乗って工場全体に薬が行き渡ります。早く避難しないと・・・」

オーベ:

「え?でもまだ試作品だから余り効果は期待できない・・・」なお試験した時は少量だった

クー:

「防火扉ぐらい蹴破れるだろ!? 他に出口はないのか?」

サヤ:

「無理だから戻ってきたんだってば」

クー:

「くっそっ、破れないタイプの扉か」

ティグレ:

「窓から飛び降りてもいい、こっちは飛び降りのプロ二人いるし」

クー:

ティの皮肉が辛口すぎるwww

ティグレ:

何階だろ

オーベ:

「こういう工場には窓はないんですよ」多分

ティグレ:

「避難する経路のあてはあるの?」

リップ:

「出入口は私も1ヵ所しか知らないわ」

サヤ:

「……もしかして詰んだ?」

サヤ:

「ここから出られないなら私達も危ないじゃん」

リップ:

「たぶん私とクーはもうすぐしたら意識を失います」

リップ:

「薬自体に危険性はありませんが・・・ここで全員気絶したら・・・」

オーベ:

「ここで気絶したら・・・研究できなくなってしまうではないですか!?どうしてくれるんですか!?」

クー:

「えっ、ちょっと待ってくれ マジで!?」

GM:

リップが意識を失って倒れました

GM:

四人はそれを見おろしています

クー:

「リップ―――!!」

GM:

第一話で四人が見た夢と同じ光景ですね

クー:

おぉ

ティグレ:

工場火とか出てるっけ

オーベ:

爆発してるし火あるだろうね

ティグレ:

りょ

サヤ:

「……どうする」

GM:

そろそろクーの時間も残り少なくなってまいりました

オーベ:

あら

GM:

何か言い残したいことがあればRPどぞ

クー:

「出口はないのか?! 無理なら何とか火の回ってこないところに、あるいは……」

クー:

あたふたしておいて、そろそろ倒れておきます

GM:

ではクーが意識を失って倒れます

クー:

「エレンすまない……」

GM:

第二話で見た四人の夢と同じです

クー:

スヤァ……

サヤ:

「……」周囲を見渡す

GM:

そこまで再現するのかw

サヤ:

するよ再現

オーベ:

ええ、そこまで再現するなら・・・

クー:

オーベはやめとけwww

ティグレ:

やりたい?やろうか

オーベ:

ってか明晰夢薬でやった事だから再現しなくていいんだけど

クー:

やんの!?

サヤ:

がんばれ

ティグレ:

オーベはやらないw

クー:

お、応急手当とか……

クー:

気道確保……とか……?

サヤ:

首絞めじゃなくてなんか手当してる感じで!!!

ティグレ:

「火の手がない所で待とうとしてもこの密閉性だと多分煙と高温で死ぬ」

ティグレ:

「あくまで脱出かな」

GM:

さて、残り三人もいずれ薬を吸って倒れる結果は変えられませんが

ティグレ:

あら

GM:

それまでにいくらか時間があります

GM:

どうしますか?

オーベ:

何ができるんだろう

GM:

そうですね

ティグレ:

事故から何分?GM

オーベ:

「犯人はオーベ」ってオーベがそこらのオイルで書くとか?

ティグレ:

www

GM:

事故のあったデバイス班の研究室に行けば、帽子世界のシステムに関する核心的な情報が得られます

オーベ:

イコカ

サヤ:

いくー

GM:

ただしその情報が得られるのは3人の中でPC知識のあるオーベ1人だけです

ティグレ:

おお

サヤ:

じゃあ意味ないー

オーベ:

w

サヤ:

オーべだけ行ってもいいかなこれは

ティグレ:

いいね

オーベ:

行った方がいいね

サヤ:

全員で行く必要ない

ティグレ:

活躍してくれ

オーベ:

w

クー:

俺のことは気にせず……行け……

クー:

っていうか誰にも心配されてねえ……

一同:

www

ティグレ:

寝てるだけだしねまだ

GM:

じゃオーベだけデバイス班の研究室へ行く?

ティグレ:

いってら

オーベ:

行きましょう

クー:

わくわく

ティグレ:

研究熱心だし

GM:

RPどぞ~

オーベ:

「残り時間も短そうだ・・・こんなチャンスは二度とない、今の内にデバイス班の研究情報を奪ってこよう!」小声でつぶやいています。もし近くに人がいれば聞いてたかもしれない。

ティグレ:

ナイスサイコパス!

クー:

(倒れているのでツッコミができない)

オーベ:

研究はいつでも競争~♪

ティグレ:

ww

GM:

じゃ2人を置いてオーベは奥の通路を小走りします

ティグレ:

小走りまたw

クー:

走れオーベ

GM:

オーベはデバイス班の研究室へ向かいました

GM:

オーベが研究室に入ると薬品臭が鼻を突きますが、構わず奥にあるPCの電源を入れます

オーベ:

w

ティグレ:

楽しそう

GM:

そこでマザープログラムに関するデータを見付けました

GM:

1.マザープログラムは現実と仮想世界を繋げるハブ機能を持つ

オーベ:

波浮の港で~(熱唱)

GM:

2.ハブは接続元となるマザープログラムがその個体をイメージした生き物の人形を模した空間を作る

GM:

3.現実の記憶を完全に取り戻した人形は仮想世界の接続から外され、再接続の際に現実の記憶は消去される

GM:

4.マザープログラムは現実世界の姿をしていて、その意識と記憶はスパコン「フェザント」が帽子となって管理している

ティグレ:

帽子だったか

GM:

5.マザープログラムの帽子が外れるとフェザントの制御から外れ、マザープログラムの意識と記憶が戻る

ティグレ:

おお

GM:

以上、5つの情報をオーベが入手しました

オーベ:

なるほど

GM:

過去編の前にサヤとティグレが鬼ごっこしてたシーン覚えてますか

GM:

アレの情報ですね

ティグレ:

ですね

オーベ:

(何故動物の形・・・?リソースが勿体ないじゃないですか・・・)この辺りで落ちるのかな

GM:

要するに、あそこでティグレの帽子を脱がすことができれば、ティグレは全て思い出して好き勝手できるってことです

クー:

ふむふむ

ティグレ:

おお

GM:

とはいえ、この情報を知っているのは現時点でオーベだけ、加えてサヤのヤギ人形1体だけだと逃げるのに精いっぱいの状況でした

オーベ:

なるほど持ち帰って共有しないといけないのね

GM:

そうですね

オーベ:

まだ起きている事wを祈ろう

オーベ:

そして伝えよう

GM:

オーベは自分たちが帽子世界に繋げられる事を想定し、ここでサヤに打開策を伝えることができます

オーベ:

ほうほう

GM:

サヤがそれを思い出せば、あの場面で実行できるかもしれませんね

ティグレ:

上手くつながった

オーベ:

・・・え”、RPきつそう・・・

ティグレ:

はよ小走り

オーベ:

取り敢えず戻って

GM:

ちなみに仲間の人形の糸を切ればサヤとティグレの鬼ごっこシーンに加勢できますが

GM:

当然ながら仲間の誰がどの人形なのか分かってないと無理です

GM:

人形はティグレがその人をイメージした動物や生き物の形をしていました

オーベ:

そういえばマザコンが創造した動物を模すとあったな

GM:

人形が複数いたら帽子脱がせるのも簡単になっていく感じですね

GM:

あとその時に記憶も戻っていきます

GM:

そんな感じで、オーベはサヤに伝える打開策をまとめてください

オーベ:

伝えられる制限は?

GM:

制限は時間だけですね

オーベ:

どの程度時間あるかな~・・・

GM:

じゃ会話時間は5分で

オーベ:

お~・・・

GM:

まとまったらサヤのいる所へ戻ってRPお願いします

オーベ:

さてどうやって伝えましょう

クー:

まずは自分たちが帽子世界に繋げられる想定RPからとかかな

サヤ:

がんばれー

クー:

滅茶苦茶キツいな

ティグレ:

何をすればいいか?の行動を伝える

オーベ:

制限時間余りないっていうし、どれくらい説明できるかな

クー:

まず現時点だと、ティグレが帽子持ってないから説明が難しそうだ

ティグレ:

PL本人の取捨選択でいいよ

サヤ:

ティの帽子を外せ と 糸を切れ?

ティグレ:

帽子を落とせだけでもその時が来たら分かる

サヤ:

動物を伝えないと

オーベ:

まずはそれぞれをイメージする動物を聞き出して、それにつながる糸を切る、そしてティグレの帽子を脱がすと

サヤ:

クーとかはもう聞けない

クー:

すやすや

ティグレ:

イメージはサヤが向こうでRPで当てても面白いかも

サヤ:

けど開放した帽子見てクリオネ切るだろう

サヤ:

あっちのサヤに丸投げでもいいけど

サヤ:

糸を切ることと、その理由くらいは知っとかないとなんにもしないぞ

オーベ:

理由か~・・・

オーベ:

「ティグレ、深く考えずに今すぐ答えてくれ!ここにいるみんなを動物に例えるとなんだ!?{返答待ち}。その動物につながる糸を切れ!ティグレの帽子を脱がせろ!」って感じ?

サヤ:

いいんでね?

GM:

良いと思います

サヤ:

理由はいいや。なんか切羽詰まってるなら察します。

オーベ:

これで多分丁度3~4分はいくだろう

クー:

リアル5分じゃなくって、工場の中で5分ぐらいって意味じゃない?

オーベ:

工場5分を凡そ考えるとそれくらいかなって

GM:

糸切った後でサヤが状況説明する方が難しいかもしんない

サヤ:

それはなんかどうにかします

GM:

さっきまで目の前でメリィとかがいたのに突然わけわからん白い部屋に飛ばされるから

クー:

笑うシーンじゃないのに笑ってしまうw

オーベ:

みんなの元に戻って直ぐ、ティグレに詰め寄って聞きます「ティグレ、深く考えずに今すぐ答えてくれ!ここにいるみんなを動物に例えるとなんだ?」

ティグレ:

やる?

オーベ:

答えて貰わないとね~・・・

GM:

ではオーベは急いで2人の元へ戻りました

サヤ:

「??? オーべ氏なにを言って……」

GM:

ちなみにクーはウサギ、オーベはトカゲ、サヤはサヤ、ロールはネズミをイメージしています

ティグレ:

「オーベはトカゲ、クーはウサギ、ロールはネズミ、サヤはとても人間らしい」

サヤ:

「それがどうしたんだよ」

ティグレ:

「どういうこと?オーベ」

オーベ:

一瞬微妙な顔した後、直ぐに答えます「いいかみんな、よく聞いてくれ!その動物につながる糸を切れ!ティグレの帽子を脱がせろ!」もう口調破綻

サヤ:

「……?」

オーベ:

んでそろそろ落ちますかね

サヤ:

「え? え?」

GM:

ではオーベが意識を失います

サヤ:

「えーなんだよそれ!!」

クー:

サヤがツッコミに回る貴重なシーンがこちらです

オーベ:

www

ティグレ:

いいね

ティグレ:

「オーベが行ってたのはデバイス班?」

GM:

ナイスRPでした

オーベ:

デバイス班のセキュリティが甘かったのと薬剤がそこまで回っていたのが助かった。RPとしても話としても

ティグレ:

ないすないす

サヤ:

「なんか掴んだのかな……めっちゃ切羽詰まってたし」

ティグレ:

「だとしたらこれからティグレが達が行くことになる場所の話かもしれない」

サヤ:

「色々と考察したいところだが、多分私達に残された時間はないだろうな……」

ティグレ:

「サヤはどうするの?生き残りたい?」

サヤ:

「え?どうでもいい」

サヤ:

「どうにでもなーれ!!」

ティグレ:

「ティグレは最後まであがく」

GM:

ではそろそろサヤとティグレのいる場所にもガスが充満してきました

GM:

2人が意識を失うRPで過去編を〆たいと思います

サヤ:

「あーやばいね!これ、私達も意識飛ぶね!」

オーベ:

<<あらがえ、最後まで>>

オーベ:

キャッチコピー完璧

GM:

辞世の句を

サヤ:

「…………うん。じゃあね」

ティグレ:

体を引きずってでも最後まで逃げようとして意識を失くします

サヤ:

意識をなくす

ティグレ:

(ママ…)

GM:

おk

GM:

ではティグレが体を引きずりながら意識を失い、サヤは昼寝でもするように気楽に意識を失いました

オーベ:

気楽w

サヤ:

実際どうでもいいからね

ティグレ:

さてこっから

GM:

以上で過去編は終了になります

一同:

おつ!

GM:

長くなりましたが皆さんお疲れ様でした

一同:

お疲れ様でした~

こうして皆は過去の記憶を失くし、帽子世界で目覚めることになります。
次回は時間軸が現在に戻ります。